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敗北願望(ノベル形式)

始まりは、一体いつだったか。

多分きっと、憧れていた退魔師が自分の目の前で淫魔の餌食になってしまったときだろう。退魔師として淫魔と戦うことが許可されていない見習いのとき。憧れの先輩の戦いを結界の中から見ていた。将来のための研修の一環で、戦いとはこうするものだと目で見て理解するためのもの。


討滅する対象も下級の雑魚淫魔だから危険はほとんどない。先輩退魔師が討滅する姿を見て未来の自分に重ねることで戦うということへの忌避感を和らげ、覚悟の種を植えることが目的である。はずだった……


しかし蓋を開けてみれば現れたのはあまりにも強力で、先輩退魔師一人では太刀打ちできないほどの淫魔だった。

善戦はしたもののやがて淫魔の放つ淫気と淫霧を防ぎ切ることがかなわなくなり、動けなくなったところを凶悪な触手で徹底的に犯しぬいた。


最初は抵抗していた。体は淫らにまみれていても心はと相手を睨みつけ悪態をつく。だがそれだけでどうにかなるほど淫魔の手管は甘いものではなかったようで、次第に先輩は喘ぎ声を我慢することもできなくなり、ついには激しく絶頂を迎えた。

一度絶頂を味わってしまったらもうだめだった。抗うことなんて少しもできないままに、二回三回……十回二十回と次々に絶頂を重ねられて乱れまくっていった。


そんな光景を、私は幼い頃に見てしまっていた、私は……頭が理解しきれないながらも、胸の奥底に刻み込んでしまっていた。


敗北し陵辱される退魔師の乱れる姿を──────




それから十年の月日が流れて、私、睦月翠衣(むつきあおい)は退魔師として活躍するようになった。しかも今ではエリートとさえ言われるほどに強くなって。

討滅してきた淫魔の数は正直数えるのも億劫になるほど。同年代で私と肩を並べられるのは数人程度だろう。今や見習いたいましからは尊敬と羨望の的だ。


もっとも、私がちょっと他人と趣味というか姿勢が多少異なるために、名家の出であるというのにその格好はいかがなものかと言われるような服の着こなしをすることはあるけれど、自分が好きだから仕方がない。

退魔師としての仕事も使命も忘れることはないどころか真面目に取り組んでいるために、先述のようなお小言をもらうことはあるけれど、それだけだ。


誰もかれもが私を優秀な退魔師として見ている。そして私もそれに応えている。



でも

だけど

だからこそ

自分でも認識していなかったのだ


自分の胸に深く刻まれ、生まれてしまった願望を──



だから、それが顔を出したのは本当に偶然で、ともすればほんの少しの好奇心だった

今ここで、抵抗を少しだけ緩めたら。一体どんなふうに敗北を喫してしまうのか、と。


でも、私は退魔師だ。しかも雑魚淫魔なんて触れることさえ許さないほどのエリートだ。霊剣を震えば、一振りのもとに絶命させることなんてわけがない。

敗北することなんて誰も想像しない。自分でさえ想像ができない。

でも……だから……だからこそ……できなければできないと理解するほどに、私の中の好奇心は膨らんでいき


そんなほんの少しの気の迷いから、雑魚淫魔の攻撃を許すことになってしまった


しまった! と思った。いくら自分が強くて、そんなだからこそ淫らへの、敗北への好奇心があるからって、本当に戦いで手を抜くようなことをするなんて、あってはならないことだ。

淫魔は基本的には女を快楽で籠絡し霊力を捕食する。しかし、それはあくまでそう言われているだけで、実際はそのまま殺してしまうこともあるかもしれない。そんな事になったら目も当てられない。





だから私はすぐに抵抗を決意した。霊力を高めて自身にのしかかる淫魔を振りほどく、もしくはそのまま吹き飛ばしてやろうと。それが叶えば、これは小さな失敗程度済む。

そしてもう二度とこんなことがないようにと言い聞かせて、また昨日と同じように淫魔を討滅する自分になるんだと



でも、それはもうすでに手遅れだったのかもしれない。

淫魔は、私が力を込めきる前にすぐさま行動をしてきた。私が自分のろくでもない好奇心を振り払うほんの少しの間を突いて、私の口へと触手を突っ込んできたのだ。




「むぐぅ!? っ、っ~~~~~~~~!?」




頬が変形するほどの勢いに、私は一瞬苛立ちを覚えた。こんな強引に口内を蹂躙されるなんて経験は初めてだったからだ。だからそれを後悔させてやろうと拳を握った瞬間、それはすぐに現れた。

かつて感じたことがないほどの熱が生まれて、頭が真っ白に弾けた。

一体何が起こったのかまるで理解ができなかった。理解する前に、今度は胸が凄まじい速度で高鳴り始め、連動するようにお腹の辺りが勝手にわなないていた。




「んっ、むぉ!? ん、んんんん~~~~~~!!?!?」





淫魔の媚毒。


女を強制的に昂ぶらせ、強引に快楽を引き出すまさしく魔の毒液。

触れるだけでも、下手をすれば淫魔の強さによってはそれが散布され気化したものを吸うだけでも効果が現れてしまうような危険なそれを、直接口にねじ込まれ粘膜に塗りたくられ、飲み込まされたのだ。

私の反応は至極当然のものだった。


だが、私にとってそれは未知のもので、退魔師の仲間がそれによって狂わされたものがいるという情報しかない。言葉で、文字でしか知り得ないことだった。




(これが、淫魔の……っ! こんな、強烈なものだったなんて……!! は、はやく、どうにか……そ、そうだ……!)




媚毒を受けてしまったときは、可能な限り霊力を高めて効果を抑える。


それが退魔師としての常識であり唯一の防御手段。優秀な私は、淫魔の媚毒に侵されながらもすぐにその知識が降りてきた。攻撃に使おうと思っていた霊力をすぐさま防御へ転換すれば、雑魚淫魔程度の媚毒ならばすぐに効果を防ぎ切ることができる。


もちろんそれは、淫魔がそれ以上何もしなければという前提であった。


ブチブチと、シャツのボタンとブラが無理矢理に引きちぎられる音とともに、ちょっとした開放感を覚える。服によって隠され押さえつけられていた普段は誰の目にも触れられることがないはずのそれを、あろうことか淫らの化身である淫魔の前に晒されてしまった。

同年代の子たちと比べると、いくらか大きな私の胸。服で覆い隠していたとしても、異性が欲にまみれた視線を向けることを抑えられないほどに魅力的な媚肉。淫魔はそれを無遠慮に絡め取ってきた。媚毒粘液まみれでぬるぬるの触手で。



「~~~~~~~~~~~!?!?!? ん! ん!! んむぅうううぉぉぉぉ!?!?」



ぎゅむっぎゅむっ! という音が聞こえそうなほど、淫魔は私の強く強く胸を揉みしだいた。気遣いなんてない。テクニックなんて欠片も感じられないただただ自分本位の行為。

だというのに、そのはずだというのに──



(なにこれ! こんな、ただ適当に揉みしだかれてるだけなのに、なんで──)



なんでこんなに、気持ちがいいの──!?



胸を変形させる触手の生暖かさが、力強さが気持ちいい。ぬぢゅるぬぢゅると嫌悪感を覚えてしまうはずの粘質の音が響くたびに熱が生まれて体が昂ぶる。触れられる前から自己主張を始めていた乳首をイジられようものなら、退魔師だということさえ失念させられるほどの気持ちよさに体を思い切り引きつらせてしまう。


媚毒を飲まされ、胸をいじくり回されているだけだ。まだそれだけだ。でも逆に言えば、たったそれだけで私はもう、いいように弄ばれてしまっている。

普通に戦えば絶対に負けないような雑魚淫魔に、エリート退魔師である私が、胸を責められているだけで抑え込まれてしまっているのだ。




(ふぁぁ……あ、あぁぁ……っこん、な……こんなことって……っ)




その事実に気づいたとき、この状況を改めて認識した瞬間、ドクンと、胸がもう一つ激しく跳ね上がった。同時に頭にもカーっとこれまでにないほどの熱が生まれてクラクラした。


それは思い出してはいけないものだった。

敗北への好奇心、願望。

淫魔の手によって滅茶苦茶に淫らな目にあわされ、完膚なきまでに屈服させられること。


強すぎるがゆえに生まれてしまった倒錯した願望が、今まさに目の前にまでやってきているという事実を認識し、実感したとき私の中から抑えきれないほどの熱と疼きが膨れ上がり、私は──




「んっ、んぉ、ぉっぉ、────────っんんんんんんンンンンンンんんんンンンン~~~~~~~~~~~!?!?!?」




人生で一番の絶頂を味わった。




「っ❤ っ、っっっ❤ っぉ❤ っ❤」



(ふ、ぁ……なに……これ……❤ すご、い……❤ こんな、ぜっちょ……今まで、なったこと、ない……❤)




キーンと耳鳴りがする。視界が明滅してなんにも見えない。心臓がずっとバクバクいっぱなしで、でもその鼓動がすごく心地よい。腰がびくっびくっと震えてぴゅっぴゅっと何かを吐き出してる気がするけれど、その感覚も気持ちよくて気にする余裕もない。

全身が甘い痺れに包まれて全く力が入らない。でもそれがあまりにも心地よかった。


これが、敗北絶頂……


これは確かに抗えるものじゃない。淫魔に敗北した退魔師が狂ったりするのも頷ける。自分でさえもこうなのだ。並の実力と霊力しか持ち合わせない退魔師ではこの快感を防ぎ切るのは難しいだろう。

でも、私は上位の退魔師だ。

強さはもちろん霊力の総量だって並び立つものがほとんどいない。だから初めての快感絶頂だったからってすぐにでも立て直すことができ────



ずちゅんっ

ぶちっ




「んぇ……?」




不意に、下腹部辺りから粘質な音と何かを引きちぎる音がした。同時に妙な衝撃を感じた。

一体何なのだろうか? と疑問を持とうとした私に淫魔はその必要はないと言わんばかりに、もう一度ずぢゅん、という衝撃を私に伝えた。




「んおぉおおぉぉ!?」



今度は、認識した。認識させられた。




(あ、ぁ、ぁっ❤ ぁ……っ、そ、だった……こ、これ……これ、が……ぁぁ❤ ほん、と、のぉ❤)



媚毒を飲まされて、塗りたくられて、胸を揉みしだかれただけで、私は何をわかった気でいたんだろうか。

私は、私の女を、まだ犯されていなかったというのに。

淫魔の触手によってようやく始まったのだ。本当の敗北陵辱が。




「んっ、ぉ……ぉ……っんむっぉ……っ」



痛みなんて微塵もない。ただただ私の女はたった二回の注挿で正体を失いかけるほどの快感に打ちのめされていた。

意識も呼吸もままならない。お腹から感じる熱を生じるしびれがあまりにも甘美で勝手に力が抜けてしまう。だというのにジンジンとそれが腰を伝って背中を駆け上がって脳を突くたびに体が勝手に跳ね上がってしまう。


これが快楽。これが陵辱──



ズプゥゥぅぅ!!!



「んむぅぅぅ!?」



余韻に浸ることさえ許さないと言わんばかりに、淫魔の動きが再開した。



ずちゅ! ずちっ! ずぬ! ぐちゅ! ぐぷっ!!



相手を気遣う心持ちなど欠片も持ち合わせない、自分本位の強引な行為。突きこまれて女の最奥を叩かれるたびにお腹が飛び出してしまいそうな衝撃を覚えている。だというのに生まれるのはどこまでもひたすらに気持ちいいという感覚で。

一撃一撃で、意識が、思考が削られていくのがわかる。しかも削られたぶんだけ、淫魔の快楽が注がれる。



「んんん! んぉ!? ん、んん!? んぉ! おお!? ん~~~~~~~~~~~!?」


(しら、ない……っ、こんなのしらないっっっ! おかしくなるっ……おかしく、なっちゃう──!?!?)



自慰をしたことはある。絶頂を覚えたことだってある。快楽は知っているつもりだった。そして敗北陵辱は理解したつもりだった。

ではこれは? 今自分が味わっているこの感覚は何だというのか?

こんな暴力的で抵抗をすることさえ許してもらえないほど、体中が悦びの熱に侵食されることが本当の快楽だとでもいうのか。

知覚する暇さえ与えてもらえない圧倒的な刺激は、これを望んでいたはずの私に僅かな恐怖心を覗かせた。

このまま快感を与え続けられてしまったら、今まで見てきた快楽で狂ってしまった退魔師たちと同じようになってしまうのでは、と。



でもそれはその後に耳に入ってきた音ですぐに押し込められた。




「んむ!? んぉ! おっ! おぅっ!? んんんん!!!?」



(こ、この無様な声をあげてるのは……私……なの……? あ、あぁぁぁそう、だ……わたし、なん、だ……ふぁ、ぁぁ……❤)



自分でさえ聞いたことのない、あげたことがない汚らしい声。触手で口を塞がれているために言葉にはならないけれど、それが余計に自分を無様さを加速させて、私を敗北へといざなっていく。


抵抗しなくてはいけないのに。負けるわけにはいかないのに。


そうであることが退魔師としての努めで使命で。力を持つからこそ常に求められるのは勝利であるのに、その先に見える敗北に、今まさに感じる快楽に屈服しかねないという事実が、私の胸をときめかせてしまう。



「んぐっ、んっ、ぅ、んぉ、ぉっぉっぉっぉっ!?」



初めての女陰をほじくるにはあまりにも太すぎるはずの触手だけど、媚毒粘液に加えて私の分泌した淫らな汁と絡み合って何の抵抗もなく襞をこすって子宮口を叩く。

ぶぢゅっぶぢゅっと淫らな音が無遠慮に響かせられるたびに、私の口からも汚らしい喘ぎ声が飛び出してしまう。私を知る人が聞けばきっと信じることができないだろう。なにせ私だって信じ切っていないのだ。


自分がこんなにも、快楽によって穢され乱されてしまうことがあるだなんて。


しかも相手は、腕の一振りさえ叶うならそれだけで倒せてしまえるような雑魚淫魔だ。体躯だけは無駄に大きいだけで退魔師からすれば脅威になんてならないはずの相手なのだ。



(そ、そんな相手に……私は……弱者にされてもてあそばれて……)



ドクンと、深く深く心臓が跳ねる。同時に、一気に体が熱を生む。

淫魔の媚毒ではなく、ただただ自分が雑魚淫魔に獲物として扱われてしまっていることが……あまりにも……あのときの先輩が乱れる光景が脳裏をよぎって余計に体を昂ぶって快感がどんどん大きくなっていく。

快感だけに支配されていく……!



(で、でも……そうなりたいっていう、自分がいる……先輩みたいに……もっと、もっと……っ)



「おっ!? んぅ! んんんっ!!? んぶっ、ん、んーーーー! んーーーーー!!」



先輩みたいになりたい。

先輩はあのときどうしていただろうか……そう、そうだ……あの凛々しく格好良かった先輩は、一度絶頂を迎えてから、あっという間に退魔師ではなくただの少女のように恥も外聞もなく、ただただつややかな声をあげて快楽にあえいでいた。

鼻にかかる媚に媚びた女の声。

その光景を見て、その声を聞いていた幼い私は、目を話すことができず耳をふさぐようなこともなく、ただひたすらにどうしようもなく高ぶっていた。



「んふぉっ!? ん、んうぅううううう❤」



それを思い出せば、ドクンとまたもや体が一つ大きく高ぶって、より深く体が蕩けさせた。

自分の声と、触手の脈動と粘液のこすれる音でうるさいはずなのに、心臓がどくどくと高鳴る音が嫌に耳に響く。でもそれで自分が興奮しているとわかって、また一つ高ぶっていく。



(先輩は、あのとき……どんな気持ちだったんだろう……)



屈辱だったのだろうか。悔しかっただろうか。

それはそうだろう、退魔師なのだから。

でも……それでも、敗北してしまい勝ち目のない状況に追い込まれて一方的に女の悦びを叩き込まれることは、そのすべての感情を覆い尽くして余りあるほどに、気持ちよかったのではないのだろうか。


淫魔に組み敷かれて抵抗が行えないことが。

簡単に倒せるような淫魔に情けなく喘いでしまっていることが。

穴という穴を触手で埋められて、体中を掌握されてしまっているようなこの状況が。

それを受け入れてしまおうとして敗北を引き寄せていることが。


その全部が気持ちいい──



(きもち……よすぎ、る……❤)



その瞬間、私の中の快感が一気に弾けた。頭も視界も真っ白になって心臓とお腹がキュウウウッと戦慄いて、ゾクゾクゾクゾクと甘い痺れが全身を駆け巡った。腰が勝手にカクカクと揺れて、ぷちゅぷちゅと恥ずかしい汁を撒き散らす。

信じられないくらい激しい絶頂に私は見舞われていた。

先に味わった、媚毒と胸への愛撫だけで迎えた絶頂が最大だと思っていたことが馬鹿らしくなるくらいに圧倒的だった。



「ん……ぉ❤ ぁ……❤ ぁっ、ぁ……ぉ……❤……❤……っ、っ❤」



絶頂の波が全然退かない。それどころか次から次へと湧き上がってくる。ドキドキもキュンキュンも止まらない。ずっと……ずっと気持ちいい。



(とけ……る……とろけ、る…………すご、い……すごすぎ……るぅ……❤)



頭と体がずっと気持ちよくて幸せだった。

どうして今までこれを知らなかったんだろう。いや、知らなかったからこそこれを味わえたんだ。

強くなって強くなって負けないくらいになって、敗北への期待を懐きながらそれでも勝ち続けて、その状況を自分で誘発できるほどになったから、期待を抱いて想像を浮かべて、自分を昂ぶらせたからこそこの敗北が生まれたんだ。



だからこれは、もうここで終わらせなくてはいけない。

遊びは終りがあるから遊びなんだ。このまま本当に敗北したら、いけないんだ。


だから────




「っん~~~~~~~~~~~~~~~~!?」



────でも、淫魔はそれを許してくれなかった。

それはそうだろう。敗北ごっこで満足した私と違って、淫魔は命がけで私を捕らえて組み敷いているのだから。だったら淫魔がやることは、完膚なきまでに私を犯し尽くして、腹を満たして確実に生き残ることなのだ。


淫魔は私に敗北を与えるつもりなんだ──



(あ……は……う、そ……これいじょ、は……も────)



ずちゅ! ずぶっ! ずちゅる! ずぶぷ!



「んんぉ!? んぐうう! んっっっんーーーーーー!!!」



ぐちゅっぐぢゅぐぢゅぢゅぢゅっ! ぐりゅぐりっぐりゅりゅっ! ごちゅんっ、ごりゅっ!



「んーーーーー! んんーーーーーーー!?!?!? っーーーーーーーーー!?!?!?」



もぢゅっぬぢゅっ、くりゅ、くり、ぐりぐりぐりぐりっ



(イ────ク──イ──────────クッ────イ────────ク、ゥゥゥゥ──❤)



「んぉーーーーーー❤ んーーーー!!!?! ん、ぐぅぅぅぅーーーーー❤ んぶぅぅぅっぉーーーーーーっぁ──────っ──────────❤……………………────❤ ………………❤ ………………っ…………………………」





…………

………………

……………………っ❤









それから、一体どれくらい犯され続けたのか。

途中から強く深すぎる快感を許容できなくなった私は、雑魚淫魔の手管に完全に敗北し意識を失った。それでも淫魔は陵辱をやめずに、何度か快感で意識を取り戻しては、また気絶をしてを繰り返し、やがてそれさえもできなくなるほど消耗させられた。

それでも全身から感じる快感は途絶えていなかった気がすることを考えると、ずっと私を犯し続けていたんだろう。



そうして完全に私が堕ちたことを認識したからなのか、淫魔は私をその場に打ち捨てて姿を消していた。本来なら巣に持ち帰るなりするだろうけれど、それをしなかったのはどういう理由かはわからない。

運が良かったというべきだろう。


しばらくは快楽がずっとうずまき続けて動けなかったけれど、ある程度回復したところで浄化の術を使い乱れた服を整えて帰還した。


そして私の日常は再び帰ってきた。普通に生活して、普通に退魔師の仕事をこなして。



あのとき以降、敗北はしていない。

だけど、確実に私の心には敗北の記憶が、今度は他人ではなく自分自身の体験の記憶が刻み込まれてしまった。

もうこれを、払拭することはできないと思う。


だから私はまた望んでしまっている。

敗北して、滅茶苦茶にされることを……今度こそ無事では済まないかもしれないのに、それさえもスパイスにして期待して……



これが、私の敗北の始まり

完全敗北への道を一歩ずつ確実に歩み始めた……




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Comments

これは素晴らしい! 無事では済まない完全敗北への第一歩といった形で続編待ち遠しい!

EKUSIA

敗北をより際立たせるために無意識に抵抗を行っていた可能性もありますね! そして一度決壊してしまえば後はもう流されるだけ……快楽と欲望に抗うのはどんなに強い人間でも難しいというわけですね( ˘ω˘)フムン

びんかんargento

背徳感や倒錯といったものっていけないはずなのにどうしてこんなにエロスなんでしょうね……(*´Д`)ハァハァ

びんかんargento

敗北願望抱えてる強者が最初は抵抗しようとしてても、最後は欲を満たしに行ってしまうシチュいいですね

Манул

強すぎる故の敗北願望……。倒錯した願望はえっちすぎますねぇ……


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