プレイヤーが今まで出会ってきた女性たちをバーチャル空間で闘わせて頂点を目指すリメンバーチャルキャットファイト。
学校の同級生、先生。職場の同僚や先輩、後輩。学生時代から今に至るまでの記憶の中の彼女達を忠実に再現してコロシアムへ召喚することができる。革新的なオンラインゲーム。
召喚された女性の強さはリアルの女性本人の強さに依存する。(近年データ管理されだした体力測定結果、スポーツ歴、性格等の記録を参照。)
召喚条件は実際に会話したことがある女性であること。
故に芸能人や関わりの薄い人間は再現することができない。
今回はこのゲームを舞台にした話。
俺はリメンバーチャルキャットファイトで勝利を重ねていた。
よく選出するのは中学の時の初恋相手に高校時代の担任、そして会社の後輩。
特に初恋相手"古樹由依"は思い入れが強く、1番のお気に入りだ。
やっぱりみんな自分の知人だから普通の格ゲーと比べても勝った時は嬉しいし、負ければめちゃくちゃ悔しい。相手も同じく思い入れの強い女性を召喚して闘わせているのだから当然だ。
だから一度負けた相手プレイヤーにリベンジを果たした時の興奮はヤバい。
このゲーム、リメンバーチャルキャットファイトは俺の人生に欠かせないものとなっていた。
今日もプレイしようとした時、ゲーム内チャットに一件の通知が来ていた。
「お前の女は雑魚。大したことない人生歩んで、大したことない女としか会話してこなかったんだろうな笑」
こいつはこの間対戦したやつだ。普段選ばない高校の同級生で対戦したのもあり、内容は一方的に弄ばれた試合だった。
たまたま試遊してた時に当たって勝っただけの癖にむかつくやつだ。
「この間のは初めて召喚した女だからな。マグレで勝っただけで調子に乗ってんなよ雑魚。普段だったらお前の女なんて瞬殺余裕だわ笑」
メッセージを送るとすぐに返信が返ってきた。
「負け惜しみ見苦しすぎだろ笑だったら今からあがってこいよ。まさか逃げないよな?」
本気で腹が立ってきた。即返信。
「やってやるよ雑魚。お前こそ言ったからには逃げんなよ?」
個人対戦用の部屋へのパスワードを設定すると奴とマッチングした。
怒りが収まらない俺は提案する。
「そんなに自信あるならお互いのお気に入りを闘わせて徹底的にやり合えよ。俺が会ってきた女の方が絶対魅力的だし強いから。」
「別にいいけど完膚なきまでに叩きのめされてプレイヤー人生終了しないでくれよ、雑魚が。」
どうやら会話はこれ以上しても無駄のようだ。絶対にボコボコにしてやる。
最初はもちろん古樹由依を選択。お気に入りの由依で実力の差を見せつけてやる。
相手の先鋒も中学時代の片思い相手のようだ。これは絶対に負けられない。
由依も那月もお互い血の気の多い性格のようでコロシアム中央で睨み合う。
試合開始のゴングが鳴った。
古樹由依VS山本那月
古樹 Win
何だ全然大したことない。。
由依の陸上部で鍛え上げられた脚で相手の女を一方的に蹂躙して終わった。
「おいおい喧嘩売ってきた癖に弱すぎだろ。。こっちの由依は傷一つ付いてないぞ」
「。。。次だ。」
相手は悔しいのか言葉僅かに次の女を召喚する。どうやら会社の上司らしい。
ならこちらは高校時代の担任、橋本先生でいくか。。
グロウクローバー
2024-12-14 08:33:09 +0000 UTC十二天照
2024-12-08 14:59:12 +0000 UTC