夕陽が大阪の街を茜色に染め上げる頃、風間飛鳥は重い足取りで家路についていた。
The King of Iron Fist Tournament 7――結局、あの金持ちお嬢、リリ・ロシュフォールとの因縁に決着はつかなかった。
ついたが…嫌な話を聞いた。
リリが自分に買った風間流古武術を習うといいだし、そのために何やら道場も家も買って、父がフェン・ウェイにやられて道場人気がガタ落ちして金がない事情やら…
聞いてもあの猪突猛進な、ライバルを超えてストーカーレベルのリリのことなので考えるのも疲れるほど疲労しているので帰った。
世界がどうとか、三島財閥がどうとか、そんな大層な話の渦に巻き込まれ、心身ともにすり減らし、残ったのは疲労感だけ。
「はぁ…やっと帰ってこれたわ…む゛っっっっちゃ!‥‥疲れてもうたわ…」
見慣れた『風間流古武術』の看板が掲げられた門構えが見えてくると、自然と安堵のため息が漏れる。
道場と、隣の家の構成。
早く道着を脱いで、畳の上で大の字になって、天井の木目を数えながら頭を空っぽにしたい。
そんなささやかな欲求だけが、飛鳥の足を前に進めていた。
ガラガラ、と少し錆びついた門扉を開ける。
「たっだいま~!って、うちしかおらんけど」
いつもなら、懐かしい庭の家に帰った匂いと、隣の道場の木の香りが飛鳥を迎えるはずだった。
「スンスン…ん~? な、なんや…この匂い…?」
だが、今日に限って鼻腔を突いたのは、明らかにいい香り。
甘ったるい花の香り。
それも一種類ではない。何種類もの花の匂いが混じり合い、敷地を走る風に乗って香りが満ち満ちている。
「あ、アカン…アカンで…あ、あの話…ほ、ホンマなわけ、あらへんよな…?」
胸騒ぎがした。
それは、面倒事の匂い。
早足でより香りがする玄関の引き戸に手をかける。
覚悟を決めて、力任せに戸を開け放った。
そして、飛鳥は絶句した。
「な……なんじゃあ……こりゃあァあああアアア!?!?」
そこに広がっていたのは、飛鳥の知る『風間流古武術道場』ではなかった。
質実剛健を旨とする、あの道場ではない。
畳みが溢れんばかりの薔薇、薔薇、薔薇。
赤の薔薇の花びらが敷き詰められている。
呆然と立ち尽くす飛鳥の背後から、凛とした、しかしこの世で最も聞きたくない声が響いた。
「オーホホホホ! おかえりなさいませ、飛鳥さん。長旅、お疲れ様でしたわ。 帰国する為の帰国代、お助かりになられましたか?」
ギギギ、と油の切れたブリキ人形のように首を回す。
道場の一角、本来なら木人が置かれているはずの場所に、猫脚の豪奢なアンティークチェアが鎮座し、そこにあの忌々しい金持ちお嬢――リリ・ド・ロシュフォールが、優雅に脚を組んで腰かけていた。
いつものフリルで豪華なデザインとされているフリルドレス
その手には、美しい絵付けのされたティーカップ。
「―――――――――――――――ひ、ひ、人の家に勝手に何してくれとんじゃあーーーっ!?!」
吠えかかる飛鳥に対し、リリは眉一つ動かさず、こくりと紅茶を一口含んだ。その仕草がいちいち、飛鳥の神経を逆撫でする。
「まあ、まあ、怒るとお肌に悪くてよ? 私のライバルは私ほどではないせよ、お顔も優れているのですから、皺も寄せて台無しですわよ。 一旦お茶を如何かしら? セバスチャン! 飛鳥さんにも癒しのお茶を…」
「ほぉ癒しのお茶かぁ。 なら一杯だけ…ってちゃうわボケ! この有様はなんやねん!? 説明しぃや!?」
「説明と言われましても…鉄拳で説明した通り、風間流古武術を習うためとしか言えませんわ?」
「わ? ちゃうわ!」
「あなたの身の回りの現状を調べたら、人気が落ちてからは道場運営どころじゃない修繕費でなんと、道場がボロボロではありませんか。 自転車も直す資金もない…嗚呼!」
リリは優雅にお茶を台にかちゃっと置いてから、立ち上がり、ミュージカルの如くそのブーツでステップを刻みながら床の薔薇の花びらが舞いながら語った。
「我が一生のライバルである飛鳥さんの現状を知れば、なんとお辛かったことでしょう! 家は家賃を払うのが手一杯、趣味の自転車で走ることも修理に回すお金もなくそれも叶わず、食事代もギリギリ、電気代も水道代もストップ…乙女の嗜みであるお風呂は時々の贅沢で、銭湯で我慢して、精々できるのは川ですくった水で荒い流す程度…」
「な、ななな!? な、なんでそこまでしってんねん!? 流石にうちでもそこまでされると気持ち悪いで!?」
「あぁ心配せずとも覗いたりしているわけではないのでご安心を。 乙女のプライベートは淑女としてお守りしていますので」
「いややったらそこまでわかった方法説明してくれへん!?」
「それより…そんな我が一生のライバルの風間流古武術を習うためには見ていられなかったので家ごと買ったというわけです。 ということで、鉄拳でも言った通り――――――――――――住み込みで風間流古武術を習いますわ!」
「は、は、は、ははは…ははは…」
飛鳥はリリの言葉を聞いて、ただただ乾いた笑いで暴走機関車がしてくれた現実を受け止めるしか、風間流古武術の道場を続けるためにはそれしかないと白目で固まった。
◇
道場の惨状、いや、リリの美的感覚によって生まれ変わった我が家(だった場所)を前に、飛鳥は全ての気力を失っていた。
怒る気力さえ、もう残ってはいない。
リリの「住み込みで風間流古武術を習いますわ!」という、悪意のかけらもない、キラキラした笑顔での宣言は、もはや遠い世界の出来事のようだった。
「ほ、ほんまに家が直っとる…」
床に散らばる薔薇の花びらを避けながら、恐る恐る家の中に足を踏み入れる。
壁紙は趣味の悪い、もとい、優雅なダマスク柄に張り替えられ、年季の入ったちゃぶ台は、どこぞの王宮から持ってきたような猫脚のテーブルに変わっていた。
風呂場を覗けば、檜の浴槽が、ジェットバス機能付きの純白のバスタブに変貌を遂げている。
一つ一つの変化にツッコミを入れていては、日が暮れるどころか、夜が明けてしまうだろう。
「はぁ……もう、ええわ…」
重い足取りで自室の戸を開ける。
そこは、もう飛鳥の知る部屋ではなかった。
万年床だった布団は、天蓋付きのキングサイズベッドに。
壁には…そこはしっかり人のモラルがあるのだろう、趣味の自警団 · 海亀の動画 · 人気のライブのグッズやらぬいぐるみやらその他はあるが、壁には風景画が飾られている。
畳の匂いは、ラベンダーのアロマの香りに上書きされていた。
「…どこのお姫様の部屋やねん…」
ぽつりと呟いたツッコミには、もう力がない。
驚くことにも疲れた。
思考が、現実の異常さに追いつくことを放棄し始めている。
飛鳥は、着ていた道着の上着だけを脱ぎ捨てると、そのフカフカで、自分には不釣り合いなベッドの中心に、力なく身を投げ出した。
「…もう、知らん…」
身体が、重い鉛のように沈み込んでいく。
全てが心地よい眠気の向こうへと遠ざかっていく。
瞼を閉じる寸前、視界の端に映った、自分の身体とは全く不釣りこちの部屋の様子に「夢や…きっと悪い夢や…」と呟いたのが、最後の記憶だった。
◇
どれくらい眠っていただろうか。
ふと意識が浮上したのは、身体の内側からの、切実な要求によるものだった。
「んん……」
重い瞼をこじ開けると、部屋は真っ暗だった。
スマートフォンの画面で時間を確認すると、午後八時を少し回ったところだった。
どうやら数時間、冬眠の熊のように眠っていたらしい。そ
して、猛烈な尿意が、膀胱がはちきれんばかりだと主張していた。
「ふわぁ~…アカン、トイレ…」
寝ぼけ眼をこすりながら、ベッドから這い出る。
慣れない部屋の配置に一瞬戸惑いながらも、身体に染みついた習慣でトイレの場所へと向かった。
色々広くなっているが構成自体は同じ。
トイレの扉を開けて、飛鳥はまたしても足を止めた。
「…うっわ、トイレもかいな…」
トイレまで、魔改造されていた。
かつての、狭くて少し古びた和式の空間は跡形もなく、ホテルのように広々としたレストルームに変わっていた。
床は大理石調で、落ち着かない。
そして、一番意味がわからないのは、正面の洋式便器の横に、なぜか真新しい小便器が二つ、仲良く並んで設置されていることだった。
「…公衆便所か、ここは…」
もはや、いちいちリアクションするのも億劫だった。
諦めとは、こういう感情を言うのだろう。
飛鳥はふらふらと、今時では正直こっちのほうが、使い慣れた洋式便器の方へと向かった。
用を足さないことには、何も始まらない。
便座の前に立ち、ふぅ、と長い息を吐いた。
青いショートパンツのベルトのバックルをカチャリと外し、金具に指をかける。
このショートパンツは、動きやすい。
だが、それ故に、身体のラインを容赦なく拾う。
厚手のデニム生地は、内側からの強烈な圧力によって、限界まで引き伸ばされている。
それは、もはや単なる「もっこり」という言葉で表現できるような、生易しいものではない。
そこには、チンポそのものの形状が、立体的に、くっきりと浮かび上がっていた。
やや左に傾いたその肉竿のシルエット、先端のわずかな膨らみ、そして、その根元で窮屈そうに収まる、二つの宝玉の丸み。
それら全てが、布地一枚を隔てて、その存在を克明に主張している。
ベルトによって腰が締め付けられているせいで、その根本の隆起はより一層強調され、まるで彫刻のように、その形を衣服の上に描き出していた。
「…ホンマ、最悪や…」
誰に言うでもなく悪態をつきながら、飛鳥はボタンを外し、ファスナーを押し下げる。
そして、その下にある、特注のボクサーショーツの厚い生地ごと、ぐっと下へと引き下げた。
「んしょ、っと…」
ボロン♡
途端に、窮屈な二重の束縛から解放された自身の一部が、ずっしりとした重みを伴って久しぶりに外の空気を得た。
非勃起時であるというのに、その威容は常軌を逸していた。
長さは、成人男性の手のひらを優に超える、飛鳥の美貌に、女性的な爆乳には釣り合うも同時に釣り合わない雄の長さ♡
太さは、5段階評価で言うならば、間違いなく『5』。
筒を握りしめているかのような、圧倒的なぶっとさ。
色は健康的な肌色だが、武道家としての激しい日常を物語るかのように、数本の太い血管が、青々とした川の流れのように、その表面を力強く走ってしまってこれが勃起したら一体どうなるのかという凶悪さを演出。
先端のカリ首は、鈴口付近だけをしてのすっかり覆われている、ザ 日本人らしい仮性包茎のチンポは若干、将来ズル剥け手術しようかと思うこの頃。
その中央に位置する真っ赤なチンポの口は、今は固く口を閉じ、静かに出番を待っていた。
無駄に長く太くて邪魔だと思う竿の角度は、やや左に傾く癖があって、手で支えてやらないとそこらへんにオシッコが飛び散るのも悩み。
長年の締め付けによって形成された、彼女だけの個性。
そして、その根元。
チン毛である‥
「うへぇ…いやぁ、まあ、これも何とかせえへんとなぁ」
ここ数カ月、剃刀もとっくに切れ味が落ちて、剃刀負けして痛いのでなかなかなモノである。
そんな資金は一番大事な髪の毛やらお肌に使うのだ。
買い替えるお金すら節約していたので仕方ないと割り切っているが、女の子としてチンポにお世辞にも自然ワイルドVIOを作るのはどうかと思った。
手入れなどされているはずもなく、黒々とした剛毛が、まるで生命力そのものが形を成したかのように、もっさりと、しかし力強く生い茂っている。
その全てが、薄暗い間接照明の下で、ぬらりと生々しい光沢を放っている。
睾丸も、窮屈なショートパンツから、夏場のそこから出れてムワァ…
皮膚のデカい袋ニコがさくらんぼのように出た。
一体、ここにはどれだけのザーメンが詰め込んでいるのか、鉄拳で忙しくて最後に抜いたのはいつやらと思うばかりのずっしり重さ抜群デカキンタマ。
「うっわ…匂いつんよ! アカンわ…まあ川の水で洗うんも限界やったから…ある種、不幸中の幸いやわ…こうなった以上、今日はしゃーない。 お風呂もある事やろうし。 ま、浴槽というかどうせ様式の超豪華なアレになっとるやろうけども…」
しっかり、皮を被っているそれは夏場で蒸れてムワァ~♡っという酷く強い飛鳥の臭いをバラ撒いた♡
それは、汗の雌臭さを上回す雄臭さ…
飛鳥は、慣れた手つきでその巨大な肉竿を片手で支えるように持ち上げると、ずしりとした重みを感じながら、その先端を便器の内側へと向けて出るのをスタンバイ。
「ふぅぅぅ……」
全身の力を抜き、意識を膀胱に集中させる。今日一日の疲労が、身体の芯から溶けていくような感覚。
次の瞬間――
ゴォォォォォォォッ!!
まるでダムの放水のような、凄まじい勢いの水音が、静かなレストルームに轟いた。
飛鳥の逞しい雄マラの先端、鈴口から放たれた尿は、力強い一本の槍となって便器の水面を激しく打ち、渦を巻かせる。
色は健康的で透明に近い黄色。
長時間溜め込んでいただけあって、その勢いも量も凄まじく、一向に衰える気配がない。
「んんー……」
気持ちよさに、思わず微かな声が漏れる。
ぼんやりと、リリが設置したであろう、無駄に綺麗な天井の模様を見上げる。
「あ~疲れて久しぶりに帰った後の、一気にシっこ出すんめっちゃ好きやわー…尿道通る感じ、たまらん。 特にうちの無駄に長いしなー まー実家変わりすぎて実家感ないんやけどもー」
ジョロロロロ…
勢いが強すぎていつもみたいに跳ねるかと思ったが、無駄に高級な小便器…
自分の尿でもしっかり跳ねなかった。
そんな事に気づきつつ…
足を開いてしっかりオシッコポジションにして、その動作で竿とキンタマを揺らしつつ…
なんでこうなったんや、と他人事のように思う。もう、どうにでもなれ、という気分だった。
このまま全部流れ出てしまえ。疲労も、ストレスも、あの変態お嬢様のことも。
その、飛鳥が最も無防備になり、思考を宇宙の彼方へ飛ばしていた、まさにその時だった。
「C'est magnifique...❤(美しい…)」
ふわり、と背後から甘い薔薇の香りがした。
「これもあなたの強さに繋がるというわけですのね…。勉強になりますわ」
「へ?」
間抜けな声が出た。
視線をゆっくりと横に向ける。
そこには、いつからいたのか、純白のドレスを身にまとったリリ・ド・ロシュフォールが、顎を手で支えて前のめりに見ていた。
その青い瞳は、憎らしいほど真剣な光を宿し、一切の邪念なく、ただ純粋な好奇心だけで、飛鳥の股間――その逞しい雄マラから放たれる黄金の奔流を、食い入るように見つめていた。
「な……」
思考が停止する。時間が止まる。
轟々と音を立てていたはずの放水が、ぴたり、と止まった。
前立腺が締まってしまうほどのビックリ。
「な、なな、なななな、ななななッ!?」
声にならない悲鳴が、喉の奥で痙攣する。
「り、リリリリリリィッ!?!?」
やっとのことで絞り出した声は、無様に裏返っていた。
「っちょ、な、何しとんねん、あんたはぁ!? ト、トト、トイレ中やろうが、うちは! ?」
おしっこ途中で萎えた股間を、慌てて両手で押さえるように隠す。こんな醜態、ましてコイツに見られるなんてと。
「まぁ、飛鳥さんったら、随分と慌てていらっしゃるのね。 同性ではありませんか。 何を恥ずかしがることがありますの?」
リリは、心底不思議そうに、その可憐な顔を傾げた。本当に、何も理解していない、いや、理解しようとする気がない、そんな表情だった。
「いや、いやいやいや! 同性やからとか、そういう問題やないねん! プライバシーの問題っちゅうもんがあるやろがい! わかれや、この無神経モンスター!」
「無神経モンスターだなんて、心外ですわね。 私はただ、あなたの強さとはいったいどこから来ているのかと、その逞しいpénisも注意深く観察しようと、放尿にも目をつけて観察した次第なのですが…やはり! 私のライバルの飛鳥さんは放尿の勢い、pénisの大きさから太さ、その色艶、匂いにまで素晴らしいですわ! やはり私の見込んだライバルであることは間違いありませんわ!」
「観察とか、そういう問題ちゃうねん! んなアホなこと言い訳にならんわ!」
飛鳥は真っ赤な顔で、小便器の前で立ち尽くしている。さっきまでの、疲労感からの虚脱感は吹き飛び、今や羞恥で顔が燃えるようだ。
「大体、何でここにおんねん!? お、おかげでションベンの切れも悪うなったわ! ……あ、や、やっぱ、そ、そんなとこまで見てたんか……?」
慌てて視線をリリの顔に戻すが、リリは悪びれるどころか、むしろ感心したように目を輝かせている。
「ええ、それはもうしっかりと。 とても立派で、力強い放尿でしたわ。 まるで、滝のようですの。 私、感動いたしました。 こんな立派なおしっこ、初めて拝見いたしました!」
「だ、黙れやぁッ! 見せモンちゃうわ! さっさと出ていけや、このアホッ!」
顔を真っ赤にして怒鳴り散らす飛鳥はそそくさとティッシュペーパーをとって亀頭についたオシッコを拭き取る。
それでもリリは、悪びれるどころか、さらに身を乗り出してくる。
「まあ、飛鳥さん、そんなに慌てなくても結構ですのに。 あなた程のpénisをお持ちなのですから、もっと堂々となさっていても良いのでは?」
「あ、憧れるぅ? 女のチンポに、憧れる奴なんぞおってたまるか!」
リリの言葉に、飛鳥は反射的に否定する。
確かに、このチンポは人並み以上のモノだとは思うが、それが憧れの対象になるとは到底思えない。
第一、こんなデカくて醜悪なものを堂々とさらけ出すなんて、正気の沙汰ではない。
「帰った帰った! っしっし!」
「Oh là là ! もう少しだけ観察を」
「誰がチンポ他人に堂々と見せるやつがおるか!」
リリを無理やり押し出して、ひと悶着ついたのである。
◇
トイレでのひと悶着の後、飛鳥はすっかり疲れ果てていた。
「っはぁ…寝たのに、なんか疲れてもうた…」
勝手に家を改造したので、ありがたく止まっていた水道代を使っての、洗濯機にいつもの服をぶち込んでおいた。
いつも通り、タンクトップとショートパンツ…と行こうと思ったが、どうだろうかと思ったが…結局その服でいくことに。
タンクトップの破壊力は抜群で、爆乳故に形にこだわったブラによってさらに盛り上がった双丘は歩けばプルンプルンと揺れ捲る。
ショートパンツはより伸びる生地で…これまた、こちらはチンポがぎっしり詰め込まれたシルエットというよりは重力の影響を受けて、竿を腰の方に傾かせてボロンしないようにしている。
キンタマも、その竿のおかげで生地はそれに引っ張られて皺を形どって、これまたより大きいモッコリを演出して、歩くと竿が上下に揺れたりしてしまう。
今は他人がいるので気にしようとは思ったが、リリが勝手に買っただろうがなんだろうが一応どうやら「あ、私が買いましたが、登記名義人はあなたにしておきましたわ」っと、自分の家だとそもそも言われているので気を使うことはやめた。
無駄にそういうところは、常識というか、良い所があるので本気で怒れないのがムカつくしに組み切れない所である…と飛鳥は常々思う。
不本意なリフォームとはいえ、色々ぼろくなっていた家が修繕されて実質無料な所もあって、善良な飛鳥は本気で怒るのすら罪悪感沸いてきたほど。
そんなこともあり…
とりあえず今は腹の虫だけが、ぐぅ、と情けない音を立てて空腹を訴えている。
仕方なくリビングに戻ると、そこには信じられない光景が広がっていた。
あのバカでかい猫脚テーブルの上に、いつもの例のセバスチャンならず女性のメイドが、銀食器に盛られたフルコースを次々と並べているのだ。
フォアグラのソテー、オマール海老のテルミドール、A5ランクのシャトーブリアン…。
高級レストランでもお目にかかれないような料理の数々が、湯気と共に芳醇な香りを放っている。
「さあ、飛鳥さん。お食事にしましょう。稽古には、まず栄養をつけませんと」
リリが当然のように言うが、飛鳥は首を横に振った。
「…いや、ええわ。うちは、その…台所借りるで」
意地だった。
こんな贅沢、自分には不釣り合いだ。
それに、これ以上この金持ちお嬢様に借りを作りたくない。
そう思って台所に向かうと、そこもまたピカピカのシステムキッチンに変わっていた。
冷蔵庫を開ければ、中には見たこともないような高級食材がぎっしり。
「…」
飛鳥は無言でそれらを無視し、隅に追いやられていた自分の小さな保冷バッグから、なけなしの白米ともやしを取り出した。
それを見かねたリリが、心底不思議そうに尋ねる。
「飛鳥さん? わたくし、あなたの衣食住、全てをサポートすると申し上げましたのに。なぜそのような…質素な食事を?」
「…うるさいわ。うちは、これでええねん。豪華なもんは、口に合わん」
本当は、腹がはちきれそうなほど減っている。
だが、譲れない一線だった。
白米をかき込み、もやしと、ちょっと贅沢した追加の梅干しをかじる。
塩気が、やけに身体に染みた。
◇
「っは~~ 風呂や風呂! 日本人は風呂がやっぱないとアカン! まあ…お風呂なんかも怪しんやけども」
食後、飛鳥は逃げるように風呂場へ向かった。
今日一日の汗と、ストレスと、あの忌々しいトイレでの羞恥を洗い流してしまいたかった。
脱衣所も、ホテルのように無駄に広く、清潔だった。
飛鳥は、ため息をつきながら、着ていたTシャツとショートパンツを脱ぎ捨てていく。
まず、白いタンクトップを腕をクロスしてから上へ引き抜く。
「ん~~ おっぱいきっついわ…なんやねん、また大きくなっとるんか? あんな食事でって…どないなっとんねんうちの身体…」
ブルン♡
途端に、重力に引かれて解放された巨大な双丘が、ぼよん、と揺れた。
武道家らしく引き締まった身体に不釣り合いなほどの、ロケットおっぱい。
しかし、その先端にあるべきはずの乳首は、なぜか陥没しており、桜色の乳輪の中央に、小さな窪みを作っているだけだった。
大きく、しかし上品な円を描く乳輪には、彼女が成熟した女であることを雄弁に物語っていた。
次にショートパンツと、その下にある特注の窮屈にならないショーツを、前屈みになってから、両サイドに手をかけてから一気に足元まで引き下ろす。
その瞬間、窮屈な束縛から解き放たれた、彼女のもう一つの顔がまた姿を現した。
ボロン♡
例の如く、男が見たら男のプライドが壊れるチンポを出した。
「んっへ~…今日は一段と蒸れてもうとるな~」
チンポの匂いに困りながら、お尻をパチンと何となく叩く。
「尻…またデカくなっとらん…? アカン…うちの身体、はしたないわぁ…」
叩いたケツの贅沢な肉が、波打った。
それだけ多い尻肉。
横幅で言えば肩幅よりあるし、弾力たっぷり。
後ろから見れば爆乳と同等の圧巻の勃起をそそられるデカ尻は、武術を昔からしっかり取り組んできたからこその尻。
武術の結晶であるので自慢と言えばそうだが、女の子としては恥ずかしいと思っている。
全裸になった飛鳥が歩き出すと、その身体の各部が、生命感に満ちた揺れを見せる。
一歩進むごとに、豊かな胸がたゆん、たゆんと上下し、引き締まった尻がぷりん、と弾む。
そして、脚の間で第三の足…だらりと垂れ下がった雄マラが、その重みに任せてぶらり、ぶらりと左右に揺れる。
その光景は、どこか滑稽で、チンポの大きさがどの動作にも表れてしまうのは他人から見れば凄い光景だが、本人には当たり前のこと。
「うっわ…なんやこれ…城の浴槽かいな…レオンの口から水が出てるとか初めてやわ…」
湯気が立ち込めていて、夏場で一層暑い変わりはてた古きよかった風呂を浮かべて渋い顔で涙を浮かながら慣れない規模の中、シャワーを探す。
すぐ隣にあった、ガラス張りのシャワーブースに入り、蛇口をひねる。
「うひゃっ!?」
勢いよく噴出した熱いシャワーが、彼女の肌を叩いた。
最初は驚いたが、若干温くして、すぐにその丁度いい温度の水が心地よくなってくる。
「ふぅぅ……生き返るわぁ…」
飛鳥はシャワーヘッドを手に取り、そのお湯を全身に浴びせていく。
「っほ~こりゃあええシャワーヘッドやな~…これだけは褒めてやらんでもないわ。 ライオンのシャワーヘッドっていう点以外は完璧やぁ~…」
ざぁ‥…
水滴が、彼女の肌の上を滑り落ち、光の粒となって弾ける音がシャワーブースに響き始める。
丸みも突き出ている加減もドエロなデカ乳の湾曲線を流れ落ちる水滴…。
体中に流れていく水が、まるで今日の飛行機帰りやら、リリの事やら一緒に流してくれるような心地よさ…
「ふん♪~ふん~♪ め~~っちゃ゛! エエなあ~~♡」
上半身、腕、頭に水を流すと下半身にも当てていく。
水に濡れた黒々とした陰毛は、より一層その色を濃くし、肌にぴったりと張り付いて、下の肉の形をなぞるように浮かび上がらせる。
彼女の巨大な雄マラも、シャワーに打たれてぬらぬらと光り、その存在感を増していた。
だらんと萎えて、シャワーで細かい動きをするなかで揺れる竿の根元から先っぽに添ってどんどん水滴が流れては床に落ちていく。
汚れも、疲れも、全てが洗い流されていくような快感に、飛鳥は思わず鼻歌を口ずさんでいた。
ふんふふーん、と、好きな音楽が、ご機嫌なメロディとなってシャワーの音に混じる。
見たこともないメーカーのシャンプーやボディーリンスから色々知らぬ間に楽しみながら洗ってシャワーを止め、飛鳥は目の前にある、城の浴槽のようなバスタブを見つめた。
無駄に広い。一人で入るには、あまりにも広すぎる。
緊張しながら、そっと足を入れる。
ちょうどいい湯加減のお湯が、足首からふくらはぎへと、じわりと熱を伝えてきた。
「はぁ〜〜〜…」
身体を沈めていくと、浮力で豊満な胸がぷかりと浮かび、股間の雄マラも、お湯の中でゆらり、と揺れた。
全身がお湯に包まれる。
凝り固まっていた肩の力が、すぅっと抜けていく。
「…ちょー、きもちエエ~♡ ひっさしぶりのおふろ゛ぉ…」
思わず、オッサンのような声が漏れた。
天井を見上げ、大きく息を吐き出す。
全ての思考が停止し、ただただ、この温かいお湯の中に溶けていくような感覚。
あの変態お嬢様のことも、この異常な生活のことも、今は全部忘れてしまいたい。
飛鳥は、ゆったりと手足を伸ばし、極楽浄土のような湯船の中で、至福の時を味わう。
「ふぅぅ……生き返るわぁ…」
身体を沈めていくと、浮力で豊満な胸がぷかりと浮かび、股間の雄マラも、お湯の中でゆらり、と揺れた。
全身がお湯に包まれる。
凝り固まっていた肩の力が、すぅっと抜けていく。
その、飛鳥が最もリラックスしていた、まさにその時だった。
カチャリ
「ひゃっ!?」
驚そこに立っていたのは、バスタオル一枚を胸に当てただけのリリだった。
「あら、先客がいらっしゃいましたのね。ごきげんよう、飛鳥さん」
「ご、ごきげんよう、ちゃうわ! な、何しれっと入ってきとんねん!?」
「まあ、何をそんなに驚いていらっしゃるの? このお風呂は、私も使うためにリフォームしたものですわよ?」
リリは、悪びれる様子もなく、にこやかに言うと、その身にまとっていたバスタオルを、はらり、と床に落とした。
「なっ…!?」
湯気の中に、完璧なまでの裸体が現れる。
飛鳥は、思わず息を呑んだ。
モデルのようにしなやかで、しかし女性らしい丸みを帯びた、芸術品のような身体。
そして、その中心で、彼女の『もう一つ』が、だらりとその存在を主張していた。
リリの雄マラは、飛鳥のそれとは全く異質だった。
萎えているというのに、その長さと太さは、明らかに常人のものではない。
透けるような白い肌、繊細なレース模様のように走る青い血管。
そして、自分とは違う、綺麗なパイパン。
人種が違うとわかるほどパイパンチンポ♡
綺麗に、まっすぐ足の真ん中で揺れる萎えチンポは癖がない。
キンタマもそれは大きく、飛鳥のザーメンが多く蓄えすぎているのと玉がデカくて若干垂れているキンタマと違い、こちらはっパンっパンに詰め込まれて弾力たっぷりそうなキンタマが二つ。
それは、飛鳥の野性的なそれとは対極にある、気品と、美しさすら持っていた。
「ひっ…!」
飛鳥は、慌ててお湯の中に身を沈めた。
幸い、湯船のお湯は白濁しており、水中の様子は見えない。
だが、飛鳥の身体は正直だった。
リリの完璧な裸体を見てしまった瞬間、お湯の中で、自身の雄マラが、ぐぐっ、と熱を持ち、ゆっくりと硬度を増していくのを感じていた。
(アカン、アカン、アカン! なんでやねん! なんでコイツの裸見ただけで、うちのイチモツは反応しとんねん!? 収まれ、アホんだらぁ!)
心の中で必死に念じるが、一度目覚めたそれは、言うことを聞かない。
リリは、そんな飛鳥の内心の葛藤など露知らず、優雅な足取りでシャワーブースへと向かった。
「では、わたくしもお身体を清めさせていただきますわね」
ガラス張りの向こうで、リリがシャワーを浴び始める。
そのシルエットが、磨りガラス越しにぼんやりと映る。
長い脚、くびれた腰、上に釣りあがっている丁度いいサイズのおっぱい…
そして、時折ガラスに映る、濡れて光沢を放っている肌、しなやかな雄マラの影。
(み、見たらアカン…! 見たら、絶対アカン…! ど、どどど、童貞には刺激つよすぎんで!?)
飛鳥は、目を逸らそうとする。
だが、どうしても、視線がそちらに吸い寄せられてしまう。
ライバルの、自分と同じ『ふたなり』の、無防備な姿。
その光景は、飛鳥の本能を、抗いがたい力で刺激した。
ドクンッ!
ついに、お湯の中で、飛鳥の雄マラは完全な戦闘態勢に入ってしまった。
カチカチに硬くなったそれは、もはや隠しようもなく、お湯の中でその存在を主張している。
非勃起時ですら規格外の肉竿が、熱い湯の中で、さらにその猛々しさを増していた。
長さは人が見ればぶっとくて長い枝だと言われてもそう思うほど長い。
その太さは、見紛うほどに膨張している。
5段階評価で『5』を振り切る、圧倒的な極太。
色は、全身の血がそこに集中したかのように、怒張した赤黒い色へと変貌。
普段はそこまで目立たない血管が、まるで生きた蛇のように、何本も、何本も、竿の表面にミミズ腫れのようにくっきりと浮かび上がっている。
その脈動が、お湯を微かに波立たせるほどだ。
先端のカリ首は、完全に剥け、その巨大な傘をこれでもかと広げている。
その中央に鎮座する鈴口からは、我慢できずに滲み出た先走り汁が、周囲の湯と混じり合い、白い靄のように揺らめいていた。
竿の角度は、もはや水平を通り越し、鋭角に天を衝く。
その根元では、手入れのされていない黒々とした剛毛が、湯気でしっとりと濡れ、より一層その密度と野性味を増している。
睾丸も、熱い湯に刺激され、普段より一回り大きく膨らみ、その皮の袋をパンパンに張り詰めさせていた。
それは、もはや単なる身体の一部ではない。
闘争と、生殖の本能が具現化した、一個の独立した生命体。
飛鳥自身の意思とは無関係に、ただ目の前のライバルという『獲物』に反応し、その全てを蹂躙せんと、熱く、硬く、脈打っていた。
(うわあああ…! もう、最悪や…! バレたら…バレたら、一生笑いもんにされる…!)
幸い、リリはまだシャワーに夢中で、こちらには気づいていない。
(…こ、こうなったら…! バレる前に、さっさと抜いて、スッキリしたる…!)
飛鳥は、人生で最も不謹慎で、最もスリリングな決断を下した。
背に腹は代えられない、何より…これだけは墓にまで持っていくつもりだが、リリはドタイプ…である。
速攻、抜ける自信がある…
飛鳥は、震える手をお湯の中へと沈めた。
自分の、熱く硬くなった肉竿に、そっと指を触れさせる。
「オ゛っ♡」
びくり、と身体が跳ねる。
自分で触っているだけなのに、まるで他人に触られたかのような、強烈な背徳感が全身を駆け巡った…
(あ、あぁ…♡ ひ、久しぶりのマスカキでアカンでぇ♡…堪らんってぇ♡♡ こ、こんな状況やのにぃ゛)
シャワーブースからは、リリの機嫌の良さそうな鼻歌と、シャワーの音が聞こえてくる。
その音が、この異常な状況のBGMとなり、飛鳥の心臓をさらに激しく高鳴らせる。
「ひー♡ ふぅ♡」
(アカン…! 音、立てたらアカン…!)
飛鳥は、息を殺し、慎重に、ゆっくりと、その肉竿を扱き始めた。
お湯の潤滑と浮力のおかげで、動きは驚くほど滑らかだ。
指が、竿の表面を、根元から先端へと滑るたびに、脳の芯が痺れるような快感が走る。
「んぅ…っ、ふ…♡」
声が漏れそうになるのを、必死で唇を噛んで堪える。
視線は、どうしてもシャワーブースの磨りガラスへと向かってしまう。
そこに映る、リリのシルエット。
彼女が髪を洗うために腕を上げた瞬間、その形のいい胸のラインがくっきりと浮かび上がる。
脚を洗うために屈んだ瞬間、天を向いた大きな尻の曲線が、官能的に描かれる。
そして、時折、彼女自身の雄マラが、濡れたガラス越しに、黒い影となって揺れる。
その全てが、飛鳥のオカズだった。
自分と同じ『ふたなり』の、無防備な姿。
しかも、ドタイプ…金髪、清楚、欧米人…しかもふたなり巨根…
「はぁ…っ、はぁ…っ、リリぃ…♡ なんでぇ、あいつで抜かなあかんねぇん゛ん゛」
無意識に、吐息と共に、その名前が漏れた。
扱くスピードが、自然と速くなっていく。
バレるかもしれないという恐怖よりも、このままイってしまいたいという欲望が、勝り始めていた。
金玉の付け根が、キュン、と締め付けられる。
もう、すぐそこだ。
精子は出る…
(アカン、声、出る…! 口、押さえな…!)
飛鳥が、射精の瞬間を堪えるために、片手を口元へ持っていこうとした、まさにその時だった。
ザァッ、という音と共に、シャワーの音が止んだ。
リリの鼻歌も、ぴたりと止まる。
静寂。
自分の、荒い呼吸の音だけが、やけに大きく響いた。
もうすぐいける…リリに気づいていない。
今、脳内のリリを孕ませることに夢中で―――――――――――――
「――――――――――――――Oh là là !♡♡ 飛鳥さんのそれ、なんと巨根なのでしょう♡!」
「―――――――――ァ」
背後から、楽しそうな、そして全てを見透かしたような声がした。
飛鳥は、凍り付いた。
ゆっくりと、本当にゆっくりと、振り返る。
そこには、前屈みで興味深そうに、湯船の中を――飛鳥が握りしめている、巨大なイチモツを――興味深そうに覗き込む、リリの姿があった。
その青い瞳は、驚きと、好奇心と、そして、悪戯っぽい輝きに満ちていた。
「な、なな、な…」
飛鳥の口から、言葉にならない音が漏れる。
リリは、にっこりと、天使のように微笑んだ。
「フフフ…まさか、私の身体をオカズに、一人でなんて感心しませんわ、飛鳥さん❤」
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