こんばんは、アジイチです。修羅場が終わってからゆるゆるとした生活を満喫しています。今回は本当にきつかったのでその反動がでかいです。年が明けたらまたすぐに原稿に戻るので、それまでのんびりしようと思ってます。コミケはコミケではしゃぎ倒します。
コミケ直前ですがなんとはなしに雑談記事を書こうと思います。今回は「コミックス修正に関して」です。
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コミックス修正、作家さんによっては全然しないという人もいますが、自分はゴリゴリにします。担当さんや関係者各位にはお手数おかけして申し訳ないなと思いつつも、毎回これくらいやってます。毎回ほんとすいません。
最近「何故そんなに修正するのか」という質問が増えたので、自分でもなんでだろうとちょっと真剣に考えてみました。思い当たる節がいくつかあったのでメモ代わりに記録しておきます。長いのでコミケの待機列の暇つぶしなどにして頂ければ幸いです。
まずは実際にどんな感じで修正しているのか。
こちらが修正前データです。
でき姫15話目20Pです。
↓が修正後データです。
おわかり頂けただろうか…
1コマ目の泉の顔が隠れてしまうのが気になったのでふきだしを透過しました。このメモ代わりのjpg画像も一緒に担当さんに送ってます。セリフ関連の修正は青、絵関連の修正はピンクでメモしてあります。量が多いのでこのメモがないと修正前、修正後がごっちゃになってしまうので必ずメモしています。
もう1つ実例をば。こちらが修正前データです。
こちらは17話目の20Pです。
↓が修正後データです。
おわかり頂…いやさすがにこのページはわかりますね…
この回は本当に間に合わなくて背景を描ききれなかったんですね…本来はweb版でちゃんと完全原稿を提出すべきなのは重々承知しております&反省してますので2020年はこういうことがないようにします…!ほんとに…!!
そんなわけで背景をごりっと足しました。あと走馬燈の字を間違えてたので直しました。
この2枚は結構大きめの修正です。他にはトーンの貼り忘れやモアレ修正、デッサン修正やセリフの細かい調整などをしています。
こんな感じでごりごり修正していますが、修正理由は2種類あります。
①時間がなくて描ききれなかった部分を加筆
これは↑のページのような場合。単純に足りなかった部分、確認が行き届かなかった部分を修正します。何度も言っちゃうけどこれは本来毎月の原稿締め切りまでにちゃんとすべきこと…!!今後は確認日を設けられるくらいにはゆとり進捗を目指していきます。
(余談ですが編集さんによっては「完全データを上げてもらうことが前提なので、コミックス修正はさせません」という人もいらっしゃるようで…ごもっともですが恐ろしい…)
②時間が経って気付いた箇所を修正
ようやく本題なんですが、これ↑を直すか否かが作家さんによって別れる部分なんですね。
でき姫3巻は13~18話が収録されています。13話目は4月に描いた物なので、半年以上前の原稿です。半年前の絵は当然今の絵と違うわけです。そりゃもう直したい…!できる限り直したい!!
半年前の自分が全力で描いた物なので、修正をするということはその時の自分を否定することにもなるのでは、という意識も正直あります。また、修正する時間があるなら新作をお届けした方が喜んでくれる方は多いかもしれないという気持ちもあります。ありますが、やはり今の自分が持てる全力の作品をお届けしたい、という気持ちが勝ってしまうんです。
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ちょっと脱線するんですが、自分はぶっちゃけて言えば「自分の絵は下手である」という意識が未だにめちゃくちゃ強いのです。ありがたいことに最近は「絵が好きです」と言ってもらえることが増えました。以前よりは上達したなぁとか可愛く描けるようになったなぁとも思います。ですが染みついた意識はそう簡単には消えないのです。
私は小学生の頃から漫画を描いていて、描いた漫画を友達と見せ合ったりしていました。その頃から「アジちゃんの漫画は面白いけど絵は下手だね」と言われておりました。今思うと子どもって怖…ってくらいのドストレートですが、自分は「そうか絵は下手だけど漫画は面白いのか」と超絶ポジティブにとらえて全く気にしておりませんでした。我ながら強い。
そんなノリで漫画を描き続け、大学生の頃から投稿・持ち込みを始めましたが、その時にも必ず編集さんに言われたのが「絵をもっと頑張れ」だったわけです。そこまで来ても正直絵に関してはそんなに気にしていませんでした。
そんな自分が「もっと絵が上手くならねば」と痛感したのは、アシスタント先でプロの先生方の超綺麗な原稿を見るようになってからです。
いやほんとめちゃくちゃキレイだったんですよ…衝撃的でした。線はきっちり閉じてるし、デッサンがしっかりしてるからトーン指示がなくてもどこに影トーンを貼ればいいのかわかるし、とにかく美しい。その時になってようやく「あっ自分の絵やべーな!?」に至りました。下手なのは自覚してましたが「やべーな!?」になったのはこの時点。
またとある先生はエッセイ系のシンプルな絵柄で、そのため線や色ぬりはめちゃくちゃ丁寧さで、1pxのはみ出し・塗り残しも許されないというストイックな現場でした。その先生曰く「漫画はサービス業だからできる限り丁寧にやりたい」とのこと。そのあたりでようやく自分も「読めりゃいい」から「できる限り丁寧に」に意識が変化していきました。アシスタントを経験していなかったら今も雑な絵のままだったと思います。
そうしてできる限り丁寧に、時間の許す限り妥協せずに絵を描き続けて数年、ようやく今の絵になったという流れです。毎回原稿に向かう時は「これでいいや」ではなく、その都度全力をもって描いています。ほとんどの作家さんも当然その意識だと思いますが、以前の自分は「これでいいや」をしょっちゅうやっていたので、自分にとっては成長したことのひとつです。
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で、修正がその「妥協しない」にあたるものなわけです。半年前にはいまいちしっくりこなかった部分も、半年後の今なら描けるようになっている、そういうことが多々あります。それらを妥協せずに修正してステップアップしていく。勉強で言うところのテストで間違えた箇所の復習みたいなもんです。1個ずつつぶしていかないと覚えないので。
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、そういう経緯が理由で修正をしているんじゃないかなぁというのが私の中の答えです。
まぁ単純に直し作業が楽しいって言うのもでかいんですけど(☝ ՞ਊ ՞)☝
でも先述の通り時間切れ修正分は来年以降撲滅していこうと思います。
それ以外の直しはゴリゴリ続けると思うので生暖かく見守って頂ければ幸いです。
ちょっとネガティブなことも書いてしまいましたが、そんな風には思っていても、実は最近自分の絵が以前より好きになってきています。それは修正も含めて常に丁寧に、妥協せずに向合ってきた結果だと思っています。何事も成長を感じられると楽しいですもんね。今後も一歩一歩積み重ねて成長して行けたらと思います。
本当に長くなっちゃいましたが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました!