《前編》クラスメイト中野一花さんに雑魚男子な本性見抜かれた末にマゾからかわれ射精させられてぇ〜……(甘口)《2万字》
Added 2023-11-24 21:03:34 +0000 UTC「えっと……ローション、このくらいでいいかな?」 「う、うんっ……」 人肌程度に湯煎したローションを手のひらに伸ばしながら、中野一花は人好きのする笑みを浮かべた。高校生活を芸能活動に捧げる彼女は、女子生徒の義務たる“性処理係”の当番に組み込まれていない。女優業に本腰を入れるべく最近まで本気で退学を考えていたために単位云々については一切の配慮をしてこなかったが、姉妹揃って高校を卒業することを決意し直して以来、こうして放課後の時間を必須単位の履修に充てている。 今日は“奉仕活動”の科目。いくつかの候補の中から希望に合ったものを組み合わせて規定単位数を満たす選択式となっている。その中で一花が選んだものは、不特定な男子生徒への射精幇助。理由はひとえに“内申点稼ぎに都合がいいから”に尽きる。“射精幇助”――つまり、男子の性処理の手伝いはクラスの女子全員が平等に持ち回らなければならない必須科目ではあるものの、逆に言えば義務付けのテコ入れがなされるぐらいには女子生徒たちからは不人気であり、単位数も高めに設定されている。 最低限ならほんの少し下着や身体を触れさせて射精するまでを見届ければよいだけだが、今回ばかりはそうはいかない。男子生徒の満足度に応じて加点まで入るのだから、しっかり評価点を稼ぐ必要がある。ビキビキと血管を浮かび上がらせて勃起するシルエットを前に、一花は内心不安を感じながらも腹をくくっていた。 「私あんまり学校来ないからさ……だから、こういうのすっごく久しぶりなんだよね」 追い詰められると、かえって虚勢を張ってしまう悪い癖。経験豊富そうなことをほのめかしつつ、咄嗟に言い訳がましい軽口を叩いてしまったことを一花はすぐさま後悔した。もし男性器に触れることさえ初めてであることを正直に打ち明けていたら、むしろそのぎこちなさがプラス評価に転んだかもしれないのに。自らの損な性格に短くため息を吐き出しつつ、射精させてあげる男の子の顔にちらりと視線が向く。 「ごめんね、上手くできなかったら」 相手は同じクラスの男子。とはいえ一花との接点はほとんどない。休み時間も机に向き合ったまま賑やかな輪に交わらないでいる、そんな男の子だ。彼は体全体で勃起を表明しているのかと思うぐらい、全身をガチガチに強張らせている。原因はオナニーの手伝いではなく、プレイ内容に手コキを希望した自分にあるのだろうという一花の見立ては的を射ていた。もっぱらオナニーの手伝いがほとんどである射精幇助において、恋人や親しい間柄でもない女子が手ずから射精に導いてくれる申し出は珍しい。さらに相手が絶賛売出し中の芸能人のクラスメイトともなれば、変な緊張を抱かせてしまうかもしれない。どう声をかけたものかと気を回していると、隣からどもり声があがる。 「ぃや、嬉しいです、俺っ。中野さんと、なんてっ……」 「あ、そうなんだ。……ふふ、優しいんだね」 「え、や、えっとっ、お世辞、とかじゃないです、ほんとに」 緊張、困惑、喜び。それらの感情を抱えたまま、必死に弁解までしようとする彼には全く落ち着きがなかった。人間誰しも自分以上に感情を乱している人の姿を見ればかえって冷静になるものだ。おかげでその様子をまじまじと観察できるぐらいには、一花には心の余裕が生まれている。 一方で膝の上のげんこつを何度も握り直したり、こちらに視線を返そうとしてやっぱりそうはいかなかったり、とあたふたしている様子の彼。パートナーに選ばれて嬉しいという今の言葉をよほど誤解されたくなかったらしい。ひとりの女の子的には別にリップサービスだったとて好意的な言葉が嬉しくないはずがないのだが、それにしても男の子がチンポを勃起させたまま慌てているので、それがなんだかおかしく思えた。 「ふ、ふふっ。そんなに、必死にならなくっても」 「あ……えと、す、すみません……」 「ううん、こっちこそ。ねぇ、それよりなんで敬語なの? いいんだよ、畏まらなくって」 「ぅ、ぁ、はいっ……」 「あー、ほらまた」 「う、ごめん……」 「んー、まあ、でもそうだよね。あんまり喋ったこともない相手に、身体を触らせるのって緊張するよね。……あ、ちなみに、私の姉妹にも性処理してもらったことある?」 「い、やっ……ない、よ。あ、その、他の中野さんにシてもらったことはなくて、一花さんが初めて、で」 「くすっ。他の中野さんって変なの」 話しているうちに緊張のほぐれてきた一花は、とうとう意を決して彼のチンポを盗み見ることにした。正直なところ、男性器に対して良い印象はなかった。褐色の幹に血管を張り巡らせ、女を威圧するように聳える肉の棒。海底深くに蠢く生物を思わせる見た目のグロテスクさが、痴漢や強姦など女性を害する恐ろしい印象を掻き立てるからだ。 「えっ、あれ……?」 しかし、実際に目の当たりにした彼のチンポは何もかもが違った。まず、特筆すべきはその白さだ。これまで射精幇助で一花が目にしてきたチンポたちは色素が沈着した褐色だった。男の握力に使い込まれてそうなったのは想像に難くない。脳内で数え切れないほどの女を犯しまくっているのが見て取れるまさに凶器と呼ぶべき代物。対して、彼のチンポはまるで昨日今日生えてきたのではないかと思うぐらいに白くほっそりとしている。根本から先端まであの針金のような血管は一本たりとも浮き出ておらず、さらには凶器の刃の部分にあたる亀頭は真っ白な包皮が覆い隠してしまっている。こんなにも危険を感じない、まるで子どものような初々しいおちんちんは初めてで、一花は混乱した。 「な、中野さんっ……? どうかした、の?」 「……あっ、ううん、なんでもないよ」 いきなりチンポへの論評を語るのはさすがにデリカシーに悖る行いだと思って一花は口を噤んだ。それでも視線はやっぱり、“子どもちんちん”に引き寄せられる。経験が乏しいからなのか、はたまたオナニーのやり方が関係しているのか。ともかく彼女の胸の内からは恐怖心が薄らいでゆき、代わりのその空白を埋めたのは好奇心であった。 「えっと……それよりさ、キミってこういう経験、ある?」 「こ、こういうのって……」 「女の子に、手でシてもらうの」 「ぁ……そのっ」 「大丈夫。知ってるでしょ? ここで起きたことはふたりだけの秘密だよ」 「っ……は、初めて、だよ……」 「ふふっ♡ そっか、初めてなんだ? 女の子におちんちん握ってもらえるの」 「うぅっ……♡」 女の悲鳴のようなうめき声。どうやら経験がないことを笑われたのだと勘違いしてしまったようだ。一花のほうを直視できず俯きながら真っ赤になっている横顔は、可哀想になるぐらいの恥じらいに彩られている。 そして、一花は見つけてしまう。 ビクっ♡ ビクっ……♡ べちっ♡べちんっ……♡ 「……えっと、苦しそう、だね……?」 これまでにないぐらい、ビクビクとチンポが疼きを訴えている。それが一花には不思議なことに思えてならなかった。なぜならば、彼女の持つ勃起のイメージはずばり怒りに起因するからだ。チンポを苛つかせる女への憤り。塩基配列に組み込まれた男尊女卑の本能が生意気な女を許さないのだとばかり思っていた。しかし今目の前のチンポは、メスに侮られている屈辱そのものが勃起力に乗算されている。 その姿はさながら、興奮の原動力を羞恥心が担っているように見える。 (えっ、えっ……♡ おちんちん、すっごくビクビクしてる……♡ なんでっ……?♡ なんで、恥ずかしがってる時に、こんなに反応がいいの……? 男の子のおちんちんって、女の子のことすっごく見下してて……だから、イライラしながら気持ちよくなる、はず、でしょ……♡ これじゃまるで、“恥ずかしい”が、“気持ちいい”みたい……♡ そんなことって、あるの、かな……ほんと、なのかな……? ……確かめて、みよう、かな……♡) 疑惑を確かめるため、一花は横からずいっと彼の顔を覗き込み、やや強引に視線を捕まえたみた。そしてすっかり板についた長女ムーヴとお芝居のテクニックとを総動員して、“童貞男子を勇気づける、経験豊富なお姉さん”を演じてみる。 「みんな、最初は初めてなんだもん……♡ ね? リードしてあげる♡」 「っ、や、その……っ、はいっ……♡」 ビクっ♡ビクンビクンっっ♡♡ (うわっ♡ うわぁ〜……♡ え〜っ♡ うわぁ〜……♡ そうなんだ〜〜……♡) 好みのドンピシャを突きつけられ、心をときめかせるような反応を見せるチンポ。想像以上の喜びようを見て、一花はぞわぞわと肌が粟立つのを感じた。羞恥心を刺激されチンポが反応するのはなぜか、それは心の奥底に“女に侮られてなるものか”というオスのプライドが深い根を下ろしているからにほかならない。つまり、ろくに女を犯した経験のない童貞諸氏の猛々しい勃起はただの見栄。見栄こそが彼らの勃起の正体だったのだ。 びくびくと跳ねる姿は“早く射精の世話をしろ”と喚く男尊女卑の怒号ではなく、触ってほしいと訴えるおねだり。見方を変えるとどうだ、今まで漫然と恐ろしいものに見えていたチンポに、急激に可愛らしさが沸いてくる。 「……ね、これ触ってもいいかな?」 「ぁ、ぁっ、おねがい、しますっ……」 「くすっ♡ こぉら、敬語〜♡ 女の子におちんちんのお世話させるんだよ? もっと偉そうにしよ? ね?」 「え、ぁ、えっとっ……♡」 「いーから♡ がんばれ〜男の子〜♡」 「……さ、触ってっ」 『触って』はただのお願いで、命令の域には全く届いていない。されど彼なりの最大限、勇気を振り絞った横暴ではあった。そんな陰キャ男子君の精一杯の背伸びを見て、一花の口角が、にまぁ……♡っといやらしく釣り上がる。むくむくと膨れ上がってゆくイタズラ心。日頃は姉として、あるいは既に仕事に励んでいる社会人として自制している、本来の彼女の横着さが掻き立てられる。 一花は彼の耳元に唇を寄せ今度は明確におちょくる意志を持って、見掛けだけの褒め言葉を囁いてみた。 「そーそ、かっこいいよ♡ おちんちんかっこいいなぁ……♡」 「う、ぁっ♡」 その言葉はもはや己が食い物にされないためのご機嫌伺いの媚び売りではない。『こら〜♡男子〜♡これまでよくも女の子を怖がらせてくれたな〜♡』という気持ちをたっぷり込めた、媚び売りに見せかけた攻撃的な当てつけである。もちろん、一花がこれまでに受けてきた雪辱を晴らすための反撃はこんなものでは終わらない。 「くすっ♡ じゃあ、かっこいいおちんちんにご奉仕するね♡ 気持ちいいところ教えてくれると嬉しいな♡」 最近はネイル雑誌のモデルに起用されたこともあり、文字通り爪の先まで事務所に大事に扱われている指。それを奉仕のために差し出さなければならないと思っていたからこそ、不安でたまらなかった。だが男の子へのやり返しだと思えば、途端に胸が高鳴ってくる。一花は彼の身体の中でもっとも快楽に弱い部位をきゅっ♡と握り、手のひらという檻に閉じ込める。 「……っ、ぁっ♡♡」 男はたまらず上擦った声を漏らした。含まれている感情は驚愕、歓喜、それから感動。学校きっての美少女の肌に生殖器を触れさせた感動が、今までの人生で感じたことのないオスの悦を彼にもたらした。半開きになった口から深い吐息を漏らして、恍惚と夢見心地を噛み締めている。そんな間の抜けた表情をばっちり観察されているとも知らないで。 「ぷっ♡ ふふっ♡ も〜、大げさだなぁ〜♡ まだ握っただけだぞ♡」 男を手玉に取っている自覚が優越感を沸き立たせ、揶揄いの台詞がすらすらと口をついて出てくる。けれど、まだまだ物足りない。もっともっとチンポを疼かせたい。そうしたタチの悪い女の思考にどんどん蝕まれている自覚はあった。自覚はあるものの、それは意志の力で制止をかけられる大きさの衝動ではない。一花を唆しているのは、オスを誑かすことに悦びを見出すメスの本能を起源とするものだからだ。 くりくりと大きな瞳に、完璧に整った目鼻立ち。彼女自身は不本意に思っているものの、宝石揃いな芸能界で素人同然の芝居しかできずとも、顔だけで勝ち取った役もいくつかあるぐらいだ。そんな美形に加え、首から下はグラビアアイドルでも十二分に通ずるメリハリの激しい体つき。まさに優秀な遺伝子を後世に残すべく天命を定められてこの世に生まれ落ちたような、抜群の“女”の素質が中野一花には備わっている。 今までは眠らせていただけで、一花はずっと飢えていたのだ。生命活動のために胃袋が食事を必要とするように。あるいは脳が睡眠を必要とするように。極上のメスに生まれ落ちた中野一花は生まれてからずっと、オスを誑かすことに飢えていたのである。 「っ!」 「ん〜♡ なぁにぃ? ほらほら、もっと近づこ♡」 妙な空白を開けて隣り合っていた男女の距離が急激にゼロになった。一体どちらから肩や太ももをぴったりくっけたかなど、もはや言及するまでもないだろう。ふたりぶんの緊張を押し付けられた肉棒がぶるぶるとわななき、ぷくぅ〜♡っと亀頭の先端に玉の滴を分泌する。我慢汁と呼ばれる交尾のための準備液である。 男子たちのあいだでは射精前の生理現象にすぎないものだが、一花の目にはこう映る。彼が自分とのセックスを切望するあまり、獲物を前にした肉食獣のようにぼたぼた涎を垂らしているのだ、と。 (くすっ…♡ したいんだ、セックス、私と…♡ 今日してあげるのは、手コキなのに……♡ ふふっ、ごめんね〜……♡ それはちょっとむずかしいかな〜……♡ んー、でも、すっごくいい思いの“フリ”は、させてあげないとだから〜……♡) 「あっ、おつゆ漏れ始めちゃってるぅ……♡ ごめんね、気が利かない女で♡ すぐにヌルヌルにするね♡」 「えっ、ぇっ……♡ あっ、うんっ、お、おねがいっ……♡」 男であれば誰しもが、征服欲という名の風船を胸に抱えている。内側を満たすのは、女を虐げることを夢見る獰猛な衝動。より質の良い女を侍らせるほど大量の空気が詰め込まれ、女への横柄な態度という名の体積が膨れ上がってゆく。 今、一花がチンポへの心遣いの不行き届きに謝罪しへりくだって礼を尽くしたたのは、つまりは、彼のしぼみきった風船に息を吹き込む行為に該当する。相手は女ひとり犯したことのない童貞のオス。中でもオス同士の激しいメスの争奪戦に競り勝てなそうなチンポ。それがわずか一握りのオスへと下賜されるべき天上の女にへりくだられたのだ。彼の全身を、興奮という言葉のスケールを超越した興奮……言うなれば、全能感がゾクゾクと駆け抜ける。一花を侍らせた自分こそが世界でもっとも偉大で優秀なオス様なのではないかと、童貞のオスの認知が致命的な勘違いを起こしかける。 ぬ〜るぬるぬるっ……♡ ぬりっ、ぬりぃ……♡ 恭しいへりくだりだけでそのザマだ。実際にそのチンポを撫で回すようにローションを塗り拡げ始めると、その身体にこびりついていた緊張が全能感にふやかされてみるみるうちにこそぎ落とされてゆく。 「っ、ほォっ……♡ おーっ♡ お、ぁっ♡ ぅ、ぁ、一花さんっ、それ、やばっ……♡」 「ここ〜? ぬ〜りぬり♡ ぬりぬり〜♡ こんなかんじかな? こことか、どうかな? ちゃんとできてる?」 ぬるぬるになった手の中で、チンポを丁寧に扱き上げる。まかり間違っても『いい具合に細くて握りやすいから、すっごく扱きやすいよ♡』なんて本心は漏らさない。竿の根本から包皮に覆われた先端、でっぷりと肥え太ったパンパンな金玉の裏まで念入りに撫で回す。普通の男の子のオナニーがそんなところの愛撫にまで及ばないことはもちろん承知の上でだ。なぜなら今はチンポの隅々にまで“中野一花は俺サマの射精の世話係♡”だと本気で思い込ませるのが目的なのだから。 たっぷりのローションでチンポに光沢を纏わせてゆくにつれ、彼の風船は膨張の一途を辿っていった。尤も、己の力で積み上げた成功体験を基にする自信と他人から持て囃されて培われた自尊心。見かけが同じでもそのふたつには天地の隔たりがあることを、女に尽くされた経験のない童貞の弱オスが知る由もない。やがて、理性が萎縮したまま本能にだけ栄養を給餌され続けたことで、その姿勢は大股を開いてふんぞり返るまでに崩れていった。俯いていた顔は上向きに天を仰ぎ、はーっ♡はーっ♡と深い深呼吸を繰り返している。 「ぬるぬるのお加減はどうかな〜? かっこいいおちんぽ様〜……♡」 「はーっ……♡ はーーっ……♡ やばっ、やばいっ……♡ まじでっ♡ 生きてきた中で、今がいっちばん、きもちいっ……♡♡」 「ふふっ♡ よかった〜♡ キミはどっしり構えててくれればいいからねー……♡」 「っっ……♡♡ はぁぁっ……♡ はーーっ……♡ はーーっ……♡」 思惑通りに順調に付け上がってゆく姿を見て、一花の期待感もまた大きく膨れ上がってゆく。手塩にかけてまるまると熟させた果実の収穫が待ち遠しく感じられるように、膨らんだ風船を盛大に破裂させるその瞬間が楽しみで仕方がない。 個室が使える時間の上限は30分であるため、あと1200秒後程度にはそれが見られる。だがその四桁が一花には耐え難いおあずけのように思われた。ようやく自分という女の使い方が理解できたのだ。心持ちはさながら、新しい玩具を買い与えられた子どもである。一刻も早く楽しみたい高揚感を無視できるほど、彼女は辛抱強くない。 こしょ、こしょっ……♡ こちょこちょこちょっ……♡♡ 「ぅ、ぁッ!?♡♡」 「こういうところまで、しっかり塗り拡げておかないとね〜♡」 ピンと立った人差し指が裏筋の隆起を往復する。犬猫の小さな顎の下を撫でる動き、つまりは懐柔のための可愛がりである。ローションを塗り拡げるなんて弁舌は要は口だけの方便で、手コキを待ち望むチンポにもどかしい刺激を与えて意地悪に焦らす意味だけが純然と込められていた。真っ白なチンポが勃起を強めてビクビクと逃げようとしても、それに追従する形で童貞チンポへのこちょこちょ攻撃はしつこくまとわりついてゆく。指の第二関節から先だけを小刻みに動かして机に張り付いてしまったセロハンテープを剥がすように裏筋を撫でてやると、まったりとくつろいでいた男の呼吸がいとも簡単に乱れる。それだけでも可笑しいのに、一花の期待以上だったのは彼がぱかーっと馬鹿みたいに大股開きした足を決して閉じようとはしないでいることだった。たらふく優越感を膨らませてあげても、“女子にチンポを構われる”ことを嬉しいと感じる非モテ雑魚オスの感性はしっかり根付いてしまっており、それが一花の庇護欲によく似た嗜虐心をたまらなく掻き立てた。 (え〜〜……♡ ぜんぜん逃げようとしないじゃんっ……♡ すっごくもどかしいだろうに、逃げないで女の子にチンポのお世話委ねっぱなしとか、よっぽど嬉しいんだろうなぁ〜……♡ へぇ〜〜……♡ ふぅぅ〜〜〜〜ん……♡ じゃあ、もうちょっとぐらい、いいよね……♡) 「まだ準備してるだけだよ〜♡ 気持ちよくなるには、ちょ〜っと早いんじゃないかな〜♡」 裏筋をつつ〜っと降りていき、手のひらが次なる標的に見据えたのはでっぷりと肥えたふたつの金玉。正真正銘の急所に一花の手が差し迫り、下半身、特に内腿のあたりにぶわっと鳥肌が立つ。しかし彼は金的を他人に握られる本能的な恐怖心を、意志の力で無理やり押さえつけて大股開きを維持した。王様扱いで気が大きくなったせいで、自分の金玉をまさか一花が害するなどと夢にも思わなくなっていたからだ。鼻息を荒げながら、一花が与えてくれる快楽を固唾を呑んで見守る。 もみ、もみっ……♡ も〜みもみ♡ もみもみもみぃ〜〜♡ 「ほォっ……♡ お〜〜っ……♡♡ あっ、ぁっ♡ あ〜〜〜っっ……♡♡」 それを、水をたっぷり汲んだビニール袋を下から持ち上げているようだと一花は感じた。掴むだとか握るだとか形容されるほどの力は全く込めていないのに、おもったるい金玉の自重だけで指がむにゅにゅ〜〜っ♡っと沈んでゆく。するとどちらかがほんの少し身じろぎをするだけで、勝手に金玉がモミモミと揉みしだかれる機関が構築されてしまった。 一花が積極的に金玉を揉みしだいていると信じ込んでいる彼は、自分が無意識の内に腰をくいっ♡くいっ♡と左右に揺らして金玉を踊らせていることに気づかない。それでいて腹の底から搾り出したような野太い声で快楽に喘いでいるものだから、一花は大きく噴き出してしまいそうになった。くしゃみを無理やり押さえつける時みたいに、鼻の横の筋肉で上唇が開かないように懸命に押さえつける。声こそ漏らしてはいないが、表情を見れば彼女が懸命に笑いを堪えているのはひと目で分かるだろう。あいにく彼は芸能人同級生の精液増産媚び媚び玉揉み(思い込み)に唆され、睾丸の中でふつふつと煮え滾る精液を感じるのに夢中だ。あと5、6時間放置でもされれば、筋肉痛が原因でようやく己の恥行に気づけるかもしれない。 (あ〜あ♡ だめだよ、女の子にそんなだらしないお顔見せちゃ♡ ぷっ♡ ふふっ♡ くくくっ……♡ 汗で蒸れたあっつぅ…い玉々に、ひんやりお手々がそんなにきもちいいのかな〜……♡ くすっ♡ きもちいいんだろうな〜……♡ 女の子に精液つくってつくって〜♡っておねだりされるの、すっかり気に入っちゃったみたい♡ ほんとは、金玉に“お手”しちゃってるだけなのにな〜……♡) これでまだ彼が自分を従える強オスのつもりでいるのだから、一花は笑いを噛み殺しながら感心さえしていた。彼女としてはこのままじっくり放置することも全くやぶさかではない。玉を揉まれることに満足がいくまで彼をじっくり泳がせ、やがて真相に気づくその時までにかかった時間が長ければ長いほど、それがそのまま羞恥の谷の深さとなって彼を奈落へと突き落とす。その瞬間を見届けたい気持ちはたしかにある。だが残り時間十数分内に彼が冷静さを取り戻すとは思えないので、惜しみながらも次の工程に進むことを決めた――まさにそのタイミングである。 いつの間にか彼の“風船”を破裂させることが、卒業単位の確保に勝るとも劣らない重要度を占めていることに気づいてしまったのは。どことなく居た堪れないような、むず痒いような気持ちに原因不詳のそわそわを持て余しながら、一花の指は再びチンポへと戻ってゆく。 「……はい、金玉モミモミおしまい♡ じゃあ次は〜、おちんちんの皮、剥いちゃっていい?」 「っ、ぅんっ……♡」 「だーいじょーぶ♡ 優しく触るからさ♡」 ローションをたっぷり塗りたくられてもなお、亀頭は半分以上包皮の中にすっぽり隠れた、いわゆる包茎のままだった。その子どもじみた見た目からして、包茎は男子のコンプレックスになりがちである。“皮を剥く”と伝えた途端、彼の身体がびくりと跳ねたのを確認して彼女は確信する。彼もまたチンポに劣等感を抱えている男の子なのだ、と。さすがに強オスごっこを明言している手前、面と向かって包茎ちんちんを馬鹿にするタイプの煽りは使えない。それに今まで見てきた彼の素振りはあまりに弱オスが板についているものだから、これ以上心の傷を負わせる真似をするのはなんだか気が引けた。 (まぁ、他の男の子の凶悪そうな“チンポ”って感じのと比べて、引け目感じちゃってるんだろーなー……♡ えー、なんか、ちょっと可哀想……かも♡ くすっ♡ 仕方ないなぁ……♡ ちょっとだけご褒美あげちゃうかー♪) 今ではお姉さんぶってはいるが、昔の一花はよく姉妹のお気に入りを横から掻っ攫っていくようなとびきりの我儘放題なお転婆で、自分本位の気分屋であった。欲しいものを手に入れるためなら多少強引な手段も取る。その行動力の裏には、“使える手段は使えるだけ使っちゃえ♡”な思い切りの良さがどっしりと彼女の行動方針の中央を陣取っている。 肩と肩がぴったぴたに触れ合う距離感に保ったまま、一花はそれとなく上半身をよじった。すると大きく前にせり出した乳のあいだへ、彼の右肘がむにむにと埋まる形となる。 たゆんっ……♡ むにゅぅぅぅ〜〜〜っっ♡♡ 「っっ!?!?」 (ほ〜ら♡ 細長チンポくん元気だせ〜♡ 誰にも触らせたことない、Hカップの一花おっぱいだぞ〜〜っ♡♡) ブラウスを内側からぱっつぱつに膨らませて前留めのボタンを酷使している、女子高生らしからぬ爆乳。それを一花は生まれて初めて“使う”ことにした。女性の魅力として最も傍目に理解しやすい箇所であり、同性からは羨ましがられる抜群のプロポーションの一部ではあるが、実のところ本人にはその恩恵を実感した出来事はほとんど記憶にない。勿論、彼女はまず第一に整った容姿が求められる芸能界において生業を営む身ではあるので、女子高生にしてバストサイズ約90cmという凄まじいインパクトの文言は優位を築ける武器ではある。そうはいってもたとえば歩くだけでブラジャーの支えをものともせずたぷたぷと服の中で跳ね踊り、男のねちっこい視線を集めてしまって煩わしい。そのたびに一花は“私たちは何もしていないのに、ただそこにあるだけで、生きているだけで男の子から付け狙われてしまうんだ”と自分と姉妹たちが獲物であることを実感させられてきた。 誘惑するまでもなく、男は寄ってくる。誘惑するまでもなく、男はチンポを固くし猥談のネタにされる。やれ中野の乳揺れでシコっただの、乳に合わせて体操服選んでるから腹回りダボダボだの、裏で枕営業のハメ撮り流出しねーかなぁだの、散々だ。一花は必要があったからお姉さんぶっているだけで、同性のクラスメイトにいたずらで尻を撫でられれば悲鳴もあがるし、できれば同性から体育の着替えを盗み見られるだけで気恥ずかしい。大きく歪曲したブラジャーを重ったるい乳からかっぽり外し、下乳に蒸れた汗をハンドタオルでぽんぽん拭っているところなんて見られたら死ねる。恥じらいを覚える感性はまだまだウブなままなのだ。 それでもチンポの細長い童貞君がたまらなく可愛そうだから、とびっきり甘やかな思いをさせてあげようと思った。 「ふぅぅぅぅ〜〜っ……♡♡ 一花おねーさんが、君のおちんちん、大人にしてあげる……♡」 「〜〜〜っっ♡♡」 しこ、しこ……にゅるるるるぅぅ……♡♡ 彼は思いきり奥歯を噛み、全力で力を入れて尻の穴を締め上げた。そうでもしなければチンポが精液を吐き出そうとするのを諌められなかったからだ。テレビでは何度も一時停止を入れながら直視できても、クラス内の同じ空間にいるときには盗み見るだけだった同級生女子の爆乳。その夢にまで見た質感を数ミリ程度の衣服越しに感じながら、真っピンクの敏感な亀頭を剥き出しにされる――物理的な刺激だけでも凄まじいのに、一花の囁きはそれまで男尊女卑の快さに浸りきっていた彼の劣等感をピンポイントで刺激した。 一時間も前の彼はクラスの陽キャ女子に『なーなー♡ おっぱい吸わせてやろっかー♡』などと揶揄われても、あたふたと取り乱して羞恥のあまり黙り込んでしまう、典型的な陰キャ男子くんであった。しかしものの十分かそこらだとはいえ、チンポに一花という最高級の女を侍らせる経験を得た今となっては、“女から上から目線の口をきかれた”ことが信じられないぐらいイラっとする。身の丈に合わない誇大的な男尊女卑の柱が、彼の価値観の真ん中に突き立てられてしまっていた。 男ならば誰しもが心の奥底に隠している“女に優越したい”気持ちを、まるで王様扱いな遜り奉仕によってピカピカに磨き上げられたおかげで、その瞳には女が“男に奉仕するために生まれてきたかわいいまんこ”に映っている。一年間何不自由なく望むものが全て手に入る大富豪の暮らしを続けていたのに、突如として元の平凡な日常へと連れ戻され、長い夢から醒めたようなものだ。チンポに絶対の忠誠を尽くしていたはずの女が突如として御主人様に反旗を翻し、ニマニマと上から目線でバカにしてきやがったのが許せないと感じるのはごく自然な心の動きである。ついさっき一花に作らせた(と思い込んでいる)金玉のドロドロ精液たちが、一花の不敬にこぞって憤慨し暴動を起こしている。 (うわ、うわうわうわぁ……♡ め〜〜っちゃイライラしてるぅ〜〜……♡♡ 雑魚男子くんのくせに〜♡ 童貞子どもちんちんのくせに〜♡ お姉ちゃんに逆らおうなんて思っちゃだめなんだぞ〜〜っ……♡♡ にひひっ……♡ はー、おもしろ♡ もう破裂寸前じゃん♡) 「んふっ♡ ふふふっ♡ ほーら、剥き剥きできたよ〜♡ わ〜♡ 大人おちんちんかっこいいな〜♡ これならどんな女の子だってメロメロだ〜♡ やぁ〜〜ん♡ こわ〜い♡ キミのおチンポ様、とってもつよそうだよ〜♡」 真っピンクの亀頭が剥き出しになったチンポを、手放しにベタ褒めする一花。心にもあざとさがいかにもわざとらしく、それが体の良いリップサービスであることは明白である。すると彼からは面白いぐらいに期待通りの反応がかえってきた。呼吸のリズムはフゥフゥと浅く荒く乱れ、膝は横着にガタガタ揺れている。右の肘なんて、一花の谷間をさりげなくぽよぽよとつついている。 だがそんなに全身全霊でチンポの苛立ちを代弁しておきながら、声を荒げて一花に怒りをぶつけたり、それこそ押し倒すなどしたりして、オスとメスの宿命を強要する行為には決して及ばないでいる。もちろん純粋な力比べであれば、一花に勝てる道理はない。実るべきところにたっぷり実った破廉恥な駄肉は、モラルが成熟した男女平等の社会においてのみ男に勝る立場を築けるのだ。原始的な食うか喰われるかの世界において、一花はまっさきに狙われる“優秀な孕み袋”である。そして今、プライバシーの確保という理由で完全防音を約束されているこの狭い個室は、その原始的な世界の縮図である。それが今喰われずにいられるのは、ひとえに抑止力たる監視カメラのおかげだ。レンズの向こうに厳重な人の目があると思うからこそ、性処理をしてもらう男の子は女の子に手荒な真似はできないし、女の子側もまた男の子に多少なりとも生意気な口をきいていられる。 だが、一花はこの世界が薄氷一枚を隔てた、見せかけの平穏の上に築かれていることを知っている。プライバシーを謳っていながら監視カメラとはおかしかろう。それもそのはず、カメラが果たす実際の役割はリアルタイムの監視ではなく、あくまで単位認定を下す記録を取るためにあるのだ。性処理係を経験した女の子はみな、裏方を覗いているためそのあたりの事情は当然知っている。サカった男子に本気で逆上され襲いかかられたら、彼らの気が済むまで嬲りものにされる可能性はさしてあり得ない話ではないことを。 それを知っていながら、一花はもっともっと“不敬”に拍車をかけてゆく。捕食の最大のチャンスなのに、あくまで理性ぶって肉食獣になりきれない弱オスはいったいどこまで“平気”なのか、その境目を見極めたがっているようだった。 「へぇ〜、こんなに血管が浮き出るものなんだねぇ……♡ うわうわ〜♡ ちょっと小突いても、ぶるんぶるんっ♡って元の位置に戻っちゃう♡ よっぽど女の子をいじめたいんだろうな〜♡ ねぇねぇ、もういっかい皮をかぶせてかわいいおちんちんに戻しちゃってもいいかな?」 「っっ♡ っ、だめっ♡ だめっ♡♡」 「んふふっ♡ え〜♡ なんでなんで〜♡」 いかにも童貞丸出しの陰キャ男子くんから初めて発せられた強い語気。それはここが決して譲れない一線と暗に示すものであった。“かわいい”だとか“ちっちゃい”とか、“子ども”だとか、ともかくそういった女を威圧できないレッテルがチンポに貼りつけられることを彼はムキになって嫌がった。その一方でチンポはこれまでにないぐらい、ビクビクと歓喜にふるえている。 やっぱりこの男性器は、“恥ずかしい”を“気持ちいい”と受け取ってしまうらしい。刷り込まれた男尊女卑の意識と彼の身体が宿している趣味嗜好とが明確に乖離しているからこそ、その板挟みになって苦しんでいるのだろう。 (もうっ……♡ 意地なんか張らないで、素直に受け入れちゃえばいいのに……♡) 彼には男代表として、“当てつけ”を受けてもらうつもりでいた。けれどそうして頑なに張った虚勢が、やわらかな内面を隠して守るための殻である事実を目の当たりにして、一花の嗜虐心は風向きを変えつつあった。男の子を誑かしてみたい、その気持ちは依然として存在するが、もはやそれは鬱憤をぶつけるための鋭い矢の形をなしてはいない。そんな悪意の当て擦りような真似をせずとも、もっと根本的な解決策を閃いてしまったのだ。 一花が魅力的な女でありすぎるがゆえに男たちの下卑た噂話や視線に晒され続けた結果、さもこの世の真理であるかのように刷り込まれてしまった認識――『所詮、女は男の喰い物でしかない』という生理的劣等感。それを跡形もなく拭い去るために、一花は彼にどうしてもマゾであることを認めさせたくなってしまった。 「ふぅぅぅぅぅ〜〜〜っっ……♡♡」 「う、ぁ、ぁ……♡」 ちゅっこ……♡ ちゅっ、こ……♡ ちゅこ、ちゅこ、ちゅこぉ……♡ 熱い吐息を吹きかけながら、チンポを包む手首にゆるやかなスナップをきかせる。握る力はほとんど込められておらず、扱くより擦るという表現が程近い。さながら先程までの無礼を詫び、改まって射精のお世話を申し出るような恭しいチンポコキである。一花にとってこの手付きはいわば、気持ちの切り替えであった。快楽で相手を弄ぶようなものとは明らかに質を異にする、マゾを許容し優しくあぶり出してやるための快楽愛撫。『マゾだと認めてくれたほうが、お互い楽しく遊べるし……♡』などと期待を膨らませつつ、一花はチンポに秘密を打ち明ける手付きで自白をほのめかす。 性処理用にあてがわれているのは、マンガ喫茶の2人用フラットシートを思わせる程度の狭い空間である。防音加工の施された手狭な密室の中では、満遍なく塗りたくられたローションの音が、にゅっち♡にゅっち♡とよぬ響く。学校中の誰もが知っている爆乳美少女五姉妹の長女、中野一花が自分のチンポに奉仕する音が大音量に反響して、男の興奮のボルテージは一気に高まってゆく。 「し〜こ、しこ……♡ シコ、シコ、シコ……♡ にゅぽにゅぽ、にゅぽぉ……♡」 「っっ、ぁ、ぁ♡」 「あ〜、これきもちいんだ?♡」 正直なところ、一花は手コキすること自体はそれほど難しいテクニックを要するプレイではないと考えている。これまでオナニーを手伝った男子たちはみな、握りしめたチンポを単調にゴシゴシと擦っていただけで特別な技巧を凝らしているようには見えなかった。だから男根を握ることに慣れてしまいさえすれば、どうとでもなると高をくくっていたわけだ。だがその認識はたった今改められた。手を使って射精を促すプレイは、想像していた以上に簡単なものであった、と。 手の中から伝わってくるチンポと男の子の顔色を伺いながら、よりよい反応を示す動き方をどんどん取り入れてゆけばよい。言い換えれば、射精の手伝いなどオスのご機嫌取りに等しい。数多いる中からオスを選り好みできる遺伝子を持って生まれたうえ、周囲の人間の顔色を伺う観察力に長けた一花には造作もないことである。おかげで本格的にチンポを触り始めて、ものの数分と経たずして一花の手は彼のチンポの感じるところをほとんど知悉しきるまでになっていた。 その気になればあっという間に精液を吐き出させる動きすら実演できよう。けれどすぐに行動に反映させないのは、とうに彼を射精させること自体が目的ではなくなっているから。 不思議なことにからかってやろうと思ってチンポを扱いている時より、心遣いをしながらチンポに尽くしている今のほうが一花はずっと気分がよかった。口元がだらしなく緩み、胸がきゅぅぅ〜〜っ♡♡っと甘苦しく締め付けられる。 「きもちいっ、手コキきもっちぃっ……♡」 「えー、ほんと? うれしいなぁ……♡」 喘ぎ声を我慢しつつ平静を装った声色。 彼の言葉を額面どおりに受け取るならば、一花を褒めているのだが、その裏には“手コキが上手すぎる……ので、もう少し、なんというか手の動きを拙くしてもらって構わない”という意味の含みが持たされている。可愛い女の子に対して見栄を張りたいのか、あるいは一分一秒でも長く女をチンポに侍らせる優越感に浸っていたいのか、あるいはその両方か。そのニュアンスは一花にもしっかりと伝わった。恩赦をねだる心とはすなわち、付け入る隙に他ならない。 一花は意図的に手コキをゆるめつつ、今度は彼の懐へ転がり込むことを目論んで急接近を試みる。 「ね、一花でいいよ♡」 「っ、ほ、ほんと、ですかっ……♡♡」 「ほんとほんと♡」 「い、一花さんっ……♡」 「はーい♡ 君のおちんちんのお世話してる一花さんで〜す♡」 「い、一花さんっ♡ 一花さんっ……♡」 「ふふっ♡ なぁにぃ?」 許された途端、男は鼻息荒くその名前を連呼した。チンポにかしづく女の存在を深く噛みしめ、これから迎える射精の快感を増幅させるための、オスの本能に基づく原始的な反応だ。また女の子への名前呼びは親しさの表れ、童貞が夢に見る彼女をつくるための第一関門でもある。あんまり嬉しそうにサカっているものだから、一花の態度もまた徐々に軟化してゆく。 「いいんだよ、気持ちいいの、我慢なんかしなくってさ♡ 男の子はぴゅっぴゅするだけで、すっごくカッコいいんだもん♡ 私、キミのカッコいいところ見たいなぁ……♡ ねぇ、普段はどんなふうに触ってるのかな? 教えてよ♡」 好奇心が芽生えたから。単位を取るために必要だから。それらの理由ももちろんある。だが今一花の行動指針の真ん中を陣取っている最たるものは“もっと彼に正直な気持ちを語らせたい”だ。見栄や体裁の硬皮に覆われたやわらかな中身を露わにすべく、まずは思春期男子のオナニー事情から詳らかに剥くつもりらしい。 「握り方は……これで合ってる? 強さとかだいじょぶそ?」 「もっと、つよくにぎって、るっ……♡」 「え〜これでも強くしてるつもりなんだけどな〜♡ うん、でも女の子の力加減だとこれが精一杯かな……♡ ほら、キミたち男の子とはちがって、女の子って弱っちいからさ……♡ ごめんね、おちんちんイライラさせちゃって♡」 恭しく礼儀正しいのはあくまで見かけだけ。けれど甘やかに甘やかに。見下すようなニュアンスが混ざらない話しぶりに努めつつ、1秒ひとコキの動きは続く。彼とて金玉を心地よく疼かせる一花の言い分が詭弁であることは薄々勘付きつつあった。そうであっても現役女子高生女優の肩書を持つ全国区レベルの美少女から遜られる男性的優越感が麻薬のように気分をハイにしてしまうせいで、正常な判断が下せない。普段とは比べ物にならないぐらい鈍くゆるく扱かれているだけなのに、精神的な高ぶりが物理的な快楽を何倍にも乗算して、チンポ全体がびりびりと痺れさせる。 これにもはや理性で以て太刀打ちするのは困難だった。弱みを打ち明けることに葛藤を覚えつつも、頬ずりできてしまうぐらいの距離感で問い詰められた男は一花の問いかけに対し、素直に口を開くようになる。 「結構してる? オナニー」 「う、ぅんっ……♡」 「どのくらい?」 「っ、ぁ」 「……あててあげよっか? 毎日、でしょ♡」 「っっ♡ あ、あたって、るっ……♡」 「へぇ〜♡ キミって結構えっちなんだね♡」 同級生からの色っぽい詰りに男子生徒の全身にぞわぞわと鳥肌が広がってゆく。ぶるっと身体が揺れると、喉仏が上下して生唾を呑み込んだ。まるで言いたいことを諸共に嚥下したかのような仕草。目敏い一花はこれを見逃さない。 「あー、今なんか言いかけたでしょ♡」 「い、いや、えっとっ……♡」 「……ねぇ、教えてくれる?」 『教えてよ〜』と誤魔化るわけでも、『教えてくれないの?』と拗ねるわけでもない。面と向かってずいっと迫り、気難しい年頃の男子の心の中へ踏み入ろうとする、格の高い女にのみ許された懐に飛び込むインファイト戦術。ちょうど快い強さでチンポを握り直しながら、にやにやと覗き込んでくる蠱惑的な瞳――オスを誘惑する視線に魅入られ、呑み込もうとした本音が引っ張り出されてしまう。 「お、俺だけじゃなくって、一花さんもっ……」 「んー?私も?」 「一花さんも、っ、え、えっちじゃんかっ……♡」 「っ…♡ えー……♡ 例えば、どんなところが?」 チンポ弄りを楽しんでいた図星を言い当てられた動揺はおくびにも出さず、一花はすぐさま質問で切り返した。経験に乏しく防御力が薄くとも、主導権を握り続けるためには攻撃の隙を相手に与えなければ良い。そのために手っ取り早いのは、オスの劣情を掻き立てるに限る。 むに、むに、むぃ……♡ ぽよぽよ、ぽよ〜ん♡ 「ぅ、ぁッ♡♡」 十代の女子にしては豊満すぎる胸元が、大胆に彼の腕へと押し付けられる。しかもただ密着させるだけではない。腕と腕の間で乳同士を潰すようにして、より深まった谷間のあいだへ男の腕を導いたのだ。影では男子たちからやれバレーボールが入っているだの、手のひらでも鷲掴みしきれないだの、もっぱらいやらしい視線を向けられている巨乳。ただでさえ大きくてわずらわしいおっぱいを更に強調するなんて発想は、今まで一花の中にはなかった。なのにオスの劣情を掻き立てようと思った瞬間、考えるまでもなく身体が動いて“乳を使った”。 自分が“えっち”であることを口では咄嗟に否定したものの、今の行いを鑑みれば弁解の余地は存在しない。 (うーわー……♡ これ、言い逃れできないじゃん…♡ そっか、私って、えっちなんだー…♡) 幻滅、あるいは自己嫌悪。一花の心に生じたのはそのどちらでもなかった。ここが法の光があたらない裏路地であれば、慰み者の末路を辿るはずの自分が捕食者たる男の子相手に優位を築いている愉悦。彼の口から出た“えっち”がまるで褒め言葉のように響き、一花の胸を踊らせる。 「ねーぇー……♡ えっち、ってどこがー?♡」 「っ、ぅぁ……♡ それっ♡ そういう、とこっ……♡ ぁっっ♡♡」 「くすっ……♡ ねぇ、どーこーがー……♡」 (腕、邪魔だな〜……♡ これじゃぁ目一杯、おっぱい押し付けられないよー……♡) そんな感想を抱いたのは初めてだった。前に大きくせり出した胸元に集まる視線を追い払ったり、満員電車で隣り合うように近づいてくる男の身体を肩で弾き返したり。今日まで一花のその細い腕は男からの“えっち”を拒絶する城壁の役割を果たすものだった。それがどうだ、乳の膨らみと男の身体とを隔てている腕の存在が疎ましくってたまらないと感じる日が来るなんて。 「わたしの、どこが特にえっちだと思うの〜……♡」 「っ、お、おっぱい、押し付けてるの、とかっ……♡♡」 「ふぅ〜〜〜ん……♡ じゃあ……やめよっか?」 興奮の中にありながら、一花は冴えていた。男の心に踏み込む攻め際と引き際がなんとなくわかる。その直感に則ってただでさえ緩慢な手コキの速度をさらに落としながら、今度は近づきすぎた距離感を身体ごと離してみた。するとあまりに思惑通りな反応がかえってくる。 「えっ……♡」 声というより、悲鳴。まるで愛するものとの生涯の離別を宣告されたぐらいの悲壮が滲んでいる。女との接点すら稀な童貞のオスの身からすれば、揶揄い本位とはいえ女の子から“えっちなちょっかい”をかけてもらえる機会は眉唾物だ。それをつまらない見栄でみすみす手放した深い後悔が伝わってきて、一花は背中がゾクゾクっと粟立つのを感じた。男の子を完全に手玉に取っている優越感まじりの嗜虐心、そしてあまりに可哀想すぎる雑魚男子を今にも抱きしめてあげたい母性的な本能。相反するふたつの感情はやがて反発し合って勢いを増し、女の子を大胆にする内側からの強い上昇気流を形成する。 「ふぅぅぅぅ〜〜〜っっ……♡♡ ね……やめてもいいの?」 「ぁ、ぁ、ぁ……♡」 「おっぱい、むにむにするの、やめていーい?」 「っ、や、やめ……やめ、ないでっ……♡♡」 「もー、ちゃんと始めからそうやって言ってよ〜♡ で……それだけ? 一方的に押し付けられてるだけで満足なのかな〜、キミは♡」 ごくり、と音が鳴る。唾を飲む音だ。99%以上の男子がいわゆる見抜きで性処理を済まされてしまう中、学校きってのアイドル的存在から恭しく奉仕され手ずから射精へ導かれている現状が破格の扱いであることは彼も重々承知している。しかし慣れとは恐ろしいもので、男性的優越感をたらふく膨らまされた今、これで満足かと問われても素直に首を縦に振ることができなかった。 「女の子の身体に触りたいとか、揉みしだきたいとか、ちゅぱちゅぱ吸ってみたいとかないの〜……♡」 意識して一花の首から下へ向かないよう彷徨わせていた視線が、言葉に拐かされてまんまと吸い寄せられる。美しさとエロさが絶妙な力加減で拮抗している、メリハリの凄まじい身体へと。 「自分で言うのもなんだけどさ、ほら、私、一応芸能人でしょ……♡ 事務所にはぜ〜ったい肌を焼いちゃだめって言われてるんだ〜♡ ほら、太ももとか見てよ……♡ キミが毎日オナニーしてるように、私も真っ白すべすべが保てるように、全身ケアしてるんだよ〜♡」 彼の肉欲をかきたてるために、短い若葉色のスカートから伸びる二本の太ももがこれ見よがしの実演販売よろしくさすられる。一花の全身をシルエットで捉えた時にそのグラマラスなボディラインを構築する中にあって、確かな造形美を実現させているのはこの美脚の功績によるところが大きい。またこうして触れられるほど近くにあってさえ、シミや傷どころか毛穴すら見当たらない。 まさに眺めているだけで自然とため息が漏れるおみ足。事務所が必死になってケアを言い含めるのもわかる。むしろイマイチその価値を理解できていないのは、何を隠そう一花のほうだ。事実、思惑通りに隣の男子の視線をがっつりと釘付けにしておきながら、ぷくぅっと空気を蓄えた頬、八の字に困った眉の形にはなぜだか不服そうな気持ちが表れている。 (むぅぅ〜〜……♡) 「足っ……♡ すげ、しっろ……♡ きれいすぎ……♡」 理由? 決まっている。彼の視線に込められている感情が、期待したものと違っていたせいだ。一花は“現役女子高校生女優のモデル顔向けスレンダー美脚”を讃えてほしかったのではない。“初めてチンポコキしてもらえる同級生女子の制服ミニスカから覗く太もも”に、ギラギラと性欲の漲った視線を向けられたかった。 つまり、「きれいすぎ」ではなく、「エロすぎ」と褒められたかったのだ。 本人は知る由もないが、実は姉妹の中でいちばん精神的にと思われているのは何を隠そう、一花だったりする。彼女の姉妹たちは口々に語る。『一花はがんばってお姉さんしてくれてるけど、あぁ見えて、結構意地っ張りなんですよ!』『あー、そうそう、変なところで突っかかってくるのよね』『うん、喧嘩の種になるのいっつも一花だった』『ふふ、そうでしたね。思い通りにならないことがあると……』『『『『すぐへそを曲げる』』』』 人間、劇的に性格が変わるなんてことそうはない。見かけ上、改善されたかのように見えてもそれは体裁を整えるのがうまくなっただけであることが多い。へそを曲げてしまった長女の十八番は決まって、ささやかな八つ当たりであった。 しこ……♡しこ……♡ しこ、しこ……♡ ぱっ♡ 「ぇ、あっ……」 (き、キミが悪いんだからねっ……♡) 一方的な言い訳を心のなかで愚痴りつつ、一花は手コキを没収する。ヒクヒクと可哀想なぐらいにふるえているチンポに後ろ髪を引かれつつも、女心のわからない童貞男子に対するささやかな当てつけのために。 男の子のチンポを気持ちよくするための液体と、男の子のチンポが気持ちよくなって溢れ出る液体。その合いの子の液体でべっちょりと糸を引く手が、ひらひらと別れを告げるジェスチャーをしながらチンポを離れてゆく。行く先は当然、褒めてもらいたかった真っ白な太もも。てらてら光る粘液を憧れを集めるそのおみ足にぬりつけて、跡が残ることなど一切気に留めずにぺちぺち叩いて挑発する。 《続く》