遅くなりました!テキスト多めです
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社不兄さんは善良赤ちゃんゆっくりを養育するつもりが無いようです【3】

次回最終回です 続きはこちら💁♀️ スパチャの内容は、リクエストで頂いた内容になっています。 (名前などはフィクションです。) コメントの内容は、pixivのゆ虐作品についている物を参考に書いたフィクションです。 こたつむり育成マニュアル執筆中です……。 リクエストフォームは、リクエスト募集再開まで 匿名のアン...
愛でラボ――その商品開発を担っているのは、「ゆっくり愛で派」と呼ばれる連中だ。彼らは、ゆっくりを慈しみ、適切な環境で育てることこそが理想だと信じて疑わない。
だが、実際に愛でラボを動かしているのは、彼らではない。
トップに君臨しているのは、鬼威惨。
表向きは愛で派の活動を支援し、彼らの理念を実現する立場にあるが、その実態は違う。鬼威惨こそが経営の手腕を持ち、視野の狭い愛で派たちを巧みに操っている。愛でラボという組織は、彼の戦略と支配のもとで成り立っていたのだ。
――結局のところ、思想家や活動家というものは、己の理想に囚われ、視野を狭めがちだ。そうした人間を動かし、利用する者がいてこそ組織は維持される。
それは世界の摂理とも言える現実だった。
そんな鬼威惨が生み出した施設の一つに「母子ルームと呼ばれるものがある。
しかしその実態は――善良ゆっくり洗脳マシンにほかならなかった。
鬼威惨は、この母子ルームを使い適切な教育を施された“理想的なゆっくり”を生み出している。具体的には、親ゆっくりの体から無理やり引き剥がされた赤ゆっくりが実る茎を、母子ルームの洗脳済み母体へと挿し替えるのだ。
そして、茎の中の赤ゆっくりは善良で従順な個体へと均一に“教育”される。
愛で派の信じる愛でラボの「ゆっくり愛で商品」は、こうして生まれる。 ……。
しかしこうして生み出される「善良ゆっくり」には、根本的な問題があった。
本来善良な性質を持つゆっくりは、長い淘汰の末に自然界で生き残った「天然モノの善良種」でありそれが愛で派の理想とする個体の原型だった。
だが鬼威惨の母子ルームで作られる善良ゆっくりは違う。
生まれつき善良なわけではなく、「後付け」で洗脳された個体なのだ。
そのため、どうしても不良品が混ざる。
天然モノの善良種と違い、人間にとってより都合の良い個体が作れる。
たとえば、過剰に従順な性格。過度に甘える仕草。純粋すぎるまでの無垢な瞳―
それらはすべて、人間にとって都合の良い「かわいらしさ」だった。
そしてその裏には不自然なまでに歪んだ存在が紛れていた。
――愛で派が求めるかわいさを演じるもののどこか異様な狂気を孕む「作られた善良」。
――見かけは善良だがどこか本能的な歪みを抱え、突発的に問題行動を起こす個体。
――甘え、媚び、従順であることだけを強いられた結果、自分自身という存在を失ってしまった「虚ろな個体」。
そんな「愛でるための命」が今日もまた母子ルームで作られていく。
それがどんな意味を持つのか――愛で派は考えようとしない。
ただ目の前の「かわいらしい姿」に酔いしれるだけだった。
それでも愛で派は目の前にいる「理想的な善良ゆっくり」を信じて疑わない。
そして今日もまた、母子ルームでは新たな「愛でるための命」が作られていく。
夏の暑さは日に日に増していった。
冷房なんて、俺の部屋にはない。
窓を開けたところで、熱風が流れ込んでくるだけだ。
「……はぁ、はぁ……」
こちゃはぐったりと横たわっていた。
ときどき、何かに怯えるようにぷるぷると震える。
毎日俺にこたつを壊される夢を見てはピーピー夜泣きをする。
何も無いとわかると怯えながら、短い息を繰り返し眠りにつく。
俺と打ち解けることはない。
俺も、別に打ち解けようとは思っていない。
ただ、生きるのに必要なだけの世話をしている。
餌は適当に与える。
水も、とりあえず足りるようにはしている。
赤ん坊に必要なスキンシップや話しかけも一切しない。
うんうんなどで汚れた時は一度こちゃとこたつを持ち上げて、
三角コーナーに雑に水を流す。
こちゃは警戒を解かない。
恐怖に縛られたまま、俺の機嫌を損ねないようおそるおそる見上げ、また小さく震える。
――ああ、そうだな。
こちゃにとって俺は、いつまた虐げるかわからない存在なのだろう。
過去の痛みを、そう簡単に忘れられるわけがない。
――こたつむりまりちゃの育成は、真夏には厳しい。
そんなことは俺も分かっていた。
スーパーで買ってきたわたあめとチョコでこたつを直ししながら、最初はそれなりに世話をしていた。しかし、気温が高くなるにつれ、こちゃの状態はどんどん悪くなっていった。こたつむりまりちゃにとって「こたつさん」は命そのものだった。
それがみすぼらしく壊れたままで、しかも夏の暑さにさらされているこちゃは、日ごとに弱っていった。
「おにぃしゃ……」
こちゃがか細い声で呼ぶ。
「……なんだよ」
俺は氷を溶かした砂糖水を持って近づいた。
こちゃは震える体でそれを見つめた。
「おみじゅ、くだちゃい……」
「ほらよ」
スプーンに水をすくい、そっとこちゃの口元に持っていく。
こちゃはちゅるちゅると必死に水を吸った。
「ごーきゅ…ごーきゅ……あみゃーみゃにゃおみじゅしゃんにょじぇ……
おにーしゃ、ありがちょう…」
お礼を言われること。
それは俺にとって、何の価値もないものだった。
こちゃが震える声でお礼を言うたびに、胸の奥がざらつくような感覚があった。
嬉しいわけじゃない。
けれど、かといって不快なわけでもない。
むしろ――薄暗いこの部屋の中で、俺の存在が確かに認識されている。
そんな錯覚を抱かせる、どうしようもない響きだった。
🔷
こたつむりまりちゃにとって、こたつは命そのものだった。
それが壊れたまま、元には戻らない。
アイデンティティの象徴であるおさげも、もう動かない。
本来なら、販売元の愛でラボに送れば修理され、また「ゆっくり」できるはずだ。
ぴかぴかのこたつを取り戻し、幸せそうにおさげを揺らそうとするこちゃの姿が容易に想像できる。それどころか、こちゃ自身を愛でラボに送り返せば、優しい愛で人間たちに囲まれ、手厚いケアを受けて、トラウマを克服し、きっと本物の「ゆっくり」に戻れるだろう。
「……ゆっくり、ちちゃい……のじぇ……」
こちゃは俺のもとにいることを望んでいない。
ゆっくりできないから。
なら、どうして俺はこちゃを手放さなかった?
自分より下を見ていれば、俺が気分が良くなるからか?
答えは簡単だ。俺の人生はこんなにもどうしようもないのに、こちゃだけが助かるなんて。そんなの、胸糞悪すぎる。
こちゃを愛でラボに送り返せば、こたつも元通りになって、優しい愛で人間たちがこちゃを甘やかし、幸せな「赤ちゃん」として育てるだろう。
そうやって「救われる」のが当たり前みたいな顔をして、俺の手の届かない場所で、のうのうとゆっくりして――
……そんな未来を、俺は想像したくなかった。
「……ちっ」
俺は舌打ちしながら、暑さにうだるこちゃを見下ろす。
こちゃは相変わらず、俺と打ち解けるわけでもなく、ただ三角コーナーの隅で餌が落とされるのをひたすら待っているだけの存在だった。
たまに、寝言のように「おきゃーしゃ……こたちゅ……」と呟いているのが、妙に耳につく。俺のもとにいても、こちゃに「ゆっくり」はない。
それはこちゃ自身が一番よく分かっているはずなのに、それでも必死に生きようとする。
なんで、そんなにしがみつくんだよ。
もう、全部終わってるってのに。
「……お前さ」
不意に、俺はこちゃに声をかけた。
こちゃはびくっと体を震わせ、小さく縮こまる。
「…おにいしゃ、げしゅまりゅを、しゅてにゃいで…」
絞り出すような声だった。
こちゃは弱くて、俺に逆らえなくて、でも捨てられることを何よりも恐れている。
俺も、そうだったのかもしれない。
俺は社会に捨てられたくなくて、それでも弱者でいることに甘えて、何も変わろうとしなかった。
こちゃは、俺と違って、本当に弱い。
守られなければ、すぐに死んでしまう存在。
それなのに、なんで俺はこちゃを虐めて、追い詰めて、壊そうとしているんだ?
俺はこちゃを見下ろす。
震えながら、俺の顔をじっと見上げていた。
「……今日の分」
俺はゆっくり専用のフードを三角コーナーに投げ入れる。
最低限の養育。
それだけなら、してやってもいい。
背後で、こちゃが小さく「……おちょーしゃ、ありがちょ……」と呟いた気がしたが、俺は振り返らなかった。
そんな言葉を聞いた次の日。
「……やっと夏が終わろうってのに……」
三角コーナーの隅、ボロボロのこたつの下でこちゃは縮こまったまま動かなくなっていた。
小さな体は干からびて、乾いた落ち葉のように軽くなっていた。
もう少し、もう少しだけ耐えれば、こたつむりにとって過ごしやすい秋が来たのに。
そうすれば、こちゃはもう少しだけ生きられたのかもしれない。
だが、こちゃは冬を迎えることはなかった。
弱く、小さく、俺に適当に世話をされながら、虐待や捨てられる恐怖に怯え、
それでも「ありがちょう」と言い続けながら、ゆっくり死んでいった。
まるで長い旅を共にした相棒を失ったかのような、奇妙な寂しさが胸を満たしていた。
生きることに何の意味も見いだせなかった自分。
ボロボロになりながらも「ゆっくりしたい」と言い続けたこちゃ。
「……バカだよな、お前」
こちゃが死んだあと、俺はしばらくの間、何もする気が起きなかった。
三角コーナーには、溶けかけたこたつ。
小さな体をどこに埋めるでもなく、俺はただそこに座っていた。
気づけば夏は終わり、外の空気は少しだけ涼しくなっていた。
「……俺は何をやってたんだ?」
引きこもりになって以来、社会との接点をほとんど持たなかった。
けれど、こちゃがいた間は、少なくとも「世話をする」という行動をしていた。
最初は苛立ち、冷たく当たった。
でも、こちゃが死ぬまでの間に、何度か「こいつを生かしたい」と思ったことがあった。
しかし結果はこれだ。
「弱者でいることに甘えてる」と言われたあの日から、ずっと心のどこかに引っかかっていた言葉。
俺は弱者でいたかったはずなのに、こちゃを見下していた。
くだらねぇ。
全部、くだらねぇ話だ。
こちゃは死んだ。
俺が最低限の世話をして、それでも乗り越えられなかった。
あと少し耐えれば、こたつむりにとって過ごしやすい冬が来たのに。
……でも、それはこちゃの問題じゃない。
「あと少し耐えれば」それこそ俺がずっと思っていたことだった。
社会に出ても、ずっと耐えていれば、いつかは何かが変わる。が、耐える事さえ諦めた。そんな淡い希望すら捨てて何も変えられずに生きてきたのは俺の方だ。
「……俺は何も変わらないのか?」
ぽつりと呟く。
その時、スマホの通知が鳴った。
久しく連絡を取っていなかった家族からだった。
『久しぶり。元気にしてる?』
たったそれだけの短いメッセージ。
俺は、画面をじっと見つめた。
――俺は変わらない。
そう思う自分と、どこかで「変わりたい」と思う自分がいた。
やがては、小さく息をついた。
そして、家族に短い返事を打ち込んだ。
『……まあ、なんとか』
その頃には、こちゃの小さな遺体を、そっと布に包んでいた。
自分でも意外だった。
ゴミ袋に突っ込んで、燃えるゴミの日に捨てるつもりだったのに。
だが、なぜかその手は、こちゃを雑に扱えなかった。
俺は頭を振り、こちゃの亡骸を見つめるのをやめた。
「ゆっくりできない」まま死んだ、ただのまんじゅう。
それだけのはずなのに、妙に胸がざわつく。
何かが引っかかる。
何が?
分からない。
けれど、もう二度と、こちゃが「しあわせになるために生まれてきたのじぇ!」なんて言うことはないのだ。
その事実が、なぜか俺の心を重くした。
窓の外には、秋の気配が漂っていた。
夏が終わる。
こちゃと共に過ごした、暑くて、息苦しくて、でも奇妙に満たされていたあの時間も、もう戻らない。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
終わり
【76p】社不兄さんは善良赤ちゃんゆっくりを養育するつもりが無いようです【1】

こたつむりいじめは、pixivに移動しました! リクエスト頂きました 「社不虐待兄さんが理不尽にゆっくりを虐める胸糞系」の話です。 善良?虐なので好き嫌いが分かれると思うので、ご注意下さい。 ※この物語の季節は夏です 続く↓
【50p】社不兄さんは善良赤ちゃんゆっくりを養育するつもりが無いようです【2】

ーーーーーーーーー こたつむりまりちゃを気に入っていただけた方から、 追加でこういうのが見たいというリクエストをいくつか頂きました。 善良?虐ではあるけど胸糞が過ぎる感じには着地させない予定です。 しばらく続けようと思います。 (ゆっくりかわいいなーと思っているので、あまり胸糞過ぎるものは描けないです...
社不兄さんは善良赤ちゃんゆっくりを養育するつもりが無いようです【3】

次回最終回です 続きはこちら💁♀️ スパチャの内容は、リクエストで頂いた内容になっています。 (名前などはフィクションです。) コメントの内容は、pixivのゆ虐作品についている物を参考に書いたフィクションです。 こたつむり育成マニュアル執筆中です……。 リクエストフォームは、リクエスト募集再開まで 匿名のアン...
23p愛でラボ通信【こたつむりまりちゃの飼い主様へ】

一部は pixivに🆙します。 🔷怪我をした時…… コメント欄で、こういうネタも受付中です 1️⃣ーゆっくりTENGAにさせられた赤ちゃんは… ー 2️⃣ーお食いぞめ茎が硬くて食べられない事を訴えたら虐待された赤ちゃんは… ー 3️⃣ービキみに耐えられなくなった飼い主さん(のちに鬼威惨化)から虐待を受けた赤ちゃんは ー ーーーー...
テキスト版です。

漫画を描く前に書いていたメモやテキストをまとめてノベルにしたものです! 注意⚠️挿絵もあるので相変わらず背後注意です。 (ゲーム制作に向かう時間の都合上、最終話だけテキスト多めになってしまいました) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「……あーあ、何だよこれ」 夏真っ盛り。薄...
ぱこ汁やぬす
2025-04-14 14:41:59 +0000 UTC絵贄川
2025-04-12 06:48:13 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-29 01:49:16 +0000 UTC灰色猫
2025-03-26 03:55:42 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-23 12:56:55 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-23 12:55:12 +0000 UTC素良碧
2025-03-23 09:04:39 +0000 UTCバック万
2025-03-22 07:56:39 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-22 02:17:53 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-22 02:13:20 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-22 02:09:54 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-22 02:08:04 +0000 UTCぱこ汁やぬす
2025-03-22 02:07:25 +0000 UTCぱこ汁やぬす
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2025-03-22 02:01:31 +0000 UTCぱこ汁やぬす
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2025-03-20 15:53:09 +0000 UTCK
2025-03-20 15:22:25 +0000 UTC