※ おことわり ※
長いです。そして、あんまりうまく書けた気がしてません。
ただ、なんとなくこの話は「書かずにいられなかった」ので……そういう温度のまま、置いておきます。お時間と好奇心に余裕がある方は、どうぞ。
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ゆっくり生命開発機構──
表向きは「ゆっくりの生態と心の回復を通じた、人とゆっくりの共生環境の構築」を掲げているが、
その実態は、人間の愛情欲求とゆっくりの依存行動を利用して、支配・破綻・再依存を繰り返す愛着ループを研究する実験機関である。
虐待を受け壊れて泣き続ける個体、
うんうん奴隷、わさ種、たりないゆ──
そうした「壊れたゆっくりたち」を素材に、どこまで再生可能か、どこまで愛せるのかという、限界を試す研究が日々行われている。
本研究の主眼は、「どのような属性・性質を備えたゆっくり個体が、どこまで人間の愛でたいという本能的傾向に耐えうるのか」という、愛での成立構造と境界条件を実証的に明らかにすることである。
「愛せるものなら、すでに誰かが愛している」
──それは、当施設スタッフの間でよく交わされる皮肉めいた言葉だ。
この場所に持ち込まれる個体たちは例外なく、“誰かに見捨てられる理由”を、驚くほど明確に備えている。攻撃性、過剰依存、しつけの身に付かなさ、
もしくは──見た目がただ、かわいくないという一点で。
ゆっくりとは何か。
愛されるとは何か。
そして、「愛せる限界」とは、果たして個体に宿るのか、それとも人間の側にこそ宿命づけられているのか。
その問いに、我々は実証データで答えたいと考えている。
ゆっくり生命開発機構 所長 Q夫
Q夫はかつて、「珍しくってかわいい!こたつむりまりちゃ」をプロデュースし、“善良保障”という耳障りのいいラベルを貼って世に流通させた張本人である。
一見すると愛で向けの癒し個体だったが、その脆弱すぎる生育難易度と、異様に甘ったれた性質は、次第に善良な購入者の手に余り、虐待派の鬼威惨たちを惹きつける“ホイホイ商品”と化していった。
赤ちゃんたちは、時に愛され、しばしば過剰な期待と不適切な飼育に晒され、次々に潰れていく。
だがQ夫にとって、それは「失敗」ではなかった。むしろ彼は、“人間の善意がもたらす地獄”と、そこに生じる倫理の破綻を観察する絶好の実験素材として、冷ややかに微笑むだけだった。
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これは、記録である。
誰が愛を得て、誰が殺されるのか──あるいは、どちらも手に入れ損ねたまま、ただ「ゆっくりしたかった」と泣きながら潰れるのか。
被験個体たちは、可愛さを身に纏いながらも、
その奥にある欺瞞・欲望・歪んだ本能を隠しきれなかった。
ここに揃った実験体は、
かつて愛でラボにて商品として設計されていた個体から、
群れでの不適応行動を示しつつもずぶとく生き抜こうとしてきた個体…
いわゆる「ゲス」とされた個体までさまざまである。
感情的・倫理的な寛容限界を試すうえで最も有用なサンプルである。
これは、愛でか殺処分か──
生存競争の記録である。
記録監修:Q夫
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個体No.014【わさ種れいみゅ】
特徴:両サイドのわさわさもみあげが異常発達しており、常に騒がしい。他の赤ゆっくりを全て非ゆっくり症にさせた上、両親に強制お食べなさいをさせ、生きながらえてきた。さらにアイドルごっこで捕食種を呼び込み群れを壊滅させる。 当施設内で観察していた群れで、奇跡的に捕食を逃れた個体(子ゆっくり)。
性格:指摘されると逆ギレ。「きゃわいいわしゃをいじめりゅなあああ!」と10分叫び続ける。
親ゆっくりがふわふわの草や根っこを編んで作ったベッドさんの上で、赤ゆっくりたちが三匹、丸くなって眠っている。中央に【わさ種れいみゅ】、その左右に通常種の【まりちゃ】と【れいみゅ】。
「ゆぅ…ゆぅ……ゆぅ……わしゃはおひめしゃま……」
寝言にすら個性が滲む。わされいみゅのワサワサもみあげが小さく揺れる。ベッドさんの中心は彼女の指定席だ。
【わさ種れいみゅ】が眠ったまま、はっぱのおしめさんの中にうんうんをする。排泄物は、赤ゆたちの不快指数が跳ね上がる。
「ぴ……ぴゆ……ゆわっ…ゆう…?」
ワサワサもみあげが左右にバサバサと動き、隣にいた【まりちゃ】の顔に接触。
「……ゆぴ! うんうんくしぇ! まじくっしぇえ!」
まりちゃは不機嫌そうに目を開け、妹に抗議をする前に次の現象が起こる。
「ゆんやああああああああああああああああああああ!!!!!」
【わさ種れいみゅ】が突如、大声で泣き出す。通常赤ゆの1.7倍の音圧でラボ内センサーが異常を検知。
泣く理由は“おしめが気持ち悪い”。
「おひめしゃみゃにょれいみゅがないちぇりゅよ! くしょおやぁああ!しゃっしゃちょきりぇいきりぇいしりょおおおお!」
両親個体が即座に駆けつける。れいむとまりさはわされいみゅの頭部に優しくキスをしながらおしめさんを交換し、ベッドを整え、ケアを行う。
【まりちゃ】と【れいみゅ】も泣いているが声をかけてもらうこともなく、寝床の端に追いやられている。こうした事が繰り返された結果、ケアの偏りが発生。
また別の日
わされいみゅ、切り株の上で「あいどる!わさわさりさいたるっ♪」と叫び、勝手にステージごっこを始める。親は疲弊しきっており止められず。
その声が擬似群れエリア外の捕食種エリアまで届いた事で捕食個体が接近。
群は半壊。戦闘に加わった父まりさが捕食される。
わされいみゅはその中でも「どぼちてだりぇもきいちぇくりぇにゃいにょおおお!」と泣き続け、群れの壊滅後も自己被害アピールを継続。
わさ種れいみゅが何度も給餌を求めて泣くため、父を亡くしたれいむは狩に行けず、家庭全体が飢餓状態に。姉妹は葉っぱの茎をかじって飢えをしのぐ中、わされいみゅは「ごひゃん! ごひゃああああん!」と泣き喚き、ついに母れいむがお食べなさいを実行。
これは、本来ならー主に越冬失敗などに見られがちな自己犠牲行動だ。
なお、わされいみゅはこの時も「おひめしゃみゃにょわしゃが、どぼちてこんにゃにみじめにゃおもいをしなきゃいけにゃいにょぉ……」と悲劇のヒロイン口調で泣いていた。
実験のために保護した直後の様子
突然の保護にも関わらず警戒心はなく、職員を「新しい奴隷」と呼びつけて命令を連呼。親れいむを食した直後で腹部は膨れ、数日で食べ切ってしまったようでぶくぶく太っている。
ゆっくりフードは「まずい」と拒否し、スイーツ系の供出を要求。
排泄物を撒き散らしては「おかたづけしりょー!!」と暴れる。
他個体への優越誇示が顕著で、隔離措置を要する問題個体と判断された。
【Q夫による実験結果と考察】
観察記録No.014 / 検証担当:Q夫
該当個体の自己演出欲求は過剰であり、自己肯定を周囲への支配により維持しようとする傾向が強い。
生存本能と表現衝動が奇妙に両立しており、「注目される=生き残る」という歪んだ行動連関が形成されている。
本個体に対する共感誘発実験では、人間被験者の30%が「うるさいが殺すほどではない」と回答。残り70%は「害。殺すべし」と認識。
結論:限界愛で可能性:D−評価。強い自己投影を持つ愛で層には“推し”として耐える余地あり。ただし他個体への害が大きく、継続飼育は困難。
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個体No.087【愛され上手まーちゃ】
特徴:「まーちゃにょせいじゃにゃいもん♡」と常に他の個体のせいにする。
性格:責任転嫁、自己正当化。だが逃げ足だけは早い。
問題行動:トイレの粗相を他個体のせいにする。他ゆんのお飾りを自分よりゆっくりしているという理由でうんうん、しーしーなどで汚し、両親に捨てさせ愛を一心に受けようとする。
「おチビちゃんはおからださんがよわいから、まだかりさんのれんしゅうにはいけないんだよ!」
「れいむ、でもすこしでもかりさんのようすをおチビにみせたいのぜ」
「ゆっ……けほっけほっ……おきゃーしゃ、まーちゃいってくるにょじぇ……けほっ」
「お、おチビ……!」
「おチビちゃん! なんて……なんてけなげなんだよ!」
「おチビいい! まりさがまちがってたのぜ! おチビはおうちでまってるのぜ! あんしんするのぜ! まりさがいっしょう! おチビをやしなうのぜ!」
「ゆ、ゆう……ほんちょ……?」
(おしょとくしょあちゅいにょじぇ! こんなまっぴるましゃんからおしょとにゃんちぇごめんなのじぇ! ばきゃにゃおとーしゃにまかせてまーちゃはおうちでゆっくちにょじぇ)
このように、「泣き真似」や「具合悪いふり」をする傾向があり、擬似的な同情誘導を駆使して給餌回数の不公平が発生。後から生まれた他姉妹からの攻撃対象になったことでさらなる被害者ムーブを強化。
研究のための予備調査で保護をしたところ、餌の時間になると他個体を押しのけて最前列をキープし、他個体にせめられると、「まーちゃがいちばんおなかすいてゆにょのに!!」と泣く。
個体No.087【愛され上手(卑怯者)まーちゃ】
うそなきじゃないもん。ほんとうに、おなかすいたんだもん。ほんとうに、つらいんだもん。
……いもーちょにょおぼうちにしーしーしたのもわざとじゃないもん。まーちゃ、わるくないもん。まーちゃのせいじゃにゃいもん♡
【Q夫による観察記録と分析】
観察記録No.087 / 担当記録者:Q夫
該当個体は責任転嫁・同情誘導・情動演技を巧みに組み合わせる複雑な対人(対人型ゆ)戦略を持つ。行動的には極めて幼児的であるが、明確な選択的操作(他個体の不利誘導、自身の優位確保)が認められ、意図的・戦略的行動ととれる。
給餌時間帯には「泣き真似」「転倒」「仮病」などの擬態行動を多用し、観察者の注意を引きつけ、優遇を引き出すことに長ける。
被害者ムーブの積み重ねにより、本来の被害個体との区別が困難になり、飼育環境を不安定化させる要因にもなっている。
結論:限界愛で耐性評価:C
一見“守ってあげたい”対象に見えるが、共感による愛着形成は長期的には破綻しやすい。擬似的な「かまってほしさ」により他個体との信頼構築を阻害するため、単独隔離での対応が必要。
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個体No.205【れいぱーありしゅ】
特徴:胎内期から性的衝動を示し、同胎内赤ゆに対する性加害行動を行った記録がある。親個体が謎のにんっしん!出産を繰り返し、死産(赤ゆも妊娠)を繰り返した事で発覚。胎内で成長を続け窮屈になったところで子ゆっくりのサイズで生まれる。
問題行動:対象刺激に対する性的興奮が過敏であり、あらゆる対象を「じゆんをすっきりさせる」対象と認識。
問題行動:異常性欲
個体No.205【れいぱーありしゅ】
ありしゅのぺにぺに♡くすぐったくって、たまんないの♡
あったかくて♡せまくて♡やわらかいトコロに♡
んほぉっ♡ いんさーと♡したくなっちゃうの♡
「もうやめて!」って言われても、それってほんとう?
だって、みんな、うれしそうだったわよぉ♡
【Q夫による観察記録と分析】
観察記録No.205
胎内期より性的加害行動が記録されており、異常な神経興奮傾向および生殖刺激過敏症状を示す極端な事例。
飼育環境下においては、対象区別のない持続的接触行動を取り、他個体の情緒・身体的破綻を招く確率が高い。
加害行動への抑制意識は見られず、「相手も喜んでいる」という一方的な快感解釈によって正当化する傾向あり。過剰な快楽志向化により、加虐と快感が不可分に混濁している。
結論:限界愛で耐性評価:Z−(不可)
生理的嫌悪・倫理的忌避を同時に喚起する唯一無二の個体。共感も、社会的矯正も不可能。強制隔離・完全管理下での観察以外に選択肢なし。
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個体No.422【傷れいみゅ】
特徴:過去の飼い主から虐待を受け保護された。髪もお飾りもぼろぼろ。
性格:一見おとなしいが、突然「どうせいじめりゅんでしょ!!」と叫び出す。
問題行動:自傷行動がある。「れいみゅもういきゆのやじゃぁあ!!」と床に頭突き。だが翌日には忘れてまた繰り返す。一貫性のない情緒反応のため、飼育スタッフのケア意欲を著しく削ぐ傾向がある。対話的接触が試みられても、「れいみゅをだましゅきでしょ?」と拒絶される。
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れいみゅ、すてられたんじゃよ。
きたないって、いらないって、きもちわるいって──
そうゆわれて、あたまが、いたくなった。
ちがうって、いってくれるけど……。
うそだ。またすてるんでしょ?
また、れいみゅのこと、いらないっていうんでしょ?
……あたま、ぶつけたら、なおるかな?
ぶつけたら、しんぱいして、くれるかな……。
【Q夫による観察記録と分析】
観察記録No.422 / 担当記録者:Q夫
被虐待・おかざりなどの破壊経験により、反復的な自傷・情緒混乱が継続している典型的外傷個体。接触試行に対し、信頼と恐怖を同時に示すため、人間側の愛着行動が逆に疲弊・萎縮する傾向が強い。
自傷は必ずしも“死にたい”という感情に基づかず、被害者性の維持=注目の獲得として機能している疑いがある。
時折見せる無垢な表情や甘えが、観察者に強い「救ってやりたい欲求」を喚起するため、心理的な罠として非常に強力。
結論:限界愛で耐性評価:B+
感情的には「守ってあげたくなる個体」だが、接触者の心理的摩耗が著しい。短期的な愛着は成立しやすいが、長期飼育には専門的な対処が不可欠。
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個体No.999【【善良保障】珍しくってかわいい!こたつむりまりちゃ】
こちゃ、ゆっくちうみゃれちゃよ。ゆめでみちゃ、やしゃしいやしゃしいおきゃーしゃ、どこにいりゅにょ……? ゆう……。こたちゅしゃん、おくいじょめしゃん、どきょ……? ゆ…!!
あのひとのところにいけば、きっと、またぽかぽかになるの。
しゅーりしゅーりちて、いっぱいいっぱいかわいいかわいいーちてもらうにょ。ちいちゃいおこえで、甘えてみりゅよ♡
「こちゃ……ゆっくちうみゃれちゃよ……? おとーしゃ、こちゃにぇ、ちあわちええー!ににゃりゅためにうみゃれちゃんだよ。おちょおあしゃぁ、こちゃね……さむいの。こちゃね……いっしょにいたいの……♡」
このひとは、こちゃにょおとーしゃんにゃにょじぇ?
こちゃを、すきになってくれる──きっと。
【Q夫による観察記録と…】
観察記録No.999 / 記録者:Q夫
該当個体は、旧・愛でラボ系列商品「【善良保障】珍しくってかわいい!こたつむりまりちゃ」初期出荷分。(開封期限切れ)既知のパターン通り、無条件の信頼と依存、過剰な庇護欲喚起行動を示す。
対人接触において、「すーりすーり」「上目遣い」「甘え鳴き」により、愛着行動を誘導するための理想的モデルとされていた。
自律性は乏しく、“かわいがられること”のみが生存戦略となっている。その意味では、この個体は「愛で」の信者であり、殉教者である。
キットが自然解凍。……近づいてきた。
「おとーしゃにょ、ゆいいちゅむにっにょとうといとうといたかりゃもにょっ!
こちゃがうみゃれちゃよ! でみょ、おかちいにぇ…こちゃ、おちょーしゃにょおててにょうえでうみゃれにゃかっちゃ……しょにょぶん、いっぱいいーーっぱいあまえりゅにょじぇ♡」
こたつの設置、お食い初め茎を与える。こたつの中に入り、満足そうに茎を食べる。
擦り寄ってきて、小さく甘えた声で、
「こちゃ、おちょーしゃだいしゅき♡……」
どうしてだろう。
鼓膜の奥が痒い。こめかみの裏で何かが軋む。
覚えている。
「こちゃ、うみゃれりゅまえかりゃちってちゃよ♡ おちょーしゃにあいしゃれりゅために、こちゃ、おちょーしゃをえりゃんでうみゃれてきたにょ。
ゆめでみたの。おちょーしゃにょおててのなかで、こちゃ、ゆっくちしゅりゅにょ。いっぱいいっぱいあみゃーみゃもりゃっちぇ……♡ こちゃ、おちょーしゃにょおててのうえで、ねむねむになっちぇ……しょにょままねんねしゅりゅにょ♡」
この声、この甘え方、このもるみ。
製品としては優秀だった。
SNS向けだった。
「ぴいい! うんうんくちゃいいいい!!」
こたつの中でうんうんをしてしまい、臭いが充満したこたつの中から這い出てくる。
「おちょーしゃ、こたつしゃん、きりぇいきりぇいちて? ゆぅん……♡」
ぷるぷると震えながら、上目遣いで見てくる。
記録の途絶(音声ログより抽出)
……なあ、こちゃ。
お前たちは本当に、それでいいと思ってるのか?
そんな目で俺を見上げて。
なぜ、そんな風に、無防備でいられる?
その顔、その声、その震え方……
ああもう、……QNQNするんだよ
ぴぃ? おとーしゃ、こちゃにょおしゃげしゃん、ちゅままにゃいでにぇ?
いちゃっ! いちゃいいいい! ちぎりぇちゃうっ! こちゃにょしぇかいをちゅかむおうごんにょお……かっきょいいぃおしゃげしゃぁあああ!
ブチッ
お前、夢で見たんだろ? 俺の手の中でねんねするって。
ピイイイイイイ!!おしゃげ、おしゃ、……ユピッ!!
ゆっ、やめちぇっ! くるちいよっ……こちゃ、ちゅぶりぇっ
ちゅぶりぇりゅうううう!
(沈黙)
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本実験では、いくつかの種類のゆっくりたちを、同一環境に置き、そこに数人を関わらせ、彼らがどう生き残ろうとするのかを観察した。
“ゲスゆっくり”と呼ばれる個体群――今回の実験のわされいみゅ、愛され上手(卑怯者)まりちゃ、れいぱーありしゅ、傷れいみゅのような存在は、ふつうの保護者にとっては敬遠されがちです。
しかし、彼女たちはある種の強かな生存戦略を持っていました。
■ わされいみゅ
強い自己中心性、アイドル妄想に加えて記憶を都合よく“忘れる”特性を持ち、過去のトラウマや痛みをなかったことにしてしまう。
これは一見すると無責任に見えるが、適応能力の高さとも言える。辛い環境を無視し、自分に都合のいい世界を信じ込むことで、精神の崩壊を回避していたのだ。
■ 愛され上手(卑怯者)まりちゃ
徹底して自己保身を優先し、仲間を見捨てたり、責任を他に押しつける行動が目立つ。その振る舞いは嫌悪されがちだが、他者の感情よりも自分の命を守ることを最優先するという意味では、生存に特化した選択と言える。
■ れいぱーありしゅ
強い性欲と支配欲を持ち、他の個体を力で支配する。
倫理的には容認されないが、極限状態では捕食や支配による優位確保という、動物的な本能が露わになる例ともいえる。
■ 傷れいみゅ
明確なトラウマや精神的外傷を抱えながらも、奇妙な“被害者ポジション”に留まり続ける個体。同情や庇護を誘う振る舞いは、見る人によっては保護欲を刺激するが、自己再生ではなく、他者の介入に依存して生き延びるという不安定な方法である。
総括:ゲス個体の“生き延びる力”
ゲスゆっくりたちは、「かわいい」「善良」とは真逆の存在である。
けれどもその行動はすべて、“どうにかして生き延びようとする試み”であり、愛されずとも、生き抜こうとする意志の現れでもあった。
最後に記録された個体──
【善良保障】珍しくってかわいい!こたつむりまりちゃ】においては、最も設計精度の高い愛される赤ちゃん個体であったにもかかわらず、その従順性と無防備さこそが、最終的に「手をかけたくなる衝動(キュートアグレッション)」の引き金となった。
言い換えるならば、「かわいさ」は、保護を約束するものではなく、しばしば破壊衝動の引火点となる。これは倫理の問題ではない。
脳の構造と報酬系に根ざした、生物的事実である。
ゆえに私は、もはや「愛で」に倫理的価値を見出さない。
愛でとは、所詮──自己都合の報酬選択でしかないのだから。
「ゲス」という語は、彼らの品性や倫理観の低劣さを指しているのではない。
むしろ、“ゲス”とは、自己保存と他者依存の狭間で足掻き、滑稽なまでに「ゆっくりしたい」と叫び続ける、その存在構造そのものを指している。
ゆっくりたちは善悪を問われていたのではなく、「どれだけ愛を乞う姿が我々の欲望に適合するか」を問われていたにすぎない。
このような記録が、なお「倫理」と「愛で」の名のもとに粉飾される限り、我々は無限に“ゲスな淘汰劇”を繰り返すだろう。
これは、人が可愛さに支配される限り続く、終わりなき愛玩地獄のドキュメントである。
Q夫
ゆっくり生命開発機構 所長
元・愛でラボ社CEO
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終わりに
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愛でとは与える行為にあらず。
それは、耐える個体の上に成立する、非対称的な関係性である。
「かわいがる」「大切にする」「守ってあげたい」——
これらの行動は、しばしば“愛で”と呼ばれるが、
実際には、受け手が沈黙し、反論せず、破綻しないことを前提としている。
したがって、愛されるように設計された存在は、
人間の期待に最も忠実である一方、
その期待が満たされなくなった瞬間、最も早く不要とされる。
本研究では、「かわいさ」と「生存可能性」に有意な逆相関があることを確認した。
結論として、“かわいさ”は保護因子ではなく、消耗品であることが示された。
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このリングに立つ者は、四者四様の“生きる理由”がある。
それが愛されたいというわがままでも、ただ生き延びたいという執着でも構わない。
ただし、生き残れるのは、たったひとつの命だけ。
勝利条件はひとつ「最後までリングに立っていた者」が勝者だ!
相手を殺す、犯す、食す、手段は問わない。
リングから出た者は「失格」とみなされるっ!!
逃走しても、壁を越えても──外などない。ここが世界のすべてだぁ!
勝者には「ゆっくりしていい権利」が与えられるっ!
ゆっくりとは、生き残ること。ゆっくりとは、勝ち取ることォ!
敗者には、死あるのみっ!
繰り返す。勝ち残った一者のみが、ゆっくりできる!
それでは、たのしいたのしい、“ゆっくりのための地獄”を――
🔔 ゴォォォン……!(開始の鐘)
「……ゆ? いみわかんないんじゃよ! れいみゅはおひめさまなんじゃよ!? たたかわなくても、そんざいそのものがだいっしょうりなんじゃよ!!」
「まりちゃはあいてのうしろにかくれて、ゆっくりするだけだじぇ! がちのたたかいとか、きいてないじぇ……」
「んほっんほぉお……やるまえに、ちょっとあじみ、させてぇ?♡だめぇ……?」
「やめて……こわいの……おうちに、かえりたいの……ゆうう、ゆうぅ……」
「……参加者各位、状況理解困難な様子が確認されました。
理解を促すため、報酬映像を提示します。」
スクリーンに映像が映し出される。
さまざまなあまあま、溶けるような美ゆっくりたちが次々と現れ、
満面の笑みで「ゆっくりしていってね♡」とささやく。
きらきらにかがやくゆっくりとしたおうち、たくさんのおもちゃ。
夢のような無限おやつ空間が次々に映る。
さらには、勝ち残った“元ゲスゆ”が群がる美ゆっくりたちにチヤホヤされる様子も。
「あまあま……! まりちゃ、あれ、ほしいじぇ……!」
「あれ、れいみゅのおへやなんじゃよ!? おまえたちにはにあわないんじゃよ!!」
「あのまりちゃのあにゃるさん……なめたい、なめたいのぉ……」
「ゆっくりできるの……? ゆめじゃ、ないの……?」
「――理解が確認されました。なお、敗者に待つのは“加工場”のみぃ!
それでは、戦闘開始イイイ!
🔔(再び、開始の鐘)
わされいみゅ
「じょおうしゃまのれいみゅに、かなうゆんなどいないんじゃよ!」
丸々と肥えた体を誇示し、堂々と胸を張る。わがままにして傲慢、お姫様→女王様扱いを当然と思い込んでいる。戦いの序盤、まずは自分を守るため、鈍重ながらも強力な体当たりを繰り出す。重さを武器に、相手の動きを鈍らせようと画策する。
愛されじょ…卑怯者まりちゃ
「まーちゃはにげる!にげるのじぇ!!」
自身の小さな体を素早く動かし、敵の間をかいくぐる。嘘泣きと泣き真似を駆使し、敵の注意をそらす策略家。だが、弱点をつかれると途端に混乱し、必死に逃げ惑う。
れいぱーありしゅ
「んほほ……♡ すっきりさせるのは、ありしゅのせんもんよぉお♡♡」
異常な性欲をむき出しにし、敵を追い回す。ぶるんぶるんゆれるぺにぺにからほと走るかうぱーさん、激しい腰の動きで相手の隙を狙い、一撃(あにゃる)を狙う。他の個体を怯えさせるが、過剰な興奮と、敵のまむまむやあにゃるに目移りし、自らの動きを鈍らせることも。
傷れいみゅ
「ゆっくりしたい……ゆっくりい、、、ゆっくりいいいいい!」
過去の記憶を霧散させ、目の前の状況に焦点を絞る。彼女は静かに構え、突如として最初の一撃を繰り出した。絶え間なく動き続け、相手の攻撃をかわしながら心の傷を力に変えていく。ゆん生で感じることのなかった希望。ゆっくりのために。
激突
4匹のゆっくりは激しくぶつかり合う。わされいみゅは体重を活かして豪快に突進。
まりちゃはすばやく避けつつ泣き真似で敵を惑わす。
れいぱーありしゅは攻撃の手を緩めず、強引にぺにぺにを突き立てようとする。
傷れいみゅの咆哮がリングに響く中、まりちゃは逃げ回りながらも、
小さな体で隙をついて反撃を試みる。
れいぱーありしゅの過剰な興奮が一瞬の隙を生み、わされいみゅがそこをついて反撃。だがまりちゃは巧みにその間に入り込み、相手同士の攻撃をかき乱す。
終局
最後に生き残ったのは──
me
2025-08-06 22:43:39 +0000 UTC灰色猫
2025-08-06 21:00:00 +0000 UTCカミハル
2025-08-06 18:51:32 +0000 UTCベロン
2025-08-06 17:54:29 +0000 UTCレイディース
2025-08-06 16:44:42 +0000 UTCsaku
2025-08-06 15:42:17 +0000 UTC