メルトと恋人になって以来、事あるごとに自分たちは体を重ねてきた。
ただ……感覚の鈍いメルトにとって、いまだ経験の浅い自分では彼女を満足させることができず、いつも自分だけが先にイってばかりだった。
「ふふ、気にすることはないわよ。私って元からこうだし。でもまあ貴方も頑張っていることですし……ゆっくりでいいわ。お互いにじっくりと愛を深めていきましょう♥」
そんな始まったばかりではあったが、確かに愛を培っていた日々――
だがある日、俺の元にメールが届く。
その内容を見て、俺は慌てて走り出した。
「あっ♥ あっ♥ あぁあッ……♥」
「はぁ、はぁ……メルト、なんで……?」
「おっ、キタキタ……」
カルデアの、あまり使われていない一室。
半ば倉庫と化していたその部屋に集っていたたくさんの職員と、その中心で嬌声を叫んでいる愛しきサーヴァント――
「なんで、メルトが……」
「ああ、アレな。ちょっと口説いて犯してヤったらすぐにああなったよ。今日は乱パの真っ最中。可哀想だし、マスターくんも呼んでやろうと思って(笑)」
慌てて部屋に入ってきた俺を出迎えたのは、カルデア職員の中でも少し風貌の悪い男だった。
メールの差出人もこの男。この男に、メルトが……
「くっ……!」
「おっと、あまり大きな声立てるなよ。メルトちゃんに気付かれたくねえだろ?」
「何を……!」
「メルトちゃんさ、君とじゃ全然満足できなくて俺のこと誘って来たんだよね。もちろん君には内緒で。悪いことしてるって自覚あったんだろうけど、もしこのことが君にバレたって知ったら……」
男はまるで脅迫するように語り掛けてくる。
不満を解消するべく秘密裏に男と関係を持っていたメルト。
悪いのは自分だ。そうさせてしまった、拙い自分に責任がある。
無論、少女はそうは思わないだろう。まず間違いなく自分たちの関係には亀裂が入る。彼女の精神を守るためには、俺は男の言いなりになる他なかった。
「……俺に何をさせるつもりだ」
「せっかくだしヤってけよ。もちろん目隠しはしたままでな。バレねえように気を付けろよ」
俺は静かに頷いた。
選択肢は無い。快楽に興じる今の彼女に、少しでも役に立てるなら……と都合よく自分を慰めて。
「あっ♥ んんぅ……は、はやくぅ……♥ 次は誰……? ご主人様は……? ご主人様のチンポ……早くっ……♥」
(メルト、そんなにあの男のことを……! でも待ってろ、俺がすぐにあんな奴のこと忘れさせて――)
「んんうううぅッ……♥」
「あっ……あんっ……あっ――……え……?」
「はぁ……はぁ……!」
「なんで……これ、ご主人様じゃない……ていうか……入ってる、のよね……これ……?」
「え……?(メルト、何言って……)」
「悪いなメルトちゃん。そいつ新人でよ。また俺のと比べるとちょっと……いやだいぶ物足りないかもしれねえけど、我慢して付き合ってくれや」
「んっ……仕方、ないわね……♥」
「ッ……!」
「ふふっ……懸命に、腰を振っているようね……♥ でも私の、ご主人様と比べると……硬さも、大きさも……テクニックも……まだまだね♥」
「くっ……!」
「入ってるかどうかも微妙なミジンコサイズ……♥ でも落ち込むことはないわ♥ このまま頑張れば、いずれ……少しは成長すると思うから、ええ♥」
今まさに相手をしているのが俺だとは知らず、メルトは容赦のない言葉を繰り返してくる。
俺は我武者羅に腰を振った。振り続けた。
少しでも自分の存在が彼女に届くように。
だが結果は見るも無惨なものだった。
「うあっ……!」
「はいお疲れ様♥ チンポもしょぼいと思ったら、射精も情けないのね♥ 中に出されてるっていうのに、全然気持ち良くなかったわ♥」
「それじゃあ次は俺の番っと……」
「待っ……!」
「どいてなって。メルトちゃんも俺のこと待ちきれないみたいだからよ」
「はっ、はっ、ご主人様ぁ♥ はやく、はやくっ♥ おまんこ挿れてっ……♥ さっきのチンポは放っておいていいから、今すぐハメてっ……♥」
強引に押し除けられ、俺はなす術なくメルトの前を譲る。
射精の余韻と精神を粉々に砕かれ、ただ呆然と見守ることしかできないでいる俺の目の前で、男はついに――
「ンっ♥ オッ♥ オ゛ッ♥ オオぉおおおッ……♥」
「はっはっ、キタぁ……っ♥ ご主人様の、チンポっ……私の、一番大好きなオチンポっ♥ んんっ……さっきのゴミチンポと全然ちがうっ♥ あっは、これぇッ♥ これよっ♥ これが欲しかったのぉッ♥」
「おっ♥ ほっ♥ ほおっ♥ ンおッ♥」
「すげーだろ、俺のは。相変わらずよ。マスターくんとの違い、嫌でも分かるってか?」
「はぁ、あっ……マス、ター……?」
「え、ええっ……♥ マスターには悪いけど……やっぱり、全然違うわね……♥ こんな私でも一瞬でキモチ良くさせる本物の雄のチンポ……♥ 私のおまんこ、もう……貴方のデカチンで作り替えられちゃったから……♥ マスターのじゃ……もう二度と感じないでしょうね♥」
「ひでーな。マスターくんが聞いたら泣くぞ(笑)」
「ん、大丈夫……♥ ちゃんと、彼とする時は……気持ち良くなってるフリ、するから……♥」
「…………」
もはや悔しさすら感じない。
メルトはあの男の手によって完全に変えられてしまった。
今の彼女の心にはもう、俺が入り込む余地など何処にもないのだろう。
「オライケッ! 浮気(アルターエゴ)まんこ中出しされてイケッ! 孕めッ! 性処理オナホとして生きろ!」
「オオんっ♥ オ゛ッ♥ おほっ♥ イクイクっ♥ いぐっ♥ マスターのじゃないチンポでイクっ……♥ もうこれじゃないイケなくなってる♥ おおっお、いくイクイクイクッ――」
(びゅるるるっ、ぶびゅううッ!)
「ンオオッ、オほぉおおおオオオッッ♥♥♥ すご、オ゛ッ……おほっ、これ……ッ♥ さっきのより、何倍も……濃くて、大量の……精液っ……♥ あっあ、孕むぅ……♥ サーヴァントだけど専用オナホにされて孕まされるッ……♥」
「オッ……オ゛……んぉぉ……♥」
「ふぅ……やっぱこういうオナホが一つあると便利だな。新人くんもどうだ? もう一回使ってくか?」
「え……?」
「ふふ、随分意地悪なことを言うのね……♥ 貴方の後じゃ、やる気も起きないでしょうに……♥」
突然の提案に俺は動揺を隠せないでいた。
事実、メルトの言う通り、俺のペニスは……圧倒的な雄の格差を見せつけられたことで、すっかり萎えてしまっていた。
その後も俺は、メルトの前では何も気付いていないフリをし続ける。メルトも当然、何事も無いように俺と接してくれている。
だが俺は知っていた。
今も彼女は隠れて男たちとセックスに耽っていることを。
送られてくる映像を俺は毎日のように眺めている。
そこでは、自分の知らない……幸せそうな様子の少女がいつまでも踊っていた――
31日
2024-08-10 16:04:59 +0000 UTC