トレジャーハンターの末路②
Added 2023-08-13 11:47:47 +0000 UTC私が一番くすぐられたくないその場所へと蜘蛛が辿り着く直前、何故か蜘蛛はチューブトップの上でUターンし、再び腹部へと戻っていく。この蜘蛛にはチューブトップの先もずっと衣服の布で覆われていて素肌を狙えないと思ったのか、また腹部で徘徊しだす。理由は分からないけど、とりあえず最悪の事態は回避できた様だ。 エヴァ 「くひひひひひ、危なかった…。うっくっくっくっ…!でも、安心してられない…!ふひひひ…、早く…進まないと…!」 私がくすぐられたくないその場所を責められずに済んだからと言って、別に状況が良くなった訳ではない。強いて言えば、もうくすぐる場所がないと判断してからなのか、新たな蜘蛛が糸を伝って来なかったのが良い状況になったと言えるか。 それでも、未だお腹を徘徊する蜘蛛がいつまたチューブトップの上を登ってくるか分からない以上、気を抜く事は出来ないため気を引き締めて少しずつ進んでいく。 エヴァ 「んえっ…!?ちょっ…、んふふふふふ…!そんなの、聞いてない…!」 ようやくゴール地点が見えてきたタイミングで今度は、ロープを握る手の方から蜘蛛が数匹やってきたのだ。よく見ると、進行方向側からロープを伝って何匹もこっちに向かって来ていた。つまり私は、蜘蛛が集まっている所へ自ら向かう事になり、その恐怖に思わずたじろいでしまう。 エヴァ 「くぅっ…!んふふふ、でも、進まなきゃ…!」 どちらにしろ蜘蛛の集団もこっちに向かって来ているし、そもそもこのまま止まっていたって状況は悪化するだけだ。ならくすぐられる場所が増えるのを分かっていても、ゴールを目指すしかないのだ。 エヴァ 「うひひひひひ、力抜けちゃう…!っくふふふふふふ、くっくっくっくっ…!」 最初に私の手に乗った蜘蛛達は、またくすぐる場所を選定しながら手首の方へと下ってくる。自分の全体重を支えている手を直接くすぐられるのはかなり辛く、くすぐったさのレベルが低くても力が抜けてしまう。 手首はくすぐる場所ではないと判断され、また行き場を品定めする様にウロウロしながら前腕部までやってきた。それに合わせる様に、またロープから私の手に乗ってくる後続。その後続はもまた手首へと移動していく。 エヴァ 「いっひひひひひひ、くふふふふふふ…!これ以上は…、んいぃぃいいっひひひひ!!」 前腕部の先はもうくすぐったい予感しかしない。だからそこより下には来てほしくはなかったが、やはりくすぐる事を目的としている蜘蛛はそれを知った上で責めてくる。先頭にいる蜘蛛が、前腕部も通過し二の腕に辿り着いたのだ。 エヴァ 「んぐぅううっふっふっふっふっふっふっふっ…!!あひぃいいっひひひひひひ!!そこ…、きついぃいい…!」 数匹が二の腕に辿り着いた途端、一斉にそこをくすぐり始める。なんとか笑い出さずに堪えたものの、このままじゃ笑いだして手の力が抜けるのも時間の問題だ。 それに何より、二の腕をくすぐってきたその後は……、また“その場所”を責められるかも知れないという恐怖を抱かざるを得ない状況なのだ…。とにかく死に物狂いで進まないと、本当にやばい…! エヴァ 「んひひひひひひひ、ぷふふふふ…!!あっ…!んいぃいい!?っくくくくくくく、やばいやばい…!いっひっひっひっひっひっひっ、そこ…、待ってぇ…!!」 二の腕をくすぐる数匹を跨ぎ、更に下へと移動してくる次の集団の列。いよいよその場所へ来るのかと恐怖する。 胸の横を更に登った先、そして二の腕を通り過ぎ更に下に行った場所。私にとって特にくすぐりという刺激に弱いその場所だけは── 腕の付け根部分に位置する、“ワキ”だけはくすぐらないで…! エヴァ 「くっくくくくく…!んっふふふふ、ワキ…、じゃない…?」 二の腕を降りた蜘蛛達がいよいよワキに集まってくるのかと思ったが、その直前で蜘蛛達は腕の背面、つめり肩側へと回り込み、そこから二手に分かれ肩へ進む列と二の腕をから登り前腕部に戻る列に分かれた。 エヴァ 「きひひひひ…、何なのよっ…!んいっ!?っひひひひひ…!くふふふふ…!」 前腕部へ戻った蜘蛛の隊列はその列を乱す事なく、再び表側へ戻り、再び二の腕を進行する。二の腕をくすぐる蜘蛛を跨ぎ、ワキに差し掛かる手前でまた裏に回り込み前腕部に向かっていく。これをひたすら繰り返していき、私の腕の力を抜こうとしてくる。 質が悪いのが肩に移動した奴らで、こちらは数匹がバラバラに行動し、肩周り、時には背中の方まで下りたりしながら素早く動き回るのだが、蜘蛛の脚の一部がワキに触れそうな場所まで近づくと、それだけで身体が一際大きく反応してしまう。それが堪らなく辛い上に、どうしてもワキをくすぐられる恐怖が頭を過ぎり、ビクッと反応してしまうのだ。 エヴァ 「いっひひひひひ、そこ…、動かないでってば…!きひひひひひひ!!んっふふふふ、嫌ぁ…、っふふふふふ…!」 二の腕もくすぐったいし、腕をずっと徘徊する蜘蛛も二の腕からそのままワキに来てしまいそうで怖い。肩をモゾモゾ動く蜘蛛には常にその恐怖があるし、稀にワキにホントに近い所を通るとかなりくすぐったい。 でも決して蜘蛛達はワキには触れてこない。徹底的に焦らす様に、ワキだけは避けて腕周りをくすぐってくる。 勿論お腹周りを未だに徘徊している蜘蛛達もだ。胸の横まで上がって来ても必ずワキに辿り着く前に背中へ避けていく。ワキの上下でこうしたくすぐりを繰り返しながら、ワキだけには触れないよう、徹底的に焦らしていく。 エヴァ 「いひひひひひ、んんっ…!!っくふふふふふふふふ!もう…、っきひひひひひひひ!いい加減にしてっ!」 こんな風に焦らされ続けるとワキへ送り込まれるであろう刺激を想像してしまい、勝手にワキがむずむずしてしまう。まるで、ワキがどんどん敏感になっているかの様な感覚に陥ってしまう。いや、事実ワキが敏感になっているのかも知れない。ワキが本当にむずむずして仕方ないのだ。 本当はワキをくすぐられていない今が進むチャンスなのだが、このワキを焦らす行為が想像以上に辛い。こんな焦れったい思いをするなら、いっそひと思いにワキを激しくくすぐって欲しいとさえ思ってしまう。このままワキをくすぐってくれた方が、どれだけ楽だろうか…。これ以上焦らしてワキを敏感にしないで欲しい。今の内にくすぐって欲しい………、と。 エヴァ 「んぐぅっふふふふふふ、このっ…!ひひひひひひ…!調子に乗るなぁ…!!っんひぃいいいい!!??」 このバカにされた感じが悔しくて、その屈辱を糧に先を急いだ途端、ランダムに動きながら私のワキを焦らしていた蜘蛛達がピタッと一瞬だけ動きを止めたと思ったら、一斉にワキへ勢いよく向かってきたのだ。 エヴァ 「ちょ、待っ──」 当然私の言葉に耳を傾ける事などない。いや、そもそも蜘蛛に耳があるかどうかも分からないけど、私の言葉に素直に従う気は無いのは事実。そして、いよいよその時が訪れた。 エヴァ 「んいいぃいぃぃいやぁぁあああっはははははははははははははは、わきいぃぃいぃいいっひひひひひ、あはははははははははははははは!!!」 それは想像を遥かに超えたくすぐったさだった。元々こうだったのか、焦らされた結果こんなに敏感になったのか、それは分からないが、私のくすぐりに対する弱点がワキなのは事実だし、今までのどの場所よりもくすぐったいのも事実だ。 エヴァ 「きゃぁあっははははははははははははずるいっ、ひゃはははははははそこはずるいってばぁあぁぁああ!!」 全体重を支えている為にピンと伸ばされた腕。その無防備なワキを執拗にくすぐる多数の蜘蛛。くすぐったいのにそのワキに集まる蜘蛛を振り払う事が出来ず、私はただ笑い悶える事しか出来なかった。 エヴァ 「あっはっはっはっはっはっはっはっはっワキやだっ!あはははははははははははははくすぐったぁああい!!」 まさかこんなにくすぐったいとは思わなかった。まあこれだけワキが無防備な体勢なら無理もない。それに、こんな無防備なワキを守れず、腕を下ろすことも、蜘蛛を振り払う事も出来ない状態じゃ、結果は見えていた。 エヴァ 「無理っ!無理ぃぃいぃいいっひひひひひひ!!あぁっはははははははははははははははははは!!」 もう先に進んでる余裕なんかない。それどころか、このロープを掴んでいる事すらままならない。 それが意味する答えは……。 エヴァ 「きゃははははははははははははははははははははもうダメぇえええっへへへへへ、ひやぁぁあぁっはははははははははははははは!!」 くすぐった過ぎるワキを守りたい、腕を下ろしてワキを閉じたい。そんな思いが強まると同時に、ロープを掴む手指の力が無くなり、私はこの暗い深淵に飲み込まれる様に落下した。 どれだけ時間が経ったのだろうか…?少なくとも私は生きているみたいだが、落下している間か、今いるここに落下した衝撃なのか、いつの間にか気を失ってしまったらしい。幸い、今仰向けになって倒れているこの場所が柔らかい上に強化魔法が持続していたお陰で、身体への痛みはなかった。でももう魔力は全く残っていない。これからどうしようかと考えながら、とりあえず起き上がり辺りを探索しようとした時だった。 エヴァ 「あれ、動けない…!?」 腕や足、身体を動かそうとしたが、一切動けない事に気が付いたのだ。かろうじて身体や首を撚る事ぐらいは出来たが、やはり起き上がるのは不可能だ。そして何故動けなくなっているのか確認する為、辺りを見回して私は思わず恐怖した。 エヴァ 「これっ…、蜘蛛の巣!?」 私が仰向けで寝かせられたこの場所は、大きな蜘蛛の巣だったのだ。この粘性のある巣に捕らえられ動けなかったのだ。 これが意味する答えはただ一つ。先程の様に、蜘蛛達によって全身をくすぐられるという事だ。偶然なのか、気を失っている間にそう仕向けられたのか、よりによって私は腕を頭上に上げた体勢で寝かされていた。つまり弱点であるワキが相変わらず無防備だという事。しかもさっきと違い、今回は動けない様に拘束されていて一切身動きがとれない状況だ。 エヴァ 「冗談じゃないわよ…!このっ…!ぐぅっ、…やっぱり動けない…!!」 こんな状態でくすぐられたら…、と思うと恐怖で堪らない。どんなにくすぐったくても、身体を捩って抵抗する事も出来ないし、ワキは大きく晒されたまま一切閉じる事を許されない…。 どれだけくすぐったい思いをするだろう…。いつまでここでこうしてくすぐられるのだろう…。そういう不安や恐怖が脳裏を過ぎり、身体が震えてしまう。 エヴァ 「ひっ…!?や、やばい…!何か来てる…!」 足元の方から、カサカサと何かが近づいてくる音が聞こえ、私は無駄だと分かりつつも身体を動かそうと精一杯の抵抗を見せる。だけど私の身体はくすぐりを受け入れるかの様に無防備な体勢を維持し続けている。 エヴァ 「無理よ…!こんな状態でくすぐられたら…!」 一切抵抗出来ない状態でのくすぐりがどれ程恐ろしいか…。想像するだけでワキがむずむずしてしまう。蜘蛛が来る前にこの状況を打開したいのだが、魔力の尽きた私にこの拘束を解く力などない。 そして、この足音の主が姿を表し私は更に恐怖を抱いた。 エヴァ 「ひぃっ…!?な、何よこいつ…!!」 蜘蛛の魔物であるのは変わらない。その形も先程の蜘蛛と同じ。ただ一つ違うのは大きさだ。その蜘蛛が巣の裏側、私の背面側を移動し私の真後ろまで近づいた所で、私は初めてその大きさに気が付いた。胴体は私の上半身ぐらいまであると思われる程大きく、脚を広げれば人と変わらない程のサイズだ。 虫がそこまで苦手でない私でもこのサイズの蜘蛛なんて気持ち悪い。しかもそいつが私の素肌に触れ、体中をくすぐってくるのだと思うとゾッとする。 エヴァ 「やめて…!キモい、キモいって!!ちょっ、嫌ぁぁあ!!」 私の背後に陣取った巨大蜘蛛は、胴体を粘性のある巣に貼り付け、8本の脚を糸で作られた巣の隙間からバッと出し、私の上半身を包み込むように纏わり付かせる。 そしてその内の2本は脇腹に配置され、残りの6本は全てワキに狙いを定めている。 エヴァ 「ひっ、卑怯よ、拘束してくすぐるなんて…!そんなデカい図体してて、正々堂々戦えないなんて──うひぃっ!?」 私が罵詈雑言を浴びせこの状況を訴えると、その言葉を遮る様に巨大蜘蛛が攻撃を仕掛けてくる。 エヴァ 「いっひひひ!やだっ…!やめてぇえへへへへへへ!!」 脇腹に狙いを定めていた2本の脚が、腰や脇腹、お腹をサワサワと優しく上下に動かし肌の上を撫でる。 優しく撫でると言っても、さっきまでの小さい蜘蛛と違い、その脚は太くて大きく強い存在感があり、その刺激はむずむずするという感覚を超え、はっきりとしたくすぐったさを与えてくる。 エヴァ 「いっひっひっひっひっ、やめっ、やめて!きひひひひひひひ!くすぐったいんだってば…!んぐぅっふふふふふふふふ…!!」 しかもただ太い脚に撫でられているだけじゃなく、何かフサフサした感覚に近いものもある。この巨大蜘蛛の脚先にはびっしりと産毛の様な物が生えていたのだ。ただフサフサとしている訳では無く、しっかりとした硬さというか張りがあり、それが肌を直接撫でるたびに強烈なくすぐったさに襲われるのだ。 エヴァ 「あっは…!?んぎぃいぃいいっひひひひひひひ、んんっふっふっふっふっふっふっ!!」 一瞬、思わず口から笑い声が溢れ出てしまい、私はそれを必死に押し殺し歯を食い縛った。まだたった2本の脚にお腹周りをくすぐられているだけ。なのにもし笑ってしまったら…。まだ弱点のワキに6本もの脚が待機しているのに、こんな刺激で笑ってしまったら、ワキへのくすぐりでどうなってしまうのか分からない。せめて今は耐えないといけない…と、本能的に悟ったのだ。 エヴァ 「やだぁっ!んんっふふふふふふふふふ、いっひひひひひひ!無理ぃ、無理だからぁあああ!!それ近づけないでぇえぇへへへへへへへへ、うひひひひひ…!」 必死に笑い声を抑える私を嘲笑うかの様に、じっくりじわじわと巨大蜘蛛はその脚をワキに近づけてくる。そしてギリギリ肌に触れない所で、くすぐる真似をする様に脚を動かしそれを私に見せてくる。 エヴァ 「ちょっ…!くふふふふふ、やめなさいっ…ひひひひひひひひひ、焦れったいってばぁあ!!」 このもどかしく焦れったい感覚。私がここに落ちる前に受けたくすぐりに似ている。ワキをくすぐられるという感覚を想像させられ、ワキが勝手にむずむずし敏感になっていく、あの“焦らす”責めだ。 エヴァ 「いぃっひっひっひっひっひっ…!!この、くひひひ、いい加減に…っひひひひひひ、しなさいよぉ!んふぅぅうっふふふふふふふふ…!!」 この責めが何を意味するのかはもう身体が覚えている。今にもワキに触れそうなその脚の動きがもうくすぐったく、ワキが更に敏感になっていくのを実感する。 エヴァ 「もうやめてっ!…ふひひひひひひひひ!!これ以上焦らさないで、くっくっくっくっくっ、さっさと、ワキくすぐりなさいよぉ!」 焦れったい感覚に耐えられなくなった私は、ワキへのくすぐりを自ら要求する。勿論こんなワキを大胆に晒したポーズでくすぐられたいなんて思ってはいない。けど、このワキへのくすぐったさを想像させられる焦らし攻撃は、やはり素直にワキをくすぐられた方が楽だと思わされるのだ。 それでも巨大蜘蛛はまだワキをくすぐらない。私のワキがどんどんむずむずし敏感になっていく様を楽しんでいるのだろうか。それとも、本能的にまだ焦らし足りないと感じているのか。 エヴァ 「もぉやだあ…!いひひひひひ、ひはは…!くっふふふふふふふ、ふひひ…!んはははっ!!」 くすぐられた方が楽だとは言ったが、やはりこの敏感なワキをくすぐられる事に大きな恐怖もある。だから不意にくすぐられたら怖いからその脚の動きをどうしても見てしまう。だからこそ余計にくすぐられる事を意識してしまい、時々笑い声が溢れ出てしまう。 エヴァ 「うひぃっひひ、んっはははは…!それ、やばいっ…!くひひひひひひ、ぷっふふふふふふふふ…!!それ、近づけないでっ!ぷふふふふふ、あっひひひひひ…!!」 巨大蜘蛛の脚を見ていて気が付いたが、足先にびっしり生え揃った無数の毛1本1本が、クニクニと指を上下に曲げる様な動きをしていた。まるで毛の1本1本を自在に動かせるんだとアピールし、それを巧みに操りワキをくすぐってやるぞと脅してくるかの様だ。 そんな物を見せられたら嫌でも笑ってしまう。もうワキがビクビクと反応してしまい常にくすぐったく感じている。 エヴァ 「嫌っ、嫌ぁぁあっはは!ダメっ!ダメダメ!!うひひひひひ、ひゃははは!やっぱワキはくすぐらないでっ!きっひっひっひっひっひっ…!それは絶対ダメ──」 その悍ましい見た目の脚に恐怖し、「いっそ人思いにワキをくすぐられた方がマシ」という考えは消え失せ、あんな如何にもくすぐったい物でくすぐられたくないと思い訴えたのだが、無情にも巨大蜘蛛の脚が私の敏感なワキに襲いかかったのだ。 エヴァ 「んんぐぅううあっははははははははははははははあぁぁあぁあっははははははははははははははははははは!!!」 腹部の刺激を忘れる程の激しいくすぐったさが襲いかかり、笑い声を出さないという私の些細な抵抗も虚しく、一瞬にして笑わされてしまった。 エヴァ 「いやぁああぁああっははははははははははははははダメ!ひははははははははははははははははははははくすぐったい!!いっひひ、んははははははははははははははくすぐったいぃぃいいぃい!!」 脚の先端は硬く尖っていて、一見すると痛みを伴う様に思えるが、皮膚の上を優しく撫でる触り方が物凄くくすぐったく、決して痛みなど感じない。寧ろ痛みに変わった方がマシに思える程、このくすぐったさは暴力的で苦痛だった。 エヴァ 「ひゃはははははははははははははははワキっひひひひひひひひ、あはははははははははははワキいやぁははははははははははははははははは!!」 勿論ただ硬い足先がくすぐっているだけじゃない。脚に生えた無数の毛、それが自由自在に動き、足先の責めとは違う、むず痒さの強いくすぐったさを与えてくる。しかも毛それそれが独自に別々の責め方で私を苦しめる。 足先の責めが“カリカリ”という擬音ならば、この毛のくすぐりは“さわさわ”という撫でる動きや“モゾモゾ”と小虫が這う様な動き、そして“こちょこちょ”と激しく皮膚を刺激する動きを与えてくる。 エヴァ 「きゃあははははははははははははくすぐったいってばぁ!あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」 この別々の刺激が一気にワキに襲いかかり、くすぐったくない訳がない。 エヴァ 「あぁあっははははははははははははははんあっはははははははは、ひゃあぁ!!?っあははははははははははははははそこダメぇぇええっへへへへ!!そこくすぐっちゃ、ひゃははははははははははははは!!!」 ワキの中でも一際強いくすぐったさを感じた窪みの部分。そこを脚が優しく引っ掻き、無数の毛が激しく擦られた瞬間、私の笑い声のトーンが更に一段階上がり、無我夢中で抵抗する。 しかし、どんなに暴れてもそのワキはくすぐられる事を受け入れるかの様に、大きく晒し無防備な姿勢を維持し続ける。いくらもがいてワキを守ろうとしても、強い粘着力のある巣の糸は、決して私の抵抗を許さない。 エヴァ 「ひゃはははははははははははははんあぁああっははははははははははははははははははは無理っ、ひひひひひひあははははははははははははははくすぐったい!!くすぐったいぃぃいぃいい!!」 一体いつまでこのくすぐりは続くのか。そもそも、この巨大蜘蛛は何が目的なのだろうか。普通は巣に捕らえた獲物を餌として食す筈だが、食べる素振りなど全く見せず、くすぐる事だけを目的としているかの様だ。 エヴァ 「わきぃいぃいいい、わきぃぃいっひっひっひっひっひっひ!!んあぁぁあああっははははははははははははははははははははワキ駄目ぇええ!!」 この強烈なくすぐったさに身体は全く慣れず、寧ろどんどん脳内を“くすぐったい”という感覚に支配される程、強烈さが増しているとさえ感じる。 エヴァ 「きゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっワキくすぐったいっ!ひははははははははははははははははくすぐったいってばぁああ!!んあっ、はははははははははははは苦し、んぁあはははははははははははははもうっ…、ひぁははははははははははははははははははははは死ぬぅ!んふふふふ、ひやぁあぁっははははははははははははははははははは!!」 呼吸も出来なくなる程くすぐられ続け、私は今更ながらこの森の別名を思い出した。笑失の森と呼ばれたこの森では、進んでいったと思われる人間の不気味な笑い声が奥から響き渡り、やがて笑い声と共にその人間は消え失せたという噂だ。 その不気味な笑い声と言うのはこの蜘蛛にくすぐられた事による笑い声で間違いない。だとしたら、その人はここでくすぐられ続け、死ぬまで永遠に笑わされていたのかも知れない…。 つまり、私はこのまま……。 エヴァ 「嫌ぁっ、いやぁぁあぁあああっはははははははははははははははは助けてぇへへへへ!あはははははははははははははははははははは死ぬまでくすぐられるなんてっ…んあははははははははははははははははははやだあぁああっはははははははははははは!!」 いくら私が訴えても、巨大蜘蛛は永遠にくすぐり続ける。くすぐったくて堪らないのに、私はそれを防ぎワキを守れない。弱点のワキを晒す姿勢で身動きする事も許されず、ただ涙を流しながら笑わされるだけ。 エヴァ 「きゃぁぁあああぁあっはははははははははははははは、いぃっひひひひひひひ、んぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっくすぐったい!!っはははははははははははははははははははくすぐったいからぁぁああぁあああっははははははははははははははもうやめてぇえええぇへへへへへへへへ、ひゃぁぁあぁぁああっはははははははははははははは早く殺してぇぇええ!!」 地獄の様に永遠に続くくすぐり。この森の別名を立証する様に、断末魔の様に叫びながら笑い続けた私の声は、数日の間森で響き渡り、やがて消失するのだった──
Comments
ありがとうございますm(_ _)m 今回は最初からバッドエンドにするつもりで製作しました。仲間がいればその状態から助けが来たりはあり得ますが、今回は一人で行動している女性でしたし、強い女性でもくすぐりに敗北するというギャップを描きたかった故の展開でございました。
こーじ
2023-08-14 07:23:19 +0000 UTCワキを焦らされて次第に反応が大きくなっていく様子が素晴らしいです。 ですがハッピーエンド好きの当方としては少し苦い終わり方でしたね。 ご投稿ありがとうございました。
炙り蜻蛉
2023-08-13 20:37:00 +0000 UTC