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裏社会の技術者、茉姫の苦難④

 音葉と契約を交わし、私は拷問マシンからようやく解放された。ずっと体中をくすぐられていた為、今でも身体が変な感覚で手で摩りながらその僅かなむず痒さを消そうと試みる。特にワキは未だにくすぐったさが残っており、腕をギュッと閉じてその感覚を消そうと努める。  拘束はされていないが、私はここから逃げ出す事が出来ない。何故なら、この部屋の扉は閉まっており、おそらく鍵もロックされている。その上、私を先程まで拘束していたくすぐりマシンがすぐ後ろにいる為、ちょっと不穏な動きをしただけでまた拘束されてしまうし、先程交わした契約も破棄され本当にただの実験台にされてしまう。だから私は不用意に動けないし、それが分かっているからこの女も私を拘束から解き、今もあえて隙を与えているのだろう。 音葉 「ではまずは服を脱いで下さ〜い。」 茉姫 「は、はぁ!?何よ急に……!」 音葉 「装置を取り付けるので、上の服だけで良いので脱いで下さい❤下着もそのままで良いですよ〜❤」  ここでこの女に従っておかないとまた後で何をされるか分からない……。これでは結局この女の下で働くという構図だが、それでもただの実験台になるよりはマシだ。私は仕方なく服を脱いで、上半身だけ下着姿の状態となる事を選んだ。 茉姫 「くぅ……!わ、わかったわよ……。……………ほら、これで良いんでしょ?」 音葉 「ではこれから装置を付けさせて頂きますね❤」  そう言って取り出したのは、黒く細長いケーブルの両端にマジックハンドが取り付けられた怪しい機械だった。そのケーブルの中心を私の背中側から胸の下を通り、そこでケーブル同士を交差させ私の身体を一周する様に巻き付ける。そしてまた背中でケーブルが交差した所で、各先端に取り付けられたマジックハンドを背後から私のワキに宛がう。これにより私の胸の下で巻き付いたマジックハンドに背後からワキを抱えられる様な状態となった。 音葉 「これで完成です❤服を着て良いですよ〜?」  すでにワキに触れているマジックハンドがくすぐったいのだが、このマジックハンドと常に過ごさなくてはならないのだろうか……?音葉の指示で服を着るも、ノースリーブの袖口からすでにマジックハンドが覗き私のワキを常に捉えている。 茉姫 「……こんな状態で仕事しろって言うの?」 音葉 「言った筈ですよ〜?それが出来ないと言うのであれば──」 茉姫 「ひたすら装置の実験台になれって言うんでしょ?分かってるわよ。」 音葉 「ご理解感謝致します〜❤と、言う訳で〜、早速まずは実験から始めますね❤」 茉姫 「なっ…!?くぅ……、一体何の実験よ。」 音葉 「勿論、その装置の実験です❤」  やはりか……。自分で考案して作らせた拷問マシンを“ある装置”などと呼んでいる時点で試作品だろうとは思った。けど、今更この装置の何の実験をすると言うのだろうか。マジックハンドの指の動きならさっきのマシンが十分過ぎるぐらい完璧だったし、他に試すとしたら……。 音葉 「では、その装置を外してみて下さい❤」 茉姫 「…………わ、分かったわ。」  これも予想通りだ。この装置は、音葉に忠誠を誓わせる物。つまり、私の様な利用価値のある人間がこの女に逆らえない様にする為の物で、当然それが私に外せてしまったら意味がない。だから装着された人間、もしくはこの女以外の人間が外そうとした時点で、その行為を防ぐ“何か”が起動する筈だ。それを実際に私で試してみようと言う事だ。  これからどうなるのかは自分が一番良く分かってはいるが、その指示に従うしかない。私は自分に巻き付くワイヤーに手をかけ、それを掴み解こうとした時だった。 茉姫 「んぁああぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!嫌あぁっははははははははははははははははくすぐったい、くすぐったいぃいぃいいぃぃぃっひっひっひっひっひっひっひっひっ!!」  私の行動に反応して、ワキに宛てがわれたマジックハンドが起動しその場所を激しくくすぐり始めた。当然その刺激に耐えられない私は腕をギュッと閉じてワキを守るが、結局は腕とワキの間でマジックハンドが挟まれるだけで、その指の動きは止まらない。 茉姫 「ひははははははははははあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、こ、これっ、んはははははははははははいつ止まるのよぉぉおぉぉおおぉお!!」 音葉 「そのくすぐられてるワキを晒す様に両手を上げ、そのまま10秒間耐える事です。つまり、私への忠誠心の証として無抵抗な姿勢を見せるって事ですね〜❤」 茉姫 「何よそれぇええぇぇぇっへっへっへっへっへっへっへっへっ、あぁははははははははははははははは出来る訳ないっ、ぃひひひひひひひひひあははははははははははははははは!!」 音葉 「それをここで検証するんです❤物理的に不可能なのか〜、忠誠心があれば出来るのか〜、そういった検証をしなければ商品化出来ませんから❤」  こんなもの、忠誠心があったって出来る筈がない。ましてや忠誠を誓う気のない私は尚更だ。だがせめてその姿勢を見せなければ、反抗したと思われモルモットにされてしまうかも知れないし、そもそもこのくすぐりから解放されない。 茉姫 「ひははははははははははははははははぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!んはははははははははははははははははははははは、んん……!!っはははははははははははははははははははははははははははは!!」  私は必死に腕を上げようと試みた。なのに、いくら力を入れても腕を上げる事は出来なかった。まるで腕を身体ごと何かに巻かれて縛られている様だ。しかし私は特別何かに拘束されている訳ではない。手足を自由に動かせる状態なのに、私の腕は私の意思に反し腕を身体にピタッとくっつけたまま離れないのだ。 茉姫 「きゃはははははははははははははははははははははははははあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ無理ぃい!いひひひひひひ、ははははははははははははははははははははははははこんなの無理ぃいぃいいっひひひひひひひひひ!!」  いくら腕を閉じても指の動きは止まらず、強引にワキの上でモゾモゾと動きくすぐり続ける。それに耐えきれず更にワキを守ろうと腕を閉じるが、マジックハンドの動きは決して止まらない。 茉姫 「ひゃははははははははははははははははははははははははワキ!っはははははははははははははははははははははははははわきぃぃいぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひっひっ!!ワキくすぐったぁぁはははははははははははははははははははは!!」  とにかく、腕を上げられない理由はコレに尽きる。くすぐったくて仕方ないワキを自分から晒すという行為など出来る筈がない。どれだけ私が腕を上げようとしても、本能的にワキが無防備になる状態を回避する為、腕が思うように動かないのだ。 茉姫 「いやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっワキ無理ぃひひひひひひひひひ!ひははははははははははははははははははははくすぐったいくすぐったい!!あっはははははははははははははははははくすぐったいぃいぃぃぃいぃ!!」  いくら私が叫んでも、音葉は私の暴れ苦しむ姿をただニコニコと楽しんでいるだけで決してこの機械を止めようとはしない。やはりこのくすぐりから解放されるには、私が両腕を上げるしかない。私は本能のままにワキを守ろうとする腕に「腕を上げろ」と必死に命令し、その閉ざされたワキを無防備にしようと努めた。 茉姫 「んいぃいいい……ぃあっはははははははははははははははははははははやっぱり無理ぃひっひっひっひっひっひっひっひっひっ!!」  何とか本能に逆らい腕を上げる事が出来たが、その時間は僅か1秒にも満たない程の一瞬。無防備になったワキをこれでもかと責め立てるマジックハンドのくすぐりに耐えきれず、すぐに腕を下ろしてしまった。しかも、腕を上げたと言っても、それは正確に言えばバンザイの体勢ではなく、腕を横に広げただけだった。腕を真上に上げる前に、そのくすぐったさに屈し下ろしてしまったのだ。 音葉 「解除方法は累計10秒ではなく、10秒間上げ続ける事ですよ〜?それに〜、もっと高く腕を上げないと意味ないですからね〜❤」 茉姫 「うるさいわよぉ、っははははははははははははははははは!ひぃいっははははははははははははははははははははは!!」  意地でもこのマシンのくすぐりを解除しようと、懸命に腕を上げる努力を繰り返す。だが、いくら挑戦しても腕を真横に上げるのが限界で、またすぐに下ろしてしまう。 音葉 「うっふふ…❤楽しそうですね〜❤」 茉姫 「ひぁはははははははははははははははは楽しい訳っははははははははははははははないでしょぉ!きゃぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  腕を真横まで上げたら、すぐにワキを閉じるように腕を下げる。これをただひたすら繰り返すその動きを、まるで幼い子供が喜びを身体で表現しはしゃいでいるかの様に捉えた音葉。だが私は楽しい訳がないし、私の努力をただ茶化されて怒りを覚えるだけだ。だが相変わらずその怒りは、くすぐりによる笑いでかき消され音葉には伝わらない。 茉姫 「んはははははははははははははははぁぁあぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!お願いだから、あっははははははははははははははこれ止めてぇえぇええへへへへへへへへへ!!」  何度も腕を上げ下げし、ひたすら笑わされるだけの私。そして私のその無様な姿をただ見て楽しむ音葉。これ程の屈辱と苦痛を味わいながらも、私は必死に腕を上げ続けようと努力しながら、音葉にこのマシンを止める様に懇願した。  結局、私の悶える姿に満足した音葉が、緊急停止用のリモコンを使い私を解放するまでこのくすぐりは続いた。これだけでも音葉に逆らう気など起きないぐらい苦しんだし、こんな苦痛を二度と味わいたくないとも思ったが、当然これで私の受ける苦痛が終わる筈などなかった。  それは私がここで働いてから一ヶ月経った今でも変わらない……。 茉姫 「よし、これで完成だ。後は……、これの実験だけだ。…………はぁ、憂鬱だ。」  私が今回、音葉に依頼されて作り上げたのは、人をくすぐる為のマニピュレータ、全長1mの触手状の機械である。マジックハンドと違い、細い隙間にも侵入でき、対象の弱点をピンポイントでくすぐる事が出来る代物だ。特に求められているのは、細く狭い通路を滑らかに移動し進む事を可能にする“胴体の動き”と、対象にくすぐったさを的確に与える為の“先端部の動き”で、ここで作られた過去の試作品のデータを元に、私の持てる技術でそれを可能にしたのだ。そして、くすぐり拷問用の装置を作れば、それが実用性のあるものなのか、不具合がないかを検査・実験しなければならない。だから私は、自ら作り上げた機械にくすぐられ、そのくすぐったさを調査しなければならないのだ。 茉姫 「音葉、触手型くすぐり装置が完成したわよ。」  私は基本的にこの部屋から出てはいけない。勿論、風呂やトイレは完備されてるし、食事はここの使用人が運んできてくれるし、必要なものは買って届けて貰えるから不便な事は無いし、音葉が付き添えば部屋を出ることも出来るが、製品が完成した時は必ず内線で音葉を呼ばなければならない。一人でこの部屋を出るとセンサーが働き私は今も装着しているマジックハンドにワキをくすぐられてしまうからだ…。 音葉 『わかりました、ではすぐに向かいますね〜。』  私のワキを常に捉えるこのマジックハンドさえ無ければ、本当に私の理想の生活なのだが……。まあ、スパイ活動を行った私に対する処置としては寛大な方だろうが。 音葉 「相変わらずお早いですね〜。」 茉姫 「特に今回は過去の失敗作のデータがあったから、それを応用するだけで良かったし、そこまで苦労はしなかったわ。」 音葉 「じゃあ早速くすぐりチェックしましょうか❤」 茉姫 「……まあ、それは覚悟の上だが、その手に持っているのは何?」  私の部屋は日常生活を行うのに困らない設備と、様々な機械や装置を開発するラボ、そしてその装置の実験を行う部屋と大きく分けて3つのフロアがあり、普段はその実験部屋の拘束台などを使用して実験する訳で、基本的に音葉は手ぶらで私の部屋に来るのだが、今日は黒いレザー生地の何かを持って現れたのだ。 音葉 「これは今回の触手の実験に使うんですよ〜?」  そう言いながらその生地を広げる音葉。それは首から下を覆う全身タイツの様な衣服だったのだ。それを見た瞬間、私はその衣服の意味を理解した。つまり、私がこれに着替え、その衣服の唯一の入口とも言える首元の隙間から触手を侵入させ、その中を自在に移動できるのか、そして的確に私をくすぐる事ができるのかを調べようと言う訳だ。 茉姫 「それに着替えろって事?」 音葉 「はい〜❤」  まあ今更この女に逆らうつもりなんて無いし、私が作り上げた機械の実験は普通に楽しみなのは研究者の性なのだろう。自分が実験台なのは憂鬱だが、その機械が自分の理想通りに動いた時は嬉しいし、そうでなかった場合でも、それを改良出来る喜びもまた格別だ。  音葉が用意した全身タイツはかなりキツめに設計されており、私の身体に一切隙間を作らないように張り付いている。ある程度は伸びる素材の様だが、あまりにもキツく手足を動かすのも困難な程に窮屈さを感じる。  ちなみに、何かしらのくすぐり装置の実験をする時だけは私の身体に巻き付きワキを常に捉えているマジックハンドは、特別に外す事が許されている。これはワキに常に触れたマジックハンドが微妙にくすぐったく、装置の実験をする際にそのくすぐったさが邪魔になってしまい、その装置がどれ程のくすぐったさを与えるか、という実験に支障が出てしまう為だ。 茉姫 (もしこの全身タイツの内側にくすぐる機能が付いていたら、全然抵抗出来ずに全身をくすぐる事が出来るのね。ちょっと開発し甲斐がありそうね。……って、何考えてるのよ私は!)  まさか自分からくすぐりマシンのアイデアを考えてしまうなんて……。これも研究者の性なのね……。 音葉 「サイズ感は良いですね〜。思った通り隙間なくピチッとしてます〜。では、早速実験を始めましょうか❤」  音葉は私の作り上げた触手とそれを操作するリモコンを手に取る。リモコンと言っても、ラジコンの様に手動で操作するのではなく、くすぐる対象を触手に記憶させる為の操作や、緊急停止させる為のボタンがあるだけで、一度くすぐる対象を設定すれば触手は私の理想通りに動く筈だ。  まずは触手を起動させ、初期設定として私をくすぐる対象として記憶させる作業。ちなみにこれは対象の顔写真などでも記憶させる事が出来る様にしてある為、目の前に対象がいる必要はない。  私を対象と記憶した触手は、蛇の様に体をくねらせながら私に向かってくる。その動きがすでにくすぐったそうな感覚を私に与え若干恐怖もするが、それと同時に思い通りに動く触手を目の当たりにし、これから自分が思った通りに自分をくすぐってくれる事に期待してしまう。それは勿論、くすぐられたいという発想ではない。 茉姫 「んっ……!…………ふふふ。」  私の身体を這い登ってくる触手。やはり思った通り、その移動がすでにくすぐったい。だがそれも私がそう設計した為、理想通りの動きに喜びも感じている。  触手は素肌を求め移動する。つまり、衣服の上を這い回る触手は、自身が入り込める隙間を探しているのだ。私のこの服は、着る時は背中まで開くファスナーがあるが、そのファスナーを閉めてしまえば首元しか隙間がない。身体を吟味する様に移動しながらそこへ辿り着くと、迷いなく触手は私の首元から衣服の中へと侵入してくる。 茉姫 「んっ…!」  素肌に触れた瞬間、思った通りの感覚が私の肌を刺激する。やがてその長い体が全て衣服の中に入り込むと、弱点を探すためモゾモゾと衣服の中で這い回る。ピタッとした衣服などお構いなしに、衣服の中を自在に移動する。 茉姫 「んんっ……!っくふふふふふ、あひひひひひひひひひ…!!」  触手が身体を這い回る度に、その焦れったいくすぐったさが襲いかかる。胸から腹部を通り、下半身へ移動し右脚の方へと進んでいく。そしてこの触手の開発で私が重要視した、土踏まずへと辿り着いた。 茉姫 「あひっ!?んあっ、あふふふふふふ…!きっひっひっひっひっひっ…!!」  私が地面に立っていようが、土踏まずという僅かな部位を的確に狙い、先端部でこちょこちょとくすぐってくる。でも笑い出すまでには至らない、何ともむず痒い刺激。でもそれも私の計算通りだ。 茉姫 「んくくくくくく、ふっふふふふふふふふふふ……!!いひひひひひひひ、んぁあ…!?あひひひひひひひひひ…!!」  土踏まずをくすぐり足裏の感度を測った上で、そこが私の弱点ではないと判断した触手は、再び上半身へ戻っていく。そして先程はくすぐらなかったワキ、つまり私の弱点へと迷わず向かってきたのだ。 茉姫 「いぃいいいぃっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっ!!んんっふふふふふふふふふ、きひひひひひひひひ!!」  ワキに辿り着いた触手。堪らず私は腕をギュッと閉じてワキへの侵入を阻もうと試みる。が、触手はその狭い隙間を強引にこじ開け、その先端をワキへと忍ばせくすぐってくる。でもくすぐったかりな私ですら、笑い出す程の強いくすぐったさでもない。  というのも、今回私が開発したこの触手は、対象を笑わせるのが目的ではなく、中途半端な焦れったさを与えて相手を一時的に敏感にさせる、“焦らし責め”が目的だからだ。だからこの焦れったい感覚が私に伝わるのが理想だし、逆にここで私が簡単に笑ってしまえば、それは調整ミスという事になる。 茉姫 「いひひひひひひ、これ…以上はぁ……!っくふふふふふふふ、あひひひひひひひ…!!」  徐々にくすぐったさが強くなるが、決して笑い出す事はない焦れったい感覚。もういっその事激しくくすぐって笑わせて欲しいと思う程、笑い出すには至らない絶妙な焦れったさが続く。でも、これこそ私が追求した触手の能力であり、音葉の依頼に応えられる最高の品という訳だ。 茉姫 「焦れったいぃ……!んっふふふふふ、きひひひひひひひひひ、これっ…キツイぃいいぃひひひひひひ…!!」  焦らし責めの効果は抜群で、徐々にくすぐったさが増してきた。つまりこの責めによって私のワキが敏感になっているという事だ。そろそろ“我慢”しないと笑い出してしまいそうなくすぐったさを感じている。しかし、焦らし責めによって私自身が想像以上に疲弊している様で、我慢する事すら辛く今にも笑い出してしまいそうだ。 茉姫 「いいいぃぃいぃいっひひひひひひひひひひひひひひ、ぷふふふふふふ、もう……、無理ぃいっひっひっひっひっひっ!!!」  これはかなりもどかしく焦れったい。我慢したくないという思いが限界を迎え始めた時、衣服に入り込んだ触手の動きが止まった。音葉がリモコンを操作して触手を停止させたのだ。 音葉 「触手の動き、隙間への侵入、弱点を探す行動、焦らし責め、全て完璧ですね〜❤流石は茉姫さんです❤」 茉姫 「はぁ、はぁ、これぐらい……、当然よ…。」 音葉 「それにしても、茉姫さんはくすぐりの実験でかなり我慢強くなりましたね〜❤」 茉姫 「そ、そう……?」 音葉 「はい❤少なからず茉姫さんの感度は前より上がってますし、正直ワキをくすぐられたらどんな刺激だろうと笑い出すレベルの筈です〜。ですけど〜、元々我慢強いのもあって、より我慢する能力が身に付いたみたいですね〜。」  あの触手による責めに耐えられたのは、私の我慢強さのお陰だったらしい。逆に言えば、私程くすぐったがりな人が相手なら、この触手ですら耐えきれず笑わされていたという事だ。こうなってくると、私の我慢強さと私の感度、最終的にどちらが強いのかも少し気になってくる。もしあのままくすぐられていたら、どうなってしまうのだろう……?疲弊した状態でも必死に耐えていたのか、それともくすぐって過ぎて笑ってしまっていたのか。 音葉 「では、あとはこれを拘束具に備え付けたり、壁や床から出るようにしたいので〜、もっと長い物を量産します。なのでそのレシピだけ頂ければ、こちらの技術者に作らせますのでお願いします〜。」 茉姫 「わかったわ。レシピを作ったらそっちに送るわね。」  今回の実験も無事に成功した。やっぱり私に作れない物など無いのだろう。だからこそ、自分でもやはり考えてしまう。くすぐりを拷問として使うなら、「こんな物があったらもっと責めやすくなる」「こういった代物があればより相手を苦しめられる」と。そして、それを自らの身体で実験してみたいと、考えてしまう。  さっきも思ったが、もし私がもっとくすぐったがりになったらどうなってしまうのだろう。我慢強い私自身を、私の開発した装置で崩壊させ笑わせてみたい。私の開発した装置で、くすぐったがりな私を、もっともっと、くすぐったがりにしてみたい。私が我慢出来ないくらい、私をくすぐったがりしてみたい。いつしか、こんな事を思う様になっていた。  気が付けば、私のこの地獄の様に辛かった筈のくすぐり生活が、技術者としての私を昂ぶらせくすぐりの事しか考えられない様になっていた。そして、自分の考えた物を作りたいと思った私は、もう自分でも止められない。自分自身をくすぐりの実験にしたくてしょうがなくなっていた。

Comments

ありがとうございますm(_ _)m この逆らえない状況ってくすぐりと相性良いですよね!

こーじ

ありがとうございますm(_ _)mこれは以前公開した「裏切りと反逆」に登場したマジックハンドのデザインを使った物です。 茉姫には耐えられなかったので、作中でこの設定で登場するのはこの回だけですが、折角常に装着してる訳ですし、次回以降も存在感は出したいですね!

こーじ

体勢を指定されてそのままの状態で居させられたり、服装を指定されたりで、逆らえない状況でくすぐられるさまがとても素晴らしいです。 ご投稿ありがとうございました。

炙り蜻蛉

ずっとワキに触れてるマジックハンド良いですね! ノースリーブからワキに触れてるマジックハンドが見えてるのとても好きです! くすぐり止めるためには自分でバンザイしないといけないのも好きです!腕上げる過程でワキの形が変わるせいでくすぐったさに慣れにくそうですね!

GreenWeedA


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