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メリッサの館 〜side:ケイ〜②

ケイ 「っははははははははは、あぁっはははははははははははははははは!!それやめぇえぇええっへへへへへへ!!」  くすぐったさに耐えきれなくなってしまったケイは、ワキを庇うように腕を下ろしてしまった。  すると突然、部屋に設置された警報機が大きな音を立て鳴り響いたのだ。 エイミー 「んあっ……!?何ですかコレ!!?」 ケイ 「っはぁ……、っはぁ……、っはぁ……、たっ、多分……、私が罰のルールに背き腕を下ろした事に対する警笛のようなものだろう……。」  散々くすぐられた事で疲弊した身体に鞭を打ち、ケイが再びワキを晒すポーズを作ると、部屋中に鳴り響いていた警報音が止んだ。ケイの予想通り、これはケイが腕を下ろしている間に鳴り続ける警笛だったのだ。 ケイ 「……これは凄いな。まるで私が腕を下ろしていた時間を計るかのように、その間だけ警笛を鳴らす仕組みなんだな。」 エイミー 「…………それより先輩、やっぱりくすぐったかったんですね❤」 ケイ 「うぐっ……!ま、まあ……、エイミーの訓練の為には、意地でも強がらなくてはならなかったからな……。正直、脇腹の時からずっとくすぐったかったんだぞ……?」 エイミー 「そうだったんですか。じゃあ凄い我慢してたんですね。でも、普段クールな先輩があんなに笑うって事は、私のくすぐり方が上手かったって事ですか?」 ケイ 「そ、そうだな……。クールかどうかはよく分からないし、それは関係ないと思うが……。まあ、単純に私はワキが弱いというのもあるだろうな……。それでも私は我慢強い方だし、その私が耐えきれず笑ってしまったのは、エイミーにくすぐる才能があったからだろう。」 エイミー 「ホントですか!嬉しいです!!」 ケイ 「それより、私がまたこのポーズをしたら警笛が止まったという事は、つまり……。」 エイミー 「まだ先輩の罰は終わってないって事ですよね?じゃあ、まだくすぐって良いんですね❤」 ケイ 「楽しんでるな……。まあ、そういう事だな……。つまりエイミーの尋問官としての訓練も継続か……、仕方ない。それなら、今度は焦らし責めの訓練をしよう。」 エイミー 「あ、それって確か……、くすぐったさの感度を上げて、より拷問に屈服させやすくするってやつですよね?」  焦らし責めとは、くすぐり拷問において弱点をくすぐられてもなお情報を吐かないスパイに対して行う手法だ。一時的により感度を上げる事で更なるくすぐったさを与え、より苦痛を与え屈伏させる為に用いられる。 ケイ 「ただ弱点をくすぐればスパイが屈服するという訳ではないからな。スパイも最期の抵抗として情報を死守しようとしてくる為、そういう奴を相手にする時によく使うんだ。」 エイミー 「わ、わかりました、やってみます……!あっ、でも……。」 ケイ 「どうした?」 エイミー 「……先輩、耐えられるんですか?」 ケイ 「うっ……、まあ、その……、耐えるのが私の罰だからな……。エイミーは私の事など気にせず責めてきて構わない。」 エイミー 「先輩がそう言うのであれば……!」 ケイ 「じゃあ早速始めよう。焦らし責めの“焦らし”とは、弱点をあえてくすぐらず、その周辺を刺激し、“焦れったくさせる”という事だ。つまり、ワキが弱点の相手には、二の腕や肋から胸の横をくすぐる事で、相手に焦れったいと思わせワキを敏感にしていくんだ。それを踏まえ、まずは自分で考えてやってみるんだ。」 エイミー 「わ、わかりました。」  エイミーはその焦らし責めの具体的なやり方など全く知りもしなかったが、エイミーの才能を見出したケイは、あえてエイミーに考えさせながらやらせようと考えたのだ。 エイミー 「あえてワキはくすぐらず、二の腕、肋や胸の横をくすぐる……。」 ケイ 「…………っ!」  ケイの教えに従い、まずは肋に両手を添えたエイミー。やはり弱点以外の責めには比較的強く、ケイは何とか反応を押し殺せた。だがそれはまだ手を添えただけの刺激であり、まだくすぐられている訳ではないのだ。 ケイ 「んっ…………!」  そして肋をわしゃわしゃと指を激しく動かすようなくすぐりが始まった。ケイは必死に我慢するが、僅かに息が漏れてしまう。それでも腕を下ろさないように必死に堪えていた。 エイミー 「肋より胸の横の方がワキには近いから……、もっと効くのかな?」 ケイ 「んんっ…………!!」  肋をくすぐるエイミーの両手が、上へと移動しワキに更に近い胸の横を刺激し始めた。またしても声が漏れてしまったが、エイミーはその声ではなく、ケイの僅かな身体の反応を感じ取っていた。 エイミー (あっ、今ちょっと身体がピクッて反応してかも……。見てるだけじゃ分かんないレベルだけど、触ってたら微妙な反応も確かに分かるかも……。でも今のは、指先の感覚というより、手で触れば分かるって感じだっなぁ……。) ケイ 「んっく…………!」 (やはり、エイミーは責めるのが上手い……!これは中々にくすぐったいな……。だが、これは焦らし責めと言えるものではない……。)  くすぐり方は上手いエイミーだが、それはセンスの良さであり経験や知識が足りておらず、その責め方はここで使われている焦らし責めと呼ばれる手法にはなっていなかった。 ケイ 「……エイミー、肋から、……っ、胸の横までを……、勢いよく登らせる、ように……、手を動かしながら、くすぐるんだ。」 エイミー 「えっ……?こ、こうですか?」  ケイの指示に従い、一度肋部分まで自身の手を戻したエイミーは、ケイの胸の横付近まで激しくくすぐりながらその手を素早く移動させた。 ケイ 「んぃい…………!!」  そのくすぐり方と勢いに、ケイは思わず腕を下げてしまった。何とかワキを完全に閉じるまでには至らなかったが、AIが定めた位置を下回ったようで、また部屋中に警報音が鳴り響いてしまった。  それに気付きケイは、すぐに腕を元の位置まで上げてくすぐられる体勢を整えた。それと同時に警報音もすぐに止まり、エイミーのくすぐりがすぐに開始される。 エイミー 「なるほど……。こうやって勢いよくワキに向かうようにくすぐる事で、相手はワキをくすぐられる恐怖を感じるんですね!」  教わった手法に手応えを感じたエイミーは、それをもう一度実践しながら、ケイにこの責めの効力を確認する。 ケイ 「その通りだ。んんっ……!そこ、から……、手を下ろす時は、ゆっくり移動させると、より効果的だ。」 エイミー 「ワキから離れていく時はゆっくり……、ワキに近づく時は素早く……。」  ワキからゆっくりと遠ざかる手、それにより無意識に相手はワキをくすぐられる恐怖が和らぎ油断してしまう。そこへまた急にワキへ向かってくる手が素早く移動してくると、その恐怖に襲われてしまう。この原理は脳で理解していても身体が勝手にそう反応してしまい、それだけでくすぐられている側の肉体や精神は疲労する。しかもワキをあえてくすぐらない為、「そのままワキをくすぐられたらどうなってしまうのだろう」と、ワキへのくすぐりを意識してしまう。これがワキを敏感にする要因となるのだ。  その焦らし責めの本質を理解し始めたエイミーは、ケイを相手にその責めを繰り返す。 ケイ 「んん……!っく……!そ、そうだ。その緩急が……んぁ…!!っくくく、より焦れったく、感じるんだ……!」  ケイは必死に堪えながらエイミーにアドバイスするが、その手がワキへ近づく度に声が漏れ、腕も下ろしてしまう。それにより、警報音が鳴ってはすぐにケイが元の位置まで腕を上げる、という流れを何度も繰り返していた。 ケイ 「これを、んんっ……!!んっ、……永遠と、繰り返すと、んぐぅ……!っくく、流石に、相手もその緩急に、っく、……慣れてしまう……。んんっ……、だっ、だから、肋より更に下……、っく、脇腹や腰までくすぐる手を、……っん、下げたり、胸の横まで……、ゆっくり上るように手を、んんっ、移動させるのも、効果的だ……。」 エイミー 「確かに、これを何度も繰り返してたら、ワキが焦れったくなる前に、くすぐったさに慣れちゃいそうですね。」 ケイ 「そうだ……。だから……っん!くすぐり方も、突っつくように……、っくふ、移動させたり、人差し指でなぞるようにしたり……っくく、するのも、大切だ……。」 エイミー 「わかりました!二の腕の方から責める焦らし責めはどうするんですか?」  下から上へと責めていく方法を学んだエイミーは、今度はその逆、二の腕からワキへの責めを学ぶ為、一度ケイへのくすぐりを止めた。 ケイ 「はぁ、はぁ、はぁ、そっ、そうだな……。そっちもしっかり説明しよう……。」  だが、腕を上げながらくすぐりに耐えるという事が想像以上に辛く、ケイはかなり疲弊していた。だがこのAIが決めた罰は、くすぐられる側がちゃんと反省しているか、失態に見合った罰をしっかりと受けたかなどを、AIが判断し終了の合図を出す仕組みになっている。その為、どれだけケイが疲弊していようが、AIが終了の合図を出すまではその姿勢を保ちながらエイミーの訓練を続けなければならないのだ。 エイミー 「やっぱり、先輩程のランクだと罰も相当辛そうですね……。大丈夫ですか……?」 ケイ 「あ、あぁ……。だが、それも私の失態が招いた結果だ。こういう辛い罰がなければ気を引き締めて行動する事を忘れてしまうからな。…………よし、それじゃあ二の腕のからワキへの焦らし責めだ。と言っても、肋から胸の横をくすぐって焦らす時とやり方は変わらない。まずは同じようにやってみるんだ。」 エイミー 「はいっ!じゃあ、いきますね……!」  ケイの肘に自身の人差し指を触れさせたエイミーは、先程までのケイの教えを意識しながら、つぅ〜っとなぞるように一気にケイの二の腕をくすぐった。 ケイ 「んぃい……!?」  二の腕からワキに差し掛かる直前までを一気に滑るように移動するエイミーの人差し指。それにより、ケイは強烈なくすぐったさと、ワキへの刺激を意識してしまい腕を下ろしてしまった。  再び警報音が部屋中に鳴り響く中、ケイは想像以上のくすぐったさに驚き、中々腕を上げられずにいた。 ケイ (何だこのくすぐったさは……!胸の横への責めの時とくすぐったさが段違いだ。ワキの次に二の腕が弱いのは知っていたが、これは想像以上だ……!胸の横は衣服に守られていたから、二の腕との差が露骨に出たのか、それとも……、さっきの焦らし責めが二の腕の方にも影響しているのか……?)  ケイの予想通り、これは衣服の問題以上に焦らし責めの効果が二の腕にも影響していたのだ。元々くすぐったさに弱い場所程、焦らし責めの影響を受けやすく、より敏感にくすぐったさを感じてしまう。結果、知らぬ間に今まで触れられてこなかった二の腕も、ワキと共に焦らされていたのだ。  そして、この結果がケイを更なる恐怖へと陥れる事となった。 ケイ (二の腕でこんなにくすぐったく感じてしまったら、ワキはどうなってしまうんだ……!?)  結果的に焦らされる事となった二の腕。その二の腕すら自分の想像を超えたくすぐったさだったのに、更に焦らされるワキがどれ程敏感になってしまうのか、それを想像すると怖くて溜まらないのだ。 エイミー 「あの、先輩……?大丈夫ですか……?」  この大きな警報音すら耳に入らない程この焦らし責めに恐怖していたケイに対し、エイミーが声をかける。そこでようやくケイは自分の立場や置かれている状況を思い出した。 ケイ 「あ、あぁ。大丈夫だ……。続けよう。」  そんな恐怖と戦おうと、ケイは再び気を引き締めて両腕を上げた。そして警報音が止み、ケイを心配していたエイミーに再び責めるよう声を掛けたケイ。その指示に従い、エイミーは焦らし責めが再開させた。 ケイ 「んんっ……!!っくぅ…………!」  再び肘から二の腕を通り、腕の付け根までを滑り降りるエイミーの人差し指。堪らずケイは声を漏らしてしまうが、くすぐったさがどのレベルなのかを把握していたお陰で、どうにか腕は動かさずに済んだ。 ケイ 「んっ……、……………ふふ、んんっ……!!っふ……!!」  腕の付け根から肘へ戻る人差し指もくすぐったいが、それが肘へと戻るとまた素早くワキへ向かってくる。それがワキに触れないと分かっていても、身体が恐怖しビクッと反応してしまうのだ。 エイミー (やっぱり触ってれば分かる程度の反応だ。それを指先で感じ取るって、どういう事なんだろう……?)  一方、散々ケイをくすぐってきた事で、徐々にケイの敏感な部分を理解し始めたエイミー。たまにケイの身体が無意識に反応する瞬間も、しっかりとエイミーに伝わっているが、それは身体全体が大きく跳ねるような反応であり、触れてさえいれば誰でも気付けるレベルだ。  勿論、それがケイの言う、“見極めなければならない反応”ならば良いが、そんなに難しい事でもないのでは?と不思議に思うエイミー。そんな思いを抱えながらも、ケイへの焦らし責めを続けていた。 ケイ (やはりこっちの焦らし責めの方が、遥かにワキへの刺激を無意識に想像されられてしまう。だがこの二の腕をくすぐってワキを焦らす場合は、他にも色々な手法がある。私はかなり辛いが、やはりそれも教えなければならないか……。)  この責めでも十分ワキへの焦らし責めは効果的だったが、エイミーの訓練の為には己の苦痛も致し方ない。寧ろそれが自分への罰なのだと、ケイは改めて感じた。 ケイ 「二の腕を、んんっ……!っくく、くすぐる、時は……、んぁ……!?っふぅ…………、もっと、指を触れさせる場所を……っん、変える事も、大切だ……。」 エイミー 「指を触れさせる場所、ですか?」 ケイ 「例えば、……っく、一番くすぐったいのは、んっふふ……!腕の付け根にある、んっ……!少し窪んでいる、筋……。んっく……、そのラインを、人差し指で責める、っくく、事で、よりくすぐったさを、意識する……。」  ワキの上、腕の付け根部分には、筋肉が交差する事によって生まれる窪みがあり、そのラインもまた二の腕の中では特にくすぐったい部分で、そのライン上を指が移動するようにくすぐる事により、ワキが更に焦らされ敏感になる。 ケイ 「んんっ……!…………そ、それから……、二の腕の外側をなぞって……、んひぃっ……!肩の方へ移動させ、んっ……、胸の横を通るとかも、良いぞ……。外側から、っく…!内側に指が移動するだけで、んっく……、くすぐったくなる、からな。」 エイミー 「同じ所をただなぞってくだけでなく、二の腕の色んな所をくすぐっていくんですね!あの、例えば……、人差し指だけじゃなくて、指全部使ってモゾモゾ動かしながらやっても効果的ですか?」 ケイ 「あぁ……。焦らし責めの、っくく、ポイントは、くすぐり方よりも、如何にワキへのくすぐりを、んんっ……、意識させるか、だからな……。色々、好きにやってみると良い。」  ケイは内心そんな責めを受ける事に不安で一杯だったが、「これは自分への罰だ」と何度も心の中で言い聞かせ、くすぐったさに耐えながら冷静な素振りを見せ続けた。そうしないと、エイミーが心配してしまい訓練にならなくなってしまうからだ。  つまりこれはケイ自身の為でもあり、エイミーの訓練がしっかりと行えたとAIが判断しなければ自分への罰は終わらないのだ。この罰を少しでも早く終わらせたかったのも事実で、その為に今は辛くとも、我慢してエイミーの訓練になるよう努めたのだ。 エイミー 「わかりました!色んな方法を試してみます!」  そのケイの努力の甲斐もあって、教えに素直に従うエイミーは、様々な手法でケイを苦しめていく。 ケイ 「ひっ……!っくくく、…………中々、んん…、良い、じゃないか……!」 エイミー 「ふふっ……❤じゃあこんなのはどうですか?」  人差し指をピンと立てたエイミーが、突然腕の付け根につんっと触れる。 ケイ 「んぃい…!?」  そして腕の付け根に触れたその人差し指を、ワキの中心には触れないようにその周りをなぞるようにくすぐり始める。 ケイ 「きっひっひっひっひっひっ……!!」  腕の付け根から鎖骨、肩の方を通り、胸の横、背中側へといき、また腕の付け根へと戻る。そうしてケイの弱点だけは避け、ワキへの刺激を想像させられる。 ケイ 「うひひひひひ、ちょっ、待て……!いひひひひひひ、それくすぐったいぃ……!!」 エイミー 「ワキの周辺だけで、結構くすぐったがるようになりましたね。」  エイミーの言う通り、最初はワキを触られても少し声が出たり、身体が僅かに反応してしまう程度だったが、今のケイがすぐにくすぐったさに反応してしまうのには理由があった。 エイミー 「焦らし責めで身体中が敏感になってるんですね❤」  くすぐる才能があったエイミーによる焦らし責めは想像以上に効果的で、ワキは勿論だが、ケイの身体全体にその効果が及んでいたのだ。 ケイ (いや、それだけじゃない……!根本的に私の疲労が大きくて、我慢出来なくなっているんだ……。)  腕を上げ弱点のワキを常に晒したまま執拗にくすぐられれば、疲弊するのは必至。疲れ果てたケイは我慢する体力も無くなっていた事もあり、くすぐったそうに反応してしまっていたのだ。 ケイ (私の体力も限界だ……。そろそろ焦らし責めも仕上げだ。) 「んっひひひひひ……!よし、っくくくく、そろそろ、最後の仕上げだ…!あひひひひひ、私の……、っふふふふ、一番弱いぃいいっひひひ、ワキの窪みにっ、んふふふふふ、指をそっと……、触れるんだ……。」 エイミー 「ふ、触れる……?っていうか、触れて良いんですか?焦らし責めなのに?」  最後の仕上げと言われたものが、自分が思い、学び、今まで実践してきた焦らし責めとは明らかに違い、エイミーはくすぐる手を止めてケイに改めて確認する。 ケイ 「はぁ、はぁ、そ、そうだ……。っはぁ、はぁ、今までの……、焦らし責めで、相手は、もういっその事ワキをくすぐってくれ、と……、思うようになる。それは、自分のワキが……、どんどん敏感になっていく自覚があるからだ……。これ以上は焦らされたくない、もう焦れったくて我慢できない。そう思った相手の焦らされたワキにそっと触れる事で、想像以上のくすぐったさを感じ相手はすぐにこう思う。その触れた指が動き、実際にくすぐられたらどれ程のくすぐったさになるのか、と。それこそ、最大の恐怖であり、あまりのくすぐったさに相手は屈服するんだ。」 エイミー 「なるほど。確かにそれはくすぐったそうです……!」 ケイ 「何度も触れては離して……、そして徐々に最大の弱点であるポイントに、触れる指を近づけていく。これで心身共に疲弊しきった相手に、最終的に本格的なくすぐりを行う。ここまでが焦らし責めの極意だ。」 エイミー 「わかりました……!やってみます!!」 ケイ 「あぁ、私を屈服させる気でこい。」  その言葉と同時に、ケイは本気で我慢する決意を固めた。自分が“絶対に屈しないスパイ”を演じなければ、そもそもエイミーの訓練にならないからだ。散々くすぐられ、腕を上げ続けてきたケイの体力は限界だったが、エイミーの為、そして罰を受け己の責任を果たす為に、覚悟を決めたのだ。  そして、ついにエイミーの指先が、焦らされ敏感になったケイのワキに触れた。 ケイ 「んっ……!!」  焦らされたワキは、やはり想像を絶する程敏感になっていた。だが今まで以上に気を引き締め歯を食い縛ったケイは、持ち前の我慢強さでどうにか身体の反応を抑え、腕を下げないように耐えたのだ。 エイミー 「あっ…………。」 (あれ……?今、少し身体がピクッて反応したかな?……気のせいか。)  ケイは必死に堪えたものの、ワキに手を触れさせていたエイミーには、ケイが僅かに身体をビクつかせたように感じられた。だがそれは今までのような分かりやすい反応ではなく、エイミーも勘違いと錯覚するような感覚だった。 ケイ 「…………どうした?手が、……止まっているぞ?」 エイミー 「あ、はい……!」  ケイに促され、エイミーは再び手を離すと、ケイの最大の弱点に少しだけ近づいた場所に指を触れさせる。 ケイ 「くっ…………!!」  徐々に弱点のポイントに近づく指に、ケイはまた声を漏らしてしまうが、先程までの反応が嘘だったかのように、身体の反応を押し殺している。だがエイミーは、またしてもケイの僅かな反応を感じ取っていた。 エイミー (…………やっぱり、一見何にも動いてないように見えたけど、先輩のワキだけ……、ほんの少しピクッて反応した。もしかして、これが先輩の言ってた、指先だけで感じ取れる感覚?)  ケイも気付いていない程、それは無意識にワキのみが反応していたのだ。どんなに無反応な相手でも、指先だけで弱点を判別する感覚。まさに今エイミーが感じだったのは、指先が触れてなければ分からない程の小さな反応で、ケイの弱点がワキである事を改めて証明した瞬間だったのだ。 エイミー 「えいっ。」 ケイ 「うぐぅっ……!?」  指先で感じ取ったその感覚を確かめる為、またエイミーは、ケイの弱点に更に指を近づけ触れていく。  だが不意打ちされたケイも、身体を反応させないように必死に我慢する。自分のワキが無意識に反応してしまっている自覚もケイには無かったが、どうしてもエイミーに指先にだけ伝わる僅かな反応を理解させたかったのだ。 エイミー (先輩の弱点に近づく度に、この反応が少し大きくなっている気がする。やっぱりこれが先輩の言ってた反応なんだ……!)  尋問官として成長できた喜びを感じるエイミー。一方のケイは、自分の信念と今の苦痛から逃げたい気持ちが、脳内でせめぎ合っていた。 ケイ (エイミーは私の僅かな反応を感じ取ってくれたのだろうか……?そもそも、私のワキは無意識に反応しているのだろうか……?いつまでこの焦れったさと戦えば良いんだ……?いつ私の罰は終わるのだろうか……?駄目だ……、くすぐったい……!もう限界だ……!!これ以上は本当に耐えられない……!!) エイミー 「いよいよ先輩が一番苦手なポイントですよ❤」  一度ワキから手を離したエイミーは、ケイを脅すように敢えて最後の宣言をする。もう限界を迎えていたケイも、冷静な振りをして強気に振る舞うのだった。あくまでエイミーには本気で自分をくすぐって貰わないとならないからだ。 ケイ 「っはぁ、っはぁ、っはぁ……、これで、焦らし責めは終わりだ。あまりの焦れったさに私も、早くワキを一思いにくすぐって欲しいと思ってしまった。そして今の責めで私のワキは限界まで敏感になっている。後は、私から“降参”という言葉を引き出せたら、エイミーは立派な尋問官となる。」 エイミー 「はい……!」 ケイ 「ふぅ…………。…………さあ来い!」  最後にもう一度気を引き締め、ケイはその刺激に迎え撃つ準備を整えた。そして、エイミーの指が、ケイの最も苦手なワキの窪みをくすぐり始めた。 ケイ 「んんぃいいいぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!ひあぁあぁぁっはははははははははははははははははははは!!」  だがどれだけ気を引き締めようが、そのくすぐったさはどうにもならなかった。 ケイ 「ひはははははははははははははははやめっ、いぃぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひっひっ、くすぐったいぃ……!!あははははははははははははは!!」 エイミー 「先輩動いちゃダメです!しっかりくすぐられて下さい❤」 ケイ 「無理ぃいい、無理いぃぃいいっひひひひひ、んあっはははははははははははははははははは!!」  ここでくすぐりから逃げてもAIは自身への罰を終わらせてくれない。それを理解しているケイは必死に体勢を維持しようとしていたが、腕はあまり上がっておらず、警報音は常に鳴ってしまっている状態だ。 エイミー 「ほら先輩?音ずっと鳴ってますよ〜?」 ケイ 「わかっ、っははははははははははわかったから!んぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ腕上げるから、ひははははははははは!!」  ケイに両腕を上げろと警告するかのように部屋中に警報音が鳴り続け、エイミーもわざとケイに腕を上げるよう催促する。それに対しケイも必死に腕を上げようと努めるが、ワキへのくすぐったさがその意思に反し、腕を閉じてワキを守れと命令する。それにより、腕を上げる事が出来ないケイは、その場でぴょんぴょんと跳ねてみたり、身体を必死に捩って少しでもくすぐったさを紛らわせようとする。 ケイ 「いやっはっはっはっはっはっはっはっ、もっ……もう、ひははははははははははは降参っ……!!降参するからぁああぁあっははははははははははははは!!」  焦らし責めを受けた直後の敏感になったワキを自ら晒しながら耐える、という無理難題を強いられたケイはあっさりと「降参」と宣言してしまい、その場に崩れ落ちるように座り込んでしまった。  だがそれがケイの限界だったのも事実で、ケイが座り込んだ瞬間、部屋中に鳴り響いていた警報音が止み、エイミーの尋問官としての訓練を終えた事を告げる合図にもなった。 ケイ 「っはぁ……、っはぁ……、っはぁ……、っはぁ……、っはぁ……。お、終わった……、のか……?」 エイミー 「先輩お疲れ様です……!すみません……、ちょっと調子に乗りすぎました……!」 ケイ 「いや、……大丈夫だ。はぁ……、くすぐったかった……!エイミー、中々……、やるじゃないか……。」 エイミー 「あっ、ありがとうございます……!!」  これでエイミーの訓練は終了したが、ケイへの罰はまだ終わっていない。3つの罰の内2つが同時に終えただけで、隠された残りの1つの罰が残っているのだ。  そして間髪入れずに、AIがケイに与える最後の罰をモニターに表示し始める。 ケイ 「……いよいよ、最後の罰が出たか。」 エイミー 「ホントだっ!えっと……、“腕を下ろした時間と回数により罰を与える”って書いてありますけど……。」 ケイ 「まさか本当に私が腕を下ろしていた時間を計っていたとは。…………まずは時間、“100×腕を下ろしていた秒数だけ、拘束された状態でくすぐりを受ける”とあるな。」 エイミー 「腕を下ろしていた時間も表示されてますね。えっと……、95秒って事はその100倍の9500秒!?」 ケイ 「という事は……、2時間と43分、20秒……。その間くすぐられ続けなくてはならないのか……。」 エイミー 「えっ…、そんなに!?私が今まで受けたお仕置きなんて30分ぐらいだったのに……。」 ケイ 「それも私が最高ランクだからそういうシステムにしたんだろうな。拘束方法は、エイミーが決めて良いみたいだな。」 エイミー 「じゃあ、考えておきます…!!」 ケイ 「あぁ、頼む。後は腕を下ろした回数だったな。私が腕を下ろしたのは8回か。途中何度も下ろしてしまったからな……。」 エイミー 「回数はマジックハンドの数で、“下ろした数1回につきマジックハンドが4つ増える”。先輩は上半身しか効かないから、マジックハンドの最大数は12までだそうです。って事は、3回でマジックハンドの上限に達してますね。」 ケイ 「残りの回数につき1つ、マジックハンドに媚薬クリームを追加……。という事は、12本のマジックハンドの内5本が、媚薬クリームを使って私をくすぐるという事か……。」 エイミー 「媚薬クリームって確か、AI技術を作った“滝 音葉”って人と同じ国の人が作った、永続的に感度を上昇させるクリームでしたっけ?」 ケイ 「あぁ。“如月 茉姫”という技術者だ。さっきの侵入者が入ったトラップ部屋のガス。あれもその2人が作った物だそうだ。」 エイミー 「あっ、ガスで思い出しましたけど、私達ってそのガスとかクリームの影響を中和するワクチンを接種してますよね?マジックハンドがクリームを使ったって意味無いんじゃ……?」  使用人含め、この館にいる全ての人間がそのワクチンを接種している。スパイを罠に掛けたり、拷問する側が同じ影響を受けたら意味が無いからだ。 ケイ 「そのワクチンを打ち消す飲み薬があると聞いた事がある。それこそ私達への処罰用に作ったとか……。そしてこのAIを搭載した機械が、媚薬クリームやその飲み薬の保管庫にもなっているんだ。」  そう言ってケイは、保管庫から飲み薬を取り出しそれを渋々摂取した。そして懲罰室にある様々な拘束具から、エイミーが選んだアルファベットのYを逆向きにした様な形の拘束台の前に立った。  これは両腕を真上に上げ、両足を肩幅より少し大きく広げた状態で立つように設計されており、ワキを大きく広げ晒すデザイン、つまりワキを責めるのに適した拘束台である。  ケイがその拘束台に合わせ両足を広げると、エイミーはケイの足首に枷を嵌めていく。続いてケイが両腕を真っ直ぐ上に伸ばすと、エイミーはその両手首にも枷を嵌め腕が動かないようにしっかりと固定する。 ケイ 「動かないように耐えるのは辛かったが……、こうして動けないように拘束されてくすぐられるのも、やっぱり辛いだろうな……。」  大きく開かれたワキを閉じようと腕に力を込めてみるが、しっかりとネジで固定された枷はビクともせず、ケイは僅かに身体を捩る程度の動きしか出来なかった。分かってはいた事だが、身体が全く動かせずくすぐりに一切抵抗出来ない事を改めて思い知る。  そしてAIが音声で罰の執行を伝えると、ケイの背後から12本のケーブルそれぞれに1つずつに繋がれた、マジックハンドと呼ばれる“手”が現れた。拘束台の中に収容されているその手は、人間の手よりも一回り小さく、指が長くその先端が細くデザインされており、人をくすぐる事に長けた物となっている。  そのマジックハンドが二の腕に2つ、脇腹や肋に4つ、お腹やへそに2つ、そしてワキに4つ配置された。そしてワキに配置された4つのマジックハンドは、器用に保管庫から媚薬クリームを取り出し、それを拘束台に設置された専用の置き場にセットする。  そして、AIがくすぐり開始を宣言し、マジックハンドが一気にケイをくすぐり始める。 ケイ 「んんぁぁあぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、これっ、駄目だぁああぁあっははははははははははははは!!」  12本のマジックハンドが一斉にケイの上半身をくすぐり、ケイは何の我慢も出来ずに笑わされてしまった。激しいくすぐりから逃れようと必死に身体を捩り抵抗するが、しっかりと固定された枷がそれを許さない。 エイミー 「お腹、すっごいくすぐったそう……。私までムズムズしてきた……!」 ケイ 「あっはははははははははははは、やめっ、やめてくれぇへへへへへ、んぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  シャツの裾から入り込んだマジックハンドの1つがケイの引き締まったお腹を激しくくすぐり、もう1つがへそに指を入れカリカリとくすぐる。お腹が弱点のエイミーはそのマジックハンドのくすぐりを見ているだけで、自分がくすぐられているような錯覚に陥り、くすぐったさを感じてしまう。それ程までにマジックハンドのくすぐり方は的確で、機械の動きとは思えない程滑らかだった。 ケイ 「ひぃいいっひひひひひ、あぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!動けなっ……、はははははははははははははははは動けないからぁぁあはははははははは!」  服越しに脇腹から肋をくすぐるマジックハンドは、力強く揉みほぐすようなくすぐり方でケイを苦しめる。痛みを伴うようにも見える責め方だが、AIは痛みを感じない絶妙な力加減で責め立てる。またそのマジックハンドがケイの身体を両サイドから抑えつけるようにくすぐっている為、唯一少しだけ動かせた身体も捩る事すら許されなくなってしまった。 ケイ 「そこ嫌っ……!!っははははははははははははは二の腕、うひひひひひひひ……!ゾクゾクするっ、からぁあ…!あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  焦らし責めによってそこがくすぐったい場所だと改めて自覚させられた二の腕。その柔らかい皮膚を指が這う度にゾクゾクし、くすぐったくて溜まらない。 ケイ 「ま、待って、ひゃははははははははははははワキやめっ……、あっははははははははははははははははそこやっぱり、いっひひひひひひ、くすぐったいぃいっひひひひひひひひ……!!あぁぁぁああぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  上半身全体をくすぐられ、当然全てがくすぐったいと感じてはいるが、やはりワキのくすぐったさが一番際立っており、特に敏感なポイントを責められると、他の場所が気にならなくなる程そこがくすぐったく感じてしまう。 ケイ 「んあっ……!?あっ、ははははははははははははははははワキやばっ、あははははははははははははははははははは!!感度上がって……っひははははははははははははは!!」  特にワキを責める4つのマジックハンドは、肌を敏感にする媚薬クリームを使ってケイをくすぐっている為、徐々にその感度が増していく。この媚薬クリームは塗れば塗る程、相乗効果で即効性と効能が上昇する。そのクリームを常に塗られ、ケイのワキはすぐに敏感になりケイ自身もその効果を体感していた。 ケイ 「きゃぁははははははははははははははははははは待て、っはっはっはっはっはっはっはっはっ待ってくれぇええへへへあははははははははははは!それくすぐった、ぁはははははははははははは!!」  この媚薬クリームは、元々肌の滑りを良くするボディクリームに媚薬を混ぜ合わせた物で、塗った直後から肌の滑りが良くなる優れものである。媚薬の効果で感度が上り敏感になった挙げ句、ワキの滑りが良くなった事でよりワキをくすぐるマジックハンドの指が滑らかに、くすぐったく感じるのだ。 ケイ 「いやぁあぁあああぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!わきっ、わきぃいぃいぃぃぃっひひひひひひ、ワキ嫌ぁぁぁあああっははははははははははははははははは!!」  普段笑顔など見せない、クールで少し堅いイメージのあるケイが、あられもない姿で無様に笑わされている姿に、思わずエイミーも動揺しそのマジックハンドによる責めに恐怖した。 エイミー 「うわぁ……。こんなの私、絶対耐えられない……。先輩のワキの感度、どんどん上がってる……。」  エイミーが尋問官の訓練をする時は明かされなかったケイの感度。この3つ目の罰が開始される時、AIはケイの全身の感度を表示しており、エイミーはそこで初めてケイの感度を知る事となった。  0〜100まで数値化し、50以上がくすぐったく感じる数値、100に近い程敏感である事を表すこの表示は、ケイ弱点であるワキの感度を70と記していた。くすぐったいと感じる基準の数字が50と設定されている事を考えると、ワキの数値は元から高い方だと言え、それでも笑わずに耐えたり動かずに我慢出来たのは、ケイが相当我慢強い事を証明していた。だが、その感度は85という数字まで跳ね上がっており、その感度とマジックハンドの動きで、ケイがどれ程のくすぐったさを味わっているのかを物語っていた。 ケイ 「ひやぁぁあああぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっワキもうやめぇええぇっへへへへへへへ、んひぁああぁぁあっはははははははははははははははははそこっ、ひははははははは窪みぃぃあっははははははははは!!」  AIが操作するマジックハンドがケイの弱点を知らない筈もなく、媚薬クリームを再度指に付けたマジックハンドが、ワキの窪みを執拗に引っ掻きくすぐっていく。 ケイ 「もうやめっ、あははははははははははははははははは!!エイミー、っひひひひひ、あぉぁぁあぁああはははははははははははエイミー……!!んぁっはっはっはっはっはっはっはっはっ、た……、助けてくれぇええぇ!!」  ワキの感度は更に上昇し、ついに90に到達してしまった。そのくすぐったさはもはや地獄のような拷問に匹敵し、耐え難い苦痛を与えていた。 エイミー 「と、言われましても……、先輩へのお仕置きですから。後2時間半、頑張って下さい❤」 ケイ 「んやぁ……!?っははははははははははははははははそんなに……、っひはははははははははははははははははそんなにあるのかぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!無理っ、無理ぃいいぃひひひひひひひひひひひひ、耐えられなっ、はははははははははははははは!!」  これだけ苦しい思いをしているにも関わらず、ケイがくすぐられていた時間は僅か10強だった。それを知らされたケイは大きな絶望感に襲われてしまう。  だが助けを求めたエイミーは、顔を紅潮させながら涙を流し大笑いするケイに対し興奮し高揚感で満たされていた。責められ苦しんでいる相手を見て興奮するエイミーは、尋問官としては非常に向いていると言え喜ばしい事でもあるのだが、今のケイにそんな事を気にする余裕などある訳が無い。  不幸中の幸いな事があるとすれば、媚薬クリームによる感度上昇には限界があるとされており、またその上昇スピードも徐々に収まっていく為、強烈な感度変化に苛まれる事はなくなるだろう。だからと言って、ここまで敏感になってしまったらくすぐったさまで収まるなどなく、その刺激に慣れるような単調な責めもAIはしないだろう。 ケイ 「あひゃはははははははははははははははははははははははははやだっ、ヤダぁぁあぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!やめてくれぇええ、もう……っははははははははははははははははははははわきやめてぇえええっへへへへへへへへへへへへへ!!」  感度の上昇スピードが落ちても、根本的に媚薬クリームによる滑りの良さは変わらない。どれだけ汗をかこうとも、そのクリームはすぐに皮膚表面をサラサラにし、それがくすぐったさの体感を上げている。そんな状況で、腕の付け根や少し膨らんだワキの丘陵、その下の窪みをこちょこちょとくすぐられながら徐々に上昇する感度。 ケイ 「んあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、くすぐったいぃいいぃいいい!!いっひひひひひひひひひひひひひくすぐったいくすぐったいぃぁっははははははははははははははははははははははははは!!」 エイミー 「あぁ……、あの先輩が……、こんなに笑ってる❤憧れの先輩が、くすぐったがって悶絶してるぅ……❤」  その身悶える姿に魅了されたエイミーは、無様なケイをもっと側で見ようと目の前まで近づいてくる。そしてその敏感になり過ぎてピクピクと反応しているワキをじっと見つめていた。 ケイ 「嫌ぁああああぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ頼むぅっ!!やはははははははははははははははははこれ止めてくれぇえぇぇっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっ!!ワキっ、ひゃははははははははワキだけでもいいぃっはははは、良いからぁぁあ!!」  目の前にいるエイミーしか頼れる人はいない。この苦痛から解放されたい一心のケイは必死にエイミーに助けを求めた。全身のくすぐりは無理でも、弱点のワキだけは止めて欲しいととにかく願った。 エイミー 「…………こちょこちょぉ❤」  だがエイミーはケイを助けるどころか、その疼いているワキをこちょこちょと人差し指でくすぐり始めたのだ。 ケイ 「うひぃいいぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!ちょ、んんぁあっははははははははははははエイミーぃいい!!きゃぁぁああっはははははははははははははははは何してっ!?ひははははははははははははははははははははははは!!」 エイミー 「こんな目の前で誘うようにワキ見せられてたら……、くすぐらない方が失礼ってものですよ❤」 ケイ 「きゃぁぁあぁあああっははははははははははははは見せてない!っははははははははははははは見せてる訳じゃないいいぃ!!ひゃははははははははは腕の閉じれないんだぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  そもそも拘束されてなければすぐに腕を下ろしワキを守っている。それが出来ないから助けを求めているのだと憤りを感じるケイだが、笑いによってその怒りは上手くエイミーには伝わらない。まあ、仮にその怒りが伝わったとしても、高揚感に満ち溢れた今のエイミーはどちらにしろくすぐりを止めないだろう。 エイミー 「凄いです……!くすぐる度にビクンって反応してますね❤クリームの効果ですっごくすべすべですし、触り心地も堪りません❤」  マジックハンドの合間に上手く指を入れ、カリカリとワキの窪みや丘陵をくすぐるエイミー。もはやその動きはプロのくすぐり師と言わんばかりのテクニックで、ケイは更なるくすぐったさに笑い悶える事しか出来なかった。 ケイ 「わかった、ひゃあはははははははははははははははは後で触らせてやる、からぁあぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!くす、くすぐらないでぇあぁぁあっはははははははははははははははははははは!!」 エイミー 「…………嫌です❤こちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜❤」 ケイ 「にやあぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!それ、ひゃめぇええへへへへへへへへへ、こちょこちょって言わないでくれぇええぇっははははははははははははははははははははははははは!!」  子供のじゃれ合いを連想させる「こちょこちょ」という言葉。特にその言葉には何の効果も無い筈だが、それを聞かされたケイは自分がくすぐられている事を耳でも実感させられ、それすらもくすぐったいのだ。 ケイ 「あぁぁあっはははははははははははははははははははははこれ以上はっ……!っはははははははははははは死ぬ、ひははははははははははははははは苦し、んあははははははははくすぐったいいいいぃ!!」  まだまだケイへの罰は終わらない。この後も2時間以上続く壮絶な仕置きに、ケイは休みも与えられずひたすらエイミーとマジックハンドにくすぐられ続けるのだった。  仕置き後、ケイのワキの感度は94まで上がっており、くすぐろうとする手付きを見るだけでワキがムズムズしくすぐったく感じるまでに至った。そしてこの日依頼、エイミーがエリート尋問官として訓練を行う度、ケイが責められ役として日々くすぐられる事となるのだった。


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