くすぐり催眠学校、第二十七話 早乙女が謎の2人の生徒とキャットファイト、我慢ゲームをしている間、明日香はトレーニング場所を探していた。 明日香「さてと、どこでトレーニングしようかしら?夏休みももう終わりだし……、風紀委員の所に行ってトレーニングに付き合ってもらおうかしら。…聡美さんは正義感もあったし、頼んでみようかしら。」 明日香は風紀委員室に足を運んだ。 明日香「失礼しまーす。」 聡美「あ、明日香先輩。どうしました?」 ドアを開けると聡美が長テーブルの正面に座っていた。 明日香「えっと、聡美さん1人かしら?」 聡美「はい。他の風紀委員は今見回りに出ていますが…。誰かにご用でしたか?」 明日香「えっと、聡美さんに用があって来たんだけど。」 聡美「私ですか…?えっと…催眠術のトレーニングですか?くすぐり希望ですか?」 明日香「えっと…、じゃあ、…両方、とか…?できるかしら?」 聡美「構いませんよ?じゃあくすぐり希望という事ですので、ここに名前を記入してください。」 聡美はくすぐり希望の書類を明日香に渡した。書類と言っても、申請した日付、くすぐる側の名前、くすぐられる側の名前、と項目があり、そこに記入するだけのものだった。1枚の紙には大きな表にその項目が書いてあり、過去にいつ、誰が、誰をくすぐったかすぐにわかるようになっている。 明日香「これ見ると、瀬崎真唯って娘と智恵さんが結構多くくすぐられてるのね。聡美さんは回数少ないみたいだけど、あんまり申請されないの?」 聡美「前はあまりくすぐったがらない私を笑わせようと申請する方は多かったですけど、今じゃ普通にくすぐったがりですからね。私をくすぐるより、もっと敏感な人をくすぐった方がやはりストレス発散できるようです。」 明日香「じゃあこの真唯さんはそうとうくすぐったがりなのね。」 聡美「もしよかったら真唯にしますか?」 明日香「…もしかして、やっぱりくすぐられるの嫌…?」 聡美「そんなことないですよ?仕事ですから。時間が許す限り、好きなだけくすぐって頂いて結構です。」 明日香「あ、これ時間とか決まってるの?申請書の項目には書いてないけど…」 聡美「最長で1時間という決まりがあります。それ以内でしたら何分でも大丈夫ですし、それでも足りなければまた申請していただければ。」 明日香「そうなの?じゃあとりあえずよろしくお願いするわね。」 聡美「はい。えっと、じゃあ奥の部屋で待っててもらってもよろしいですか?代わりの待機役を探さないといけないので。」 明日香「わかったわ。」 風紀委員室の奥、通称「くすぐられの間」へ入って行くと、様々な拘束器具や、くすぐりに使うであろう道具があった。 明日香「いろいろ揃ってるのね。これも早乙女先生が作ったのかしら。」 部屋で待っていると、すぐに聡美が部屋に来た。そして、代わりに来た玲も部屋を覗きに来た。 聡美「お待たせしました。」 玲「お、明日香。聡美ならスタミナあるから好きにして大丈夫よ!」 明日香「好きにって…。まあ楽しませてもらうわ。」 玲「じゃあ聡美、頑張ってね。明日香、何かあったらすぐ呼んでね。」 明日香「ええ、わかったわ。」 玲は風紀委員室の待機所に戻って行った。 聡美「では明日香先輩、始めましょうか。何か使いたい道具とかありますか?」 明日香「そうね~、あれなんてどうかしら?」 明日香が見つけたのは壁に設置された手枷のようなものだった。手枷が設置された壁にはレールの様なものがあり、高さを自由に調節できるようになっていた。さらに、足元にも足枷が2つ壁に設置されている。足枷は横向きのレールになっていて、足を開く間隔を調節できるようになっているのだ。 聡美「あの拘束器具ですと、足の裏をくすぐることはできませんが、よろしいですか?」 明日香「え?足の裏…?」 聡美「あ、えっと、私の弱点が腋の下と足の裏なので、てっきりその二か所をくすぐりたいのかと…」 明日香「あ、そうね…(薫さんや3年生は何か気まずいし、他の風紀委員あまり知らなかったし、聡美さんなら引き受けてくれると思ったからなんだけど…)あ、そうそう…!わ、私も足の裏弱いから、人の足の裏くすぐってると、こっちもくすぐったくなっちゃって…!」 聡美「なるほど、確かに気持ちはわかりますね。私も他の方がくすぐられてるのを見るだけで身体がむずむずしてきます…」 明日香「だ、だからこれで腋の下をくすぐらせて貰うわ!」 聡美「わかりました。では…」 聡美は自ら壁に背中を付けて立つと、自分の足を足枷で拘束した。まだ足を拘束しただけなのでレールで左右に動ける状態だ。 聡美「先に足枷の位置を決めてもらってもよろしいですか?」 明日香「じゃあ…このくらいで。」 明日香は聡美の足を肩幅ぐらいに広げ、足枷とレールを完全に固定した。これで足は全く動かせなくなった。 聡美「では、手枷の方はお願いしていいですか?」 そう言って、聡美は手枷のあたりに手首が届くようにバンザイした。 明日香「すごいわね。聡美さんは。」 聡美に話しかけながら、明日香は聡美の両手首に手枷を取り付け拘束していく。そして高さも固定した。肘が少し曲がる程度の高さで固定しているが、聡美の弱点の1つである腋の下は完全に晒され、がら空きの状態だ。 聡美「?」 明日香「自分からくすぐられることに迷いがないって言うか、躊躇いなく自分から足を拘束したり、バンザイしたり。」 聡美「仕事ですからね。当然です。」 明日香「でも怖くないの?今からむき出しの腋の下をこちょこちょくすぐられるのよ?」 聡美「う…!先輩、こちょこちょとか言わないでください…。くすぐったいじゃないですか…!」 明日香「それだけでくすぐったくなっちゃうのに、これでもまだくすぐられる覚悟ある?」 聡美「もちろんです。」 明日香「なら、晒された自分の腋の下をこちょこちょとくすぐって下さいって言ってみてくれないかしら?それを合図にくすぐるわ。」 聡美「分かりました。明日香先輩、私の晒された腋の下をこちょこちょとくすぐって下さい。」 明日香「ふぅ…。(やっぱり私にはできないわ。…風紀委員にはなれそうにないわね…。)じゃあいくわよ!こちょこちょこちょ~!!」 聡美「きゃっははははははははあ~っははははははははははは!!(流石はキャットファイトサークルの部長だ。専門的なトレーニングをしていないのにくすぐり力がある。)」 明日香「この部屋入ってから大分時間経っちゃったけど、まだ40分以上はあるわね!それまで私の攻撃に耐えられるかしら?」 聡美「ひゃはははははははははははもちろん、んはははははははははは、あはははははははは耐えられますぅぅうああっははははははははははは!!(これは、思った以上にくすぐったい…!耐えられないことはないが、結構辛い時間になりそうだ…!)」 明日香「(さて、風紀委員を諦めたところだし、良い機会だわ!正式に今までの怒りをぶつけさせて貰うわよ!)本当に大丈夫かしら~?結構辛そうよ?」 聡美にわざとらしく質問しながら、明日香はくすぐる力を弱めていき、今は人差し指だけを使ってゆっくり引っ掻くようにくすぐっている。 聡美「あっはははは!…きぃっひひ…!?くっくくくくく、別に、辛くなんてぇっへへ、ない、ぷぐぅっふふ、ふっふふふふですよ…?」 聡美はくすぐりを弱くされた事で、プライドが傷つけられたのか、あるいはあくまで仕事としてか、苦しいのを我慢して精一杯強がって見せた。もちろん、笑いを堪えられていられるのは明日香のくすぐりが弱くなったからだが。 明日香「せっかく弱くくすぐってるのに、そんな強がり方しちゃって。素直にやめて欲しいって言えば考えてあげても良いわよ?(これでやめて欲しいなんて言わないわよね、聡美さん?)」 聡美「きぃっひひひ、べ、別に、ふふふ強がってませんっんふふふ…!これじゃあぁっはは!仕事にぃっひひ、なりま、…せん…!うっふふふふさっきみたいに…くくくく、強くぅっくく、くすぐって下さい…!」 明日香「ならお望み通り…!」 明日香は再び聡美の腋の下を激しくくすぐりだした。 聡美「きゃあぁぁぁあああっはははははははははははくすぐったぁぁあああっはははははははははははは!!」 明日香「強がっていた割には簡単に笑い出すのね。やっぱりこんなに強くくすぐられたら辛いわよね~?」 聡美「あっははははははははははこのぐらいぃぃいいっひひひひひひひひひくすぐったい、っはははははははははははあ~っはははははははははだけですからぁぁあっはははははははははは!!」 明日香「でもくすぐったいからって簡単に笑い出されてもこっちは満足できないわよ?」 聡美「ひやあああはははははははははどういうあはははははははは意味ですかぁぁああっはははははははははははは!?」 明日香「もっと我慢してもらわないとつまらないわ。それに、もっと強がって貰わないとね。」 明日香は再びくすぐる力を弱め、人差し指だけでゆっくり撫でるようにくすぐった。 聡美「あっははは、ふぅっくくくくく…!つまり、ふっふふこのまま、ふふふふふ笑いをっふふふふふふ堪えろ…という、ことですか…?」 明日香「それだけじゃないわ。演技でもとにかく強がってもらうわよ?」 聡美「きぃっひひひ…!なるほど…、うふふ、わかり、ました…!(どんなにくすぐったくても、笑わず、くすぐったくない振りをしろということですか。)くっくくくく、どうしました…?いっひひひひひ、先輩、この程度っふふふくすぐったくも…くくくく、なんんっふふ、とも…ないですよ…?」 明日香「ふふ、そうでなくちゃね。」 明日香は人差し指だけのまま、少しだけ激しい動きに変えてくすぐった。 聡美「んひぃぃっ!?うぐぅ…っふふ、っくっくっく…、その…程度、んんっふふふですか…?ふふふふふふもっと、くっふふくすぐ、ったくぅっくく、していただか、…ないと、はぁっふふ、笑えま、ひひひひ、せんよ…?」 明日香「わかってるわよ?でも聡美さん、くすぐり弱いんだもの。これぐらいにしておかないと我慢なんてできないでしょ?」 明日香はさらに、聡美を追い詰めるようにわざとらしく問いかける。それと同時に、さらに少しだけ人差し指を強く動かす。 聡美「ふうぃぃぃいいいいっひひひひひひひひ…!くすぐったくない、っふふふふふふふこんなの…っくくくく、全然くすぐったくないぃぃぃぃいっひひひひひひひひひ…!!」 演技だと知られていても、聡美は本心のように無理矢理強がり続ける。 聡美「くぅぅぅうっふふふふふふふふふ、それで、っふふふくすぐってる…っくくくくくくつもりですか…?いっひひひひひひ、くすぐりって言うのは、あぁっふふ、もっと激しく…、うっふふふふこちょこちょと…」 聡美がしゃべっている最中に、明日香は聡美の言った通り、5本の指を使って激しく、こちょこちょとくすぐった。 聡美「んひぃぃぃぃいいいやあぁぁぁああっははははははははははははくすぐったくないぁっはははははははははこんなのっははははははははは全然くすぐったくなぁぁああっははははははははははははははは!!」 聡美は激しいくすぐりに笑いを堪えることができなかったが、口だけは強がってみせた。しかし、笑い出した聡美を見て、明日香はくすぐるのをやめた。 聡美「っはあ…、はあ…、はあ、はあ…どう、したん…っはあ、ですか…?」 明日香「あそこまで笑っててくすぐったくないって言われてもね!それに…」 設定したタイマーを見ると、残り時間がちょうど終わっていた。 明日香「結構楽しかったわ。ありがとうね、聡美さん。」 聡美「っはあ、はあ、いえ、…こちらこそ、はあ、良い経験ができました。最後まで我慢できず…申し訳ないです。」 明日香「まあ最後は我慢できるなんて思っていなかったし、よく我慢してくれたほうよ?」 聡美「ありがとうございます。明日香先輩…まだ、風紀委員を…恨んでいるのですか…?」 明日香「…やっぱり知ってたのね。今は何にも思っていないわ。」 聡美「実は、2学期から3人、各学年に1人なんですが転校生が入ってきます。その転校生は、強い催眠術を買われ風紀委員の新メンバーになります。また…、明日香先輩は嫌な思いをされるかもしれませんが…」 明日香「今日の聡美さんを見て、私にはそんな正義感も、くすぐられる覚悟も、能力もないって痛感させられたわ。きっとその転校生たちも、私にはない風紀委員としての能力があるんでしょ?だったら私はその方々を応援するわ。」 聡美「そう言って頂けて何よりです。3年生の新メンバー、望月綾先輩は、私と違って我慢強いですし、きっと明日香先輩のご希望に添えると思いますよ?」 明日香「ホント…!?それは楽しみね。」 聡美「あの、もしよかったら…」 その頃、新メンバーは智恵監視のもと、最終テストをやり終え、2学期からの本格的な活動に備えていた。 郁里「あ~あ!結局綾さんを笑わせられなかったな~、悔しぃ~!!」 綾「当然だ。よく考えてみれば、理絵さんのくすぐりが上手すぎただけだったんだ。私がくすぐりに弱いなどあるはずがない。腋の下がほんの少しだけ他より敏感だった、というだけの話だ。」 千佳「でも理絵さんにくすぐられたらやっぱりくすぐったいんですよね…?」 綾「………………そうだ…」 智恵「まあ理絵さんは正直上手すぎだよな。でも香里奈なら綾を笑わせられるかもな~!」 千佳「絶対擽術…でしたっけ?」 綾「どんな相手でもくすぐったいと感じてしまうくすぐり、か…。」 智恵「郁里もなかなか上手いけどね!まだまだ香里奈には勝てないかな。」 郁里「そうなんすよ!あたし、触れた瞬間にこれなら笑わせられるって思って、くすぐり続けてると、相手が我慢できるようになってっちゃって…」 智恵「郁里のくすぐりって突発的に感じた時がすごい嫌なんだよね…」 千佳「どういうことですか?」 智恵「触れた瞬間、普通の人と違って、すごいくすぐったく感じるというか、とにかく払いのけたいって感じるんだよ。悪くいうなら…、手つきがいやらしいって言うのかな?変態っぽいって感じ?」 綾「わかるな。」 千佳「なるほど~!」 郁里「それ、褒めてないっすよね…」 綾「それより、こっちの最終テストとやらが終わったのは良いが、これから私達は何をすれば良いのだ?」 智恵「そうなんだよね。今日は理絵さんも早乙女先生もこっちには来ないって言ってたし、まさかこんなに早く終わると思ってなかったからね。」 郁里「皆がやってる巡回でもしてみるとか!実際取り締まってみないとね~!」 智恵「でも3人がこの学校に転校して、風紀委員に入るって情報は基本的には一般生徒に知らされてはいないからな~」 綾「ならまたくすぐりの特訓か?正直気は進まないが、他にやることがなければ仕方あるまい。」 千佳「そうですね…」 智恵「ん~、まあそれしかないか。よし、じゃあまずは…」 智恵が指示を出そうとした時、智恵のケータイが鳴った。相手は聡美だった。 智恵「もしもし、聡美?どうかした?」 聡美『智恵先輩、そちらはこれから時間ありますか?』 智恵「ちょうど何をしようかって考えてたところよ。そっちで何かあった?」 聡美『実は、明日香先輩と一緒なんですが、綾先輩をくすぐりたいとのことなんですが。』 智恵「明日香!?…なぁ、転校生がいきなり風紀委員で納得してるの?ちょっとやばいんじゃ…」 聡美『説明済です。問題ありません。』 智恵「あっそう…、じゃあ今から皆を連れて行くよ。」 智恵は電話を切って、新メンバー3人に話し始めた。 智恵「綾、せっかくだから初仕事として、指名されたよ。」 綾「私が?一般生徒はまだ私のことなど知らぬはずだが…?」 智恵「聡美が綾の事を話したら気に入ったみたいで、くすぐりたいって言ってるみたいなんだよ。」 綾「まあ私は構わないが、今電話では郁里と千佳も連れて行くようなことを言っていなかったか?」 智恵「せっかくだから、どんなことやってるのか見学ってことで!」 郁里「つまり綾さんがこちょこちょされてるところを見てればいいってことね~!」 綾「変な言い方をするな。」 千佳「それなら早く行きましょう!私も綾先輩のくすぐられてるところみたいです!」 綾「お前もか、千佳…」 智恵「じゃあ風紀委員室に行こうか。」 4人は風紀委員室に向かった。 玲「あれ、皆揃ってどうしたの?」 智恵「玲が待機か。ってことは聡美が先にくすぐられてたのか?」 玲「ええ。明日香と入って行ったわ。もしかして誰か指名?明日香って3人の事知ってたっけ?」 綾「面識はない。聡美が私の事を教えたそうだ。」 玲「へ~、綾がくすぐられるの?面白そうね!」 智恵「お前は待機だろ…?」 玲「わかってるわよ。別に覗きやしないわよ。」 玲と会話してると、奥の部屋から聡美がドアを開けた。 聡美「来てるなら早くこっち入って来て下さいよ…」 智恵「ごめんごめん!じゃあ聡美、あとよろしく!うちは巡回してくるから。玲、引き続き待機よろしく~」 玲「了解。」 聡美「では、3人はこちらへ。」 3人は聡美に招かれ、くすぐられの間に入った。 明日香「あ、えっと、どうも…。柳明日香です。(欲望のままにお願いしちゃったけど、初対面の人をいきなりくすぐるっていうのも抵抗あるわね…)」 綾「私が望月綾だ。私をくすぐりたいという事だが。」 明日香「そうなんだけど、そこの2人は…?」 郁里「風紀委員新メンバーっす!」 千佳「見学させて頂いてもよろしいですか?」 明日香「あ、…別に構わないわよ?」 綾「さて、明日香。早速始めたいのだが、…聡美、確か拘束具などは明日香が決めるんだったな?」 聡美「はい。全てくすぐる側の意志が最優先されます。あ、その前に、一応規則なので。明日香先輩、申請書に記入お願いします。」 明日香「そうだったわね。」 明日香は、聡美に差し出された申請書に記入し、それを聡美に渡した。 明日香「さっき聞いたけど、あ、綾…さんは、腋の下が弱点…であってるかしら?」 綾「あぁ。……綾で構わないぞ?同級生だからな。私も明日香と呼ばせてもらう。」 明日香「そ、そうよね。よろしくね、綾。」 綾「それで、どれにする?」 明日香「さっき聡美さんをくすぐった拘束具が良かったから、綾もその拘束でお願い。」 明日香は先ほどと同じ拘束具を指差しながら頼んだ。 綾「わかった。」 綾は聡美の時と同じような体勢で拘束された。ただし、聡美の時と違い、綾は腕を限界まで高く上げている状態で拘束されていた。 明日香「綾ってどれぐらいくすぐったがりなの?」 綾「はっきり言っておくが、私はくすぐったがりではない。強いて言えば、腋が少し敏感という程度だ。」 郁里「ま~た強がっちゃって!」 綾「強がってなどいない!前は理絵さんのくすぐりが強すぎただけだ。事実、理絵さんのくすぐりでしか笑ったことなどない。」 明日香「…そうなの?(聡美さんにお願いした時は演技で強がってもらってたけど、綾は本当に強がりなのね…!)実際の所、綾の腋の下ってどれぐらい敏感なの?」 聡美「そうですね…、明日香さんの身体で例えるのは難しいですが、おそらく風紀委員のようにくすぐったがりになるトレーニングを行っていない、ごく一般的なくすぐったがりの弱点以外の感度レベルといったところですかね。数字で表すなら、一般的なくすぐったがりの人の弱点が4か5、私の腋の下や足の裏が8、綾さんの腋の下は3です。」 明日香「私の弱点である足の裏が5だとしたら…脇腹とかかな…?でもそれって、普通にくすぐったくない?」 聡美「はい。だから綾先輩は強がりだと皆に言われていますが、他の方より我慢強いのも事実です。」 綾「我慢強いというのも納得いかないぞ。私はくすぐったくないと言っているんだ。」 千佳「綾先輩も認めませんね…。じゃあ実際くすぐられてみれば早いですよ!」 明日香「そうね!じゃあ早速くすぐらせてもらうわよ?」 明日香は綾の前で両手の指をこちょこちょとくすぐるマネをしながらその指の動きを綾に見せつける。 綾「ひぃ…!?」 明日香「まだくすぐってないんだけど、やっぱりそうとうくすぐったがりなんじゃない?」 綾「理絵さんのくすぐりを思い出すだけだ…!そんな真似をしないでさっさとくすぐれ…!」 明日香「こちょこちょこちょ~!」 明日香は、綾の腋の下にギリギリ触れないところで、再びくすぐるマネをする。 綾「くぅ…!や、やめろ!こちょこちょっていうなぁ!!」 明日香「正直実際にくすぐるよりこっちの方が効果的なんじゃないかしら?」 綾「知らん!いいから早くくすぐれ。」 明日香「そんなにくすぐって欲しいの?」 綾「そういうわけじゃない!お前がくすぐりたいと言うからくすぐらせてやるんだ!」 明日香「(綾って面白いわね…!)仕方ないわね。そこまで言うならくすぐるわよ。」 綾「いや、おい!待て、急に…まだ心の準備が…!」 明日香は綾の腋の下を激しくくすぐり出した。 綾「んぐぅっふふ…!ふ、ふん、やはり…大したことは…ないな。」 明日香「あれ!?本当にあんまり効いてないみたい。」 綾「だ、だから言っただろう…?うぅっくく、私は…くすぐりなど効かんと…!」 郁里「まああたしのくすぐりが効かないんだもんな~」 千佳「やっぱり普通の人がくすぐってもダメなんですかね。」 明日香「ん~、もうちょっとくすぐったがってもらわないと困るわよ~?」 聡美「なら、私達全員でくすぐってっますか?」 綾「な、ぐぅ…っふふ、どういう、意味だ…!?」 郁里「おぉ!それなら流石に笑うかもね~!」 千佳「私も、綾先輩くすぐってみたいです!」 聡美「どうですか?明日香先輩。」 明日香「じゃあ一緒にくすぐって綾を笑わせましょうか!」 綾「ちょっと待て…!くっくく、そんなこと…、聞いてないぞ…?」 聡美「ですが、くすぐる側がそれを求めれば、私達は従わざるを得ません。」 綾「く…!…っ良いだろう。ふっふふふ、好きにしろ…!」 明日香は、綾の右側に移動し、聡美は綾の左側へ、千佳は右側の足元にしゃがみ込み、郁里は正面あたりにしゃがみ込んだ。 聡美「明日香先輩、腋の下はくすぐっちゃダメですよ?」 明日香「どうして?」 聡美「腋の下以外を皆でくすぐり続けることで、弱点である腋の下を焦らし、敏感にしていきます。一時的ですが、敏感になった腋の下をくすぐられれば笑い出す可能性は高いです。それに、一度笑い出してしまえば、そのくすぐりを弱めない限り堪えるのは不可能です。」 明日香「なるほど、面白そうね!」 千佳「じゃあ私は足をくすぐります!」 郁里「あたしはへそにしよっかな~!」 聡美「明日香先輩。私達は腋の下の近く、二の腕をくすぐりましょう。腋の下を敏感にするのに効果的です。」 明日香「わかったわ!」 綾「…………(そういえば、理絵さんにくすぐられた時も腋は最後までくすぐられなかった。…もしかすると、理絵さんのくすぐりがあれ程までに辛かったのは、焦らされることで敏感になっていたから、ということか。…だとしたら、まずいんじゃないのか…?)」 聡美「のこり時間は50分。残り10分までこの焦らしくすぐりを続けて、様子を見ましょう。」 明日香「じゃあ行くわよ!」 4人は一斉に自分の担当した場所をくすぐり出す。 綾「くぅっくくく、何だ、この程度か…!ふっふふ、これなら…何とも、ない。」 明日香「4人とは言え、弱点をくすぐらないとあまり効果なさそうね。」 聡美「気にせず続けましょう。ただし、ずっと同じ場所をくすぐり続けても効果はありません。互いにくすぐる場所を変えていき、今のくすぐりに慣れないようにしていきましょう。」 残り時間が15分になって、今も尚焦らしくすぐりは続いていた。 千佳「明日香先輩、疲れませんか…?私、疲れてきちゃいました。」 明日香「大丈夫よ。これでも一応キャットファイトサークルで鍛えてるし。」 郁里「あたしもくすぐる側の特訓してるからか、前より疲れなくなったかも!」 聡美「とりあえず、あと5分頑張れ千佳。綾先輩に変化がでれば楽しくなって、きっと気力が湧く。」 千佳「はい…!」 綾「くぅっくくくくくく、んっふふふふふふふふふ…!(まただ…!この感覚、理絵さんに初めてくすぐられた時を思い出す…!腋がどんどん敏感になっていくこの感覚…!本当にまずい、これ以上焦らされると…)」 明日香「二の腕だけで結構くすぐったがってきているんじゃないかしら?」 郁里「ホントだ~!こりゃ腋の下はもうヤバいんじゃない?」 綾「ふっふふふふふふふふふ…!(腋の事を言うな…!余計意識して敏感になってしまう!)」 千佳「でも少しずつ辛くなってるのが確かにわかります!ちょっと楽しみになってきましたよ!綾先輩がこれから腋の下をくすぐられて笑い出すの!」 聡美「そうだろう?くすぐられ担当の千佳もこういう事は知っておいて損はない。くすぐる側の気持ちを知ることも大切だからな。」 綾「んんんんっふふふふふふふふふ、くふぅっふふふふふふふ…!(こっちの気持ちも考えて欲しいものだ。これ以上焦らされたら耐えられない!!)」 明日香「次はあばらの辺りをくすぐってみようかしら!」 聡美「よし、なら千佳が二の腕をくすぐってくれ。」 千佳「了解です!」 郁里「じゃああたしも聡美がくすぐってる二の腕くすぐるよ!交代しようよー!」 聡美「そうだな。じゃあ私は左のあばらをくすぐろう。」 綾「ひぃっひひひひひひ…!うぅっふふふふふふふふふふ!(もういい!これ以上焦らすな…!早く腋をくすぐってくれ!これ以上敏感になる前に…!)」 そう思った綾だったが、すでに遅かった。もう綾の腋の下は限界まで敏感になっていたのだ。当然、聡美はそれを見逃さない。そして、残り時間は10分を切っていた。 聡美「明日香先輩、お待たせしました。そろそろ腋の下をくすぐりましょう。」 明日香「わかったわ、じゃあ腋の下をくすぐるわよ!綾、覚悟はいい?」 綾「んいぃっひひひひひひ、好きに、しろ…!(聡美が判断したということは、もうすでに敏感になりすぎたのか…?とにかく耐えるしかない。ここでフェイントは無い。腋に神経を集中して…!)」 明日香は綾の左腋の下を両手を使ってこちょこちょと激しくくすぐり始める。 綾「ひぃぃぃぃいいっひひひひひひひひひひ!んぐぅううっふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!(やばい、くすぐったい!くすぐったいくすぐったいくすぐったいくすぐったい…!!)」 明日香「耐えてるわね~!」 千佳「でも、明らかにくすぐったがってますよ!」 聡美「郁里が腋の下をくすぐったら堪えきれないだろう。」 郁里「じゃあ…いっちゃう?くすぐちゃう?」 明日香「お願いするわ!」 綾「くっくっくっくっく…!ん~っふふふふふふふふふふふ…!!(やめろ…!今お前が腋をくすぐったら絶対に耐えられない…!これ以上くすぐったくなってしまったら…)」 郁里は綾の右側の腋の下を、パソコンのキーボードをカタカタと指で叩くようにくすぐり始めた。これは郁里の得意なツンツンと突っつくくすぐりの応用で、何本もの指で継続してつんつんとくすぐることができる。 綾「ひぅ…!っはは!!ひやぁぁあっははは!あっははははははははははははは!!」 郁里「どうよ!実はこっそり練習してたあたしのくすぐりテク!」 千佳「綾先輩がくすぐったがってる…!すごいですよ先輩!」 聡美「千佳、せっかくだから私達も綾先輩の腋の下をくすぐろう。」 千佳「はい!」 2人もわずかに空いた腋の下のスペースをくすぐり出した。 綾「ひぁやぁぁぁぁぁああああははははははははははははははははくすぐったいぃぃぃぃ!!」 その後、10分腋の下をくすぐられた綾は笑い続けた。 明日香「すっかり遅くなっちゃったわね。今日はありがとう、楽しかったわ。」 聡美「また来てください。」 綾「次は他の奴にしてくれ…」 明日香「何言ってるのよ。次は私1人で綾を笑わせるように頑張らないと!」 綾「やめてくれ…」 明日香「じゃあまた2学期会いましょう!明後日だけどね…!」 綾「あぁ。」 風紀委員室を出た明日香は、キャットファイトサークルに戻り、理絵と合流し、明日香はキャットファイトサークルの部屋に鍵をかけ、帰宅した。理絵はくすぐり室に慌てて駆け付け、早乙女を拘束から解放した。 そして、次の日、風紀委員メンバーは寮のミーティングルームに集められていた。 玲「うちらも昨日の催眠術の反応は気付いていましたが…」 智恵「まさかそんなことになっていたなんて…」 香里奈「その2人の生徒、本当に2年生だったんですか?」 美雪「はっきり言ってそんな生徒がいた記憶はないのですが…」 早乙女「だから皆をミーティングルームに集めたのよ。」 薫「どういう事ですか?」 綾「そんな生徒はこの学校には存在しない、という事か?」 沙紀「それこそどういう事でしょう…?」 理絵「綾ちゃんの言う通り、彼女達はこの学校の生徒じゃない。」 真唯「どっかのスパイ的な?」 理絵「…真唯ちゃんってたまに勘が鋭いわよね…。」 真唯「え、マジ…?」 郁里「スパイって、どこの?」 紀子「スパイだから~、やっぱり催眠術を教える学校だよね~?」 千佳「私達の学校はもう廃校していますし、そんな生徒はいませんでした。」 聡美「となると、胡蝶女子…!」 綾「胡蝶女子、確か催眠術の名門校だったな。」 郁里「そういえば合同イベントやるんっすよね~?」 薫「先輩達も知ってたんですか?確か皆さんがこっちに来る前に聞いた話でしたけど…?」 千佳「こっち来る前にそういう話は聞いたよ。」 香里奈「それより、胡蝶女子がスパイって本当ですか!?」 早乙女「はっきり言ってその可能性が高いわ。私の名前も知ってたし、風紀委員メンバーの情報を探ろうとしてたから、催眠バトルのために来たんだとしたら?」 智恵「確か、早乙女先生のお知り合いでしたよね?胡蝶女子の校長って。」 早乙女「東 涼子(あずま りょうこ)っていうんだけど、知り合いっていうか、いろいろ因縁があってね。」 理絵「友人っていう関係ではないわね…。自分の目的のために手段は選ばないような人でね。催眠術の力ははっきり言って私達より高いかも。」 玲「それでスパイなんて…」 早乙女「まあ胡蝶女子が得た情報といえば、私達の催眠能力レベルが全体的に劣っているってこと、くすぐりに関しては向こうが劣っているってことぐらいなものよ。」 理絵「それに、こっちは向こうの催眠能力レベル、くすぐりのレベルに加え、胡蝶女子がスパイしなきゃいけないほど催眠バトルを恐れていること、さらに2人の情報まで得られたわ。」 薫「でもこっちの能力レベルが弱いってわかったら、向こうもくすぐりとかの対策もかなりされますよね?」 早乙女「だからこっちも対策するのよ。短い期間でね。」 理絵「亜季ちゃんと美希子ちゃん。あの2人はおそらく胡蝶女子の公安委員ね。つまり催眠バトルであなた達と戦うことになる相手よ?」 綾「確かにこちらの方が有利ですね。2人しか見ていないとはいえ、催眠方法や、その術の使い方にはパターンがある。」 智恵「公安委員の連中がそれと同じ可能性が高い訳か。」 早乙女「とにかく、今日から特訓開始よ!皆、気合入れてね!!」 一同「はい!!」
こーじ
2024-03-31 12:33:03 +0000 UTC炙り蜻蛉
2024-03-31 09:00:34 +0000 UTCこーじ
2024-03-31 07:40:01 +0000 UTC炙り蜻蛉
2024-03-29 03:34:47 +0000 UTC