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因果応報2 〜翼編②〜

 宮舘 泉美がタブレットを操作すると、私を拘束する鎖を吊るす天井から、モーターが動き出すような機械音が聞こえてきた。一体何の機械が作動したのだろうか?そう思い天井を見上げていると、それに答えるように宮舘 泉美が喋り始めた。 泉美 「ここは拷問を行う為の尋問室です。この部屋にはあらゆる機械が壁や床、そして天井に内蔵してあり、相手の拘束に合わせて使う機械をこのタブレットで選択しています。」 翼 「相手の拘束に、合わせて……?」  つまり今の私のように両腕を鎖に繋げて吊るす以外の拘束方法もあり、その拘束の仕方によって責め方を変えると言う事か。 泉美 「勿論です。私は相手をくすぐり易い体勢にして拘束します。でなければくすぐり拷問の真価が発揮されませんからね。」  私がこの状態でくすぐられる事を知った時、卑怯だと思ったのはそこだ。私の今の体勢はくすぐりに対して無防備なポーズであり、これがただ手錠で手首を拘束されただけならば、まだ逃げれそうな気はする。それに、その程度の拘束だったら、くすぐるにしてももっと良い拘束方法があっただろうに…、と私ですら思う。 泉美 「それにしても、あなたの服装は随分と大胆ですね。」 翼 「は?何よ突然……。」 泉美 「気付きませんか?見事にくすぐりに弱い所ばかり肌を露出した服装だと言う事ですよ?」 翼 「うぐっ……!」  そういえば、動きやすさを重視した私の服装は確かにくすぐりに対しあまりにも無防備だった。疑問が残らないように手袋を付けてはいるが、手首までしか隠れず、そこから肩までの腕全体は素肌を晒している。また衣服も胸元を隠すだけのチューブトップに、丈の短いタイトスカート。ブーツも膝下まてしか覆っていないため、首元や肩周り、腹部に太ももと露出度が高い。 泉美 「さて、どこが弱点なんでしょうかねぇ?その引き締まったお腹でしょうか?それとも……、やはり定番のワキでしょうか?」  こんな服装で腕を上に吊るされてれば、自ずと晒されてしまうワキ。くすぐりと言えばという代表的な部位の1つだが、当然私もワキが特にくすぐりに弱い部分である。 翼 「さぁ…?どこかしらね?」  勿論、素直にワキが弱いなどと教えるつもりはない。とはいえ、隠し通せる自信も正直ないし、いずれバレるだろう……。 泉美 「敏感な所がとこもくすぐり易くて、私も思わず興奮してしまいますね。まあくすぐる際にある程度衣服は脱がせたり、破いたりはしますが、その手間が省けたのは助かりましたよ。何より、私は女性をあまり裸にはしたくはないので。」 翼 「親切なのね。」 泉美 「いえ、拷問を行う際に相手が裸だと気分が下がってしまうんです。しっかり服を着て頂いている方が断然興奮します。まあ、ただの私の好みの問題ですね。」 翼 「……あっそ、それは良かったわね。」  などと強がってみたものの、まるでくすぐって下さいと言わんばかりの、こんな格好で活動していた事を後悔していた。どんな服装であれ脱がして素肌を直接くすぐるつもりだったみたいだが、それでもこの変態女にとっては私のこの服装は興奮材料となっており、喜ばせる形となったのがあまりにも不本意であり、恐怖でもあった。 泉美 「さて、そろそろ始めましょうか。」  機械の起動だけしか行われていなかったようで、変態女がまたタブレットを操作すると、モーター音が強くなり、天井の一部ががカタンと音を立てながら開いたのだ。そしてその僅かな穴から私を拷問にかけるマニピュレーターが姿を現した。 翼 「何よ、これ…!」  それは人のそれを意識した形の、おもちゃのような小さな“手”だった。その手が細いケーブルに繋がれ、ニョロニョロと現れ私の身体の周りに集まってくる。 泉美 「人の手の動きを完全に再現した上で、人の手では不可能な動きまで可能な、くすぐり専用のマシン。通称、“こちょハンド”です。」  次から次へと現れた“こちょハンド”と呼ばれたバカバカしいマニピュレーターは、私の太ももや脇腹は勿論、二の腕やワキと言った肌を晒した部分に狙いを定めるように配置された。 翼 「これで、一斉にくすぐる気…?」 泉美 「はい、そのつもりです。まあ、各部位ごとに少しずつ責めるのも面白い趣向ですが、あなたがくすぐりに弱い事はわかっていますので、一気に責め立てて屈服させようと思います。」  馬鹿げたネーミングセンスの割にやる事がえげつない。こちょハンドは私を責めたくて溜まらないのか、指をワキワキと動かして見せる。その指の動きを見せられ、それを私の身体に触れそうな所でやられてる時点でもうくすぐったい。 翼 「んくっ……!」  そして思わず笑いそうになってしまい声が漏れてしまう。まだくすぐられてもいないのにくすぐったさを想像してしまい、笑いが込み上げてしまう。こんな調子で、この変態女の拷問に耐える事などできるのだろうか…? 泉美 「それでは始めます。覚悟は……、できましたか?」 翼 「くぅっ……!さ、さっさとやりなさいよ!」   泉美 「では、お望み通りに。」  別にくすぐられる事を望んだ訳では無い。やるならさっさとやれと言ったのだ。まるで私がくすぐられたくて望んだかのような言い方をしないで欲しい。  だが私のこんな感情など関係なく、変態女のタブレット操作により、私の無防備な身体に群がるこちょハンドとやらが、一斉に私の素肌に触れ動き始めたのだった。 翼 「んあぁぁあぁあっははははははははははははははははは!!ちょっ……、ひはははははははははははははははははははあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  こちょハンドの指が私の素肌をモミモミと揉みほぐすように責め立てると、堪らず私は笑い出してしまった。 翼 「待って、待って……!っははははははははははははははははははは!これっ、はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、くすぐったいぃ…!あははははははははははははははははははははははははははは!!」  くすぐったくて身体を捩って逃げようとしても、両手首の拘束がそれを阻害する。僅かに身体を捻る事ができても、こちょハンドはしつこく私を追ってくすぐり続けてくる。両手首を吊られているだけでこれ程の拘束力があるとは思わなかった。 翼 「こんなのずるい、っははははははははははははははははははは、ずるいってばぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!キツい、これキツいぃいいぃいっひひひひひひひひひひひ、きゃはははははははははははははははははははははは!!」  拘束され抵抗できないままくすぐられるのがどれだけ辛く苦痛なのか、それは何となく頭の中では理解できていたのだが、それは所詮想像に過ぎなかったようだ。無防備に晒された素肌に容赦なく襲い掛かる“くすぐったい”という刺激は、不意に受ければ必ず反射的に身体が反応してしまうもので、それができない以上、絶え間なく続くその刺激を受け続けなければならないのである。  あとシンプルにくすぐったいって刺激が想像以上に辛い。 翼 「んあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、そこやめ……!っはははははははははははははははははははははははははははははははははははははワキだけは、あははははははははははははははははははは!!」  その辛さから、思わず弱点を暴露してしまった。だけど今の私にはそれが失敗だと感じる余裕などないし、本当にやめて欲しいからそう言いたくなってしまったのだ。 泉美 「おや、ワキが弱点なんですね。」 翼 「んひぃいい!?っはははははははははははははははははははははははははちょっ、きひひひひひひひひ、ひはははははははははははははははははワキ嫌だってばぁあぁあぁあ!!」  私の弱点を知った変態女は、ワキへのくすぐりを強めるため、上半身全体を責めるこちょハンドの一部をワキに集め、より一層多くのマニピュレーターにくすぐられ、更にくすぐったさが増す。  どうにかワキへのくすぐったさから身を守ろうと、腕に力を込めてワキを閉じようとするも、鎖と繋がれた枷がそれを阻みワキが晒され続けてしまう。それを良い事にこちょハンド達は好き放題私のワキをくすぐり続けるのだ。 翼 「いっひひひひひ、ひゃはははははははははははははははは!!くっ、苦しぃ…っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、んぁあっははははははははははははははははははははは!!」  腕を下ろしワキを守りたくても守れないもどかしさ。バカ笑いさせられているにも関わらず無抵抗でくすぐられ続ける屈辱。それにより永遠と続く耐え難いくすぐったさ。これは間違いなく“恐ろしい拷問”だと痛感させられた。  笑わされ続ける事で体内の酸素が吐き出され続け、呼吸困難になり意識も薄れてく所で、こちょハンドによるくすぐりが止まり、私は拷問から解放された。 翼 「っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…。」  何故くすぐりが終わったのかはわからないが、ようやく得た休息だ。私は必死に深呼吸を繰り返し酸素を取り込んだ。 泉美 「こちょハンドの安全装置が働いたようですね。拷問とは対象から情報を聞き出す手段ですからね。意識を失う前にこうして一時的に休憩を与えるんですよ。」 翼 「はぁ…、はぁ…、はぁ…、はぁ…、はぁ…、そんな事……、っはぁ…、はぁ…、はぁ…、聞いてないわよ…。」  多分今の発言はこちょハンドの仕組みを教えたのではなく、まだ拷問は終わってないぞと脅す為なのだろう。  確かに私は拷問に屈した訳でもなければ、この変態女の求めている情報を吐いた訳でもない。だからこの拷問が終わった訳ではない事は私が一番理解している。 泉美 「では再開しますが、喋る気にはなりましたか?」 翼 「なる訳ないじゃない…!くすぐったくて笑わされたからって、あんたの拷問に屈した訳じゃないのよ…!だいたい、くすぐったいだけの拷問なんていくら続けられたって、私は絶対に──っぁはははははははははははははははははははははははははははは!!いきなりっ、ははははははははははははははははははははははははははははははははははくすぐるなぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  私が強気に挑発するや否や、間髪入れずに突然くすぐりが再開された。油断し身体の力を抜いていた所に訪れた唐突なくすぐったさに呆気なくバカ笑いさせられてしまった。まあ力を込めてた所で我慢なんかできないけど。  とはいえ、これは流石に卑怯過ぎる。いくら挑発したからって、くすぐられても平気という訳ではないのだ。心の準備ぐらいさせて欲しい。 泉美 「あの程度で屈服しないと言うのなら、こちらはあなたが屈服するまでくすぐり拷問を続けるだけですよ。」 翼 「いっひひひひひひ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!こんなのっ、ひははははははははははははは、いくら続け…、っははははは、られたって……、んはははははははははははははははは絶対に、吐かないわよぉぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  このいつ終わるかもわからないくすぐりがまた始まってしまったが、私はこんな変態女には屈しない。まだその気持ちの方がくすぐったさより勝っている以上、私は強気に戦い続ける。幸いにも、この揉むようなくすぐりに少しだけ身体が慣れてきたような感覚もある。このまま慣れていけばもうくすぐりなんて怖くない。 泉美 「強気ですね。では──」  私の強気な態度に臆する事もなく、変態女は次の手を打とうとタブレットを操作する。するとこちょハンドの動きが変化した。 翼 「うひゃははははははははははははははははははそれやだぁあぁああぁっははははははははははははははははははははは、それワキやばぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  揉むようなくすぐりから、指を素早く動かしピアノを引くようにトントンと突っつくくすぐりに責め方がシフトする。折角あのくすぐりに慣れてきたのに、まるでそれをわかっていたかのようなタイミングで責め方を変えてきた。  しかもこのくすぐり方がまた非常にくすぐったく、その新鮮な刺激にまた強いくすぐったさに襲われた。 翼 「んあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、何これぇええぇええぇえっへへへへへへへへへへへ、ひははははははははははははははははははは!!」  こちょハンドのどの手のどの指がどんな動きをしているのかも予測できない激しい動き。これが変態女の言っていた、こちょハンドの人の動きでは不可能な動きなのだろうか?大量の突起物に次から次へと突かれる感覚など今まで味わった事などなく、その独特な刺激に翻弄されていた。 泉美 「どうですか?早く依頼主を教えた方が身の為ですよ?」 翼 「きゃああぁあぁっはははははははははははははははは誰が教えるかぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  めちゃくちゃくすぐったいが、こいつに屈する事だけは私のプライドが許さない。だから必死に身体を動かし抵抗してくすぐったさと戦った。 泉美 「くすぐったがりの割に中々強情ですね。それなら今度は責める場所を増やしましょう。」  タブレット操作により、天井からこちょハンドが更に増え私の身体に群がった。こちょハンドが弱点のワキに集まっていた事で手薄になっていた腹部に新たなこちょハンドが集まると、またしても脇腹やお腹をくすぐられる。 翼 「うはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは多いっ、多いってばあぁ!!あっははははははははははははははははははこんなの、んははははははははははははははははははは耐えられないいいぃぃいぃひひひひひひひひひひひひひ!!」 泉美 「耐える必要などありません。さっさと喋って下さい。」 翼 「だからっ、ははははははははははははははは言わないって、ひゃははははははははははははははははは言ってんでしょぉお!きゃははははははははははははははははああぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」 泉美 「でしたらまた責め手を増やしますよ。」  こちょハンドが更に天井から1つ増え、それがまた腹部の方へと進んでいく。確かにお腹周りもくすぐったいがワキに比べればまだマシだとわかるぐらいには余裕がある。そこに今更もう1つ増えた所でそこまで辛さが増す事はなさそうだ。  と、油断しきっていたのだが── 翼 「ひあぁぁあぁ!!?」  たった1つのこちょハンドがある場所に触れた途端に私は悲鳴を上げてしまった。 翼 「あっははははははははははははははははははははははははそこっ!?っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ何して…!きゃははははははははははははははははははは、へそっ、くすぐ、っははははははははははははははははははははははははははは!!」  こちょハンドが新たにくすぐり始めたのは、チューブトップしか着ていない為に露出した腹部にある、へそだ。へその穴に指を少し入れるように、つんつんと突っいてくるこちょハンドが堪らなくくすぐったかった。  また油断していた所に訪れた想定外の刺激。ワキ程ではないが……、いやワキと同等に感じる程へそがくすぐったい。ワキへのくすぐりには多少の慣れがあり、対してへそは今初めてくすぐられたからそう感じるのか、そもそも私はワキ並みにへそが苦手だったのか、とにかくこのくすぐったさはまありにも耐え難い刺激だ。 泉美 「おへそも随分弱いんですね。さぞお辛そうですが?」 翼 「うっさいわよぉおあっははははははははははははははははははははは、くすぐったくても、いひひひひひひひひひ、きゃっはははははははははははははははははは!!言わないんだからぁあぁぁ!!」 泉美 「ならこのくすぐり地獄をたっぷりと味わって下さい。」 翼 「いやっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ、それも、やだぁあぁああははははははははははははははははははははははははは!!これっ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ一旦止めてぇええぇ!!」  こんな変態女の拷問なんかに屈したくない。でも、くすぐりが苦手な私にとってこの拷問は、この女の言う通りあまりにも地獄のようだった。  その苦痛に、思わず止めてくれと懇願してしまった。くすぐりに負けて情報を吐いた訳ではないのだが、この発言も立派な敗北の言葉のようなものである。くすぐりから逃れたい一心の今の私にはそんな事気付く余裕など無かったが、この変態女は私のその発言を聞き確信してしまったのかも知れない。  私がもうこの拷問に屈してしまう寸前なのだと……。 泉美 「ふふっ…。大分余裕が無くなってきたようですね。それでは──」  だがとにかくくすぐったいのを何とかして欲しい私は、一度止めて貰えるかも知れないと淡い期待を抱かずにはいれない。だからその言葉、行動を期待しながら必死にくすぐったさと戦った。 泉美 「もっと辛いくすぐり拷問でトドメを刺して差し上げましょう。」 翼 「んぇえ!?」  絶望の言葉と共に、変態女がまたタブレットを操作すると、私の身体をひたすら突っつくこちょハンドの動きが更に変化した。 翼 「ぇぁあっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははそれダメっ!!!あぁぁぁあぁあああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっくすぐったいぃ!っははははははははははははははははははははははそれくすぐったいってばぁあ!!」  ついに、くすぐりと言えばという責め方、指先をこちょこちょと激しく動かすくすぐりを開始したこちょハンド。  特に敏感なワキとへそはそのくすぐり方が本当にくすぐったくて、今までにない程の笑い声を上げてしまった。 翼 「ひぃいぃっははははははははははははははははははははははははははははははやめっ、やめてぇえええぇっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっ!!ワキ嫌ぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!へっ、へそもダメぇえええぇぁあぁっははははははははははははははははははははははははははは!!」  これはダメだ。くすぐった過ぎる。こんなにくすぐったくて、こちょハンドを払い除けたくて仕方ないのに、私の手はその意思に反し頭上に上げ続け、そのくすぐりを受け入れている。 翼 「ひあぁあぁぁっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは苦しっ、ひははははははははははははははははははははははははははははははははははははは辛いぃいいぃ、コレ辛ぁぁあぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  必死にくすぐったさを紛らわそうと、唯一自由に動かせる両脚をバタバタと動かし、その場で地団駄を踏んだり、背後の壁をガンガンと蹴るも、そんな行動でくすぐったさが和らぐ筈なかった。  寧ろこれだけ脚にダメージを与えるような暴れ方をしたのに、くすぐったさの方が辛すぎて痛みを感じない程、くすぐり拷問を苦痛に感じていた。 翼 「もうやめてぇえ、っはははははははははははははははははははははははははははははははははははこれ止めてええぇっへへへへへへへへへへへへへ!!あっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは死ぬっ、こんなの死ぬぅううぅうぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」  あれ?そもそも、私は何でこんな苦痛を受けなければならないのだろうか? 泉美 「ならそのまま笑い死んで貰って構いません。私はあなたを雇い、この会社の情報を盗もうとした人物が知りたいだけですので。」  それは敢えて遠回しに「白状すれば拷問を止めてやる」と言う言葉だった。つまり、今の私にとってそれは唯一の希望に聞こえたのだ。  この苦痛から解放される為にはこれしかない!冷静な判断などする余裕もない私は、本能的にそれを悟り藁にも縋る思いで言葉を発した。 翼 「ひゃははははははははははははははははははわかっ、んあはははははははははははははははははははははははははははははははははわかった、わかったからぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!喋る、んひあはははははははははははははははははははは何でも喋るからぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  何でも良い。このくすぐり拷問から解放されるなら何だってする。こんな苦痛になどもう私は耐えられない…! 泉美 「では教えて下さい。あなたを雇ったのは一体どこの誰ですか?」 翼 「宝月って会社の…、っはははははははははははははははははははははははははははははははひやぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!社長の、っはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは、日下部 熾月ぃいいぃいっひひひひひひひひ!あぁっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 泉美 「日下部 熾月……?あぁ、あの方でしたか。確かテレビ出演など、メディアで取り上げられていた方ですね。…………あぁ、成る程。彼女はそれで成功してきたって事ですか。」 翼 「何してっ、ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは助けてっ、きゃぁははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは喋ったから、あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっこれ止めてぇえぇえええっへへへへへへへへへへへへへ!!」 泉美 「あぁ、そうでしたね。まだ拘束は外しませんが、くすぐり拷問からは解放して差し上げます。」  その言葉と同時にタブレットが操作され、私はようやくこの地獄のくすぐり拷問から解放された。  その壮絶な拷問から解放された私は、ただただ呼吸を繰り返していた。こんな変態女の拷問に屈してしまった事の屈辱より、解放された事の安堵感の方が強かった。  そして、熾月の名を吐いてしまった訳だが、正直もうそんな事はどうでも良かった。そもそも、考えてみれば熾月とは別に何の絆もなければ、身を挺して守ってやる義理もないような関係性なのだ。  所詮、私は私の為に生きてきただけの薄情な女。熾月に恨まれようが全く構わない。どうせ私もこの女の奴隷となるか、警察に引き渡されるだけ。つまり、ここで終わりなのだから……。

Comments

読ませていただきました、お疲れ様です。 今回の投稿では、揉むくすぐりと突っつくくすぐりの文章量のバランスが良いと感じ、どちらの内容にも満足しています、ありがとうございます。 次回も楽しみにしています。

炙り蜻蛉

ありがとうございますm(_ _)m 次回は熾月の導入編、その次が拷問編となると思います。

こーじ

ご自身が大変な状況の中でのご投稿本当にありがとうございます。 今回も素晴らしい小説でした!

オッカ


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