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因果応報6 〜泉美編①〜

熾月 「んんっくくく!や、やめ……、きひひひひひひひ!!」 翼 「ひあっはははははは!んぐぅっ…、っあははははははははははははははははは!!」  私、宮舘 泉美は、世界一のアパレル企業を経営する若き女社長である。だが、それは表社会での顔であり、裏の顔は人身売買、奴隷拷問の研究を行う組織のリーダーである。  そして今、私のこの企業に侵入した女スパイと、そのスパイを仕向けた張本人である日下部 熾月の二人を、くすぐり拷問の研究に使っている。 熾月 「いっひひひひ、くすぐったい…!くすぐったいからぁぁあぁ!!あっひひひひひひひ、んっふふふふふふふふふ…!!」 翼 「うひゃぁあっははははははははははははははははははははもうやめてってばぁあぁ!あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっキツいってぇえええぇ!!」  これは効率よくくすぐったさを与える為の実験だ。  小部屋の壁の前に二人を並べ、両腕を真上に伸ばした“バンザイ”の姿勢で拘束している。手首、肘、腰、膝、足首にベルトを巻き、それで壁に固定している為、一切の身動きを封じている。  そして私が開発した機械、触手型装置テンタくんで二人の共通の弱点である、ワキを優しく撫でるようにくすぐっている。全く同じ責め方で反応の違い、人による感じ方の違いを研究しているのだ。 熾月 「無理、無理いぃいぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっ!そこ、弱いからぁぁあ!」 翼 「いい加減に、っはははははははははははははははははははははははは!ワキはダメぇええええぇぇっへへへへへへへへ!!」  私は別室で彼女達をモニタリングしながら、分析データを作成している。だから彼女達は他に誰もいない小部屋で、必死に解放してくれと訴えている。  だが当然、私が実験を途中で止める訳がない。寧ろ今興味深いデータが取れている所である。 翼 「きゃぁぁああぁっははははははははははははははははははははははははははははははそこくすぐらないでっ!あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  女スパイの翼さんは比較的敏感で、中でも一番はワキ、次にワキとほぼ同等ぐらいでへそが弱い。本人も苦手意識を持っていただけあり人一倍弱い方だ。だからワキを撫でるだけの、比較的優しいくすぐり方でも辛そうに笑っている。 熾月 「んんっふふふふふ、いっひひひひひ!ワキばっかり……、っくくくくくくくく!しつこい、のよぉおおぉ!っふふふふふふふ…!!」  一方、熾月さんは優しい刺激では笑ってはくれず、歯を食い縛りながら必死に我慢している。実際、彼女の方が翼さんより比較的くすぐりには強いのだが、驚くべきはワキの感度。笑わずに堪えられているのに、ワキだけは翼さんと同じか、それ以上に敏感とも思える程弱いのだ。  なのに何故笑わずに堪えられているのか?くすぐりという行為はまだ謎めいた部分が多く、だからこそ研究のしがいがあるのだ。 熾月 「くっくくくくくく、翼…!あんたのせいよ…!んひひひひひひひ、あんたが私の事喋らなければ…、っふふふふふふふふ!」 翼 「どうせあんた、っははははははははははははははは、私を助ける気なんか、ないだろぉ!ひゃはははははははははははははははははははははは、だから、っひははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは道連れにしてやったのよぉ!」 熾月 「何よそれっ!っひひひひひひひひひひひ、捕まったのは、あんたのミスでしょ…!?くっくっくっくっくっくっ…!」 翼 「私に潜入させてた、っはははははははははははははははははははははははははは!あんたの責任よぉおおぉぉっほほほほぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  味方同士だった筈の二人が互いにこの状況への怒りをぶつけ始めた。そんな事をした所でこの状況が変化する訳でもないのに、惨めなものだ。  人間、極限状態に陥ると誰が相手だろうとこういった暴言などは増えるが、まだこの程度の責めではそこまでは至らないだろう。それだけこの二人には最初から信頼関係など無かったと言える。まあ、この二人の関係などどうでも良い。今は興味深いデータをまとめるのに忙しいのだ。 泉美 「熾月さんはワキの窪みや筋を引っ掻く一点責めに弱いから、どんなに敏感でもそれなりに耐えられる、という事でしょうか…。いや、単純に人一倍我慢強いのも要因ですかね。そしてただくすぐりに弱い翼さんは、くすぐられているという状況だけで笑わされている、と言った所でしょうか……。」  この分析を元に、状況を変化させながら更なるデータを取っていくとしよう。 熾月 「んひやぁぁあぁ!?んんっ……!っはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!ちょ、急に…!っひはははははははははははははははは、それやめてぇえぇええぇ!!」  やはり熾月さんはこのワキを引っ掻くくすぐりに滅法弱いようだ。更に敏感になったのか、テンタくんでは流石に私の指の動きはトレース出来なかったが、それでも今の熾月さんには充分だったようだ。 翼 「んぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!んぐぅっ………!ひははは、なっ、何……?っひひひひ、あはっ!っんふふふふ…!はははははははは…!」  そして翼さんの方はどれだけ軽いくすぐりなら我慢できるのかを検証する。くすぐり拷問はただ笑わせれば良いというものでもない。時にはもどかしく焦れったい刺激を与え続ける事で、身体を更に敏感にしたり、場合によってはそのもどかしさで精神的に限界を迎える事もある。  だから相手によって焦れったくさせるレベルの見極めも重要なのだ。 翼 「んっ!っくふふふ、なん…なのよぉ…!っひひひ、焦れったいぃい……!っんん…、っくくく、これはこれで…、辛いぃぃ……!」  結果、翼さん程全身敏感で、かつくすぐりに対し苦手意識を持つ人間が相手の場合は、ワキに触れたまま、数秒掛けてゆっくりと上下運動を繰り返すような優しい撫でくすぐり。これが最適なようだ。案の定、笑うに笑えない絶妙なくすぐったさが、彼女に少しずつ苦痛を与えている。  このタイプの女性を相手に焦らし責めを行う場合、弱点をくすぐるならこれぐらい優しく、という事か。それ以外の場所を責めるなら、これだろう。 翼 「んひっ!んん…!!っくくく、ふひひひひひ、それも…!っくくくく、ヤダぁあ……!」  弱点に近い部位をこそこそと小刻みに優しく引っ掻くくすぐり。これは前にも検証した責め方だが、やはり翼さんにも有効だったようだ。  ワキが弱点の場合は、二の腕の特にワキに近い部分。そこを責める事で、ワキへのくすぐりを嫌でも意識させられる。ワキを実際に触られている訳でもないのに、勝手にムズムズしてしまうのだ。その結果、もどかしさも倍増しより焦れったく、敏感になっていく。  その証拠に、見てるだけの私までくすぐったくなるし、ワキがまた敏感になっているのが分かる。  この見ているだけでくすぐったくなる、という状態。これも立派な焦らし責めの一種で、目の前に拘束されてくすぐられている人間を、同じ拘束状態で放置されている人間が見るだけで、同等の効果を得られる。  特に、くすぐられている人間が、冷静でくすぐりなど効きそうにない人間で、放置されている人間が翼さんのような苦手意識を持つ人間ならより効果的である。冷静な人間がくすぐりで笑い悶えている姿は、くすぐりの恐ろしさをより理解させられるからだ。 翼 「んんっ、くくく……!いい加減に、っひひひ、しなさい、よぉ……!んっふふふふふ、焦れったい……、のよっ!ぷっふふふふ…!」  この焦らし責め、このもどかしさで精神に限界がくると、いっその事くすぐられた方がマシだという発想が芽生えるのだ。翼さんももうそういう感情が芽生え始める頃だろう。ならば更に仕掛けるとしよう。 熾月 「んぁあぁああぁっはははははははははははははははははははははははははははは!!なっ、何……、っはははははははははははははははははははははは!!」  熾月さんへの責め手を増やし、更に翼さんへの焦らしを強める。熾月さんへの責めは、ワキにも複数のテンタくんを配置しつつ、腹部にも纏わりつかせ、服の中に侵入したテンタくん達が一斉にお腹や脇腹、胸の横をくすぐっていく。  熾月さんのように、ワキだけが異常に弱い人にとっては一点責めの方が効果的ではあるが、このくすぐりが効かない訳ではない。それに、この責めは長時間続ければ慣れてしまうという欠点があるだけで、そこをAI技術で身体の感度を常に解析し責め方を工夫できる機械であれば、そこまで問題でもないのだ。 熾月 「きゃああぁあああぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!何で急に……、っははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは多いってばぁああ!!」  そう言えば熾月さん相手に多数のテンタくんでくすぐるのは初めてだったが、思ったよりも効果的に見える。先程の私の人差し指による弱点責めでくすぐりへの苦手意識が高まり、身体が敏感になっているのかも知れない。 熾月 「いやぁああぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ何で、ひははははははははははははははははははははははははははは私だけこんなっ!っははははははははははははははははははははははは!!」 翼 「んっくくくく、あんたが…、全ての元凶だからよ…!っひひひひひ、私の分まで…、んふふふふ…!存分に、苦しみなさい!いっひひひひひひ……!」  今は熾月さんへの恨みが強いのか、この状況に少しの喜びも伺える。だがそれも時間の問題だろう。 翼 「んんっ……!っくくくくくく、いや……、これ…!っひひひひひ、やっぱり辛いぃぃぃ……!」  やはり限界は近いようだ。まあくすぐったがりな人間が、散々くすぐられた後にこんな焦らし責めを受けていれば、弱点へのくすぐりを意識せずにはいられないだろう。 熾月 「んひぁぁあっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは何が辛いのよぉおおぉ!っあははははははははははははははははははははははははははははははははははそんなの、苦しくないでしょぉおお!!?」  いや。熾月さん、あなたには焦らし責めを行っていないから知らないだろうが、焦らし責めも立派な拷問だ。あなた程ではないのは事実だが、翼さんも辛い事に変わりはない。 翼 「そんな事、言われても…!っくふふふふ、辛いものは、辛いのよぉ…!いっひひひひひひ、何か、っふふふふ、とにかく嫌なのよぉおおおぉ!」 熾月 「きゃぁぁぁあぁっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははだったら、交換しなさいよぉおぉ!!ぁあっははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!こっちは、ひははははははははははははははははははははははははくす、っははははははははははくすぐった過ぎる、のよぉおおおぉ!!」 翼 「私だって、っきひひひひひひ、これ焦れったくて、っくくくくくくワキがムズムズするのよ!うひひひひひ…!もうやだっ!あっは、いひひひひひひひ、これ嫌ぁああぁっひひひひひひ…!」  そろそろ翼も限界のようだ。この限界のタイミングを計れたのも良いデータになる。何より私ももう限界だ。私も見てるだけでワキがムズムズして堪らない。今回はここで実験を終了するとしよう。 翼 「いっひひひ、んひゃあ!?あっははははははははははははははははははははははははははははははは!!急に、きゃぁぁっははははははははははははははははははははははははははははははははははははやめてえぇ!!」  ここからは、拷問でも実験でもなく、お仕置きだ。私の会社に忍び込んだお仕置きは、今まで責めと別にちゃんとしておかなくては。  という事で、翼さんも熾月さんと同様に、多数のテンタくんで全身くすぐり責めだ。 翼 「んやぁああああぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっヤバい、ヤバぁぁあぁっはははははははははははははははははははははくすぐったぁぁああああっははははははははははははははははは!!」  全身敏感な上に、弱点を散々焦らされた翼さんにはまさに地獄だろう。大胆に露出した腹部を引っ掻いたり、撫で回す複数のテンタくん。特にもう一つの弱点であるへそ。そこにもテンタくんが2本集まり、突いたりほじくるように引っ掻いたりしている。また、最大の弱点であるワキにも複数のテンタくんが集まり、そちらは腹部と違い、暴力的な激しさでくすぐる。この緩急も堪らないだろう。 熾月 「ひゃはははははははははははははははははははははははははははははワキやめ、っははははははははははははははははははワキだけでもやめてえぇぇえへへへへへへ!!くすぐったいくすぐったいいぃぁはははははははははははははははははははは!!」 翼 「ムリムリぃいいいぃいっひひひひあっはははははははははははははははははははははははは!!苦しっ…っははっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ死ぬぅううぅふふふふあっはははははははははははははははははははははははははははははははは!!」  さて、見てるだけの私ももうくすぐったくて限界だ。後はテンタくん及びこの部屋内に導入した機械の安全装置が、二人の心身の限界を感じ取って死に至る前に止めてくれる。それまでそこで地獄を味わって貰うとしよう。  それでも万が一という事もある。一応信頼できる部下をここに呼んで、何かあったら緊急停止装置を作動させるとしよう。 泉美 「明美さん、実験管制室まで来て下さい。」  私は管制室にある放送でこの会社内にいる部下の一人を呼びつけた。しばらくして、管制室に部下の明美さんが到着した。部下に対しても敬語なのは、部下の方が年下というのもあるが、主にスパイ相手に敬語で接する事で冷徹な尋問官をより演出する為でもある。だから常に誰に対しても敬語で接し、日頃からその口調に慣れる為の目的があるのだ。 明美 「宮舘社長、お呼びですか?」  私が信頼する部下の一人、桐生 明美(きりゅう あけみ)だ。私はこういう裏の仕事をする時は露出度を重視した私の特注のスーツを着用しているが、それは部下も同じだ。ノースリーブタイプの丈が少し長いYシャツにタイトなミニスカートを着用させており、胸元と腹部を晒すようにその部分のボタンを外している。  ちなみに何故露出する衣装を着用しているのかと言うと、私達拷問研究側も普段からくすぐりに弱いとされる部位を晒す事で、身体の感度の変化を記録、拷問のデータとして日々分析する為である。 泉美 「今日の研究は終えたので、死なない程度にお仕置きしています。万が一、AIの安全装置が働かなかった場合に備えてお呼びしました。」 明美 「そうでしたか。かしこまりました。」 泉美 「私は自室に戻って少し休みます。何かありましたら、別の研究員を呼んで対処して下さい。」  ワキがムズムズして仕方がない。今日はもう誰かがくすぐられている所を見れそうにない程、私自身も敏感になっている。一日でこれがある程度元に戻れば良いのだが、焦らし責めによって敏感になった肌は中々戻らないのも熟知している。  何にせよ、今日はもうくすぐりに関わらずにしたい。 明美 「そうですか。……なら、ゆっくりお休み下さい。」 泉美 「はい、そうさせて…、んんっ……!?な、何、を──」  管制室を出ようとした直後、背後から薬品の染み込んだ布で顔を覆われてしまった。この薬品の効力は私が一番良く理解している。一瞬にして意識を奪う強力な薬品だ。  そして私もすぐに意識が朦朧としてしまう。そんな中うっすらと、「今度はあなたの番ですよ。」と明美さんの声が聞こえたが、薄れゆく意識の中ではその言葉の意味も、自分の置かれている状況も理解出来なかった。  そして、私の意識は完全に失われてしまったのだった──

Comments

いや、正直自分ではあまり語句を豊富に持っているとは思ってはいなくて… 小説を書くにあたり少しでも文字数が多く、一話一話が長い方が作品の読み応えがあるという考え方なので、わざと遠回しな言い方をしたりして文字数を稼いだ結果なのかも知れません(^_^;)

こーじ

コメントの返信ありがとうございます。 今後も美女がくすぐられる展開を期待しています。 それと翼の責めに対する反応の変化で思ったことですが、"笑うのをガマンしている"とか"ただ悶えるのみ"のような表現でも問題はないのに、翼の反応で諸々の状態を表しているところに、こーじさんが表現するために持っている語句知識の豊富さを感じました。 どうやってそういった諸々の表現は身につけられたのでしょうか?

炙り蜻蛉

ありがとうございますm(_ _)m 僕は基本的に主人公がくすぐられるまでの展開や描写を細かく書いてからくすぐりシーンを入れるタイプなので、笑い声から入るのは稀ですね。 終わらせ方に迷った結果、このシチュエーションが生まれました。また、因果応報というタイトル的にも、悪い事をした人間がその罰を受けるという作品上、裏で悪事を働く泉美に何も無いのはダメですね(笑) 確かに責め手側視線は書いた事なくて、中々に楽しかったです!

こーじ

冒頭の笑いを堪えられずもがく描写に勢いがあっていいですね! また中盤の翼の焦らし責めへの反応も変化があってよかったです。 次回につながる終盤の展開は表紙から予想できませんでしたが、その手のシーンを期待させるものとなっていて素晴らしいです。 投稿ありがとうございます。 あとこーじさんの作品で責め手視線のものは珍しく感じました。

炙り蜻蛉


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