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因果応報4 〜熾月編②〜

熾月 「ん?何?」  突如、足元の床から機械が動き出すような音が聞こえ始めた。 泉美 「あなたをくすぐる為の機械を作動させました。」  手に持ったタブレットを見せ、これで操作しているのだとアピールする。どうやら私を拘束するこの狭い部屋には、拷問を行う為の機械が収納されているようだ。いわば拷問部屋と言ったところか。 熾月 「あなたがくすぐる訳じゃないのね。」 泉美 「生憎、人の手でくすぐるとなると、体力の都合上どうしても長時間の責めが行えないもので、今回は代わりにとっておきの機械でくすぐって差し上げますよ。」 熾月 「別にとっておきの機械とか求めてないんだけど?それより、長時間って……、そんな何十分もくすぐる気なの?」 泉美 「いえ、寧ろ数十分で済ませるつもりもありません。これは拷問ですからね。あなたが拷問に屈服するかどうか次第ではありますが、数時間は覚悟していて下さい。」  数十分ですらかなり長い時間だと思ったが、数時間ときた。長時間くすぐられる事自体は別に何とも思ってはいないが、この体勢で何時間も立たされる方が辛く、こっちの方が拷問かも知れない。 熾月 「そもそも、屈服って何?降参するだけで良いならそうするから、早く解放してくれない?」 泉美 「私は、あなたが何故女スパイをウチに潜入させたのか、その理由が聞きたいだけです。ですので、それを教えて下さるのなら悪いようにはしませんが?」  つまり、くすぐり拷問に屈服したら、私の今までの悪事がバレて警察に捕まるという訳だ。いや、この女こそ私よりよっぽど悪事を働いている。となると、警察沙汰よりこの女に良いように使われる可能性の方が高いか。  だがどちらにしろ、私が翼を雇ってこの女の会社に潜入させた証拠など何も無い。そして拷問手段はたかがくすぐり。それなら私のやる事はただ1つである。 熾月 「だから、私は何も知らないって言ってるでしょ?こんな事して、ただで済むと思ってるのかしら?」 泉美 「あなたが本当に無実だと分かれば、その時は解放しますし、私の事を警察にでも話して下さって結構です。ですが、どんな理由であれ、この会社にスパイを差し向けたとなれば、それ相応の対処をしなければなりません。」 熾月 「ただくすぐられるだけのお遊びに屈服するとかある?まあ良いわ。私が屈服せず、無実だと証明できれば良いって事よね。なら早く始めてくれないかしら?この体勢結構辛いのよ。」 泉美 「あくまでお認めにはならないおつもりですか。ではお望み通り、始めさせて頂きます。」  そこまで仰るならって、別にくすぐりを求めてる訳じゃないのだけど…。まあさっさと始めてもらえるに越した事はない。頭上に上げたままの腕と、立ちっぱなしの脚が単純にしんどいのだ。  宮舘 泉美のタブレット操作により、機械の稼働準備のような音を立てていた床が、更に大きな音を立て始める。いよいよ拷問装置が稼働しその姿を現す。 熾月 「何、これ……?」  それはまるでヘビ。私の足元の床に小さな穴が空いたかと思うと、そこから2本のヘビのような物がウネウネと蠢きながら伸びてきたのだ。  その物体は湿り気を持ちヌメヌメしたような光沢のある液体を纏っており、動く度にそのヌメヌメした液体がグチュグチュと音を立てている。その動きもとても機械とは思えない程滑らかで、まるで本物の生物と錯覚してしまう程だった。 泉美 「これは触手型マニピュレーター、通称“テンタくん”です。」 熾月 「な、何?触手?て、テンタくん?」 泉美 「はい。一般人にはあまり馴染みないかも知れませんね。所謂、紐状の突起物で一部動物の口内などにある、感覚器や捕食器です。その英語名、テンタクルから名前を取りました。」  そんな触手の説明はどうでも良い。こんな気色悪い物が今から私の身体を弄るのかと思うと、それだけでゾッとし身震いしてしまった。 熾月 「ね、ねぇ…。やっぱりあなたがくすぐってくれない?」 泉美 「私のくすぐりがお望みですか?なら後でじっくり責めさせて頂きます。」 熾月 「いや、あなたにくすぐられたいんじゃなくて、どうせくすぐられるなら、こんな気色悪い機械よりあなたの方がマシだって意味なんだけど。」 泉美 「先程もお伝えした筈ですよ?これは拷問である以上、責められるあなたが楽に手段を選ぶつもりはありません。」  責めの強さではなく、ビジュアルと嫌悪感の違いの話しをしているのに、この女にはその意図が伝わらないらしい。まあ、この拷問が触手の気色悪さで精神的ダメージを与える事も兼ねてるなら、この女の言い分もわからなくはないが。 泉美 「では始めます。」 熾月 「ひっ!?」  その言葉と共に突然始まった拷問。触手が突如私の素肌を露出した足首に触れた。  そしてその触手が足首に絡みつきながら移動していく。 熾月 「き、気色悪い…!」  その感触はやはり、思わず鳥肌が立ちゾッとする程の不快感を覚えるものだった。だが足首に触れたそれは、くすぐったさを与えてくる行動はしてこなかった。 熾月 「な、何がしたいのよこの触手は…!」 泉美 「勿論、くすぐり拷問ですよ?」  やはりこの触手の目的はくすぐる事のようだが、足首から伝わるのは気色悪い感覚だけだった。  すると私の足首に絡みついた触手が更に移動し続けると、やがて私の脚全体を縛り付けるように、2本の触手が交差するように巻き付いた。これにより自由に動かせた両脚の自由が奪われると共に、私のお気に入りのパンツも台無しになってしまった。 熾月 「んっ…!」  そして触手の先端がいよいよ私の上半身まで辿り着いた所で、私の露出した腹部に触れたのだ。  相変わらずその感覚は気色悪いものだったが、始めてムズムズするような感覚も覚えた。とてもくすぐったいと感じるような刺激ではなく、気色悪い感覚の方がずっと強いが、これからようやくくすぐり拷問が始まるのだ悟った。 熾月 「んっ…、く…!」  そして私の脇腹付近に触れたその触手の内1つが、その先端を器用に動かしカリカリと引っ掻くようにくすぐり始めた。  これこそまさに、“くすぐったい”という感覚である。ついに気色悪いという感覚をくすぐったいという感覚が一瞬上回った。だが、所詮は少しくすぐったい程度。そんな感覚にはすぐに慣れて、また気色悪い感覚の方が強く現れ始めた。 泉美 「どうですか?くすぐったいですか?」 熾月 「別に…?っ……!こんなの、触手が気色悪い、だけよ?」  実際、くすぐったいと感じたのは一瞬だけだったし、正直言ってこんなのが拷問なのか?と未だに思ってしまう。まあこの触手の気色悪さは相変わらず嫌悪感の塊なのだが。 泉美 「なるほど。ここは弱点ではないようですね。」 熾月 「弱点…?」 泉美 「あなたの身体で、どこが一番くすぐりに弱いか、という事ですよ。」 熾月 「どこが、弱いか?んっ……、そんなのっ、どこも…、一緒じゃないの?」 泉美 「どうやらあまりくすぐられた経験もないようですね。それでよくこの拷問を馬鹿にできましたね。」  確かにくすぐりなんて、幼い頃に友人とじゃれ合い程度で行ったぐらいだったか。と思ったが、そもそも私は友人なんていない方の人間だった。つまり、くすぐりなんて人並み以下の経験しかないのかも知れない。  だが、それなら友人の多い人間は、「自分はここが一番くすぐりに弱い」なんて知れる程くすぐられた経験が多いと言うのだろうか?この女のように、くすぐりなどと言う子供のお遊びを拷問に使うような変態ぐらいしか認識していないだろう。 熾月 「んっ、な、なら…、探してみたら?私に、弱点があったらの、話だけど。」  仮に脇腹でない別の場所が私の弱点だったとして、その弱点をくすぐられようが、所詮は少しくすぐったいだけだろう。だから私は強気に挑発し余裕を見せた。 泉美 「勿論そのつもりです。」  再びタブレットを操作する宮舘 泉美。そしてその指示に従い、触手がまた動き出した。 熾月 「んくっ…!」  先程までは1つの触手が私の右脇腹をくすぐっていたが、今度はもう1つの触手が左脇腹を撫でるようにくすぐってきた。だが今回はこれだけでは終わらない。 熾月 「くぅ……!」  先程から右脇腹をくすぐっていた触手が、服の裾から中に入り込み腹部を撫で回したのだ。  お腹に巻き付くように蠢きながら、たまに先端を器用に使って強くくすぐる触手。ただ引っ掻かれるだけの単調なくすぐりと違い、責められる範囲が広い事と複数の刺激に、つい翻弄されてしまい声が漏れ出てしまう。 泉美 「少し辛くなってきましたかね?」 熾月 「そんな訳…、ないじゃない…。あなたの自慢の…、んっく……!く、くすぐり拷問って……、この程度、なのかしら……?やっぱり…、大した事ない拷問ね…!」  正直に言えば、先程よりは少しくすぐったく感じるかも知れない。いや、単調な責めはすぐに刺激に慣れるからなのか、この腹部全体を弄るくすぐりの方が長時間辛く感じるのかも知れない。実際、左脇腹をくすぐり始めた触手のくすぐりはもうそんなに感じない。 泉美 「では責める範囲を更に広げていきます。」 熾月 「んんっ……!?」  腹部に巻き付きながらくすぐっていた触手が更に上昇し始めた。その先端はやがて肋を通り過ぎ、胸の横まで触れてきたのだ。  もはやその行動は、くすぐりと言うよりセクハラではないか?と思う感覚に私は思わず動揺してしまった。結局、くすぐり如きでは屈服する事などなかった私に、快楽責めでも行おうという魂胆だろうか? 熾月 「んっ、………くぅ…!」  いや、私がその刺激に対し声が出てしまったのは、胸=快楽責めをしようとしたのだと思い込み動揺したからではなかったらしい。今それを明確に感じ取ってしまった……。 熾月 「くっ……!んんっ……!」 (さっきより、明らかにくすぐったい……!?)  胸の横、そこが腹部の責めより圧倒的にくすぐったいと強く感じ、笑い声を抑えようとして声が漏れ出てしまったのだ。これが所謂、私の弱点なのだろうか…? 泉美 「なるほど。あなたもそうでしたか。」 熾月 「はぁ…?っくぅ、……んっ!………な、何の、話し…?」 泉美 「くすぐりの弱点ですよ。やはり万人弱い所は変わりませんね。」 熾月 「ふ〜ん…。んっく、胸の横が…、皆弱点、なのね…!んぅ、でも…、私はまだまだ、余裕よ?」  くすぐりにおいて、胸の横は殆どの人間が苦手としている場所のようだ。確かにここは今までの中では一番くすぐったいと感じるが、弱点と思わしきこの胸の横がこの程度のくすぐったさなら、やはり私にくすぐり拷問など効かないのは明白だ。 泉美 「何か勘違いしていませんか?」 熾月 「え…?」 泉美 「胸の横が万人の弱い所だと、誰が言いました?」 熾月 「いや、だから……、んっく……!さっき、言ったじゃない。んんっ……、万人、弱い所は変わらない、って…。」 泉美 「確かにそれは言いましたが、誰も“今あなたがくすぐられている場所”、つまり胸の横とは言ってませんよね?」 熾月 「それなら、っく…!どこが弱点だって…、言うのよ…。」 泉美 「では実際にくすぐってみましょうか。」  タブレット操作によって、左脇腹を撫でていた触手が一度私の身体から離れ、胸の横ではない本当の弱点へと移動を始めた。  ウネウネと蠢きながら少しずつ上へと上っていく触手は、胸の横を通り過ぎその場所へと辿り着いた。そして間髪入れずに触手はその場所に触れたのだ。 熾月 「んひぃ!?」  その場所に触れた触手は、脇腹の時と同様に撫でるような責め方でくすぐってくる。 泉美 「これであなたの弱点は理解できましたか?まあ、くすぐりと言えば定番の場所ですよね。」 熾月 「んんっ……!っくぅ……、わ、ワキ……!」  その場所とは、ノースリーブ姿で両腕を頭上に吊るされる事によって晒された腕の付け根、つまりワキである。くすぐられた経験など殆どない私には、このワキがくすぐりの定番などという発想もなかった。  だが、よく考えれば先程この女が私の服装を指摘した時点で、ワキは比較的くすぐりに弱い定番的な部位である事に気付けたのかも知れない。事実、その時からこの女はワキを狙っていたのだから。  まあ、それに気付いた所で対策など出来なかったのだが…。 泉美 「もう一度お聞きしますが、くすぐったいですよね?」 熾月 「んぐっ……!っくぅ、んん…!確かに…、くす、ぐったいわね……。でも、っくく、ただ…、くすぐったい、だけよ…。」  そう、この私の弱点と言われたワキ。これが想像以上にくすぐったいのだ。必死に強気な言葉を発しながら我慢しているが、初めてくすぐったい事が拷問だと感じる程、ワキへのくすぐりが苦痛だった。  今になって、自分のこのくすぐりに対する無防備なファッションを後悔したが、それこそ今更どうする事も出来ない。 熾月 「んっ……!くぅ…っふふ……!!」  この“どうする事も出来ない”という状況がまた屈辱的であり、もどかしかった。  初めて苦痛を覚える程のくすぐったさを受け、無意識に身体が、ワキがくすぐりから逃れたい一心で抵抗を試みる。だが、枷により両手を、触手によって両脚を拘束されてしまっている私の身体は、僅かに身を捩る事しか出来ず、その逃げたいという意思に反して無抵抗を貫いてしまうのだ。 泉美 「ただくすぐったいだけ……、ですか。でもそれで構いません。くすぐったいと感じているという事は、この拷問が効いてるという事ですからね。」 熾月 「随分、飛躍した…、考えね。っくぅ…!んんっ……、くすぐったいとは、思ってる……、けど…、くふっ……、拷問と思える程、くくっ…!苦痛とは、思えないわね……!」  ここで素直に辛いと言った所で、この拷問が終わる訳でもなければ、くすぐる場所を変えてくれる訳でもない。寧ろこの女を喜ばすだけだろう。  それにこの女に弱気な姿など見せたくない。くすぐり如きで辛いと思っていると勘付かれたくない。だから私は強がり続ける。どうせこの拷問が終わるのは、私がくすぐりに屈服しこの女に負けを認めるか、くすぐりが私に効かないと証明するか、このどちらかしかないのだから。 泉美 「いつまでその強がりが続きますかね?」 熾月 「んいぃぃ…!?」  私の服の中で動きながら乱雑にくすぐっていた触手が、ノースリーブの袖口から先端を出し、右ワキも撫でるようにくすぐり始める。そのくすぐったさと、不意を突かれた事で私はまた悲鳴のような声を上げてしまった。 泉美 「今のもくすぐったそうでしたね。」 熾月 「くぅ……!んんっく……!!」  この女は私の弱点がワキだと見抜いてしまっている為、私の余裕をアピールする姿も強がりだと分かっているようだ。だからこの女に焦りの表情は伺えないし、寧ろ確実に私を屈服させられる自信すら見え余裕そうな表情を浮かべている。  その証拠に、両ワキをくすぐる触手は未だに撫でるような動きだけで私を責めている。それはまだまだ責めが強くなる事を表しており、そうなれば私も耐えられない事を理解しているからだろう。  勿論、私も耐えられる気は正直しない…。だが、それでも私は耐えなくてはならないのだ。 泉美 「私も、弱いんですよ。」 熾月 「んんっ……!な、何が……?」 泉美 「ワキですよ。あなたと同じで、私もワキをくすぐられるのが苦手なんですよ。」 熾月 「それが、っくく…!どうしたのよ……。」 泉美 「私もワキが弱いからこそ、わかるんですよ。どうくすぐられたら、よりくすぐったいのか。」 熾月 「んひぃいっ!?」  耳元で私にそう言いながらこの女はタブレットを操作し、触手の動きが変化した。変化したのは左ワキをくすぐっていた触手のみ、その触手が、ワキの筋から窪みにかけて、すーと先端を滑らせただけだったのだが、それが堪らなくくすぐったかった。 泉美 「ここをこうしてくすぐられると、すっごくくすぐったいですよね。」 熾月 「んんっふふふ、べっ…、別に、っくくくくく、平気よ……!」  どれだけくすぐったくても、私はこんな女に屈服し敗北する訳にはいかない。強気な言葉で返して、この女が諦めるまで耐えなければならない。だが、ワキをひと撫でした触手は、終着点の窪みに添えられたままの状態にも関わらず、触れられているだけでもすでに相当くすぐったい。 泉美 「平気なんですか?なら、もっと責めても問題ありませんね?」  あんなくすぐったい責めを何度もやられたら…、そう思うだけで身震いしてしまう程、身体がくすぐりに恐怖心を抱いてしまっている。 熾月 「……好きに、すれば?」  それを悟られないよう、必死に強気な言葉を発して平常心を装う。  だが── 熾月 「くひぃっ…!!」  触手の先端が再びワキの筋をなぞり始め、窪みをつぅ〜っと滑るように動くと、その強烈なくすぐったさに耐えきれず恥ずかしい声を上げてしまった。 熾月 「んひっ…!ちょっ!んっふふふふ、きひひひひひひひ……!!」  しかも今回のくすぐりは一度では終わらず、ワキの窪みまでくすぐり移動した触手が逆走するように、ワキの窪みを移動しながら筋をなぞったのだ。 熾月 「やっ、やめ…!んんっふふふふ、いい加減に……、っひひひひ、くっくくくくくく!」  そして私のワキを触手が何度も往復する度に笑い声が込み上げ、それを必死に抑え込む。だがどれだけ笑い声を抑え込もうがくすぐったさは変わらず私に襲いかかり、永遠と強引に笑わせようとしてくる。 熾月 「ちょっ、ホントに……!っひひひひ、これ以上はっ……、くっふふふふふ…!」  私がどれだけ訴えても、その声に耳を貸すことなどなく、この女は永遠に私を責め続ける。その暴力的に感じる程辛いくすぐったさに、徐々に私の余裕は無くなっていく。 熾月 「いっひひひひひ、くすぐったい、から…、あひひひひひ、やめて…!」  あまりの刺激の強さに、ついにそのくすぐったさを拒み言葉にしてしまった。それは敗北を意味する“屈服”を表してしまう言葉とも取れ、私自身もその事に後から気付いてしまった。 泉美 「そうですよね。見てる私もくすぐったく感じて、思わず笑ってしまいそうです。ふふふ……。」  それはまるで、くすぐったさと必死に戦い笑うのを我慢している私を嘲笑うかのような笑みだった。私はそれに屈辱感を覚え、また強気に返そうと思った。頭の中ではそうしたいと思ったのだが……。 熾月 「ひひひひ、んんっふふふふふふ…!」  くすぐったいという感覚が押し寄せ、すぐに脳内をから他の感情や思いを追い出してしまう。 熾月 「くふふふふふ、んぃいぃいいっひっひっひっひっひっひっ……!!」  ヤバい…!くすぐったすぎて、もう笑い声が抑えられない……!ワキに襲い掛かるくすぐったさが辛すぎて耐えられない……!このままでは、このくすぐったさに負けてしまう…。  そんな感情が脳内を埋め尽くし、限界を迎える瞬間、私を苦しめるくすぐり拷問が突如止まったのだった。だが私のワキをくすぐっていた触手は未だにすぐそばで、いつでもくすぐりを再開できるように蠢いている。 熾月 「っはぁ、っはぁ、っはぁ、っはぁ、っはぁ、っはぁ…。」 泉美 「あれだけくすぐったそうにしているのに、あれだけ耐えられるとは思いませんでした。ですが、流石に今のはもう限界そうでしたね。」 熾月 「はぁ…、はぁ…、うっさい、わよ…。」  私の限界に気が付いたこの女は、あえて触手を離しくすぐりから解放したのだ。それもまた屈辱的だったが、残念ながらこの女の言う事も事実であり、それを否定出来ず苦し紛れの強気な態度をとる事しか出来なかった。 泉美 「あなたの罪を認め、その目的を話せば…、この拷問から解放されます。どうですか?もうあんなくすぐったい目に遭いたくはないでしょう?いい加減認める気になりましたか?」 熾月 「……ふんっ!何度も言わせないで。あんなくすぐったいだけの拷問に、私が屈服するとでも思った訳?いくらでもくすぐれば良いじゃない。でも、どれだけくすぐっても時間の無駄よ。ありもしない事実を、私は絶対に認めないわ…!」  この女の勝ち誇った表情に私はプライドを傷付けられ、強気な態度で煽った。絶対にこんな女になど負けたくない。くすぐりから一時的に解放された事で、その恐怖よりも怒りが上回り再び拷問と戦う道を選んだのだ。  それが自分をさらに苦しめ、地獄を味わう道だとも知らずに……。

Comments

昔からくすぐりにはそのシチュエーションも大事なのは何となく自覚していましたが、その中で強気な女性の方がくすぐられて笑うという状況と相性が良いと感じるようになりました。それが自分にとって明確に好きだと感じてきた頃、ハルカナさんの小説に出会いました。ただくすぐるシーンがある訳ではなく、どういう経緯でどんな人がくすぐられるのか、どうくすぐられどう反応するのか、そういう細かいフェチポイントが上手く表現されていて、特に「ショーダウン」という作品が自分の中であまりにも求めていたもので、その作品を筆頭に、僕の作品において、くすぐられる女性が笑わされるまでのシチュエーション作りにかなり影響を受けていると思います。

こーじ

ありがとうございますm(_ _)m 触手はマジックハンド等より余計に世界観を選びますし、マジックハンドの方が責めのバリエーションは増やせますからね、確かに触手は出番少なめかも知れないです💦

こーじ

くすぐりを小馬鹿にしていた美女がそれに耐えられなくなっていく過程においてねちっこく責められる描写、特にワキへの責めに反応してしまう描写が嗜好に合いました。 ところで今回のような責めにより徐々に反応が大きくなっていく表現はこーじさんはどのように身につけた物なのか教えていただけないでしょうか? 好みの表現の作り方に興味があります。

炙り蜻蛉

お忙しい中でのご投稿ありがとうございました。 こーじさんの小説作品で触手が出てくるのは珍しいので新鮮でした。 本当にありがとうございました!

オッカ


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