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キャラデザ解説

初めての投稿は、キャラデザの解説になります。

今後もこういったメイキング解説を行ってゆけたらと考えております。

よろしくお願いいたします!

コンセプト

まず最初に何を描くかですが、今回は元々制作していたキャラクターの所属する組織の制服をデザインします。このコンセプトのもと、どのような制服なのか、またどのような着こなしなのかを考えます。理由としては設定がイラストとしての完成度に直結することと、ひいては世界観の構成に役立つためです。

↓今回は左のキャラをデザインします。

1時間ないし、2時間ほど集めた資料を見ながら考えていきます。

ここの工程が決まらなければ別の、すでにイメージができているイラストを制作します。この工程を飛ばして制作しても骨組みがない状態でのスタートとなり、沼る可能性が高いので要注意です。


結果としては制服はオーバーサイズのジャケットスタイルとします。これは装備を身に着けた際でも上から羽織ることを可能にし、男女兼用化のサイズによりコストを抑えた生産と補給ができる点からです。この設定により男性でも使えるようなデザインを心がけます。またジャケットの中はキャラクターの私服とします。上下セット式の制服ではなく、上から羽織るジャケット状の制服のみにすることでラフかつ、識別ができれば問題ない、という形式ばっていない実践的なものというイメージです。

この設定により、飾り立てるような制服ではないことが決まりました。実用的なデザインを心がけます。


これらをまとめると、

・ジャケット式の制服

・男女兼用のサイズ、また男女を選ばないデザイン

・形式的ではなく利便性のあるデザイン

=女性と実用的な衣服とのギャップを魅力にしたイラストにする


となりました。この時点で色と形状はかなり絞り込めました。

自分はこの工程はどんなキャラデザにも必須で、このイメージが道しるべとなります。途中で迷うようなことがあっても、コンセプトを意識しなおすことで適切なデザインを制作することができます。

デザインラフ

それでは、ざっくりと描き殴っていきます。

男女を選ばない、かつ利便性のあるデザインなので色はグレー系にします。大きなポケットや、装備を付けた状態でも羽織れる大きなすそにします。ジャケット式なので露出している私服部分もデザインする必要がありますが、「実用的」なデザインを心がけるコンセプトがあるので、暗めのトーンでまとめます。

私服というと自由にデザインできる部分にはなりますが、この「自由に設定できる部分」で悩まずにデザインできる点がコンセプトを考えてから進める利点になります。

自分はこれを意識してから沼ることはかなり減りました。


ラフ

描き殴ってみて、絵映え的な問題もなさそうなので、そのままより具体的な印象へと持っていきます。完成図をより鮮明に意識できる状態になりました。

また、この段階で私服部分について複数案出しています。

上半身の着込んだジャケットと、足の露出がコントラストになり魅力的に感じますのでⅡを選びます。今回はキャラデザとしてのパンチの強さを優先しました。Ⅰは冬服のような印象で、コントラストがない代わりに落ち着いた雰囲気が魅力的なのでまたどこかで描く機会があるかもしれません。一部の情景を切り取った背景のあるイラストと合いそうです。

この段階で、立ち絵として面白くするためにライフルケースを持たせます。無造作に置かれた直方体が実用感を高め、生身の足との対比にもなります。追加した要素に合わせ立ち方を確定します。ジャケットのデザインも進めます。NIKEのジャケットにポッケ部分が溝になっているものを見つけ、そこから発想を膨らまして全身に溝を掘っていきました。これはハニカム構造のようなシステマティックかつ実用的な印象を持たせる意図があります。これで実用的な中に面白さを入れることに成功しました。もう後は描き込むだけとなりました。

彩色ー顔

キャラデザの場合は顔から描き込んでゆくことが多いです。顔は眉のほんの少しの変化のみでイメージが変わりかねないほどデリケートな部分なので、最初に方向性を確定します。そのあとは顔以外をそのニュアンスに合わせていきます。逆だと非常に難しく、例えばかっこいい系の顔になるだろうから全身をかっこいい系で仕上げる→最後に顔を仕上げたらかっこかわいい系の魅力になってしまったことで全体でちぐはぐになる、という状況もあります。顔は注目を集め多くを読み取れる部分になるのでコントロールがひじょ~~~~~~~~~~~に鋭敏なのでこの手法をとります。

また足ですが、光が均等に当たっていて面白くないため、手前から光が当たっているようにしリズムを作り出します。明暗ができると、その明暗を作り出す環境を連想する効果も起きますね。退屈だと感じた際はよくやります。

彩色ー全体

衣服のデザインを彩色しながら決めてゆきます。

ジャケットにはホワイトを入れてグレー一辺倒にしないようにし、シブいながらもコントラストをつけます。また黄色とミディアムブルーをアクセントにしキャラデザとしての華やかさを演出します。自分は濃い赤を部分的に入れるのが結構好きで、引き締めつつ派手過ぎないのでよく使います。

靴は紐の上からもう一度固定するような形状にし、ジャケットの溝と同じく変わっていないようで変わっている印象にします。ライフルケースは現実のものを参考にしつつ、キャラが持っていても似合うように形状に特徴を持たせます。

完成

胸部分にアクセントが欲しかったので白い線を追加します。

これがあるか無いかでキャラのまとまりにかなり影響が出るかと思います。胸に特徴というか強弱がなかった点が、この線一本でアクセントができたのでジャケットなどの特徴に負けなくなりました。このように少しの変化でも印象が変わるのが難しくも面白い点ですね。またライフルケースに空気遠近もつけておきます。

自分はメカ多めのイラストを描くことが多く、現代テイストの服オンリーのイラストは初めてといっていいぐらいでしたが、形にできて満足です。反省点としてはタッチが多く質感の情報量が多いので、もう少し簡略化してもよいかなとは感じています。テイストの問題なので悪いことではないですけどね。ここは好みの問題です。今は背景ありの状態で描いていますので簡略化にも挑戦してみます。


いかがでしたでしょうか?ざっくりながら解説でした。

一番最初のデザインラフなど、ここだからこそあげるべきかなと思い包み隠さず上げています。自分は手を動かしながらこねくり回して膨らませ、最終的に良くするというスタイルをとっておりますので最初から絵映えするかというとそうではなく、少し恥ずかしい気持ちもありますね…!ですが今後も四苦八苦を含めたリアルな部分を共有していけたらと思っています!!

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Comments

何か参考になりましたら幸いです! コンセプトの部分は直しのできないアナログではなおさら重要かと思います、自分なりの方法として取り入れていってみてください!

アナログイラストですが、技法是非試してみようと思います! 一歩踏み出す勇気をくれてありがとうございます。

オシーロ


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