STORY
海洋都市の湾岸を横断する古びたガレー船
各国の盗賊達から仕入れた違法な積み荷を運ぶ密輸船でもある。
漕ぎ手の奴隷達は、元盗賊や、よりによって奴隷商人ギルドの大幹部を騙そうとした愚かな元詐欺師、貧民街の元殺し屋といった、全員が終身懲労刑が言い渡されている悪党どもだ。
労役場の監督官が、小遣い稼ぎのために、彼女達が作業中に死亡した事にされ、密輸業者に売られたのだった。(悪人はより悪い悪人に利用される)
文明社会でまっとう生きる事ができない彼女達は、逃げる場所も帰る場所も無く、力尽きて死ぬまで、乾いた鞭を全身に浴びながら、重い櫂を漕ぎ続けるしかないのだった。
そんな過酷な密輸船の甲板には、密輸業者の罵声と、激しくしなる鞭の音が響き渡っていた。
「早く漕げ! 捕まったらテメェらも全員処刑されるぞ!」
密輸業者の罵声には、焦りと苛立ちが滲んでいた。どうやら海軍の巡視船見つかったらしい。
密輸業者は追手から逃れるべく、漕ぎ手の奴隷達を急かすように慌ただしく鞭をしならせる。
しかし、半世紀以上昔のオンボロ船が、訓練された兵士が操舵する最新鋭の軍艦に勝てるわけがなく、その距離はどんどん縮まっていた。しかも、丁度海流が交わり合う場所に嵌ってしまったらしく、必死に漕ぐ奴隷達の努力もむなしく、船は少しも前進する様子がない。
追い風を受けて急速に接近してくる軍艦の先には、ラム(衝角)と呼ばれる角のようなものが装備されており、それで体当たりをされたら、こんなボロ船は一発で木っ端みじんになってしまうだろう。
その後の彼女らと密輸業者の運命は、溺れてサメの餌になるか、海軍に逮捕されて、見せしめのために最も残虐な方法で処刑されるかだ。
奴隷達の体力はとっくの昔に限界を迎えていた。海軍に追いつかれるのも時間の問題だ。
…
……
………
とっくに追いついていい頃合いにもかかわらず、海軍は密輸船と一定の距離を保ったままで、これ以上近づいてくる様子が無い。
そんな不審な海軍の様子に、奴隷達も密輸業者も気付く余裕はなく、未だに必死になって漕ぎ続けている。
そんな状況のため、彼女らの背後にそびえ立つ巨大な邪神像が、少しずつ回転して角度を変えている事に奴隷も密輸業者も気付かなかった。
邪神像の手には巨大な鏡が掲げられていた。しばらくした後、この海域を燦々と照らす豊かな太陽光を十分に収束させた鏡が、逃げ惑う密輸船と一直線に合わさったのだった。
以前描いたラフですが、この絵の像の仕組みです。
古代アレクサンドリアの大灯台を参考にしました。海からの敵に備えるため、こうした鏡を使った兵器が作られていたそうです。
一番手前の子はこのキャラです。

砂漠の果てにある岩山の洞窟。 捕らえた三人の女盗賊によると、この洞窟が盗賊団のアジトらしい。洞窟の奥から明かりが漏れており、そこから嬌声と笑い声が聞こえる。どうやら酒宴の真っ最中のようだ。 しかし、いくら酒宴の最中とはいえ、アジトの洞窟に見張りがいないのはおかしいと思い辺りを見回す。すると入り口...

前回の続きです。 警邏隊と共に女盗賊団のアジトに踏み込む。宴会で酔いつぶれていた女盗賊団は、警邏隊にあっけなく全員拘束された。 略奪品を回収し、俺も撤収しようとしたところ、岩陰の奥からうめき声が聞こえてきた。それを聞いて、最初に倒した見張りの下っぱのことを思い出した。気絶させた後、岩陰に縛っておい...
王の目(あなた)に見逃されて死刑は免れたものの、前述の経緯を経て、この密輸船に売られたようです。果たして彼女の運命はいかに!? (続く?)
ばんぐ
2022-08-31 14:45:17 +0000 UTC八島藤忠
2022-08-30 13:31:10 +0000 UTCばんぐ
2022-08-30 05:02:40 +0000 UTC八島藤忠
2022-08-29 13:35:14 +0000 UTCばんぐ
2022-08-14 10:40:36 +0000 UTCSloth S
2022-08-13 20:32:00 +0000 UTC