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【SS】地下闘技場の儀式【イラスト3枚】



STORY


奴隷商人ギルド本部の地下闘技場では、拳闘奴隷達による命を懸けた死闘が繰り広げられていた。


底が見えない奈落への大穴の上に鎖で吊るされた地下闘技場で戦う二人の奴隷は、奴隷商人ギルドが主催する見世物の拳闘試合で勝ち残った猛者達だ。


それを見物するのは奴隷商人ギルドの三頭目。地下闘技場には獣のような奴隷の唸り声や肉と肉がぶつかり合う音が響き渡っていたが、三頭目は欠伸を噛み殺しながら、退屈そうに奴隷達の殺し合いを見物している。


奴隷商人は利益のためにいくつもの国や村を焼き払い、部族を滅ぼし、親子を引き離して売り飛ばしてきた。そんな非道に躊躇がない怪物達を従え、力と恐怖で統率している三頭目にとって、奴隷同士が殺し合う程度で何か感じることは無い。


だがこの死闘は、単なる娯楽のための見世物ではない。奴隷商人ギルドが事業を隠れ蓑にして進めている裏の野望である邪神復活計画。そのための生贄を選ぶ儀式なのだ。




激しい死闘の末、敗者は地下闘技場よりもさらに深い奈落の闇へと突き落とされた。


奈落へと吸い込まれていく敗者の断末魔が地下闘技場内に木霊し、不気味に響き渡った。そしてその断末魔は、肉を引き裂き、骨を砕く不気味な音へと変わっていった。


その凶悪な捕食者は古の邪神。創世が神々が古の邪神を討伐した際、数億の細胞となって世界中に爆散したうちの一つが何千、何万年の時を経て意志を持ち、力を蓄え元の姿を取り戻そうとしているのだ。


彼らは邪悪な魂と負の感情を力の源泉にしており、哀れな敗者はその糧として肉体と魂を邪神に奉げることになる。


邪神に喰われて命を落とした者の魂は、その体内に捕らえられ、無限の苦しみを味わうことになる。その苦しみも、邪神復活のための糧となるのだ。





肉が潰れる音をかき消すようにして、生き残った奴隷の勝利の雄叫びが闘技場内に轟いた。

この死闘を制した者には、自由と戦士としての名誉、そして一生暮らしていけるだけの金が贈られることになっているからだ。


すると、先程まで退屈そうにしていた奴隷商人ギルドの三頭目が身を乗り出し、食い入るようにして歓喜する奴隷の姿を凝視していた。


その表情には陰険な笑みが浮かんでいた。まるでこれから起きる惨劇を知っているかのように。


いつの間にか、地下闘技場に響いているのは、肉を潰す咀嚼音と奴隷の咆哮だけではなくなっていた。恐ろしい者が壁を伝い、引きずるようにして深淵から這い上がってくるような不気味な音が静かに、そして少しずつ大きくなってきていた。


しかし、勝利の余韻と、報酬に酔いしれた奴隷はそのことに気付かない。


どうやら一つだけでは足りなかったようだ。古の邪神はもっと邪悪で穢れた魂を求めているのだ。


その時、地下闘技場を照らす松明による光の反射の影響か、醜悪な邪神像の顔が歪み、動いているような錯覚を見せたが、誰も気づかなかった。


この像は、創世の神話の時代に、最初に古の邪神とまぐわったとされている、最も卑しく邪な感情を持った醜悪な娼婦の妖女を象った像で、奴隷商人達のカルト信仰の象徴である。


邪神復活の際、討滅に現れた創世の神々とまぐわい、体に溜め込んだ毒で神々を穢して汚染させる神殺しの切り札である。





次の瞬間、勝利の雄叫びは死と恐怖の断末魔へと変わった。


そしてまたすぐに肉と骨が砕かれる音が闘技場に響き渡る。奴隷商人たちの、まるで愉快なコメディでも見ているかのような大爆笑とともに。


こうしてまた一歩、本当に小さな一歩であるが、呪われた古代世界は破滅の終焉に向かって進んだのであった。




DIARY


やっぱり筋肉娘とふんどしの相性は最高ですね♪



※前回投稿した一枚目を、思うところがあって修正しました。




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Comments

ありがとうございます!!

ばんぐ

筋肉娘にふんどしは、やっぱり最高ですね!今後も素晴らしい作品をお待ちしております♪

八島藤忠


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