アラベスク様発行の明星ヒマリの同人小説『明星ヒマリは恋をした』のイラスト寄稿のおはなしその2となります。
以下、本の内容のネタバレを含みますのでご注意ください。
【経緯】
アラベスク様からは昨年9月頃に今回のイラスト担当のお誘いのお話をいただきました。
・ブルアカの明星ヒマリを主役とした中編小説
・文庫サイズのカバー本
・カラー1枚にカバー裏の差分絵、挿絵3枚、裏表紙のSD絵1枚
・表紙コンセプトは気丈に振る舞うヒマリが実は自分の病弱さを必死に隠しながら鉢植え「ヒメギリソウ(ストレプトカーパス)」を抱えながらこちらにほほえみ掛けてる(意訳)
これまで同人誌制作にほぼ関わったことが無く、それなりにキャラとストーリーに入れ込んでいたブルアカだったこともあり二つ返事で担当することを引き受けました。
【表紙イラスト】
「病弱さを隠す」というワードだけで本の内容の不穏さを感じ取ったのもお引き受けした要因の一つでした。
ヒマリは常に車椅子で立ち絵を見た目だけなら色白の深窓の令嬢的な儚さを醸し出しているのですが、いざゲームをプレイするとコミカルもシリアスもこなせる口達者なキャラに驚く人も多いかと思います、
現在のところ本編ではほぼ「病弱」な部分にはスポットが当たらない彼女ですが、それを全面に出すのが今回の本のコンセプトの一つと捉え、表紙の構図でそれが読者にも伝わるよう色々と考えてみました。
言われないと気が付かないレベルですが、このヒマリの座ったポーズも微妙に重心がズレており、病気の苦痛から無意識に体が悶えるように車椅子に傾いてる感じを表現してます。
背景に関しては、物語の時期を秋から初冬ごろを想定とのお話でしたので、どことなく冷たい空気感を出していますが、特に表紙はカラーなのもあってかなり情報量を詰め込んでいます。
ラフ制作中の打ち合わせ段階で背景はシャーレ(先生)のオフィスに決定。
微笑むヒマリの背後の机の上にさりげなく常備する薬が添えられているイメージです。
シャーレのオフィスはゲームのホーム画面でもおなじみですが、よく見るとイメージと異なり意外と机の上は片付いておりそのままだと殺風景ですので、今回の本の内容に合わせてごちゃごちゃと小物を配置することにしました。
積み上がった決済書類の束、ゴミ箱に埋もれるエナドリ、生徒が描いたと思われるホワイトボードの走り書き、今回のお話に登場する植物園のポスター… etc.
どれもシャーレの日常を想起させるアイテムですが、それらと対象的に物語の不穏さを表す常備薬とヒマリが装備している護身用拳銃を彼女の正面向かって右側の机の上にひっそりと置いております。
護身用拳銃に関して本編の説明では「普段ヒマリが使う姿を見るのは難しい」とありますが、いざ使うシーンがあるとすれば本人が完全に窮地に陥った崖っぷちの段階では…?との想像が働いてアラベスク様にも特に相談無く勝手に配置しました。
ところがちょうどアラベスク様も本編にその銃を自分が想像したような用途で手に取るシチュを作っていたと知らされ、その解釈一致のシンクロっぷりに驚かされたのが今でも印象的です。
また、余談ですが、ホワイトボードの走り書きの『晄輪大祭』の文字ですが、『暁』と誤字が打たれているのは実は本当にこちらがミスで書いてしまったものです。
レイヤー統合した後にミスに気がついて慌ててその場しのぎで「生徒がそう書いたように見せかけた」アドリブ演出です…。
取り敢えず今回は以上になります。
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(その他アラベスク様既刊本一覧)
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次回は、挿絵の内容について触れていきたいと思います。
一枚目までは無料公開いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします!