アラベスク様発行の明星ヒマリの同人小説『明星ヒマリは恋をした』のイラスト寄稿のおはなしその5となります。
以下、本の内容のネタバレを含みますのでご注意ください。
さて本文の前に実本の在庫の件ですが、なんとこの度めでたく完売の運びとなりました!みなさまありがとうございました!
現在電子本もございますので、実本を買い逃した人は是非
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それでは挿絵3枚目のお話となります。
(下二枚はどうコマ割りを配置するか悩みながら検討してた時のラフです)
このページはお話もほぼ終盤のシチュですね。
重症を負いながらも何とか無事だった先生が、責任を感じて行方を眩ませたヒマリを見つけそばに寄り添うという場面です。
ここで初めてしっかりと『シャーレの先生』のビジュアルが具体的に登場しました。
特に具体的なモチーフがあるわけではありませんが、一応モデルとして現在公式コミカライズで連載中の『便利屋68業務日誌』(野際かえで先生作)の外見をベースに、その他多くの二次創作などでみられる先生のイメージを均一化したものとなっています。
(ちなみに本編では先生は具体的な性別はぼかされていますので必ずしも男性というわけではなさそうです)
構図に関して、元々先生がヒマリを守る騎士のように差し伸べた手に口づけをするところまでは決まっていたのですが、植物園で佇でいる雰囲気と二人の表情どちらの描写も両立しないとこの物語の最後の締めには相応しくはならないです。
そこで検討した結果、時間の流れの演出できる漫画のコマ割りのように一枚の絵の中へそれぞれの感情が伺える表情のアップと、その様子をひっそりと見守るような遠景のカットを纏めることでシチュを構成させました。
最後のコマは今回のキーアイテムでもあるヒメギリソウが手前に配置されておりますが、『その物語や人物たちの象徴となるものをひっそりと置きながらフェードアウトする』演出は本家ブルアカのメインストーリーやPVでもよく見られるもので、それに伴って狙っております。
自分だけで描くイラスト、特にブルアカの二次創作ですとわちゃわちゃした絵ばかりなのですが、こういうセンチメンタルな雰囲気で締めくくるような展開も嫌いでは無いので今回それが描きあげることができたのは本当に良かったですね。
今までも物語形式の構想で何かしらの創作はいくらでも思いは付いてはいたのですが、それをしっかりビジュアル化するのは時間コストが半端では無いので、そういう意味でも細かい心理描写や場面転換を文章なったり、あるいは逆に挿絵でシチュを具体的に表現したりでお互いを補い合える小説は、絵で表現する側に取ってもたいへん作りやすくありがたい創作活動でもあったと再認識できました。
これを描いている段階ではこのヒメギリソウのカットで徐々にフェードアウトしていき、さあめでたしめでたし…、と思い込んでいたのですが、いざ実本を読んだら…
これも既に内容を読んだ方ならおわかりになるかと思います。
大まかな全体的な流れ自体は挿絵でも十分に察しがつく展開だと思いましたが、やはり主役は文章ですね。
最後まで読んでいただいて初めてこの本の全体図が完成しますので気になる方は是非お手にとってその目で確かめ見てください!
次回はこの本最後の記事となり、表紙裏とカバー裏について解説したいと思います。