SamSuka
鷹取リュウゴ
鷹取リュウゴ

fanbox


生皮鬼 4

4俺の弟  体操専門のスポーツクラブに通っているせいで透哉の帰宅は大抵俺よりも遅い。 しかも、夕飯を摂った後は宿題を片付けて風呂に入って寝るだけ、と言う単純な生活。 俺だったら三日で飽きるようなライフスタイルを透哉は何年も黙々とこなしていた。 「さぁて、行くとするか」 腰を上げた俺、では無くカラダを鬼のカギロイに明け渡している「俺」 角のある鬼の姿のまま俺の部屋から出ようとするので慌てて制止した。 「心配はいらねぇよ。関係ない奴にゃ鬼じゃなくて修哉に見えるように術を使っているからな」 本当かな? と不安に思ったらすかさず「眠らせる事も可能だぞ?」と言う。 そっちの方が後々怪しまれるだろうから眠らせるのもストップさせた。  「透哉? 入るぞ」 机に向かって宿題のプリントを片付けている透哉が振り向きもしないまま反応した。 「なんだよ兄貴。珍しいな」 この一年ほどで急に大きくなった透哉。二つ年下なのに体格は俺よりもデカい。 並んでいるとどっちが年上か分からなくて俺が弟だと間違えられることも多くなった。 さて、これからカギロイはどう出るつもりなんだろう? 「ふむ。修哉の記憶で見るよりも実物の方が美味そうじゃないか」 「は?」 「いや、ただの独り言だ。気にするな」 「変な兄貴だな……」 手を止めた透哉が再びシャーペンの先を動かし始めた。 「体操もだが年明けの受験に向けて勉強も頑張っているよな?」 「……まぁね。兄貴ほど頭は良くないから気合入れて勉強しないと希望する高校に行けなくなっちゃうし」 「そういや志望校とかあるんだったか?」 お袋は聞いているのだろうけど俺は何も知らない。透哉も言わないし俺からも聞いた事なんて一度も無かった。 少し間を置いてから透哉は答えた。 「……兄貴と同じ高校だけど」 「賀名生学園にか?」 俺の通う賀名生学園高校は国公立大学への進学率が高く、世間一般じゃぁ難関高校とも言われている。 その割に勉強漬けでも課題が多い訳でも無くカリキュラムはゆったりとしていると思う。 自由な雰囲気で自主性を重んじる傾向が強く、学園祭にしろ体育祭にしろ生徒が決めた事についてはよほどじゃない限り先生方からダメとは言われない。 「賀名生学園だったら体操にも本格的に取り組めそうだし、体操部とスポーツクラブとの掛け持ちも上手くできそうだしさ」 まぁ、確かに。 体育会系の部活も上からああしろこうしろと言う雰囲気は少なめで生徒それぞれの意見を尊重している、と男子シンクロ部員の龍騎も言っていた。 「俺も透哉と賀名生学園の相性は抜群だと思っていたんだ。それに、俺と同じ高校を目指していると知って、俺も嬉しいよ」 「兄貴……。へへ、ありがとう」 少し照れながらも顔だけ振り向いた透哉が笑顔になった。笑うと急に子供に戻る感じがして俺はホッと安堵する。 「一年間だけでも兄貴と一緒の高校で生活してみたいんだ」 透哉は俺が中三になった時、本来であれば同じ中学校に進学して新一年生になる筈だったのだけどスポーツクラブのコーチの招きで一年間アメリカに体操留学していたのだ。 そうして俺が中学卒業と同時期に帰国し、日本の中学校に2年生として通学し始めたけれど、当然俺は高校に上がっていて透哉とはすれ違いになっていた。 それにしてもカギロイってば俺よりも弟の扱いが上手いなんて。 こんな風にちゃんと会話したのなんて、透哉が留学先から帰国してからずっと無いような気がする。 「さて、毎日頑張っている透哉に俺からプレゼントでも渡そうと思ってな」 「ぷれぜんと? 誕生日でも無いのに?」 「ああ。日頃の努力を労わってやりたくなってな」 「どうしたんだよ兄貴。なんかいつもと雰囲気が違うね」 シャーペンを置いた透哉が顔だけではなく体ごとこっちを向いて俺を見た。 カギロイの言う術のお陰で鬼の姿では無く、ましてや全裸でも無い「普段」の俺の見た目に見えている筈。 実際は全裸でデカマラを勃起させた肌の赤い一本角の鬼であるカギロイの姿なんだが。 「透哉も男なのだしマスくらい掻いているんだろう? なのに連日頑張っているんじゃ溜まる一方だろうと思ってな」 「はぁ!? な! なな、ななに言い出すのさ兄貴、ってば!」 羞恥で顔を赤くする透哉。 まぁ、さっきまでの真面目な進路話からいきなりシモに振られたんじゃ、しどろもどろになっちまうのも理解できる。 「気持ち良くしてやる、と言っているんだ」 「そ! そんなの兄貴に手伝ってもらわなくたって自分で処理できるし!」 「遠慮すんなって。可愛い弟のためひと皮、じゃなくてひと肌脱いでやるよ」 「ちょっと!? やっぱおかしいよ! 今日の兄貴はいつもの兄貴じゃないみたいじゃん!」 ああ、その通りなんだ透哉。 お前の前に居る兄貴は実はいつもの兄貴じゃなくて「カギロイ」と言う鬼になっているんだ。 「細けぇ事は気にすんな。ほら、こっちへ来い。超キモチイイ事、しちゃおうぜぇ」 「あ、兄貴……」 イスごと透哉を引き寄せ股間から透哉のチンポを引っ張り出す。 会話だけで興奮しちまったようで透哉のムスコはすでにギンギンに硬くなっていた。 「ぅあ! あ、にきぃ! ううっ!」 透哉のチンポを掴んでじっくりと眺めた。急成長した体格に比例して思っていたより透哉のチンポは大きい。 先まで覆う包皮をベロンと引き剥けばヌルヌルに濡れてチンカスのついた透哉の亀頭が露わになる。 「へっへへ、兄貴のブツよりも立派じゃねぇかぁ?」 一緒くらいだろ! と負け惜しみに近いツッコミを入れておく。 「んでは――」 「うわぁっ! ――っふ!」 カギロイが透哉のチンポを口に含んだ。 透哉は思わず漏れそうになる喘ぎを両手で塞いで阻止した。 眉を寄せ襲い来るチンポへの刺激に、カギロイの舌がニュルニュルと動きまわる心地よさに耐え、それでいてどうしようもないほどエッチな興奮と怒涛の気持ち良さに透哉は膝をガクガク揺らし、顔を上に向け天井を仰ぐ。 「だ、ダメだ! 兄ちゃん! ぉ、れ! もうっ!」 限界間近な透哉は俺をついこの前までと同じように「兄ちゃん」と呼び、カギロイ(俺)の頭をぐっと引き剥がそうとした。 だが、そうやってもカギロイは透哉のチンポを口から離さず、仕上げとばかりにジュルルッ! と吸うように搾り上げた。 「はひ! も! ダメっ! イクッ! もうイクイクイクーーーーッ!」 耐えきれず大声を出してしまう透哉。階下のお袋たちに聞こえるんじゃないかとヒヤヒヤしていると、「弟の部屋に入った時から外界と遮断する結界を張っているから安心しろ」と、カギロイの声が聞こえた。 間を置かず透哉の熱いほとばしりがバシバシと飛び出し、上あごや舌の上でその体液を受け止めてやった。 (うん? 意外と美味いな……) 「だろ? 精液の味、人間それぞれで違いはあるが、実に美味なんだぜ?」 俺の心の呟きにカギロイが「我が意を得たり」とばかりに言葉を被せて来た。 (けど、弟の精液じゃないか。身内の精液なんて、やっぱダメな気がするんだけど) 「男同士の良さを教えてやる意味も含めてこんな事をやっているんだろう? 気にせず俺にこのまま任せておけばいい」 精液を吐き終えた透哉のチンポを口から離し、口内を満たした弟の精液を舌でこそぎながらゴクリと飲み込む。 「に、兄ちゃん? 俺のを飲んじゃったの?」 「ああ。かなり美味かったぞ? 量もそれなりにあったしな。でも、まだまだココに残ってんじゃねぇの?」 カギロイが透哉のチンポの付け根にある袋部分をぐっと握った。 「うあ! ちょっ! 待って! 待ってよ兄ちゃん!」 「なんだよ透哉。まだまだイケるだろう?」 「いや! そうじゃなくって!」 透哉が勢いよく立ちあがった。その拍子に穿いていたハーパンがすとんと足元に落ちた。 「兄ちゃん、ふざけてるの? やっぱかしいよ! 俺、男だよ? 男のチンコ咥えて、それで良いの?」 「落ち着けよ透哉。お前のチンポだから咥えてやりたくなったんだよ」 「え?」 「お前じゃなければこんな事はしねぇよ。お前のチンポでお前の精液だからこそ美味いと思えたのさ」 「に、兄ちゃん……、もしかして、俺と、……一緒?」 透哉が切ない目を俺に、と言うかカギロイに向け何かを訴えている。 なのにカギロイは透哉の視線を無視するかのように透哉の横に並んで腕を取り、ベッドの方へと引っ張って行く。 「ほら、突っ立ってないで続きをヤろうぜ? まだ全然萎えて無ぇじゃん」 「……本当に俺と、ヤりたいの?」 「もちろんだ。お前のチンポで俺のケツを思い切り突いてくれ。準備はもう出来ているからそのままで構わない」 部屋着のスラックスを脱いだ(ように見せた)カギロイは、四つん這いになってケツを高く上げ、ケツタブをグイッと両手で押し拡げた。 「透哉のチンポが欲しくて堪んねぇ。早くこの中にお前のチンポをぶち込んで、トロトロにしてやってくれよ……」 「嘘、じゃねぇよな? これって現実だよな? 兄ちゃんが俺のチンポを求めてケツを向けているなんて、マジで、マジでこれ、夢みたいなんだけど」 もどかし気にトランクスを脱ぎ捨てた透哉はがっしりとカギロイの尻肉を掴み、股間でビクビク震える肉の棒をズブブとのめり込ませてきた。 「のほぉぉぉおおおお!」 「うあ゛あ゛あ゛! すっげぇ! 兄ちゃんのケツん中超キモチイイ!」 ここからの透哉は何かが吹っ切れたかのようにカギロイのアナルを容赦なく攻め始めた。 テクニックも何も無い荒々しく激しいだけのピストンではあったが、それでも抵抗なく兄貴のケツ穴を犯せるのだから大したもの。 むしろそんな攻めぶりにカギロイの方が余裕を失くし、透哉に「ま、待って! ちょ! おい待てって!」とタイムを求める始末。 「ダメだよ兄ちゃん! 俺っ、止まんねぇ! だって俺! ずっと前から兄ちゃんにこうシたかったんだ! 今でも俺、これって夢なんじゃないか? って!  夢だとしたら猶更待てないよ! 覚めない内に兄ちゃんに俺の思いを全部届けたい! 兄ちゃんの全部を俺のモノにしたいんだ!」 カギロイの中でカギロイと同じく透哉のチンポからの快感を浴びていた俺だったが、透哉のこの発言にはさすがにビクッと驚いた。 (透哉……、お前、俺の事をそんな風に思っていたのか) 小学校を卒業した頃から微妙に距離が開いて壁が出来ていたのは知っていたけど、透哉からすると俺に気持ちを読まれないようにと敢えて避けていたのだろう。 「なんだ透哉。俺の事が好きなのか?」 透哉が目を潤ませて大きくうなずいた。 「ごめん、兄ちゃん。俺、兄ちゃんが好き! オナニーする時はいつも兄ちゃんとのエッチを妄想してオカズにしていたんだ! 変態な弟でごめん! ずっと隠していようって思ってたけど、もう無理! 俺は兄ちゃんと毎日セックスしたい! もっともっと兄ちゃんと繋がっていたいよ!」 透哉のチンポがググッとまた大きく膨らみ、カギロイのケツ穴の奥をこれでもかと穿った。 「うを゛を゛! やべぇっ! もうっ! イグ! イ、イグゥーーーーッ!」 カギロイがイクと、タイミングを合わせたかのように透哉のチンポから熱い精液がケツ穴の中にドバドバ放出されているのを感じた。 この時の俺はカギロイの中で実の弟と「ヤっちまった感」よりも、弟とより近くなれた事を嬉しく感じていた。 つうか、透哉ってば俺の事が好きだったのか~。もっと早く気付いてやれれば良かったなぁ。 ◇  透哉が抱く俺への思いがただの兄弟愛では無く、恋人としてのそれだと気付いたのはアメリカにスポーツ留学していた時だった、と言う。 「俺」の腕を枕にした透哉が、隣でポツリポツリと打ち明けた。 「向うへ留学してる時、俺は、コーチや先輩たちの『玩具』にされていたんだ」 玩具とはどう言う意味か。さすがに言わずとも理解できる。性欲を処理するための道具として、なのだと。 パッと見大人しそうな透哉は恰好の餌食になったのだろう。 「凄く怖かった。昼と夜とじゃ別人かって。夜になったら皆が俺にチンポを向けて、俺の尻穴をこじ開けてくるんだ」 肩をブルッと震わせる透哉。カギロイはそんな透哉をそっと抱き寄せた。 「それでも一年間頑張れたのは俺には兄ちゃんがいる、って思えたからななんだ。どんだけ汚されても兄ちゃんにさえ嫌われなきゃそれで良いんだ、って」 「透哉は汚れてなんかいねぇ。すげぇ綺麗だ」 「はは、ありがと、兄ちゃん。でも、俺のこと幻滅したでしょ? アメリカにまで行って他の男に犯されてたとかさ。もう数えきれない程ケツにチンポを突っ込まれて、俺のケツ、もうすっかりいやらしいケツマンコになってんだもん」 「幻滅なんかしてねぇよ。俺は透哉の兄貴だぞ? もっと信頼してくれ」 「ありがとう、兄ちゃん。……もっと早く打ち明けていれば良かった。でも――」 透哉が「俺」の胸に顔をうずめた。 「ずっと兄ちゃんはノンケだって、男なんかには興味が無いって思っていたんだ。だから俺なんかに好かれてると知ったら絶対変な目で見るだろうなって。キモチ悪いと思って俺のコト嫌いになるに違いないって……」 グスと透哉が鼻を啜った。 「俺の方こそ待たせちまっていたようだな。つか、男もイケると知ったのは凄ぇ最近でさ」 カギロイってば良く言うよ。最近どころか今日も今日、数時間前だろうが。 「透哉がそんな風に俺を思ってくれてたとか全然気付かなかった! マジで悪かった! 透哉の辛い時期になんにも応援してやれなくって、そっちもごめんな!」 「に、兄ちゃん、すげぇカッコイイ……。俺、兄ちゃんのコト、改めてもっと好きになった」 透哉の股間の一部がグググと大きく膨らんで行くのを太ももで感じていた。 「もう一回、エッチしたくなった?」 透哉がコクンとうなずいた。 「じゃぁシようぜ。俺もまた興奮して来ちまった」 透哉の手を取って俺の股間に導いた。俺の興奮を表す勃起ぶりに透哉はうっとりと目を細めた。 「透哉のイヤラシイとこ、もっと見たい」 「俺も! 兄ちゃんともっともーっと気持ち良くなりたい!」


More Creators