生皮鬼 3
Added 2021-03-31 12:03:37 +0000 UTC3鬼との約束 「ったく、一時はどうなる事かと思った」 俺たちはまだ旧校舎の図書室の中に居た。 「つうか、本物の鬼の皮だったなんてな」 「なんでそんなモノが旧校舎の図書室なんかにあったんだ?」 壮平も龍騎も「カラダ」を取り返し意識も「鬼」とは切り離していた。 ◇ 三体の「皮」の鬼による俺たちの肉体を奪う作戦は呆気なく失敗に終わった。 鬼たちの「弱点」が凝縮していた角を握る事でカギロイたち「皮」の鬼の悪巧みは文字通り握り潰されてしまったのだ。 もしかしたら長きに渡る封印の影響なのかも知れないが、ともかく俺のカラダも二人のカラダも「鬼」のモノにはならずに済んだ。 俺のなけなしの防衛本能? が偶然にも最適解を導きだしたのだろう。 「けど、どうやって元の姿に戻る? いつまでもこのまんま、って訳にはいかないだろ?」 壮平も龍騎も意見を求めて俺を見る。 「角を握る」というファインプレーを見せたお陰だ。頼りにされるってのは面映ゆいけれど悪くない。 「ま、そいつは本人に聞くしかない」 俺は再び突き出している一本角を今度はそうっと優しく握ってシコシコ扱いてやった。 すると、ドロリと生暖かい「鬼」の知識が頭の中に流れ出し「カギロイ」と名乗っていた鬼の声が聞こえて来た。 「――背に意識を向けて力を込める? そうすると裂け目ができて、その裂け目から皮を脱げるようになる?」 別の知識も入って来た。 「破れた制服を元通りにできる? ふむふむ」 背に力を込めるとメリメリとうなじから腰に向かって裂け目ができた。 その裂け目を後ろ手に摘まんでグイッと拡げて脱いでいくと俺は元の「松塚 修哉」に。 同じように背中の裂け目から壮平や龍騎も「皮」を脱いで元の姿の二人に戻る。 脱ぎ終えて「皮」を見れば頭の部分に角は無く、一番最初に見た時と同じ素っ気ないほどシンプルな全身タイツになっていた。 けれどけれどチンポは変わらずデカいまま。「鬼」の時に比べたら遥かに小さいけれど「皮」を着る前の俺のサイズではない。 2倍はあるんじゃないだろうか? しかも、色は鬼になってた時と変わらない。そこだけ鬼の「皮」が残ってるみたいに赤い色に染まった包皮がチンポを包んでいた。 見れば壮平のチンポは青いままだったし、龍騎は緑の包皮が根元からカリの付け根まで覆っている。 「チンポだけは別扱いってか?」 破れた制服と下着を脱いだ「皮」の裂け目の中に入れると「グチュグチュ」と咀嚼音がしてペッと吐き出す。 吐き出された物は復元された制服と下着だ。まるで新品かつクリーニングしたばかりのようにキレイになっている。 すぐに着直してみたがサイズもジャストでどこにも問題は無い。唯一感じたのは「生乾き」感があることくらいだ。 ここで図書室のドアが開いた。 「お~い~? お前らまだ探しているのか~? もしも見つからないなら新しく買い直すってこの前のクラス会で決めてあっただろ~?」 入って来たのは我がクラスの担任教師、日本史の生駒先生だった。 「あれ? もうそんな時間になってたんすね」 「随分と遅いから心配になって見に来たぞ。取りあえずピックアップできた道具を教室に運んだら今日はそろそろ引き上げるようにしてくれ」 そう言うと生駒先生は図書室を去って行った。 「――あまり長居はできないな」 「ああ。ぐずぐずしてるとまた先生が様子を見に来ちまいそうだ」 「次は怒りモードが点火した状態の生駒先生が、……だな」 家に戻った俺は晩飯もそこそこに自分の部屋に引き上げた。 鞄から引っ張り出したのは旧校舎の図書室で偶然見つけた「鬼」の皮が入っていた桐の箱。 箱に書かれている達筆な文字はかろうじて「生皮鬼」と書かれているようだ。 「生皮の鬼」なのか「生きている皮の鬼」なのか。どちらとも読める。 ただ、頭の中に聞こえた「求性鬼(ぐせいき)」とは違う。何故なんだろうか? 皮と一体になっていく快感を思い出す。 咽喉がゴクリと鳴る。 またカラダを乗っ取ろうとするかも知れない。でも、「鬼」になっていく時の気持ち良さ。デカくなったチンポから思いっきり射精する気持ち良さが忘れられない。 チンポはすぐにフル勃起した。 抜いてもすぐにチャージ完了しちまうのは俺が高校生だからか。それとも「鬼」なった時の快感を思い出したからか。 切ない疼きがチンポの付け根からキュンキュンと責めてくる。 いつも通りのオナニーじゃダメだとしきりに俺をせっつく。 「しゃーねぇなぁ」 俺は先に全ての服を脱ぎ全裸になった。 それから桐箱の蓋を開け赤い鬼になれる「皮」に触れた。 するすると湿り気を帯びた皮がひとりでに俺の腕に這い上がって絡みつき、そのまま全身にまとわりついて来る。 二度目だけどやっぱり驚いてしまう。 「皮」と密着した部分から気持ち良さが感じられるからだ。 両腕、上半身、下半身と隈なく包み込んでいくと最後に頭部がズルンと「皮」に飲み込まれる。 カラダがむくむく大きくなる。 身長が伸びる。腰の位置が上がって行く。皮膚と一つになった「皮」の内側で筋肉が音を立てて成長する。 「んぐっ! ふ! んあ! っくぅぅ! キモヂ、イイッ!」 チンポがメリメリ肥大して40cmを超えてしまう。 太い腕みたいな超デカいチンポだ。 黒ずんだ赤い包皮は存分に使いこまれた結果との凄み以上に、その黒さによって一層卑猥さを感じさせる。 デカくなったチンポにふさわしく睾丸もまたゴリゴリと大きく膨らんでしまう。 小ぶりなウズラ卵サイズだったものがテニスボール並みに巨大化する。 そんな風に生殖器が肥大するのも気持ちが良いのだ。 「はぁ~! やっべ! 気持ちいいっ! これ、クセになるぅ!」 頭の一部がべりっと口を開け中から角がずぶりと伸びる。 「んを゛!」 これもまたとても気持ち良いいの。 さっきはチンポのマジ射精の快感に紛れていたが、角を出すのってイク時の快感にそっくりなのだ。 壁の鏡に自分を映して見れば、そこには赤い肌にサラサラの黒い髪を持つ一本角の鬼が居た。 顔はキレイ目な爽やかイケメン。カラダはムキムキの筋肉質で、雄の色気がたっぷり感じられる。 ドーンと盛り上がった大胸筋にプクっと突き出た乳首には銀色のリングピアスが刺さっていて、頭の白い角は太くて短いものの髪の色とは反対なのでとても目立っている。 その角を優しくなでてやると凄くエロ気持ち良い。 「ああ~、超キモチイイ~」 ドロロ、ドロッ。 快感と一緒に鬼の性欲と知識とが頭の中に流れ込んで来た。 「カギロイ」の声も聞こえて来た。 鬼の力を自由に使って良いからもう封印しないで欲しい、と俺に頼んでいる。 後で魂を喰らうとか寿命が短くなるとか、そんな代償が必要なのかな? と思うと『そんな代償は求めないし使い道が無いから必要ない』と否定した。 「それじゃぁお前にメリットが無いんじゃない?」 そんな事は無い。皮を着て俺が鬼になるだけで「カギロイ」にもエネルギーが入ると言う。 エネルギーが尽きると休眠せざるを得ず、休眠するにもエネルギーが要る。 『人間だって眠っていてもエネルギーは使うだろう?』 寝ていても呼吸はするし心臓は休まず動いている。動かすにはエネルギーが必要。俺はなるほど、と理解した。 ビクッ! ビククッ! と震える巨根を扱いてやる。 「う! あ゛あ゛~! おうふ、すっげぇ~!」 快感の強さが半端無い。 ヒトのチンコでいつも通りシコるのが「レベル1」、としたら鬼の巨根をシコった時の快感は「レベル30」 タマがグネグネ動きまわって早くも精液のスタンバイを終わらせる。 このまま数回扱くだけで俺の鬼チンポは白い火を噴き精液を大発射するのだ。 ここで「カギロイ」が俺に話しかけて来た。 『もっともっと気持ち良くなれるぜ? それはな、ケツを使うんだ』 「ケツ? 肛門を?」 角からドロロとイメージが流れて来た。 他の鬼や人間のチンポにケツを貫かれている「カギロイ」の姿だった。 快感に涎を垂らしケツを振る「カギロイ」 『我慢なんてもったいねぇ。まずはお試しでケツ使ってみろよ? 相手ならすぐ近くに居るだろう?』 「近くに? 相手が?」 誰だろう? 誰なのかさっぱり分からない。 『弟だ。お前の弟を誘ってみろ』 「は? 弟? 何で弟の事を知っているんだ?」 脳内で「カギロイ」のケツを貫く男の姿が弟の「透哉」に置き換わった。 中学生とは思えないほど逞しいのは小さい頃から体操をしているからだ。 俺とは違って運動神経抜群の透哉は小学3年生の頃から体操専門のクラブに通っている。 中学に上がったらすぐに県大会で入賞し、今じゃ全国区の選手となりつつあった。 『今の俺はお前と一心同体。すべてお見通しだぜ?』 「いや、でも、そうは言ってもアイツは男に興味なんて無いだろうし……」 『お前も元はそうだっただろう? だが、鬼の力で男にも欲情するようになった』 「ま、まさか……」 『力を使っちまいな。鬼の力を。男の良さを、男同士の気持ち良さを教えてやれ。男のケツでオナニーするのも有りだぞ、ってな』 「ケツを使ったらオナニーじゃあないだろう? それってセックスだ」 『モノは言い様、ってな』 「でも、弟を相手になんか……」 『じれってぇな。少しだけ俺にお前のカラダを貸せ。なぁ、イイだろう? 少しだけだ。後で必ず返す。約束する』 角の付け根がじわんと痺れて視界が白くなった、かと思うと俺は自由にカラダを動かせなくなっていた。 「悪いようにはしねぇよ。ちゃんと返しもするし鬼の約束ってのは絶対なんだ。もしも破っちまったら恐ろしい毒と化し俺を滅ぼしてしまう。だから約束を違えるような事はしねぇよ」 そこまで誓ってくれるのなら一回くらいいいか、と思ってしまう。 そう思うだけで「カギロイ」には伝わってしまう。 「うっし。んじゃぁ俺も久しぶりにケツでの交尾を楽しむとするかぁ!」 鏡に映る「カギロイ」の目が怪しく光っていた。