奇妙な隣人 15 最終話 (登場人物紹介)
Added 2021-11-28 05:19:30 +0000 UTC15 奇妙な「隣人」たち ――2か月後 俺と岩崎はそれほど離れてはいないものの別のアパートへと引っ越していた。 ブルームが「他の住民の皆さんを追い出す訳にも参りませんし。こちらのアパートを丸ごと借り上げましょう」 と言って、新築間もなく入居者を募集したばかりのアパートを探し出し、一棟丸々借りきったのだ。 全部で10室もあるアパートをどうして全部借りたのか、だって? それは…… 『おーい! 晩飯ができたから俺の部屋に集まってくれ!』 俺のスマホにメッセージが入った。 送信者は「灰沼 慶示」と表示されている。 そう、あの岩崎の中の別人格の一人、だ。 灰沼の部屋に入るとすでに全員が集まっていた。 俺の恋人である「岩崎 啓司」 少し猫背で赤い前髪に両眼が隠れているのは「赤井 景慈」 生真面目に正座で眼鏡をかけた緑色の髪は「緑原 佳二」 藍色モヒカンの「藍山 京次」が太くてゴツイ腕を大袈裟に動かしながら話しを聞かせているのは、引き笑いを浮かべる「黒川 敬治」だ。 「全員集まったかー? 今日の夕飯は鍋だ。ちゃんこ仕立てで作ってみたが中々イケると思うぜ?」 テーブルの上にぐつぐつと煮えた土鍋を置いたのは「灰沼 慶示」だ。 強面ながら料理が好きで、見た目と中身のギャップが激しい。 と、ここで灰沼の部屋の玄関が勢いよく開いた。 「間に合いましたでしょうか? 私もご相伴に与らせていただきますよぉ~!」 入って来たのはブルームだった。 品の良いスーツを着たハイスペックなサラリーマン風の男が、俺のバイト先である「本家・三条巴屋」での仕事が終わって駆けつけたのだ。 「ブルームは呼んでねぇ」灰沼はにべも無く言い放つ。 「嘘でしょ? 除け者になんてしないですよね? 俊太さん!」 「まぁまぁ、いいじゃん。鍋の具材はたっぷりあるんだろ? コイツは一応『妊夫』なんだから大事にしてやってくれ」 「そうですよぉ? 私と俊太さんの愛の結晶がココに――」 「ブルームもその辺にしてくれ。いらぬ嫉妬を買おうとするんじゃない」 「やっぱブルームだけ俊太の子を授かるってのは納得いかないな。よし、今夜は俺と子作りセックスしよう!」 赤井が自分の股間を揉みながら俺に箸を向けた。 「赤井さん、行儀が悪いでしょ? お箸の先を人に向けちゃダメ。もう子供じゃないんだから」 俺がたしなめると藍山が豪快に笑い飛ばす。 「がはは! 俺たちゃ全員生まれたて! 生後一か月のぴっちぴちのちびっ子だぜ? 見た目はこんなだがな! がっははは!」 灰沼はなんだかんだ言いながらもちゃんとブルーム用にお箸やお椀をテーブルに用意している。 「ありがとな、灰沼。何だかんだ言ってお前って優しいよな」 「ば、ばば、バ、バカヤロウっ! や、やや、優しいとか言うんじゃねぇ、照れちまうだろうが!」 うーん、可愛い。 強面でヤンキーみたいななりだけど、岩崎の別人格の中では一番優しいしアナルがモロ感だよな。 「ブルームさん、食事の前に手洗いとうがいをして頂きたい。不潔なまま摂食するのはよろしくないですからな」 鍋から視線を動かさないままブルームに指示をする緑原。 「なぁ、もう先に食い始めても良いだろ? 俺、腹がペコペコでさぁ。あ、俊太、食いてぇもんある? 取ってやるよ」 俺のぶんまで鍋の具を取ろうとしてくれる黒川。 「黒川もありがとう。でも、先に岩崎がほら、こっちに取り分けてくれてるから、な?」 「うわ、いつの間に!? くっそー、岩崎より俺をアピールするチャンスだったのに、邪魔しやがって~」 黒川は相変わらず岩崎にライバル心を強く持っている。とは言え基本的には二人とも仲がいい。 「へへへ。シュンちゃんは猫舌だからね。鍋をこっちに持って来る前にキッチンで分けておいたのさ」 「くっそ! やられた!」 ブルームが洗面所からテーブルの前に戻って来た。 「さぁ! 頂きましょう! 今夜も美味そうじゃありませんかぁ!」 ブルームの言葉と俺が食べ始めたのを合図にして、全員が箸を鍋に入れた。 「そういや、ブルームってこの世界の人間の食べ物も平気なんだな」 豆腐を口に入れようとしてふーふーと冷ますブルームがニッコリと微笑んだ。 「異世界出身とは言え生殖機能以外のほとんどは俊太さんやこの世界のと人間と同じ、でございますよ」 言い終えてから豆腐を口に入れたブルームが、慌ててコップの水を流し込んだ。 「そっか。プランティアンにも猫舌ってあるんだな」 ◇ 少し遡って引っ越しの一か月前。 岩崎は5つの卵を産んだ。 その夜は満月だった。アパートの部屋の中でうんうんといきむ岩崎の手を握りそばで見守っていた俺は、ウミガメの産卵シーンそっくりだな、なんて考えていた。 その卵を俺と岩崎は、『IWASAKI』を研究している「Ignition」の二ノ宮氏に託した。 「こちらの設備で成体になるまで育成してくれませんか?」 「それは願っても無い! 『IWASAKI』の時よりもより詳細なデータを取れれば学会に再び発表できるからね!」 「すでに俺の精液が掛かっているので、データを取る時間があるかどうかは分からないですけど……」 「え? もう受精卵になってんの? これ……」 岩崎も入っていた培養ポッドの中で翌日には卵が胎児の形となり、1日で一歳、20日で二十歳前後の人間へと成長した。 ポッドから出された5体のうち2体はさらに成長が進んで30代くらいの姿になり、残りの3体は変わらず、だった。 「これで俺の人格が消える事は無いんだよね?」 「ブルームの話を信じるなら、な。つか、こうして大人になったこいつらを見たら信じない訳にはいかないだろう」 大人になった5体の『IWASAKI』は、岩崎の別人格を卵の核として産み落とされていた。 会話をしてみて分かったのは、記憶までもが核と共に移植されていた事だ。 そして、何度かのセックスによってブルームは無事に妊娠する事ができた。 ただ、母体となったため安定するまでしばらくは元の世界に移動せずこっちで静養する必要があるらしい。 「ですが、日々のセックス程度であれば負担になりませんから、大いに愉しみましょうね! マイダーリン!」 「いや、マイダーリンはやめて」 「ええ~? 晴れて夫婦になったのに、ですか?」 俺の呼び方は元通りにさせたが、成体になった『IWASAKI』たちと暮らすのであればこのアパートは狭いから、とブルームはまた例のスマホを操作し新築アパートを一棟まるごと借り上げた上、生まれて間もない『IWASAKI』たちにふさわしい戸籍や住民票をでっちあげ、――もとい、創り上げたのだ。 「私の命を救ってくれたお礼です。ちょっぴりズルをしちゃいましたが他の誰にもご迷惑はかかっていませんし大目に見て頂きましょう」 それと、ブルームによって『IWASAKI』達は、俺や岩崎と親子ではなく義理の兄弟関係と言う設定になった。 見た目的に親子では無理があり過ぎるからだ。 そして、全員が孤児院育ちで両親は不明、とされた。 「確かにこれなら他の誰にも迷惑は掛からないな。ありがとうブルーム」 「いえいえ。これくらいお安い御用です。ですが、感謝の気持ちを表して頂けるのでしたらこれから私とセックス―― 「それとこれとは別だろ? しかも、妊夫さん相手にチンポを突っ込むような真似はしたくない」 「大丈夫ですが?」 「大丈夫でも、だ」 「こんなに勃起してらっしゃるのに?」 「う゛っ! こ、これは……」 俺の股間を撫でつけたブルームが耳に唇を寄せた。 「我慢は良くありません。私としても妊娠後の性的快感は受精卵の成長に有益なのです。だから気にせず、ね?」 ここで俺の理性が折れてブルームとベッドにもつれ込んじまったのは仕方がないと思うんだよな。 そして話は戻って一か月後の現在―― 第一人格だった「赤井 景慈」 動画投稿サイトに自身のチャンネルを開設し、わずか三日で1万もの登録者を獲得した。 この勢いのままだとあと10日ほどで10万人に達すると見込まれるほどの大人気ユーチューバーになったのだ。 「でも、裏垢のポルノサイトで俺のオナニーを生配信するのは止めらんねぇ~。スパチャ金額だってそっちのほうが多いんだよな~」 赤髪で隠れている両眼が時折見える。その時のイケメンぶりによってファンが増える一方なのだろうと俺は睨んでいる。 第二の人格「藍山 京次」は、有り余る体力とパワフルな性格を活かして土木作業員になった――までは想像の範囲内だったが、 現場を視察に来ていた注文主であるフィットネスクラブの社長に見初められ、新規オープンしたジムのインストラクターに転身。 たちまちそのジムの看板インストラクターになっていた。 「なんだか知らねぇけどコンテストに出たら優勝しちまったぜ! ええと、ミスター東日本? 関東? ま、どっちでもいいよな!」 藍山を指名したパーソナルトレーニングでは、毎回セックスまで行うサービスもついて来るとあって予約が半年先まで埋まっているらしい。 第三人格の「緑原 佳二」 肉体を健康的に保つ情報をまとめて出版社に持ち込んだら即製本、即販売、即完売となった。 分かりやすく平易な表現でありながら説明臭さが抜けた歯切れの良い文章。 そして一番大事な健康維持情報をきちんと余さず自身の逞しい肉体を参考画像として網羅した内容は、中高年だけではなく健康を気にする若い世代にも大いに売れたのだ。 「私としてはカラダや心の気になる事について少し調べてまとめただけなのですが、多くの皆さんに喜んでいただけたのは幸いですね」 新聞社や雑誌社からいくつも連載が入る売れっ子のフリーライターになった緑原は、フォーマルなスーツに淫らで逞しい肉体を隠しながら取材先の男を誘惑し、気持ちイイ取材をして回っているようだ。 第四人格である「灰沼 慶示」だが、初めは居酒屋の調理スタッフとして働き始めたものの、カッコいい灰沼見たさに飲食をロクにしない連中まで居酒屋に押し寄せたためクビになってしまった。 落ち込んだ灰沼が次に出会ったのがモデルの仕事だった。新しい仕事を探している時にスカウトマンにスカウトされデビュー。 少し強面でワイルドな顔つきに野性的なスリ筋マッチョなカラダが良く映えて、居酒屋の時と同様にあっという間にファンが大勢ついたのだ。 近々、特撮ドラマにもゲスト出演すると聞いた。悪の組織の幹部ながら実は潜入した正義の味方、と言う役柄だと言う。 「俺、ちゃんとセリフが言えるかな? ああ、緊張してきちまった! ど、どうしよう~!」 照れ屋で恥ずかしがりながらカメラの前ではすっと「役」に入りきれるのを俺は知っている。 俺とのセックスの時もネコになりきって感じまくっているんだもんな。 そして、第五の人格「黒川 敬治」 彼は今、俺や岩崎が通う大学の学生だ。俺たちの後輩として学びながらこの社会の様々な問題に目を向けている。 「見た目も考え方も変わりは無くたって異世界人だと言う事を俺は忘れていない。 だけど、そんな異世界人より元からこっちの世界の人間なのに奇妙な奴が多すぎやしねぇか? まだブルームの方がまとも見えちまうってのはこの社会が病んでいる証拠だろ?」 そうやって多方面に冷めた目を向けながらも俺とのセックスだけは「心から癒される」と言ってくれる。 「俺と俊太みたいに身も心も満足できるような人間が増えれば奇妙な奴だって幸せになれる気がする。 そうすりゃこの世界はもっと良くなると思うんだ。その方法を俺は知りたい」 一見クールに見える黒川って男は俺が思うよりも熱いハートを持っていたようだ。 ブルームは相変わらず妊娠している身でありながら俺とのセックスをしきりにせがむ 「だって、もうすぐ私は戻らなくてはなりませんから俊太さんとヤリ貯めておきたいんです。 でも、それだけが理由ではありません。言えば岩崎さんたちの怒りを買いますので黙っておきます」 意味深な笑顔を俺に向けて頬にキスをしてくる。 「俊太さん、私と一緒に向こうへ渡りませんか? ええ、無理矢理連れて行ってしまいたいくらいです」 本気か? とギョッとした顔を向けるとブルームは「いえ、冗談ですって」とはぐらかす。どこまでが冗談なのか。 だが、しばらくは三条巴屋で働きつつ俺のそばにいると言う。 俺もそれはありがたい。何せブルームがいると売り上げがうんと伸びるので店長の機嫌がすこぶる良いのだ。 ◇ 最後に、俺と岩崎についてだが、正直言ってあまり書くことが無い。 大学生活は今まで通り。 友人たちに岩崎と付き合い出した事を告げると「やっぱりな。そうなると思ってた」とあっさり受け止められた。 バイト先ではブルームと共に土産物を売り、アパートに戻れば岩崎と仲良くセックスをしている。 こんな日常がしばらくは続きそうだ。 「シュンちゃん、最近ますますカッコよくなってきてるね? チンポも大きくなっているみたいだし」 それは恐らく岩崎から催淫精液を注ぎ込まれ、激しいセックスをしているからだ。俺だって分かっている。日に日にカラダが逞しくなりチンポがサイズアップしているって。 ただ、それによるデメリットはもちろん無い。 さて、俺と岩崎と言う奇妙な隣人についての顛末はこれぐらいにしておこう。 オナニー動画の発見をきっかけにして俺は岩崎の正体を知り、そして恋人関係に至った物語はこうしてハッピーエンドを迎えたのだ。 そうそう、 一棟丸ごと借り上げたアパートは名義上俺が契約主となっているんだ。 いずれ元の世界に帰っちまうブルームにしておくと後々面倒になるだろうからと言ってな。 そして、全部屋の家賃をまとめて家主に支払っているのも俺なんだが、まだ空き部屋がある。 ブルームがいる間はアイツが立て替えてくれてるからいいんだけど、できればブルームが帰る前に入居してくれるヤツを確保しておきたい。 そこで、だ。 「ちょっと変わった『奇妙な隣人』が多いけど、お前もこのアパートに住んでみないか?」 最高に気持ち良いセックスもオプションとしてついて来るんだが、どうだ? 悪くない物件だろ? 終 【人物紹介など】 ◇藤原 俊太 主人公 大学2年◇ 観光地の土産店にてバイトをしている。 自分がゲイだと言うことは誰にも明かしていない。 見た目も性格もごく普通の男子学生。 ◇岩崎 啓司 友人 大学2年◇ 千葉県浦安市出身(仮) 筋肉質でデカマラの持ち主 実は、15年前に太平洋上の孤島「岩崎島」において発見された未知の生物(学名・IWASAKI)、それが本来の「岩崎」である。 ヒトの姿となったのは研究中に人間の精液を与えられてしまう事故のため。 IWASAKIを調査並びに保護する研究組織『Ignition』では、ヒト型化した「岩崎」に机上では無くリアルな社会性や現代常識を学習させるため定期的にモニタリングしつつも外部環境(大学通学及び一人暮らし)に置くことにした。 「岩崎」は非常に性欲が強く男性型でありながら同じ男性を好む、と言う特性を持っている。 一人暮らしを開始した「岩崎」は抑え切れなくなった性欲を発散させるため人間と同様に自慰行為をするようになったが、 その様子を投稿動画として撮影していたのは「岩崎」とは別の人格である「赤井 景慈」だった。 また、新しい人格が発現するたびに徐々に基本人格である「岩崎」としての領域が狭められ、他の人格に浸蝕されつつある。 猶、他の人格が表出するとその人格に対応する姿に変身してしまうのだが、基本人格が再び表層に復帰しても姿は自動的に戻らないため「岩崎」がその都度自力で戻している。 「赤井 景慈」 二十歳くらいのスイマー体型な陰キャの露出狂 岩崎のオナニー動画を撮影しウェブ上に投稿していた第2の人格。 やや長い赤髪で両眼が常に隠れている。 「藍山 京次」 三十代半ばのビルダーマッチョ 性獣とも言うべき性欲の権化で岩崎の第3の人格。 藍色の髪のソフトモヒカン。体育会系の豪放磊落な性格。 「緑原 佳二」 三十代前半の眼鏡バルキーマッチョ。学者肌で几帳面かつ合理的な性格。 緑髪のリーマン風ショートヘア。 セックスとなると豹変し濃厚かつオラオラ系の激しさを見せる。 「灰沼 慶示」 ボクサー体型スリ筋マッチョ。照れ屋でまっすぐな性格。灰色のツーブロックショートヘアの強面イケメン。 実体はアナルモロ感のバリネコ。 「黒川 敬治」 一番新しい人格として発現したため姿形は基本の「岩崎」とほぼ同一。 物事を冷めた目で捉えるひねくれ者ながら本当はナイーブで傷つきやすい。 俊太を巡って「岩崎」をライバル視している。 *『IWASAKI』は後に異世界から来た者だと判明する。 雄同士が交尾し卵生出産する異世界の人間『ヒドロゾアラー』であった。 クラゲのように海中(水中)で卵を産み、海底にて数年は卵状態を保つ。その後、他者の体液(精液)を与えられると、その体液の持ち主と同じ形態に擬態した上で成体へと成長する。 そうして、生殖の際にも擬態した相手と同じ精子を用いて新たな子孫を残す。 ただし、知能や能力についてはヒドロゾアラーのモノを受け継ぐためどのような生物の精子を与えられてもヒドロゾアラーとして成長していく。 『IWASAKI』の場合、別の異世界人である「プランティアン」のブルーム曰く 「数年前の隕石衝突によって急速に寒冷化、いわゆる『氷河期』に 突入しておりますので産卵水域がほとんど無くなっているようです。種の絶滅を避けるためにこちらへ一か八か、卵を移動させたのではないでしょうか」と言う事であった。 『Ignition』(イグニッション) 岩崎島で発見された『IWASAKI』を調査・研究する組織。 謎多き新生物『IWASAKI』に一部の研究者が人間の精液を与える事案が発生。 それにより様々な実験や研究に対し無反応と沈黙を保ってきた『IWASAKI』が人間の形態を取るに至った。 知識を与え教育を施した上で社会通念や常識を肌で感じ取らせ、一般のヒトとして生活させる試みを行っている。 研究所の内実は予算が乏しく『IWASAKI』を定期的にメンテナンス(身体検査)するのが精一杯。 多数いた研究者も一人また一人と去って行き、今ではたった一人で全ての設備を維持している。 二ノ宮 勇作 58歳 イグニッションに残る唯一の研究員であり代表者。 『IWASAKI』の研究を長年行ってきたものの結局全容の解明には至らず資金も枯渇したため、研究を停止しようと考えている。 ただ、ヒト型となった『IWASAKI』への愛着もあって中々決断できずにいる。 ブルーム・カメリアス(椿 咲夜) 植物から人間に進化した世界から来た異世界人「プランティアン」 『IWASAKI』とは別の異世界からこちらの世界に来た。 プランティアンの科学ははるかに進んでおり次元転移装置もスマホサイズになっている。 ただし転移には政府の許可が必要な上に肉体に大きく負担がかかるため簡単には行えない。 雌雄同体の「プランティアン」は長命であり平均寿命は200年前後あるものの、太陽活動の低下とともに妊娠率が急激に低下。 そのため結婚(受精)相手は異世界までサーチ出来るオーバーワールドAI(人工知能)により検索及びマッチングを行って選び出している。 そうしてサーチした結果、ブルームは俊太の精液でないと子孫を残せないと知ったため次元を超えやって来たのだった。