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鷹取リュウゴ
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マイクロマジックミラクルビキニ 6 最終話 (登場人物紹介)

6馬留次庵 「斎(いつき)さーん! ベッドはここで良いんですかぁ~?」  「ああ! そこにセットしてもらってくれ! このカーテンは大慈(だいじ)の部屋で良いのかー?」 2か月後、俺と三沢は引越しをした。 俺たちは同じ住まいで一緒に暮らす事にしたのだ。 手配した引越し業者のスタッフたちを「美味しそう」に見ていると、三沢が気づいて俺を睨んだ。 「あー、そんな色目使ってたらぁ~、お仕置きしないといけないなぁ~」 「ははは、お仕置きってどんな、だよ?」 「僕のデカチンポを口で咥えてもらうとか~」 「あ、そりゃ無理だ。マンコならともかく口は拡がんねぇからな」 「じゃぁ、斎さんのケツをイヤって程掘って掘って掘りまくるとか~」 「そいつは無理どころか大歓迎だ。俺のアナルはお前専用になっちまってるもんなぁ。今すぐにでも掘って欲しいくらいだぜ」 「じゃ、じゃぁ、斎さんも頑張って荷物を解いてもらわないとね!」 三沢は俺と出会う前に自分でアナルを拡張していたためもあってか、ビキニを穿いてからの超巨大チンポでも受け入れられるようになったのは早かった。 それもまた「マイクロマジックミラクルビキニ」の効果だった。 俺の方はアナルどころか男同士のセックスすら頭に無い人生を過ごしていたため、ソコが感じると言う話も「都市伝説」程度にしか思っていなかった。 『でも、斎さん、僕よりも素質あるんじゃない? 3回目でイケるなんて』 拡張用に持っていた三沢のコレクションの中から手頃なサイズのディルドで俺までアナルを開発され、三度目にはトコロテンでイった。 聞けば三沢は半年以上かかったと言う。 「それに、アナルだけじゃなくって斎さんのチンポも僕のものでしょう?」 「ああ。そうだな。チンポも大慈専用だ」 「っへへ。そう言ってくれるのならお仕置きは無しでいいよ。――あ、すみません! その棚は奥の部屋にお願いしまーす!」 嬉しそうな三沢は引越しスタッフに次の指示を出すためトラックを停めてある階下へ下りていった。 残りは段ボールにまとめた本や食器類だけ。あともう少しで搬入作業は終わるだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  三沢と初めてセックスした翌日。 つまり、三沢が俺の部屋に泊まった次の日の事だ。 謎のビキニパンツを俺と三沢に渡したカフェ兼メンズ用セクシー下着ショップへと向かった。 「いらっしゃいませ」 『馬留次庵(ばるじあん)』のマスターが入って来た俺たちに気付いた。 「ああ。先日のお客様でしたか。本日はお食事ですか? それともショップをご利用になりますか?」 「あ~、そうじゃなくて、前にもらったビキニの事なんだが……」 「なるほど。少々お待ちください」 店の奥から俺たちの前を抜けて入り口ドアに「準備中」と書かれた札を吊り下げた。 「さぁ、どうぞ」 促されて席に着く。俺の前にマスターが座った。 「ええと、何から聞くんだっけ?」 「いっぱいあってこんがらがってくるよね」 俺も三沢も戸惑っている。 「……何でもどうぞ。ところで、お気に召して頂けましたか?」 二人同時に肯いた。 「ならプレゼントした私も一安心です」 「……いったい、アレは何なんですか? ただのビキニ、ただの下着じゃないですよね?」 「そうです。新作のマイクロビキニは穿き心地は勿論ですが着用したモノの肉体を、より性的にグレードアップする機能も付与されている、みたいですね」 「そ、そこですよ! なぜビキニを穿いただけで、その、カラダがマッチョになったりチンポがでかくなっちゃったりするんです?」 三沢が身を乗り出した。 「……実は、販売してはおりますが、商品にについて知っている内容はごく一部なんです。仕入れ先の製造元さんから委託され、 販売させて頂いておりますが」 「その、ごく一部だけでも聞かせてもらえませんか? もらったビキニを穿き続けても良いのかどうか、も。俺たちじゃ判断しかねますし」 「構いません。ただし、聞いた内容はここだけの秘密でお願いします」 俺も三沢も分かりました、と約束した。 「まずはこれを見てください」 マスターは席を立っていきなり服を脱ぎ始めた! 「えっ? ちょ、ちょっと、何を?」 蝶ネクタイを取りスラックスもYシャツも脱ぎ、タンクトップも外して股間のケツワレ一丁だけの姿になった。 「襲ったりしませんからじっとしていてくださいね」 最後の一枚、ケツワレを下ろし全くの全裸になってしまった。 若く青年らしい引き締まった肉体に瑞々しい色艶のチンポ。 しかし、その青年のカラダが「グニュ! ゴキ! バキバキ」と耳障りな音を立てカタチを変え始めた! 「うわ!?」 「えええっ!?」 筋肉と言う筋肉が皮膚を突き上げ、踊り、弾けながらボコボコ隆起していく。 骨格ごと、なのだろう。ゴキゴキ、メキメキと体形が変わる。 170cmくらいだった背丈が2mを遥かに超え、全身の肌が青く染まり左右の耳の上あたりからズズズ! と銀色の太い角が生えて来た! 太い首、ごつい肩、パンパンに盛り上がっている胸。 ボコボコに割れた腹筋の中央には見たことも無い文字で描かれた魔法陣が浮かび上がり、鍛え上げられた太ももの間にはふてぶてしく黒ずんだビッグサイズのペニスがぶら下がって膝に亀頭が届いている。 「お、鬼……か?」 ふぅ~、と息を吐いた青い「元マスター」は自分自身と俺たちとを見て、ふっと微笑んだ。 「驚かれましたか? 私はこちらが本来の姿なんです」 カラダを傾けた瞬間、腰の後ろが見えてしまったが、尻の上から尻尾まで生えているようだ。 「改めまして。私は、『魔王』……正確には『元・魔王』のバルジアンと申します」 「ま、魔王?!」 「マジで魔王なんですか?」 思わず身構えて席から腰を浮かせる。 そんな俺たちをなだめるように手で席に戻ってくれと示す魔王。 いや、『元・魔王』だったか?  「大丈夫です。お二人を襲ったりしませんし、この世界をどうこうしようなんて考えていませんから」 「にわかには信じがたい話です……その、あなたが魔王だ、って言うことも含めてですが」 「これでもこっちの世界に来る前には配下が10万はおりましたし、魔法結界に守られた城にて弱い人間どもを使役してたりもしていたんです」 「は、はぁ……」魔王らしいが反応に困る。 「ところが、5年ほど前になるんですが、勇者に襲われてしまって……、精一杯頑張って退けようとしたんですが、勇者は魔法無効、毒無効、呪い無効の加護を持っておりましたし、絶対魔封剣のセクスカリバーを手に入れていたのです」 セクス? エクスカリバーの聞き間違いだっただろうか? 「あっけなく我が配下はことごとく打ち倒され、城も奪われ、私は異世界へと流罪の刑に処せられました」 勇者様に殺されなかったんだな。 「私を殺さなかったのは転生して再び魔王が誕生しないようにするためだったんでしょう。ともかく、私はこの世界に飛ばされ、魔力の大半を失い、右も左も分からないこの世界に取り残されてしまいました」 「た、大変な目に遭ったんですね……」 三沢が妙に同情して相槌を打つ。 でも、もしもこの魔王が本当に俺らのイメージする「魔王」であるなら、 向こうの世界でどれほど極悪非道な事をしでかしていたか分かったもんじゃないんだが。 しみじみと三沢に「ええ、大変でした」と答える元・魔王。 「しかしですね。捨てる神あれば拾う神あり、って言う言葉があるように、私を救ってくれた人、いえ、者たちがいたんです」 「へぇ~」 「あまり詳しくは申せませんが、私以外にもこの世界に飛ばされてしまった者たちがいたのです。 で、その者たちの協力を得まして、この世界で生きるための知識を学び、さらにはこのお店を開くことができました」 急にざっくりとした話の流れに面食らうが、要するに似たような異世界人が元・魔王に協力した、と言う事らしい。 「話を遮るようで申し訳ないですけど、その、店開きまでの経緯は何となく把握できたんですが、妙なビキニとはどこでどう繋がるんです?」 「ショップで販売しているメンズアンダーウェアは、全て私の精液を原料にして出来ているんです」 「……は?」 「え? せ、精液!?」 ゆっくりと照れ臭そうにうなずく元・魔王のバルジアン。 「詳しい製造方法は知りませんが、私の精液を繊維に加工し、そして布に織り上げて作られている商品なのです。 仲間が言うには『完成させたら全部男性用下着になっちまうんだ』――と」 「そうなんですか?」 「ええ。そうらしいです。私は原料の精液を託すだけなので」 「でも、あなたの精液から作られたビキニで、どうして僕らまでカラダがマッチョになったりチンポがでかくなったりするんですか?」 「理由は簡単です。私の精液には魔力が含まれていますので」 「じゃぁ、他のビキニやブリーフを穿いても同じような効果があるんですね?」 三沢がショップコーナーをちらりと見た。 元・魔王は首を左右に振った。 「いえ。精液を加工する時に魔力の性質や方向性、強弱まで調節しますので全部が同じ機能、同じ効果がある訳ではありません。 ほとんどの商品は少し性欲が強まったり精力がアップする程度です」 「じゃぁ、俺たちがもらった新作の『マイクロマジックミラクルビキニ』ってヤツは……」 「ショップで扱っている商品の中では魔力効果が上から2番目に高い部類のものです。『M』が4つなので」 「えっ!? あの『MMMM』と言うのは商品名の略とかじゃないんですか?」 「ええ。違います。『M』は魔力の『M』です。マジックパワーの『M』でもありますね」 カレーの辛さレベルの表現に似ている。一番辛いのが「5辛」……みたいな。 元・魔王様は席を立ってショップから何枚か持って戻って来た。 「このOバックビキニは『MMM』、こちらのタンガは『MM』、このローライズボクサーは『M』になります。 そして、こちらのラバーテイストTバックは『MMMMM』、最大のM5のものになります」 「どんな違いがあるんですか?」 「人間に作用する魔力の大小を表わしているので一概には言えませんが、M1やM2のアイテムでしたら先ほど言ったように性欲が少し強まって、ペニスサイズがわずかに成長する、と言う程度の効果しかありません。 M3あたりからハッキリと変化が見られるようになり、M4はあなた方が体験されたようにカラダやペニスなどほぼ全身への変化や性欲、精力も大幅に上昇します。 そして、M5になると――」 俺は思わずゴクリと咽喉を鳴らす。 三沢も思いっきり耳を寄せて聞いている。 「M5のアイテムを着用されますと、魔人或いは超人的な存在に至ります。たとえば今お出ししているラバーテイストTバックの場合は、全身がゴム状に変化し漆黒のゴム超人になれますよ」 凄い、としか言いようがない。 そして、身に着ける場所や時間を選ばないと大変な事になるな、とも思った。 「これで私からお話できることは全てとなります。疑問は解消されたでしょうか?」 「まだまだ謎が多くて解消とは言えないんですけど、それでも少し納得はできました」 三沢が頭を下げた。 俺も遅れたが礼を述べる。 「俺も正直分からない部分はあったけど、色々と話を聞くことができて助かった」 「少しはお役に立てたようで良かったです」 元・魔王バルジアンはテーブルに広げたメンズ下着をショップコーナーに戻し、床に脱ぎ捨てたままだったケツワレを身に着けた。 破れそうな勢いで思い切り広げられたケツワレだったが、あっさりとバルジアンの太ももを通して股間にピタリとフィットする。 するとだ、元・魔王の巨躯が急激に小さくなり、肌の色が青からヒトの皮膚らしい色へと変わる。 そして、角も頭の中に引きずり込まれて見えなくなると、そこには普通の男性が、青年マスターとしての人間が立っていた。 「さて、少々咽喉が乾きましたね。皆さんもコーヒーか紅茶などどうです? それとも、私の精液でも飲んでみますか?」 秘密を打ち明けて気持ち的にも緩くなったのか、マスターはいたずらっ子みたいな笑みを浮かべて俺たちに飲み物を勧めた。 「では、精液で、なんて言う訳ないでしょう?」 「遠慮なさらなくていいのに」 「じゃぁ僕は精液にしようかな?」 「おい、三沢。魔王の精液なんて飲んじまったら何が起きるか分かんねぇぞ?」 「飲んでも死ぬことはありません。ちょっと気分がハイになって元気になる程度です」 「ほら、十和田さん。この程度だったら別に問題無さそうですよ?」 「だったらお前だけ飲めばいい。俺は止めて置く」 「え~? だったら僕だって止めておきます。普通にコーヒーか紅茶にしておきます」 「では、コーヒーにしましょうか? 良い豆が手に入ったんですよ」 マスターはビクビク揺れ動くチンポをスラックスに仕舞い込んで服を着直すと、電動ミルにコーヒー豆を入れて挽いた。 すぐに香ばしいコーヒーの薫りが漂ってきて、精液臭かった会話ごとふわりと入れ替えてしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  「ようやく一段落、ってトコだね~」 「お疲れさん。大慈が頑張ったお陰で早く片付いたな」 「でしょう? 褒めて褒めて。もっと褒めて~」 いくつかの段ボールは積んだままだが生活には問題無い程度にまで引越しの荷解きは終わった。 窓の外を見ればすっかり薄暗く、夕暮れ時になっている事を教えてくれる。 「一休みしたら晩飯でも食いに行こうぜ」 「そうだね~。何にしようかなぁ?」 『どうもー、お邪魔しますよー』   玄関の方から声がした。 「誰か来たみたい」 三沢がさっと来訪者の対応に向かった。 「あ! マスターさん!?」 「お引越しのお祝いに、と思いましてね」 リビングに三沢が来訪者を連れて入って来た。 「こんばんわ。お引越しのお祝いにやって来ました」 「やぁ! どうもわざわざ、ありがとうございます!」 俺に会釈をした人物は馬留次庵のマスターで「元・魔王」のバルジアンだ。 今の姿は勿論ヒトの青年の姿である。 俺と三沢はビキニの謎を確かめに行った後も何度か馬留次庵を訪問し、話を聞いたり食事を摂ったりしていた。 そうしている間にバルジアンが凄く真面目で誠実な人柄なのだと知って、すっかり仲良くなっていたのだ。 「やぁ~、広くて立派なお部屋ですねぇ~」 「何言ってるんですか。バルさんのお部屋は隣なんだから間取りは同じでしょう?」 そう。 このマンションに空室があると教えてくれたのはバルジアンだ。俺はバルジアンを略して「バルさん」、と呼んでいる。 「まぁ、それはそうなんですけどね。それと、これは私からの差し入れです。良かったら夕飯に召しあがって下さい」 「いいんですかぁ? 丁度お腹が減ってどっかに食べに行こうって話してたとこなんですよ~!」 差し出された大きな手提げ袋を覗き込む三沢。 「そして、こちらは引越し祝いのケーキになっています。もちろん私のお手製です」 リボンが結ばれたケーキの箱をもらい受ける。相当大きい。 「バルさんも一緒に食べて行かれませんか? これだけたくさんだと俺たちでは食べきれないかも知れませんし」 「良いんですか? じゃぁ、ご相伴にあずからせてもらいますね」 持って来てくれた美味しいお総菜やおにぎり、そしてデザートのフルーツケーキを食べすっかりご機嫌な気分になった。 引越しの作業疲れも吹っ飛ぶってもんだ。 「それにしてもバルさんは凄ぇな。人間よりも人間らしいと言うか、そんじょそこらの人間よりも遥かにレベルが高いよ」 顔を赤くして照れるバルジアン。こんな純朴なヤツが元・魔王だなんてな。 「僕もそう思うな~。料理も上手いし人柄も素敵だし。斎さんと出会って無ければマスターを好きになってたかも」 ヒトに化けてる時も魔王の時も顔はすこぶるカッコイイ。 あっさり系イケメンの三沢とは逆の、濃い目系イケメンと言えるだろう。 「そうですねぇ。私もこの世界にすっかり落ち着きましたし、交際相手の一人や二人、求めてみても良い時期だと思うんですけどね。中々条件に合う人が居ませんから……」 「条件? 例えばどんな条件があるんです?」 「まず、私の正体が元・魔王と知っても拒否反応を持たない事、それと、私の仕事内容や仕事仲間について理解がある事――」 なるほどな。その両方の条件を満たせる相手となると随分と限られてきそうだ。 俺や三沢はどちらかと言うと条件の輪の中に入っていそうな気がする。 「あとは話が合うとか、フィーリング的な部分も楽しく過ごせる人――」 それも大事な要素だよな。俺も三沢もすっかりバルさんとは打ち解け気の合う間柄だ。 「最後に、私がこの人となら、と思える相手である事、ですかね」 「最後の条件が一番大事なんじゃないかなぁ? 相手から好かれる必要もあるけど、まずは自分が相手を好きじゃなきゃね?」 「バルさん。もし気になる相手がいるのなら、まずはアピールしてみないと。 拒否とか理解とかの前に自分が好意を寄せているって事を相手に気付いてもらう。まずはそれから、ですよ」 わずかに目を伏せ黙ったかと思うと再び意味ありげな視線を俺と三沢に流したバルさんは、別の紙袋から包装紙に包まれた円盤状のモノを取り出した。 「よく分かりました。おっしゃる通りだな、と私も深く感じ入りました。 ところで、私の仲間である異世界出身の者の一人が、セックスの時に使う道具などを扱うグッズ店、いわゆるアダルトショップをやっていまして、 そこで近々発売する予定の新商品の一つがこちら……、なのですけど」 「もしかしてまた俺たちにプレゼント、ですか? 悪いですよ。差し入れまで頂いちゃっているのに」 もらってばかりじゃ申し訳ない。ちゃんとお返しをしておかねば。 「ええ。そのつもりだったんです。でも、今から使ってみようかと思いまして」 「え? 使う? 今から?」 何だか嫌な予感がする……。 「そうです。このグッズを、使って……」 包装を外して中から出てきたのは、ぐるぐる巻きになっていた長さ1mはあるような長いディルド……いや、 左右両方に亀頭が作られた「双頭ディルド」だった。 陰茎部分の黒ずんだ皮膚色や剥き出しの赤い亀頭、そしてグロテスクに浮かぶ幾筋もの血管がやけにリアルで、 これ自体が「生き物」のような見た目をしている。 「このディルドの良い所はサイズも自由に変えられる上に、人数に応じて竿を増やして双頭から『多頭ディルド』にもなる所なんです。 なので、3人でセックスする場合はアナル同士を三連結するも良し、または『マイクロマジックミラクルビキニ』で3人ともペニスをマンコに変えて、3人一緒にマンコをグチュグチュ凌辱されて気持ち良くなる、何てことも可能なんです」 「……あ、あの~?」 「なんでしょう?」 俺は恐る恐る聞いてみた。 「そのディルドが凄いってのは理解できましたけど、3人とはどこの誰を言っているんです?」 「いやですねぇ。私と、十和田さんと、三沢さん。この3人に決まっているじゃありませんか?」 「は? はいぃぃ~?」 「僕らとマスターさんが?」 「『気になってる相手にはアピールする』……さきほど十和田さんが言ってくれました。だから私もちゃんとアピールしておきたいと思ったんです」 俺と三沢が互いを見、そしてバルさんを見つめた。 「もう胸の内に秘めて置くのはやめます。私はお二人とお付き合いしたいんです。どちらかお一人、ではなくお二人と」 バルさんが双頭ディルドの竿の中ほどをシコシコと扱いた。すると、ズブズブ生えて出てくる3本目の「陰茎」 「条件はお二人とも揃って満たしてらっしゃるんです。最後に、カラダの相性を確かめておきませんか? さぁ、三沢さんも十和田さんも『マイクロマジックミラクルビキニ』を穿いて淫乱マッチョに変身して下さい。 でないと私のペニスサイズや精液の量に普通の人間のままでは耐えきれませんから」 「ちょ、ちょっと待って下さい。どうして俺らがバルさんとセックスする必要があるんです?」 「ん~、僕はマスターさんとだったらアリかな、って」 「おい! 大慈! さっき俺が引越しの兄ちゃんたちに色目使った時には、ダメだって怒ってただろ!」 「喧嘩はいけませんよ? 喧嘩は。 そんな事で気持ちを乱すくらいなら、私とセックスして楽しい時間を過ごしましょう。 では、ビキニを穿いて性欲と精力を私に釣り合うよう大きくして頂けますか? 私、その辺りだけは魔王らしく強大なままですから」 「いや、だからぁ! まだバルさんとヤるなんて俺言ってねぇし! ちょ! ちょっと! バルさん! ケツワレを脱がないで下さい、って!」 ケツワレを脱ぐとバキバキ唸って体がマッチョな魔王の姿に戻るバルさん。 股間に聳える人外サイズの巨大な「魔王チンポ」は下に向いていなくて高々と天を突くように勃ち上がっている! ニッコリ微笑むバルさんの腕が俺に伸びる。真っ赤な舌がチロチロと青い唇を舐めて、獲物を狙う肉食獣みたいだ。 「あっ! コラッ! バルさん! 俺のズボンを下ろすなよぉ! 大慈も! わざわざビキニは持って来なくていいから!」 二人とも俺の話をまるで聞いちゃいない。バルさんはあっさり俺から身に着けている服を剥ぎ取ってしまうし、 三沢は自分から脱いでマッパになっちまっている。 「ん゛ひ!? っあ゛あ゛ぁーーっ!」 三頭ディルドの内の一本がズニュルと鎌首を巡らせた後、俺のトランクスの隙間を潜ってアナルに入って来やがった! 途端に俺は男同士で繋がる淫らな欲望で一杯に。 「やっべぇ~、超ぎもちぃぃ~! もっと、もっとぉ奥まで繋がりてぇ~!」 雄同士の快楽を求め、身も心も勃起しだした俺のケツを犯し始める三頭ディルド。 その三股に枝分かれする分岐部に刻まれていた文字が見えた。  『MMMMM』 機能と効果が最強である事を示す5つの「M」の文字だった。    終 登場人物 十和田 斎(とわだ いつき)30歳 結婚を視野に入れた交際相手を探していたが、なかなか交際の糸口すら掴めない武骨な見た目のサラリーマン。 同じ時期に転職した今の会社で三沢と知り合った。 不思議なビキニによってカラダだけではなくココロまで男好きに変わった。 三沢 大慈(みさわ だいじ)27歳 爽やか系イケメンで女性にモテる。 だが、根っからのゲイなので女性は眼中に無い。 アナルは自分で半年かけて開発した。 バルジアン 年齢不詳 カフェ兼メンズ下着ショップのオーナー。 そして、異世界では魔王だった存在。 勇者に敗れてこちらの世界に流罪となった。 自身が提供する大量の精液を用いて作られた下着を身につけ普段は人間に変身している。 自力でも人間化できるものの下着だと魔力を使わないのでラクなのだと言う。


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