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鷹取リュウゴ
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続・尻尾の玩具 8

8 SATISFACTION TAIL(満足の尻尾)  一晩中リクの巨大黒チンポでアナルを犯され何十発もイク快感を愉しんだ。 体力も精力も全然衰え知らずでまだまだセックスし続けていられそうだったけど、先に頭が「快感」に疲れを訴え、昼近い時間にようやく俺は、俺の性欲の暴走を収める事が出来た。 きっとリクの「雄っぱいミルク」の効果だけじゃなくリクからぶち込まれた精液や『P-テイル』の影響も大いにあったに違いない。 リクとのセックスをなんとかストップさせ、シャワーを浴びてからしばらくすると、チンポと融合した『P-テイル』もアナルに融けた『P-テイル』も分離して元の「尻尾の玩具」のカタチに戻った。 クニャクニャと柔らかいゴム製の玩具みたいな『P-テイル』 扱くとチンポみたいに堅くなって勃起するし先端部から透明な先走りまで漏れ出る。 不思議、奇妙、このアイテムは一体何なのだ? じっくりと見つめているとマッチョになってたカラダがサイズダウンして元に戻っていく。 リクみたくマッチョになったままじゃなくて何だか寂しい。 「プレイジャ、そこにいるんだろう? そろそろ姿を見せろよ」 リクが部屋の一角に向かって呟いた。 すると、何も無かったその場所にじわじわと人の影が浮かび、やがては影じゃ無くちゃんとした存在感のある人物の姿になった。 「は? え? いつの間に? この人は?」 袖なしパーカーに黒皮パンツを身に付け金髪鼻ピアスのチャラい若者だった。 見た目的に俺やリクより少し年下な気がする。てか、こいつ、前にリクの部屋に来た時、俺と入れ違いで出て行った青年だよな? 「いやぁ、さすがリク兄っすね! いつから戻ってるって気付いてたっすか?」 「気付くに決まってるだろう? 俺やユウゴとは違う精液のニオイをぷんぷんさせやがって。――あぁ、悪ぃ。 コイツがプレイジャ。一応俺と同居してる。まぁ居候ってやつ」 「早漏だなんて酷いっす! 俺、そんな早くイったりしないっす!」 「い・そ・う・ろ・う、だ! 早漏なんて言ってねぇよ!」 「っへへぇ~、と言う訳で改めて、初めまして! 俺は居候淫魔のプレイジャっす! いや~、ユウゴ兄さんの悶えっぷり! すんげぇエッチで良かったっす~! あんまりキモチ良さそうだったから邪魔しちゃ悪いと思って、透明になって部屋の隅っこで大人しく見学させてもらってたんすよ~!」 「大人しく、じゃぁねぇだろ? 俺らをオカズにずっとオナってた、が正解だろう? しかも、部屋に飛んだ俺らの精液をちまちまつまみ食いしやがって」 「淫魔? つまみ食い?」 うっかり聞き流してしまいそうになっていたが、プレイジャが淫魔ってのはどういう意味だ? 「まぁ、いきなりこいつが淫魔って言われても反応に困っちまうよな? 俺ん時もそうだった。ほら、プレイジャ。ちゃんと丁寧に説明しろ!」 「了解っす~!」 リクに催促され俺のそばに来たプレイジャが指をパチンと鳴らした。 すると、一瞬でプレイジャの衣服は消え去り、代わりに現れたのは濃い褐色肌かつ筋肉マッチョな逞しい肉体、 キリッとした赤い瞳をした目、鮮やかな紫色の短い髪、臍を囲むように刻み込まれた円形の淫紋。 最後の仕上げとばかりに額の両端からズブズブと2本の角を伸ばし、尻の谷間の上には黒い尻尾がズニュルと生えた。 「こっちの姿が淫魔の俺っす! どっすか? なかなかエロいっしょ?」 プレイジャが股間からボロンとぶら下がっているデカいチンポをドヤ顔で持ち上げた。 竿は黒いタトゥー入りで銀色のピアスがいくつも付けられた巨大チンポ。『P-テイル』を使ってないのに40cm近くもある。 「あ、ああ、うん。エロいね。で、淫魔ってのは、えっと、あの淫魔?」 「そうっす! あの淫魔っす! インキュバスって言った方がイメージしやすいっすかね?」 「要するに君は人間じゃない、と?」 「はい! 魔族っす! 淫魔界生まれの淫魔っすよ!」 人は理解不能に陥るとパニックになるか感情を失うかのどちらかになるそうだ。 今回の場合は後者。受け取る情報でダメージを負わないよう心理的防御機能が発動していた。 「そうなんだ。人間じゃなくて淫魔、インキュバスか。で、君はなんでリクと同居してるんだい? 淫魔界に帰らないのかな?」 「帰りたいのは山々なんすけど、精気、つまりエネルギーが不足してて世界の壁を超えられないんすよ~。大淫魔クラスともなると簡単に超えられるんすけど俺みたいな一般淫魔じゃなかなか……。 だもんでリク兄のお部屋で厄介になりながら人間たちから精気を集めてるんす!」 「それはまた苦労してるんだねぇ。で? リクに取り憑いてリクの精気を奪い取っている、と? ゆくゆくはリクの生命力を吸い取って酷い目に遭わせようとしてるのかな?」 「いやいや! そんなのする訳ないっしょ! 俺、リク兄の精気は大好物っすけど酷い目に遭わせる気なんてこれっぽっちも無いっす! 『P-テイル』をケンジ兄と一緒にいっぱい創ってくれるありがたーい人間なんすから!」 「『P-テイル』?」 「そうっす! 俺のチンポでもある『P-テイル』で一杯セックスしてくれてるリク兄やケンジ兄には感謝感謝っすよ!」 俺はリクに問うた。 「『P-テイル』がこの淫魔くんのチンポってマジ?」 リクは肯いた。 「ああ。それは事実だ」 前にも話したと思うけど、とリクは付け加えたけど、正直言ってあの時はリクが異様に興奮していく様子に気を取られて話してくれた内容はほとんど覚えていない。 俺は顔を淫魔に戻した。 「驚いた。あの尻尾の玩具、君のチンポなのか」 「そうなんすよ~! ほら、こうやってもぎ取ったら、俺のチンポはたちまち『P-テイル』になるんす!」 実演して見せてくれた。 淫魔プレイジャは股間から自身のイチモツをタマごと引き千切った。なのに血も何も噴き出ないで肉色のピアス付きチンポは小さく縮んで色までも真っ黒になって、やがてディルド風のアイテムへと変貌した。 いや、「ディルド風じゃない」それはまさしく『P-テイル』 ケンジによってリクが、そしてリクによって俺が男同士の快楽、アナルセックスの扉をこじ開け痛みしか感じなかった排泄器官を極上の性器に変えた不思議な「尻尾の玩具」 出来上がったばかりの『Pーテイル』から淫魔の股間に目をやれば、のっぺりとした股間から巨大なタマと一緒に新しい肉竿がズブズブと生え、亀頭や竿には黒いタトゥーも銀色のピアスも復活していた。 さすがにここまで目にしてしまうとプレイジャがヒトではなく淫魔なんだと認めざるを得ない。 俺の頭がおかしくなっていないのなら、との条件付きではあるが。 新しく出来たばかりの『P-テイル』をプレイジャは「記念にお一つどぞ! ユウゴ兄さん専用の玩具として使ってやって下さい!」などと言う。 もらった『P-テイル』はまだ温かく、精液の臭いや湿り気すら感じ取れる。 「あ~、先に言っとくけどコイツとは同居してるけど付き合ってる訳じゃない。強いて言えばペットみたいな感じだな」 「リク兄~! ペットって! そりゃないっすよ~!」 「だってそうだろ? お前、俺やケンジが産んだ『P-テイル』が欲しいだけじゃん。んなもん、俺らからエサもらって喜んでるペット同然だろ?」 「エサ?」 「ああ。プレイジャにとっちゃ俺らが産んだ『P-テイル』はメシなんだと。んで、俺やケンジがいっぱいメシを創るからこの部屋に居ついてやがるんだよ」 「居ついてるっていうかぁ、馴染んでるっていう感じ?」 「ちげーよ。 俺、知ってるんだぞ? 俺が新しい『P-テイル』創りをサボって、って言い方も変だけど、何日か産むのに間が開いたら、寝てる間にこっそり俺のマンコにテメェのチンポを挿入して『P-テイル』を孕ませてるだろ? 最初は『俺と「P-テイル」の相性がいいからマンコが消えないんだー』、とか言ってたけど、てめぇが消えないようにしてただけじゃねーか! ったく、油断もスキもあったもんじゃねーっての!」 「バレてたかぁ~。まぁ事実そうだけどリク兄、淫魔ってのは基本そういう生き物なんすよ? 寝ている人間に精を与えて孕ませる。 人間界で見かけた魔族に関する本にもそう書いてるじゃないっすか。しかも寝てるリク兄を起こさないようにちゃーんと配慮してんすよ? 睡眠不足は美容の大敵っすから!」 「配慮じゃねぇ! 朝っぱらから何本も何本も『P-テイル』を産み続ける俺の身にもなれっての!  俺はアレか? 朝起きたらホカホカのご飯を炊き上げている予約タイマー付きの炊飯器か何かか?  炊き立て産み立てを『さぁ召し上がれ』ってお膳立てする便利な調理器具じゃねぇんだけど?」 「でもでも、淫魔の在り方としてはこっそり孕ませちゃう方が自然で普通なんすけど~」 「あのなぁ、俺、そう言うの迷惑なんだけど?」 「ストップ! ストーップ! 二人とも!」 延々と痴話喧嘩を見せられているような気分になってしまって、ちょっとイラっとしてしまった。 リクに友情以上の感情を持った身としては「喧嘩する程仲が良い」やり取りを見せられて楽しい訳がない。 それに、これまでの「情報量」が多すぎてさすがにキツい。 感情と頭とを切り離して受け止め続けるにも限度がある。整理させて欲しいんだ。 「悪いけど俺、一旦帰るよ。リク、色々と教えてくれてありがとう。それと、記者だなんて嘘をついて悪かった。改めてごめんな」 頭を深く下げてから俺はリクの部屋を出て行った。 ◇  自宅に戻る途中だった。 いつもと変わりない日の光。いつもと変わりない街並み。 通りを歩く人々だっていつも通り他人には目もくれず忙し気にすれ違って去って行く。 寂しいような、それでいてどこかホッとする気持ちを感じているとどこからか声が聞こえた。 『今のお兄さん、まじカッコよくね? チンコが反応しちまったぜ』 『俺も。この辺に住んでるのかな? また会えるかな?』 気になって声のする方向を向いたら上下お揃いのジャージを着た高校生二人組とばっちり目が合った。 『やべ、俺らの会話が聞こえちまったのかな?』 『まさか。でも、聞こえてたら超ハズイんだけど』 「反応しちゃったのかい? なら、俺をオカズにしていっぱいヌイてくれよな!」 高校生たちは顔を赤らめぎこちない足取りで離れて行った。 また少し歩いていると自販機の横でコーヒーの空き缶を灰皿にしてタバコを吸っているサラリーマンがいた。 『あ~、すげぇ色っぽい男が俺みたいなシけたオッサンを見てるな。ダせぇスーツにくたびれた顔をした俺なんか全然釣り合わねぇけど、ワンチャン期待しちまうあたり俺もまだキモチだけは若いのな――、なっ!? 俺の心の声が聞こえちまったのか? マズい! こっちへ近づいてくるぞ!』 俺はサラリーマンをスルーして自販機のミネラルウォーターを買った。別に必要は無かったのだけど。 去り際、俺はサラリーマンの目を見てこう言った。 「全然ダサくなんかないしシけてないですよ? それに――」 サラリーマンの股間へ視線を飛ばした。 「若いのはキモチだけ、じゃないですよね? ここも、でしょ?」 俺は自分の股間をぬるりと手で撫でつけて見せた。 反応を見ずに自販機を後にしたら数秒遅れて背後から空き缶が地面に落ちる音がした。 俺はなんだか楽しくなってしまってニヤニヤが止まらなくなっていた。 自宅のマンションに到着してドアロックを解錠しているとスマホのバイブがブブブと振動した。 ポケットから出して見ればケンジからのメッセージだった。 途端、ニヤニヤが引っ込んで眉間が曇る。 俺を騙してラガーマンと引き合わせた「言い訳」を送って来たのか、あるいは自分の事を棚に上げて俺が本業を偽っていた事への「文句」が書いてあるのか。  『おめでとうユウゴ! お前とセックスしたい!』 「…………あっはは! 何だよ! これだけ? バッカじゃねぇの! マジでケンジの奴、いきなり何送って来てんだよ! まったくこういうトコは昔と変わんねぇよなアイツは……」 俺は声に出して笑った。 なのに目には涙が浮かんだ。視界がぼやけたままドアを開け中に入った。 閉じたドアを背もたれにしてうずくまった俺はもう少しだけ泣いた。 「……俺の方こそバカじゃないか……。気にしなくても良い事を気にして、張らなくて良い見栄を張ろうとした俺の方が、……ケンジより、リクより、もっとバカで情けない奴じゃん……」 『P-テイル』の事、淫魔の事、これからの事、リクとケンジの事。 考える事はいっぱいあった筈なのに俺はまた俺自身の事で一杯になっていた。 ただ一つ、中でも強く思ったのはケンジにもリクと同じようにちゃんと謝りたい、それだけだった。


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