うさぎ男の新年奉迎祭 9
Added 2023-10-22 08:12:30 +0000 UTC9休息中にヤルべき事 [12月31日 11:00] 「一つ言い忘れてたが、開、お前だけは外出しないで斎館の中に居てくれ」 「俺、島に来てから港とこの建物の中しか知らないんですよ? 自由時間が貰えるんなら少しは観光したいんですが~?」 「本当に悪いな。大祭が終わる元旦の朝までは辛抱してくれ。終わったら俺が案内してやるからさ」 「約束ですよ? こんな南の島まで来て綺麗な景色の一つも見ずに帰ったりしたら、さすがに根に持ちますから」 「分かってるって! 定番の観光ポイントから俺のオススメの場所までちゃんと連れて行ってやるから!」 皆が去ってガランとした斎館。 眠れはしなかったけど俺用の個室から大広間に行くと昼メシとして用意されたご馳走がすでに並んでいた。 咬牙先輩は歳神様を祀る洞窟やその周辺の下見に行くと言って創平さんと一緒に出かけてしまった。 沢山の料理を前に一人でいると急激に寂しくなってしまう。 気付けばやっぱり甘い香りがそこかしこで感じられる。俺にしか嗅ぐことのできない不思議な香り。 嗅いでるだけでじわじわチンポに力がこもってドクドクと脈打ち始めてしまう。 「……どうしよ、誰もいない時にこんなムラムラしちゃって……。オナニーでもしておこうかな……」 先輩は近侍の皆に「無駄撃ち禁止」と通告していたけど「ご神体」の俺には特に何も言わなかった。 「だったら問題無いよな? 島に来てからずっと先輩や誰かに弄られたり掘られたりして一人でオナるヒマなんて無かったけど、サクッと抜いて大人しくさせておこう」 食べ物のある大広間でオナニーをするのはさすがに気が引けたので自分の部屋に戻ってやる事にした。 六畳の和室に一組の布団と箱ティッシュ。 一人でシコるにゃそれで十分事足りる。 勃起したチンポを握りしめて軽く上下に動かせば、甘美な快感がドロリとチンポから流れ出し透明な蜜が亀頭の先に雫を作る。 オカズは取りあえず咬牙先輩のカラダやチンポを思い浮かべ、島に来てからのセックスを脳内でリピート再生。 「あぁ、先輩ぃぃ、また俺のケツにでっけぇチンポをぶち込んで下さいぃぃ! き、来た来た来たぁ、あ、ああ、あっ! そこ、凄いっ! 先輩の亀頭が! ゴリゴリあたって! マジ気持ちイイよぉ!」 先輩に犯されている時の喘ぎまで自演しながら左の手指をアナルに挿入。 右手でチンポを扱きながらダブルで刺激を加えてやると、まるで先輩の本物のチンポで犯されているような感覚になってしま、……わないよなぁ。 やっぱり指じゃ物足りない。 セックスの記憶を脳内再生させればさせる程にホンモノのチンポが欲しくなってしまう。 「弱ったな、俺ってここまでチンポ好きになっちまってたのか。先輩どころか俺以外誰もいないってのにどうしようか」 ここで急激に甘い香りが強くなった。 芳香剤を顔のそばに置かれたような強烈さで頭がくらくらしてしまう。 「うう、何だよ、この強い匂いは……。どこから匂いが来てんだよ?」 『――私が相手になろう……』 「へっ? い、今の声って?」 『私がお前の相手になってやろう。いわば予行演習ってやつだ。[卯波 開]よ、さぁ、我がペニスをその身で受け止めてくれ』 どこから聞こえてくるのか分からない。 周囲のそこかしこから声が届いていた。 発信源を探して周囲を何度も見返していると俺の真後ろにスッと光の柱が立った。 「へっ!?」 光の柱は光の「人」のカタチになり、甘く濃密な香りをその中から発している。 「ゆ、幽霊!?」 『恐れるな。恐れの感情は私を歪ませる。認知の歪みはそのまま私と言う存在を私からかけ離れたモノに変えてしまう』 「幽霊じゃない、っての?」 『今の私はそのような概念には当てはまらない。強いて言うならば思念体だ』 「思念体?」 『思念がそのまま実体となったモノ。幽霊とは違うモノだと考えれば良い』 光の人は白い光を放ったまま俺のケツをぐっと掴んだ。 輪郭がぼやけて幽霊みたいなのにケツを掴んだ手は温かく、いやにハッキリとした存在感を持っていた。 「俺に取り憑いて殺したりしないのか?」 『だから言ったであろう? 私は幽霊でも悪魔でも無い。お前はこれから私に会いに来ると言うのに。……なるほど、強いて言うなれば予行演習と言うより味見に近い行為だったかもな』 一人で何やら納得している自称「思念体」 俺は得体の知れない相手なのに逃げると言う発想を思い付けなかった。何故か恐怖が消えていた。 「じゃぁ思念体さん。ちょっとだけ俺の相手をしてもらえます?」 『ふふ、我の事はそうだな、ラビット、とでも呼んでくれ』 「はぁ、思念体のラビットさん、すか。了解しました」 白くぼやけたラビットの手が俺の脚を掴んだ。 膝を屈曲させM字に開脚させ間に胴体らしい部分を滑り込ませる。 『やはり、お前とは波長が合うな。触れると余計に明確になる。12年、いや24年ぶりにあの感覚を味わう事ができるのか……』 「もしかして、ラビットって歳神様?」 『……今は何も言えぬ。今は、な』 ラビットの股間、とおぼしきあたりから角のように突き出ているモノが俺のアナルへズブブと潜り込んで来た。 「んん゛っ! んぐぅ゛、ン゛ン゛ん゛う゛う゛ぅぅーーーーーっ!」 『――――』 何も言わないまま人のカタチをした白い光の「ラビット」は腰を前後に動かす。 グインッ! グインッ! と腰をしならせ金属板のように体を揺らしている。 「ぬひ! んあ゛! ぬぐふ! あぁ、やっべ! すげぇ感じるっ! キモチイイッ!」 『――ああ、我も、オレも、ワタシも、言葉に形容しがたい快感を得て、早く、お前と一つに……』 俺のケツの中でラビットのモノがググッとサイズを大きくさせた。 「んお゛お゛っ! でか、デカくなってるっ! ああっ! イイッ! あ、あぁ、当たってるッ! 俺のケツが! ケツん中が蕩けるっ!」 サイズ感が半端なくデカい割に動きは滑らかでヌチュヌチュとスムーズに前後しているし的確に俺の前立腺を刺激してくるものだから、俺はあっけないほど短時間で絶頂に達した。 「どひぃぃっ! イっちゃうっ! イグッ! イグイグッ! も、もうっ! 無理ぃっ! イッちまぅぅぅぅーーーーっ!」 『おぉ、これほどの締め付け、素晴らしい……。ふむ、我もこのまま射精させてもらうとしよう』 グッと腰に力を入れたラビットが抉るような動きでもって俺のケツ奥をグリリと責めた。 瞬間、俺はチンポから精液をビュルゥと漏らしラビットもまた俺の中で熱い飛沫を放出した。 「はぁ、はぁ、すっげぇ、最高に良かった……。きもち……、よかった……」 ケツの快感の余韻に浸りながらラビットを見た。 白い光のヒト型もまた俺に微笑んでいるように見えた。 『ああ。このような思念体ではなく本体でお前と交尾したい。いずれその時が来ると知ってはいるが、お前が淫らに男たちと交尾をしている光景をただ見ているだけでは我慢ができなくなった。許せ』 「許すも何も、俺こそ煽ってたみたいですみません……」 甘い香りが俺のカラダ全体を抱きしめるように拡がった。 強いけれどイヤじゃなくて、むしろ安心させてくれる。 『最後に一つ、我が思念体がここへ来た事は誰にも内緒にしていてくれ。お前だけでなく他の者の認知によっても影響されるのでな』 「はぁ、分かりました」 『素直で愛い奴。では、また後程』 光のヒト「ラビット」はそう言うとふわーっと消えてしまった。 消え去ったら甘い香りも薄くなった。 「いや~! 凄いモン見ちまったなぁ!」 「うわぁっ!?」 いきなりの声に驚いた。 見れば、仮眠部屋のドアの向こうに亥坂くんや戌桃くん、それに創平さんに咬牙先輩まで! 「か、帰ってたんすか!」 「ああ、ちょっと前に、な」 「てことは、あ、あの、一部始終を見ていたと?」 「まぁ、最初からじゃないがそれなりにな」 この島に来てから散々セックスしてはいるけれど、覗き見られたらやっぱり恥ずかしい。 「いやぁ~、見応えのあるオナニーだったね~。大晦日の大事な祭事の前じゃなきゃ絶対に手を出してたなぁ」 創平さんが褌の前をぐいぐい直している。 「俺もっす。オナニーであんなに盛り上がってるなんて、卯波さん、やっぱ『ご神体』だけあって俺らと違うんですね」 亥坂くんまで。 でも、オナニーって? 創平さんも同じような事を言ってたけど。 「寅浜の兄貴が抑えてくれなきゃ俺、あとちょっとで卯波さんに手を出してましたね。あんなエッチなオナニー見せられても我慢しなきゃならないなんて、マジ地獄でしたよ~」 顔を紅くしている戌桃くんも股間をもぞもぞ弄りながら、恨めしそうに俺を見る。 「でも、オナニーって?」 「はぁ? 今までお前がヤッてたじゃねぇか。一人でケツとチンポを弄って喘ぎまくってたくせに何を今さらとぼけてるんだ?」 「一人? いや、俺は――」 ここで俺はラビットが「誰にも内緒にしてくれ」と言っていた事を思い出した。 「あ、う、うん、そう、っすね。俺、は、そう、一人でオナニーして……」 「まるで誰かとセックスしてるみたいな動きとか言葉とかもマジで凄かったっす」 亥坂くんが敬意のこもった目で俺を見つめる。 「卯波さん、奉迎祭が終わったあともずっと島に居てくれればいいのになぁ~」 戌桃くんが切ない目を俺に流して甘える。 「大広間に居なかったし、食事に手を付けた様子もないから呼びに来たんだが……」 ここで俺の腹の虫が鳴った。 「そうだ。俺、昼メシ食ってなかった」 「だったら俺たちもまだだから一緒に食べるとしよう」 ドアの向こうへ引き上げて行く咬牙先輩たちの背を見つめながら俺は状況を理解した。 ラビットの、思念体の光は俺以外の人には見えていなかった。 ただの自慰行為として映っていたのだ。 「てことは、やっぱ幽霊と同じ?」