SamSuka
鷹取リュウゴ
鷹取リュウゴ

fanbox


うさぎ男の新年奉迎祭 8

[12月31日 6:00]      『新年奉迎祭』のメインの日。今年最後の一日、大晦日の朝を迎えた。 昨日は朝から晩まで入れ替わり立ち代わり近侍の男たちに犯され、アナルが乾く間もなくセックスし続けていた。 セックスで快感にまみれながらではあったけど気付いた事がいくつかある。 やっぱりいくら精液を注ぎ込まれてもカラダに異変は起きない事。 犯され続けているのに疲労残らず体力がその都度回復している事。 相変わらず排泄が無い事……。 さらには、もう追加の黒まむしドリンクは飲んでいないのにイクたびに精液が何度でも放出できる事。 これらを「ご神体」だからの一言で片付けていいのかどうかはともかく、そう言う理解で収めておく以外考えても無駄なんだろう。  そしていよいよ今日は12月31日の大晦日。 目覚めるとあの甘い香りがまた漂っていた。鼻が慣れたためかむせ返るような濃さは感じない。 ただ、じっくりと匂いを嗅いでいると股間に血液がドクドクと集まろうとしていく事に変わりはない。 咬牙先輩にチンポを嵌められたまま眠り、そして目が覚るまでの流れは前日の朝と同じだった。 ただ、朝食後に「ヤリ部屋」へは移動しなかった。しかも先輩は褌一丁ではなく上半身に法被を着ている。 いかにも「お祭り」に参加しているみたいだ。 「みたいだ、じゃなくて祭りだっての。新年奉迎祭のメインは今夜からだ。改めて言うが卯波、お前が主役なんだぞ? その自覚はあるのか?」 「うーん、あるのか、と言われたらあんまりは無いっすね。でも、そうっすか。今日はセックスしないんですか……」 ここまで連続でケツを掘られてたのにいきなりストップするなんて、ちょっと、……ね。 ケツが寂しく感じるなんて、俺、すっかりアナルの快感に嵌っちまってるんだなぁ。 「いや、セックスはある。形は違うが性行為はある。ただ……」 「ただ、なんすか?」 「ああ、ここから先は大広間で、近侍の皆が居る前で話そう」 「はぁ、分かりました」 ◇  [12月31日 8:00]    大広間にて焼き魚と味噌汁とごはんと言う純和風朝食を食べ、思い思いにくつろいでいたら咬牙先輩がスックと立ち上がった。 「さて、いよいよ大晦日となった。前回の経験者は分かっているだろうけど今回初参加の者、そして島外から来て頂いた『ご神体』の卯波のためにもここから先の段取り、最も大事なこれからの流れについて説明させてもらう」 俺だけが相変わらず全裸。 なのに咬牙先輩も他の近侍の男たちも褌に法被と言う祭り装束を身に付けていてすこぶるカッコイイ。 主役って割に俺が一番粗末な扱いを受けてやしないか? 今さらと言えば今さらだけどさぁ。 「日没と同時に斎館の裏にある洞窟の扉が開く。内部は簡単に言うと四つの部屋に分かれていてそれら四つの部屋を抜けなければ最奥部にある歳神様の部屋に到達できない」 ふむふむ。ゲームのダンジョンと同じだな。 「部屋から部屋に移動する時には封印を解除するためのロックを開けなければならない。ただ、そのロックを解放しようとすると自動的に罠が発動するので最低でも3人の近侍が残って罠の相手をしなければならない」 四つの部屋、ひと部屋につき罠の処理に3人……、だから12人? 「元旦の朝、厳密に言うと日の出の時刻までに神の依り代となるご神体の卯波を歳神様の元まで無事に送り届ける事で新年奉迎祭は完了する。 なので卯波、分かっているだろうが最後の、歳神様がおわす部屋に入る時はお前一人だけになっている。 命の危険は無いが無事に歳神様をそのカラダに受け入れ、新しい一年を祝福に満ちためでたい年にしてやってくれ」 なんか、最後の部分は急にざっくりとした説明になっちゃったけど、単独で行動すると言う点は理解できた。 「説明はひとまず以上で終わりとなる。最後に組み分けを発表する。まず第一の部屋、春の褥(しとね)は子河さん、申尾さんと酉原さん。お願いします」 「おう。まずは前回の大祭経験者で抑え込めっつうこったな! 分かった、やってやるよ!」 子河さんが威勢よく先輩に応じた。 「次の、夏の床(とこ)は、戌桃、そして亥坂、巳園さんで対応して欲しい」 「了解だ。経験者の俺が初参加二人のバックアップ、みたいな編成だな」 巳園さんの言葉に咬牙先輩が深くうなずいた。 「秋の閨(ねや)には丑満さん、午枝さん、未江さんで頼みます」 「まぁ、妥当だね。地味な三人だけど粘り強さは一番ありそうだし」 未江さんの発言は謙遜でもなんでもなくこのメンバーの中であれば、の「客観的」な判断なんだろうな。 「最後の冬の室(むろ)は俺、寅浜と創平、卯佐野があたる」 「いいね。気心の知れた三人で卯波くんを最後まで押し出そうとするのが気に入ったよ」 創平さんが待ってましたと胸を張った。 卯佐野さんは初参加組みの一人だけど咬牙先輩も創平さんも十二年前の経験がある。 罠の対応にどんな能力が必須かはいまだに分からないけど奥へ向かう程難度が増すのならパワーのある咬牙先輩と警察仕込みの格闘術を備えた創平さんの二人は心強い。 説明とメンバーの組み分け発表を終えた咬牙先輩が俺の元に近づいた。 「お前は……、開はそんなに身構える必要は無い。歳神様の間に到着するまでは俺たちが全力でフォローする。 だから、俺たちがどんな風になろうとお前は歳神様を身に受ける事だけを考えてくれ」 「歳神様のイチモツを体に収める、ってヤツっすね?」 「ああ。人間離れしたどデカいサイズをケツに挿入する事になる。そして、大事なのはちゃんと気持ち良く感じなくてはならない、と言う点だ」 「もしも気持ち良くなれなかったら?」 「……そうなったら、新年奉迎祭は失敗となる。新しい一年を祝福する事がかなわず、凶事・悪事がはびこる、かもしれない」 それって気分の問題かも知れないけど、めでたさが感じられない新年って俺も嫌だな。 「……最後にもう一つ、前回の新年奉迎祭は失敗に終わっている。なので十二年前から今年に到るまで色んな不吉を招いてしまった。 俺たちの国ではないものの戦争が始まってしまったり、世界的な疫病が流行ったり、不況が長引いたり……。直接の原因はもちろんそれぞれ違うだろうが、間違いなく奉迎祭に失敗した影響が色濃く反映されている」 「そ、それって何気に世界に関わる重大事じゃないっすか!」 「驚いたか? 実はそうなんだよな。こんな太平洋の沖に浮かぶ小さな離島の新春行事でもって次の十二年の傾向、つうか在り様が変わってしまう。 だからこそ今回は成功で終わらせたい。それもこれも開、お前のそのカラダにかかっているんだ」 俺は緊張のあまり緩んだはずのケツ穴がギュゥと窄まるのを感じた。 「はは、そう緊張すんな。肩に力が入り過ぎると感じるモノも感じなくなっちまう。それに、もし失敗したってその場で命を失う事になんかならない。 もちろん俺も、俺たちも全力でお前も護るからな」 「で、でも俺、そんな大役だなんてちっとも思ってなくて、もし、もしも俺が失敗したら、またどこかで戦争が起きたり、訳の分からない伝染病が拡がったりするんすよね? だとしたら、俺のせいで大勢の人が死ぬって訳で、俺、そんな責任重大な祭りのメインになんて……」 怯える俺を咬牙先輩がグッと抱きしめた。 「巻き込んじまってすまねぇ。だが、開。お前なら最後まで立派に勤め上げてくれると信じている! まぁ、散々脅かしておいてなんだが、俺はお前さえ無事ならどうだっていいんだ。歳神様よりも世界よりも、お前が、まずはお前が無事で、いてくれればそれで……」 「先輩……」 「そうだよ卯波くん、あんまり気負い過ぎなくていいからね」 俺の後ろにいた創平さんが微笑んでいる。 「大事な部分を今まで黙ってたのはさ、先にあれこれ聞かせてしまうと卯波くんが不安に押し潰されないか、って咬牙が心配したからなんだ。 もちろん、歳神様について先入観を持って欲しくない、って面もあるにせよ、ね」 「怪我をした弟の代役として引き受けてくれて感謝は尽きない。だけど、あのまま弟の磁場に任せるより卯波くん、 君にお願いした方がうんと奉迎祭の成功率は上がる。そう確信している。君とのセックスで味わえた快感が何よりの証拠だ」 卯佐野さんが申し訳無さそうに、けれど力強い瞳を俺に向けている。 「俺だって、最初の最初にお前を逸材だ、って言ったろ? そいつぁ嘘でも世辞でもない。俺の正直な直感だ。 いや、直感じゃなくて今ならやってくれるって信じている。 だから、きっとうまく行く。間違いねぇ。要するにでっけぇ獲物を釣り上げる気でどーんと構えてろ! な!」 子河さんがニヒヒと笑って俺の背をバシンと叩いた。 続いて子河さんだけじゃなく近侍の皆さん全員が俺の不安を取り除こうとして励ましてくれる。 ここまで応援されちゃったらさすがに、ね? 身構える部分がなくなった訳じゃないけど、やれるだけやってやろう、って気にはなる。 「ちなみに、12年に一度の大祭じゃない年の新年はどんな祭りを開催してるんすか?」 「例祭の年の新年? そいつはまぁ、ヤりたい奴がサカっているだけだな。大晦日の夜に斎館に集まって、年齢の区別なく気の合う者同士でセックスして、そして日の出の頃に洞窟の中の歳神様に祈りを捧げてから初日の出を拝めばおしまい、ってな」 咬牙先輩に続いて創平さんも教えてくれた。 「だからさ、大祭の年よりも例祭の年の方が斎館は賑やかなんだよね。一応17歳以上って縛りはあるけど、長老組も加わるし12人の近侍だけって区分もしないから大晦日の斎館は超満員になるんだよ」 「卯波くんも来年の大晦日に来てご覧。斎館には男たちが一杯で、立ったままそこらじゅうの男と嵌め合ったりしゃぶり合ったり汗だくで熱気むんむん。それは壮観だからさ」 丑満さんがニマニマ笑っている。例祭にかこつけて相当遊んでいるに違いない。 「さて、そろそろ一旦解散しようぜ。夕方、日没の一時間前には斎館の大広間に再び集合してくれ。それともう一つ。 洞窟に挑む前に俺たち近侍が種切れを起こしちまってはご神体を護るなんざ夢のまた夢。言うまでも無いがザーメンの無駄撃ちだけは控える事。以上だ」 咬牙先輩のこの宣言でもって俺も近侍の皆さんも夕方までフリータイムになった。


More Creators