うさぎ男の新年奉迎祭 14 終章
Added 2023-10-22 08:21:15 +0000 UTC14終章 東京 [1月3日 19:00] 六日間の旅を終えて東京へ。 元旦の夜にはフェリーに乗っていたから雄兎成島を観光できたのはたったの一日だけ。 島の女性たちとは入れ違いになり俺と先輩を見送るのは男たちしかいなかった。 そうして24時間の船旅を終えた東京の港はいつもどおりの冷たい冬景色。 さすがに船旅の疲れが出てしまい早々に先輩とは別れて自宅へと帰らせてもらった。 ドアを開ければ見慣れた部屋。なのに見知らぬ誰かの部屋のように感じた。 「島じゃ一人きりの時間の方が短いくらいだったもんな。それにしても、凄い体験をしたんだよな……俺」 12人の男たちとセックスした事。 神様の思念体ともセックスした事。 そして、俺と一体化した神様は実は宇宙から地球を支配するためやって来た地球外の存在だった――なんて事。 「あ~、情報量が多すぎて消化し切れない!」 頭がごちゃごちゃして整理はつきそうにないけど、その中でも咬牙先輩と両想いだったと知れた事や俺の秘密、うさぎ男でも付き合いたいと告白してくれた事だけは何にも代えがたい最高の思い出になっている。 「結局これも神様のご利益みたいな? 俺と先輩の縁を結んでくれてマジで嬉しい……うひひ」 ニンマリと笑みがこぼれる。 けど、その直後に寂しい風がするりと心に吹き抜けた。 「俺ばっかご利益もらえて、ラビットがいなくなる……、もう孤独に耐える必要は無いとしても、消え去るなんてやっぱ寂しいよ」 (――ふむ、寂しいなんて言ってくれて嬉しいぜ) 「は!?」 どうしてラビットの声が聞こえるんだ!? ここは雄兎成島じゃなくて東京の、俺の部屋の中なんだけど! (島の外に出られるなんて思ってもみなかったが、それもすべて開、お前のおかげだ) 「はいぃ!? やっぱり、ら、ラビット!?」 夢を見ている訳じゃない。頬を叩けば痛みを感じるし。 俺は周囲を見渡した。ラビットの奴、消えたかと思ったけど消えて無かったのだ! 「ど、どこに! 思念体なのか?」 (どこに、って。そりゃお前の中さ。『俺』と融合したままだってのを忘れてないか?) 「あっ!」 思い出した。 神様が宿っている大神竿をカラダに挿入したあと、ソレと融合したまま分離していなかった事を。 「てっきり俺は、消滅しちゃったのかと思った」 (いや~、『俺』も遂にそうなるだろうな、と予測してたんだが見事に外れちまった。逆にお前の中でカラダを再構築できるまでに回復できた。もらったエネルギーが今回特に濃かったしな!) 「さ、再構築?」 額に汗が浮かぶ。嫌な予感がしたからだ。 (よし! ここらで分離しておくとするか! 服を脱いでケツを開放してくれ!) 尻の奥がムズムズとした。 俺は慌てて穿いていたスラックスを脱ぎついでに上半身も裸になっておいた。 南の島とは違い暖房を付けたばかりの部屋の中はまだまだ寒く、脱いだ途端大きいくしゃみが飛び出た。 「んぐぅ! んホおぉぉ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーっ!」 下腹部に集まる何かがケツの中で凝縮し、一つの物体になっていく。 そいつは俺の中で成長してサイズをどんどん大きくさせ、下腹部をこんもりと盛り上げる。 そして成長し切った物体は俺の肛門をこじ開け頭を覗かせるとずるずる這い出してきた。 出て来た物体は、俺のケツに挿入された大神竿、に似ているけどサイズが全く違う。 30cmほどの巨大さながら、市販されていてもおかしくは無いサイズのチンポそっくりの張り型にそっくり。 亀頭がデカくて血管がゴリゴリ浮き出ている卑猥な男性器が俺の尻の穴からボトリと床に落ちた。 急な排泄……いや、排出に戸惑っていると、ディルドの亀頭からビュルルと液体が溢れ、拡がり、溢れながら瞬く間に人のカタチへと姿を変えてしまった。 「っふぅぅ……。分離及び肉体の再構築も完了、と。生体機能に異常は無し。オールオッケーだな」 「ラ、ラビット? なのか?」 股間に30cmのディルド並み巨根を備えた男は、いかつく盛り上がっている筋肉を見せつけながら俺に微笑んだ。 「そうだ。まぁ、ラビットってのは仮の名だがそのままで良い」 銀色の髪に整った美青年の顔。 太い首に盛り上がる肩と胸。 分厚い背筋とボコボコに割れた腹筋の下には立派なチンポを携え、パンパンに肥大している太もも以上に存在感を示す。 どことなく咬牙先輩のようでもあり創平さんのようでもあり、親しみやすい雰囲気を漂わせている。 「め、めっちゃ、カッコイイ……」 俺がイメージする中でも一番の、どストライクな外見の男。 「ははは! そいつは良かった! 気に入ってくれて何よりだ。それじゃぁ、これからヨロシクな! 相棒!」 「は? 相棒? これから、って? え? ええ?」 「何を面食らってんだ? 『これからはお前の好きに生きろ』と言っただろ? なのでそうさせてもらう事にした」 「な? なんで? どうして? 島は? 島に居なくていいのかよ?」 「それはもう大丈夫だろ? 飢餓も無いし争いも無い。俺が見守っている必要はない。どっちみち俺の出番なんてもう無いだろうしな」 「いやいやいや。だとしても何で――」 「好きに生きろ、一個の生命体として思い通りに生きろと言われて、だったら俺は気に入った人間と一緒にいたい、と思った。つまり、俺自身の幸せを求める為にもお前のそばにいる事にした」 「で、でで、でも――」 「でももクソもあるか。惚れた人間から離れたくないってのは生き物として当たり前の感情、だろ?」 「惚れた? 俺に?」 銀髪のイケメンマッチョが大きくうなずいた。 「ま、待って! 待ってくれ。俺の中に居たんだから俺の記憶も、咬牙先輩への思いも分かってるんだろ?」 「まぁな。だが、俺は気にしないぞ」 「いや、気にしろっつの!」 「むぅ、気にしたところで俺のお前に対する感情は変わらんのだが」 「だ、ダメだって! 俺の大事な人は咬牙先輩一人だけだっての!」 「……せっかくお前の持つ最も理想のタイプのイメージを元に肉体を再構築したが、それでも効かないとは。 意外に身が堅いのか?」 顎に手をやり思案するラビット。 その視線が俺の股間に向かった途端、ニヤリと不敵に唇を歪めた。 「――でもなさそうだな。俺にしっかりと欲情しちまってるし。開、お前のチンポはしっかりと勃起してるぜ?」 「ん? ほわわぁっ!」 視線を下げ股間を見ればギンギンにいきり勃つ俺のチンポ。 「ほら? お前は俺とヤリたいんだよ? なぁ? 俺とがっつりセックスしてぇ、ってカラダは正直に反応してるぞ? 溜め込むのは良くねぇ、と言ってただろ? だったら――」 ラビットの太い腕が俺のチンポを握り、シコシコと扱き始める。 「俺とセックスしようぜ? お前とシンクロしてたからどこが気持ちいのか、どんな責めが好きかなんざ全てお見通しだ」 「あっ! っくんぁぁあっ!」 握り方が絶妙だ! 凄い気持ちいい! も、もっともっと、チンポを扱いて、弄って欲しくなる! ――だ、ダメだ! このままラビットに押し切られる! 先輩と結ばれたばかりなのに! 助けて! せ、先輩ィィぃっ! ここでいきなり玄関の扉が開いた。 「なぁ、晩飯がまだならこれから鍋でも一緒に食おうぜ? 外で食おうにも三が日はどこも閉まって、る――」 最悪のタイミングだ! よりによってこんな時に咬牙先輩が俺の部屋に来るなんて! 先輩の手から食材の入ったビニール袋がバサッと落ちる。 目を丸くして呆然と見つめる先輩の視線が痛すぎる。 何かを言おうとした先輩よりも前にラビットが先に声を掛ける。 「おうおう! お前も来たか! 前回の奉迎祭の時に味わったお前の精液も格別だったぞ! よし! それなら今夜は三人で愉しむとするか!」 「俺の精液の、味?」 「せ、先輩! こいつは! ラビット! いや、島の歳神様なんすよ! 俺にくっついてこっちまで来ちゃったんです!」 「は? この男が歳神様? ……は? 島じゃなくて東京に?」 ラビットはにっこりと微笑みながら頭にウサギの耳を生やし尻の上にウサギの尻尾をぽこんと膨らませた。 さて、この場合俺はどう説明すればいいのだろう? 消えかけていたラビットが俺の中で受肉してしまったと言う所から? それとも、俺の理想とする男のイメージを勝手にパクって構築したせいでこんな見た目だけど本当に島の歳神様だと言う辺り? ラビットが小さく何かを呟いた。 良く聞き取れなかったけど先輩が驚いて「何でその事をお前が!?」と叫んでいる。 「何で? それは前回の大祭の時に俺をケツ穴に挿入しておきながら絶頂しなかったんだから知っているさ。 あの時のお前は創平と付き合い始めたばかりで気持ちの余裕などなかったのだろう? 俺に何度も祈ってたしな。 創平が他の男とセックスしないようにしてくれ、と」 先輩が頭をぐしゃぐしゃと掻き顔を真っ赤にしている。 「……マジであんた、島の神様かよ。俺の当時の願い事を知っているのは神様くらいだもんな」 「納得してくれたか? だったら早速俺と開と三人で――」 先輩が部屋に入りながら来ていた服を脱いでいく。 「せ、先輩? ちょ、まさか……」 「こいつが神様としても開を譲る訳にゃいかねぇ」 「先輩……」 やっぱり先輩は俺を心底愛してくれている。ホッとして胸を撫で下ろす。 「ただ、神様が俺を求めておられるのなら応えない訳にもいかねぇ。だから、こうするしか無ぇ」 全裸になった先輩が俺の隣に並んでチンポをラビットに差し出した。 「なんでそうなるんだよぉぉーーーーーーーっ!」 俺の想像を超える展開が島から戻っても続くなんて誰が予測できる? チンポをラビットにしゃぶられよがり始める先輩。 チンポをラビットに扱かれ鼻息をますます荒くする俺。 結局俺まで発情が抑えられずウサギ男に変身しちまってセックスしか考えられなくなってしまう。 チンポだけじゃなくケツも弄って欲しくなり自分から求めてしまう。 これからどうなるのか。 これからどうなってしまうのか。 先の事はちっとも分からないけど、今はただ先輩とラビットと二人の男に掘られたくてケツをくねらせるスケベで浅ましいウサギ男に成り下がっていく。 極太い快感をアナルで味わいたいだけのケダモノに堕ちていく。 思い切り深いところまで貫かれ、頭がくらくらする甘い痺れを味わいながら新たなる一年が去年とは比べ物にならないほどエッチで満ち足りたものになりそうな予感を掴み、口とチンポから涎を垂らしては喜悦に咽ぶのだ。 終