6実践 「やぁ、いらっしゃい。ミナトくんが言ってた子かな?」 スーツを身に付けた30歳くらいの男が人懐っこい笑顔で出迎えてくれた。 「そ、そうです」 アイツ、俺が行くって連絡入れてたんだな。 「あれ? 二人? 一人だけかと思ってたんだがなぁ」 「まずかったですか?」 「いんやぁ? 全然。一度に二人もお相手できるなんて嬉しいよ」 と言う事は、相手をしてくれる女性は一人だけなのか。 「あれ? やっぱり一対一が良かったかな? すまないね~。この時間だとまだ集まりが悪くってさ。ここが賑わうのって 大抵21時からくらいなんだよ」 「あ、いえ。居て下さるだけでもありがたいです」 「へぇ~? 良い子だ。そんな殊勝な事言われたら俺、張り切っちゃうよ。でも、その前に――」 いくつか約束事があるから先に説明させてもらう、とスーツの男は話し始めた。 「この部屋はいわゆる紹介を受けた会員だけが入る事を許される、非公開型会員制クルージングスペースとなっているんだ」 「クルージングスペース?」 「分かりやすく言うとヤリ部屋って意味さ」 俺とタケルとが「やっぱりな」と、うなずいた。 「このスペースは無料で提供しているけれど実際には有志のカンパで維持されていてね、基本的に必要なアイテム、たとえば、ゴムとかローションとか、ティッシュなんかは用意してあるものを自由に使ってくれて構わない。 ただ、それ以上のグッズは利用する各人に任せている」 「分かりました」 「あとは、苗字で呼ぶのは基本NG。名前もできれば源氏名の方が望ましい。ミナトくんはもうミナトくんで定着しちゃったから例外だけどね」 「じゃぁ、俺は『カケル』こいつは『アキト』でお願いします」 タケルの奴、勝手に俺の源氏名まで伝えちまった。てか、アキトは俺がネットで良く使うハンドルネームじゃん。 「あらためてよろしく、カケル君にアキト君。俺は『ナルセ』、よろしくね」 ニカっと笑う顔が大人の男なのに可愛く見えてドキリとしてしまった。 スマホの電話番号やメルアドをタブレットに入力したら会員登録完了。 他にもいくつかルールの説明をしてもらって、バスルームやロッカーの場所も教えてもらった。 「入り口は一つだけど中で部屋が繋がってたんですね」 「そうそう。リフォームしたからさ、外観よりも広く使えるんだよ。万が一の場合はどのドアも中から開けられるので安心してね」 「はい、ありがとうございます」 「それじゃぁ早速始めるとしようか」 き、キターーーーッ! 遂に! ついに俺も! リアル! リアル初セックス! 童貞卒業だ! これってある意味『童貞膜』のお陰とも言えるのか? 「……? あ、あの、それで俺たちのお相手の人ってのは?」 「うん? 俺だけど?」 スーツを脱ぎながらナルセさんが事も無げに呟く。 「「えっ!?」」 俺とタケルが思わず顔を見合わせた。 ナルセさん、どう見ても男でしょ? この声、この恰好で女の人だったり? いやいや、さすがにそれは無い。 となると―― 「女の子は? 女性はいないんすか?」 俺よりも先にタケルが尋ねた。 「いないよ? だってここって男同士がセックスするための場所な訳だし」 「「えええっ!?」」 スラックスに手を掛けていたナルセさんの動きが止まった。 「あ~、もしかしてだけど、君たち勘違いしてた?」 俺もタケルも無言でうなずいた。 「そっかぁ~。それでそんな質問が飛んでくるんだ。 う~ん、俺はもちろん君たち二人ともタイプだからヤれるしセックスしたいと思ってるけど、どうする? どうしたい?」 確かにミナトの奴、男同士の、ホモの人専用とまでは言っていなかった。だから俺は勘違いしたんだ。 ショウの精液を飲んだりはしたけど、だからと言って男とセックスなんて無理だ! 「じゃぁお願いします、ナルセさん。このまま何も無しで帰りたくはありません」 「はい!? タケ、じゃなくてカケル!?」 何言い出すのコイツ! 「おっけ、おっけ~。それで、アキトくん、君はどうする? 無理はしないでいいからね?」 「俺はやっぱ――」 ここでタケルが袖を引いた。 「……トキオ、帰るなよ? 相手が男だろうと童貞膜を剥がすのにあの人の体液は必要だ。時間切れだけは避けた方がいい。 明日、体液を貰える人が確実にいるんなら帰ってもいいけどな」 「居る訳ない……」 「じゃぁ、ナルセさんにお願いしよう。しゃぶってもらうだけでもいいじゃん。唾液で剥がれると思って我慢しろよ」 タケルの意見に俺も納得した。 「あ、あのっ! 俺も! 俺もお願いします!」 「……分かった。じゃぁ君たちも脱いでくれるかい?」 ◇ ナルセさんが小さく口笛を吹いた。 「凄いな……。初回からレオタードを決めて来た子は、君たちが初めてだ。凄くエッチだなぁ」 昨晩からまた童貞膜のエリアが大きく拡大していて、今見ると「上は胸の乳首を隠す位置に、下は太ももからわずかに下がった」部位までを黒く覆っていた。 さらに気付いたのだが俺もタケルも明らかに筋肉が付き始めていた。 元ボクシング部のタケルは筋肉質だけどスリムで細身だったのが、今見るとちょっとムチッとしてるし、俺なんかは明らかに割れていなかった腹筋にシックスパックの筋が浮かび始めていいる。 この調子だとマジであと2~3日もすればショウと同じ姿になるのだろう。 ダメだ! あれほどサイズアップしちまっては文字通り身動きが取れなくなる! 「すみません。これはレオタードじゃなくて染料、いわば色素なんです。アキトとふざけてボディペイントしちゃって、 取れなくなっちまったんです」 「なるほど。ボディペイントか。確かにチンポも露出してるし皮膚に直接色が乗っかってる感じもするね」 俺たちを隣の部屋、ベッドだけが置かれている薄暗い部屋に案内してくれた。 い、いよいよか! 「凄い緊張。そんな堅くならないで欲しいな。あ、チンポはガチガチでオッケーだから」 「実は俺もアキトも初めてなんです。誰かとこういう事するのは」 「初めてを男の人に捧げちゃっていいのかい?」 「ナルセさんなら……」 待てタケル、お前マジでナルセさんに惚れちまったか? 確かにカッコいいしチャーミングではあるけど男だぞ? 俺たちと同じ男なんだぞ? タケルのチンポはフル勃起状態だが俺のはまだふにゃふにゃだった。 勃起しやすいムラムラしやすい状態だったのに今この場では使い物にならない。 「フェラとかされた事は? まだない? じゃぁ俺がしゃぶってあげる」 膝立ちになったナルセさんを挟むように立った俺とタケル。 ナルセさんはタケルのチンポをチュパチュパ口先をすぼめて舐め、次に俺の萎えチンポを頬張ってもにゅぐにゅと転がす。 「う、あ、ぁぁ、いいっ、いいっす、きもち、いい……」 フェラの気持ち良さに思わず声が漏れる。 ナルセさんがテクニシャンだからだろう。 俺の萎えちんもギンギンに勃起。やべ、男相手でも勃つんだ、俺。 「う゛う゛っ! 俺、も、もうっ! イキ、そうっ!」 「早くね!?」 タケルの早漏ぶりに驚くナルセさん。 だってまだフェラ開始してほんの十数秒しか経ってない。 慌てて口で蓋をするようにタケルのチンポを咥えると、ナルセさんの口内にドバドバ発射。 タケルの腰が射精の快感でピクピク痙攣している。 タケルの精液をゴクンと飲み込んだナルセさんは目を大きく見開いた。 「なに、この精液……、すげぇ美味いんだけど? ビックリだ……」 俺もタケルもビックリした。 マジで、マジで―― 「剥がれてる! 剥がれてるよ! なぁ! 見ろよ!」 飛び上がり手を取って喜びを表した。 ナルセさんの口から吐き出されたタケルのチンポは黒ではなく、元のやや浅黒いだけの肌色になっていた! 「え? え? なんかやけに喜んじゃってるけど? どうしたの?」 「ありがとうございます! 俺も! 俺のチンポももっとしゃぶってください! お願いします!」 抱き付いてナルセさんに腰を向けた。 「待てアキト。まだ俺もチンポの部分だけだ。他のトコは全然残ってるから――」 「いいじゃん! 俺もチンポのトコくらい剥がしておきたいんだよ!」 「えと、どう言う事? ん? もしかして色素が取れて喜んでんの?」 「そう! そうなんです! 風呂に入っても取れなくなってたんですけど、ナルセさんがしゃぶってくれたら綺麗に取れたんです! だから! だから、俺の全身、舐めてしゃぶって下さい!」 「なるほど。だったら徹底的に舐め尽くして感じさせてあげよう。俺のベロ遣い、病みつきにさせてあげる」 「ハイ! はい! お願いします!」 こっからのナルセさんはマジで凄かった。 再びチンポを舐め、裏筋を舐め上げ、かと思うと太ももの付け根にあたる鼠蹊部に舌を這わせ、レロレロと押しつけ舐り、 腰や脇腹や胸元に舌を移動させてから乳首をクニュクニュ刺激する。 「う、あっ! ああっ! そこも、いいっ! 気持ち良いッ!」 童貞膜で感じやすくなってたってのもあるだろうけど、それを差し引いてもナルセさんの舌はイヤラシクて気持ち良くて、 もっともっと舐め続けて欲しくなってしまう。 四つん這いになって背中側から尻へ、そしてついにケツの穴まで舐められた、その瞬間! 「んぁああ! そこも! ケツもイイッ! 感じる! 感じちゃうよぉ!」 なんてさ、のけ反りながら切ない声を上げちまっていた。 「俺は君たちがイメージしてた女じゃないのにそこまで感じるんだ? て言うか、勘違いってのは演技だったとか? だったら俺、まんまと騙されたよね~。くやしいからもっと感じさせちゃおっと」 イタズラの仕返しとばかりにナルセさんはケツ穴を執拗に舐めまくった。 舌先を堅くしてクチュクチュ、ニュブニュブ、突っ込みながら、ズチュズチュ、チュムチュム。 「んあっ! ひんっ! んうっ! くはぁっ! だ、ダメっす! ナル、セ、さぁん、俺、俺、なんかケツが、変だぁ!」 ケツの奥から何かを求めるようなむず痒さというか切ない疼きがジンジン湧き起こる。 この感覚はなんだ? 何で俺こんなにケツで気持ち良くなってるんだ? しかも、しかも奥の方まで弄って欲しくなってるのはなんでだ? 同じようにされているタケルも必死の形相。快感のあまり額には汗が浮かんでいる。 「二人の喘ぎっぷりを見てたら、久しぶりにタチりたくなってきた。どう? 俺のチンポでケツ、犯されてみるかい?」 「はい! もちろんっ!」 「お願いします!」 この時点で俺は男に対する抵抗がゼロになっていた。 男同士でもここまで気持ちいいのか、と未知の扉が開いた事に歓喜していた。 「じゃぁ、まずはちょっとずつ慣らしていこうね」 ナルセさんの指がズブブと潜り込んで来た。 「おほ、初物アナルだけあって締め付けがすげぇ~」 痛みじゃなくて異物感。異物感の次には違和感、そして違和感の向こうに……。 「んぁあ! な、なんか変っ! ケツん中ぁ! んぎぃぃ! なにこれ! なんかもう! もう! この感覚が! はひぃ! もっと! もっと欲しいっ! おっきいのが! 欲しいよぉぉっ!」 「おめでとう~。拍子抜けするほどあっけないけど、君たちのアナルもただの排泄器官じゃなくて気持ち良さを味わえる性器になっちゃったね!」 横で喘ぐタケルも「すげぇ、俺もトキオもケツで感じる才能、あったんだな」なんて、本名をポロリしちゃってるけど、 それはご愛敬。 なんだか善がるタケルと無性にキスしたくなっちゃって顔を寄せたらタケルから唇に吸いついてきた。 「んむふ! んく、ふ、ぁ、む、んふぅっぅ」 「んはむ、むう、んむ、むぐ、んっ、んんっ!」 タケルの舌が俺の唇をこじ開けて侵入。 負けじと俺もタケルの舌に自分の舌を絡めてクチュクチュ唾液を混ぜ合わせる。 あ~、なんだか幸せ。気持ちいい。キスってこんなに良いもんだったのか。 「あ、いいな~! 俺も混ぜて。三人でキスし合おう?」 俺たちのケツを中指でグニュグニュかき混ぜながら真ん中に顔を突っ込んで来たナルセさんともキスを交わす。 イヤラシイ気分が止まんねえ! もっとキスもしていたいし、もっともっとエッチな事をやりてぇ! 三人でベロチューし合って、三人で唾液を交換し合って、顔じゅうがベチャベチャのグチョグチョ、ドロドロでみっともないのに半端無くエロくって最高だ! 「もう俺の指、アナルで三本咥えられるようになってんだけど、分かるかい?」 「すげぇ! 指が三本も!?」 「俺、もうそんな緩んでるんすか?」 「正直、俺も驚いてる。初めてでここまで開発が進むなんて信じられない。何よりもビックリなのはローション無しでも ケツの奥からヌルヌルした粘液が浸み出してる事かな。アナルセックス歴が結構長い俺でもローション無しじゃキツイのにさ」 アナルから引き抜いた三本指を俺たちの目の前で開閉してヌチャヌチャ糸を引かせて見せつける。 「俺のケツってそこまでスケベだったんすね。ここまで来たらとことん感じてみたいです。だから、俺の中にチ、チンポを……」 「アキトだけじゃないっす。俺もナルセさんのチンポが欲しい。イヤラシくなったケツをもっとイヤラシイものに作り変えて欲しい!」 「言うなぁ。さすがにお兄さん、そこまで煽られたらマジでタチ心に火が点いたよ。止めてくれって言ったって止めないから。 俺も満足するまでとことん犯し尽す」 ナルセさんの宣言を聞いた俺とタケルはもう一つお願いをした。 忘れちゃいけない大事なお願いを。 「イク時はカラダにぶっ掛けて! 俺の! 俺らの全身をナルセさんの精液まみれに! ヌルヌルのグチョグチョにして欲しい!」 優しそうなナルセさんが獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべた。 それは、俺らの願いを受け入れた証でもあった。