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鷹取リュウゴ
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童貞同盟は如何にして瓦解したか 第五話

5誤解 「んっっま! くぅぅ~~っ! なにこれ! やっばぁ!」 「ショウ! マジで美味いぜ! 最高っ!」 ジョッキに注がれたショウの精液をひと口飲んだ……。すると、どうだ。俺の頭の中がスッキリと晴れ渡っちまった。 「ぷっはあ~! 予想以上に精液って美味かったんだなぁ。目から鱗だぜ」 「ショウの精液だから特別に美味いとか? 確かにこれだけ美味けりゃメシなんか食わなくてもいいな!」 ゴクゴク濃厚な雄の体液を飲み込む。 美味くて堪んねぇ~! ショウを信じて良かった! いや、疑って悪かった! 「だろ? 俺の言った通り、本当だっただろ?」 「なぁなぁ、お代わりあるか? 一杯だけじゃ足りねぇ」 タケルが空のジョッキをショウに返した。 「あ! 俺も! もう一杯どころかもう二、三杯飲めたらありがたいな!」 「ははは! そうこなくちゃな! 俺の精液が特別ってのは半分正解。もうすぐ俺だけじゃなくてお前らの精液だって特別美味くなるはずだからな!」 「え? 俺らの精液も?」 「まぁ、まだ量がそんな作れないだろうから飲み応えなんて無いだろうけど、ちょっと舐めてみりゃすぐに分かる。次、オナった時に試してみ? 自分のもかなりイケる味になってるぞ?」 話しながらショウは超巨根をヌルヌル撫でさすり、大胸筋の上にツンと尖った乳首をクニクニ刺激している。 ほどなく、眉を寄せ、局部に収れんする切ない感覚に呻き、床に置いた二つの空きジョッキに向け巨砲の筒先をあてがう。 「ん゛ぅぅっ! イグゥゥッ!」 ゴビュルルル! ドビュドビュドビュゥゥゥーーーーッ! 本当に一発イキ終える前にジョッキは一杯になった。もう一つの空ジョッキも一発目の「続きの」精液ですぐに満タンになった。 「ダメだっ! まだ出るっ! 精液止まんねぇーっ! トキオとタケルが見てくれてっから! 余計に興奮して精液がすんげェ勢いで作られてるっ!」 バスルームまで間に合わないと判断したショウは、スーパーで手に入れたビニールの袋にチンポを突っ込んだ。 ビュビュビュゥゥゥゥ! ドッビューーーーッ! ビュルルルルッ! ドブシュ! ブジュルルルルッ! ドビュゴビュドプビュッ! 「まだ射精るっ! まだイク! ぐぉぉおおお! ィクイクイクゥゥーーーーッ!」 ビュグルル! ビュウッ! ドビュビュルル! ビュプビュルッ! ドビュドビュドビュドビュゥゥーーーッ! グビュ! ボシュゥゥッ! ビュルルルルッ! ドビューーーーッ! 袋一枚じゃ到底足りなくて、二枚、三枚と追加される。俺もタケルもショウの精液をこぼしてはもったいないとばかりに新しい袋をキッチンから探し出し、ショウのチンポに被せてやる。 満タンになった精液袋がどんどん増えて行く。 ジョッキに移せば優に5杯は満たせる量を収められるビニール袋が合計8つ。聞いてはいたけれどやっぱりすごい量の精液だ。 ショウのキンタマの精液製造能力恐るべし。尻肉の中身が丸ごと巨大キンタマになったってのは誇張でも何でもなかったんだな。 ◇  ショウの精液を何杯もお代わりした俺とタケルは日が沈んだ頃に自宅へと戻った。 なんだか大事なコトを忘れている様な気にもなったが忘れてしまう程度のどうでもいいことだったんだろう。 「アア、ナニモ、キニスルナ」 トキオの好きなメンチカツにしたわよ、とキッチンから顔を出したお袋が俺を呼んだが、俺はもう何も欲しく無かったので「ショウの家で晩飯食って来たから」と断った。 ショウの精液の味にくらべたら大好物だったメンチカツでも霞んでしまう。 それぐらいショウの精液は格別だった。 部屋に直行した俺はすぐに童貞膜によって黒一色の自分のチンポをシコって精液をぶっ放した。 ティッシュではなく、お気に入りの大切なキャラコップにドビュゥ、と。 増えて来た、なんてショウの精液の膨大さと比較したら誤差みたいなものだ。 コップに溜まった精液はどう見たって大さじ3杯分程度。40ccくらいだからひと息で飲める。マジか、こんなの少な過ぎじゃん。 そこそこうちひしがれながらもコップに溜めた自分の精液を飲む。生まれて初めて俺は、俺のザーメンを飲んだ。 「……あ、へぇ~、ホントだ。なかなかイケる。でも、なんだろう? 何がまだ足りないんだろ?」 まだ、ショウのような特別な精液になっていないのだからギリでも及第点なら良しとすべきだろう。 俺は続いて2発目をぶっ放すためチンポを扱いた。不思議と賢者タイムが訪れない。疲れをちっとも感じない。 ドビュゥと飛び出た2回目の発射。キャラコップを覗けば一発目の倍ほど、80ccに増えていた。 「おお、イイ感じぃ。量が倍でも濃さは変わりないようだし」 飲んで味わえば一発目のモノよりも微妙に風味がアップしている。旨味とコクが出ているではないか。 「ぬっふふ、先が楽しみになって来たな」 唾液に混ざる精液を反芻して味わい、3発目の射精に備えてチンポを握る。 「うん?」 チンポを包む童貞膜の範囲が拡がっていた。いつのまにか上は臍の近くまで、下は太ももの付け根までを覆っている。 「うわぁぁっ!?」 精液の味に夢中になって完全に失念していたが、童貞膜がこれ以上広がっちまったら俺もショウみたいな超巨大チンポのメガマッチョになっちまうじゃないか! なんでその事を今まで忘れていたんだ? 俺は何を今まで……。 「でも、きっとそうなるよな? しかも、精液の量がとんでもなくなっちまって……」 別人のような肉体に変わったショウを見た時の不安が再び俺の中に広がった。 「ショウみたくムキムキマッチョになったら制服どころか普段着だって着れやしねぇ。そうなればショウを助ける前に身動き取れなくなる。 どうする? どうしたらいいんだ?」 『――童貞膜を剥ぎ取るには他人の体液(ただし童貞膜を持つ者は不可)』 他の要素が関係無いのなら俺はショウより単に4~5日遅れている状態だ。 とは言え、臍の辺りで止まっている童貞膜が明日には倍に拡がってもおかしくない。 だからまだ、時間的猶予があると考えてはいけないだろう。 額に汗が浮かぶ。一つも解決案が浮かばない。そこにノックの音が聞こえた。 「兄ちゃん、あのさぁ――、うわっ!」 「なんだよ? また宿題で分からない所があるのか?」 「に、兄ちゃん、ち、チンポ! いま、シコってたの?」 「ん? うわわっ!」 俺はすぐに前を隠し後ろを向いた。 なぜなら勃起チンポを握って出しっぱなしにしてたからだ。 「げっ! いやぁこれは、あの、ええと、そう、なんつぅか――」 三歳下の弟のミナトは中学3年。だもんでとっくに精通もしてるしオナニーもしているお年頃……の筈。 「あ~、シコってる時に入っちゃってゴメン。でも、兄ちゃん、そんなパンツ穿いたままヌこうとしてたの? 人の性癖をとやかく言う気なんかないけど、とっても変態っぽい感じがする」 変態とか言うなよ! と切り返したくはあったが弟に目撃されながらも萎えないチンポにさらに焦る。 そして、それでも俺の部屋から出ようとしない弟にも若干の違和感を覚える。 「こ、こいつはパンツじゃなくて塗料? みたいなもんなんだ」 童貞膜って言ったって「なにそれ?」となるだけだし、塗料でも間違いじゃないだろう。 「そんな黒いペンキみたいなの塗ってシコシコしてたの?」 「と、友達とふざけて塗っちまったんだ。それが風呂入っても取れないから困ってんだよ」 でまかせではなく事実には違いない。 「……変なの」 「へ、変だよな」 「でも、困ってるなら俺、手伝うよ?」 ミナトの目は俺の童貞膜に覆われた黒い領域をじっと見続けている。 「手伝うって言っても……。っ! あっ! そうか! ミナトの体液もありなんだ!」 キョトンとするミナトに俺はこう言った。 「ミナト! お願いがある! お前の精液か小便を俺にくれ! 唾液でも構わない!」 途端に顔を強張らせて後ずさるミナト。俺を可哀相な目で見やがる。 「に、兄ちゃん……、マジ、変態に? それか、頭がおかしくなっちゃったの?」 しまった! あの言い方じゃそう受け取られるに決まってるじゃん! 「いや、ち、違うんだ、これには訳があってだな、あの、この黒い塗料ってのが特殊でさ、他人の体液でないと剥がれ落ちないんだよ」 「兄ちゃん、そんなに受験勉強がキツいの? そんな妄想を現実とごちゃまぜにしちゃって……」 「違うって! マジでホント! 嘘じゃないんだよ!」 「……母さんには内緒にしておくからさ、この話、聞かなかったことにする。実の弟と関係を持つような真似は、良くないと思う。 他の男の人とならまだしも身内で、しかも実の兄となんて……。せめて血のつながりの無い兄弟だったらよかったのに……」 「そ、そうか……」 悲しい目を俺に残したままミナトが部屋を出て行った。 「しくった~」 焦るあまり弟にすがろうとしたが大失敗だ。変態扱いはまだいいとしてエッチな行為に誘ったと誤解したに違いない。 どうやってミナトの誤解を解くか、も解決すべき問題リストに追加されてしまったじゃないか。 ああ、もう! 俺のバカ! なんて、情けなさと不愉快さで自分を殴りたくなっていると再びノックの音。 萎えないチンポを急いでパンツに押し込み前を隠してから返事をした。 「な、なぁ兄ちゃん」 弟にまで手を出そうとする変態兄貴として嫌われたに違いない、と思っていたのにまた来るとは。 「……なんだよ?」 「あのさ、俺は相手になってあげられないけど、本当にその、ヤバいくらいシたくなってんなら、ここ、行ってみて」 ミナトはスマホに表示させたアドレスをコピーし、俺のスマホへ送信した。 「うん? どこだこれ?」 表示させるとどこかの住所とそこに行くルート。あとパスワード的な記号。 「誰にも、とくに父さんとか母さんには絶対に言わないで欲しいんだけど、俺が兄ちゃんみたく切羽詰まったら処理するために行く場所……」 ま、まさか、ミナト、まだ中坊なのにもうリアル性交を楽しんでいるのか? もうエッチな経験を済ませていたのか!? 「俺もさ、先輩に教えられて、その、怖いな、とも思ったけど我慢できなくて行ってみたら、意外とみんな、普通の人ばかりで、優しいし、無茶は、俺がお願いしない限りはやんないから、大丈夫……」 ミナトの股間がこんもりと盛り上がっている。 それだけでその場所がどんな場所かが想像できる。 「念のため聞くけど、お金は取られたりしないんだろうな?」 「その辺りは全然! むしろお小遣い渡そうとするからいつも断ってるんだよ」 なるほど。相手は男日照りの中年の女か? いや、結婚したもののセックスレスになったカラダを慰めたい新妻だとか? 「断って正解だな。変に金もらっちまったらあとあと面倒になる。それに母さんは俺らの金遣いくらいは見てるからバレるだろう」 「だよね。と、ともかくさ、その場所に来る人なら兄ちゃんの願いもちゃんと聞いてくれると思う。警察に捕まっちゃうような事をする前に、兄ちゃん、ちゃんと吐き出して来るんだよ?」 弟に誤解されたままなのは釈然としないけど、これはこれでありなんじゃ? 結果オーライってやつでは? この際贅沢は言ってらんねぇ。全然タイプじゃない女の人が出てきたとしても軽くしゃぶったり舐めてもらう分には問題無い。 あとはこの得難い情報をショウとタケルに伝えるか否か、なんだけど――。

童貞同盟は如何にして瓦解したか 第五話

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