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鷹取リュウゴ
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真夏のビーチと魔性の果実 2

2自慰と地下室と魔性の果実 一見するとそれはサイズが大きてまっすぐなナスやズッキーニを連想させた。 長さは20cmほど、太さは直径6cmほど。よくあるペットボトルのサイズをイメージしてくれたらそれが正解。 鮮やかな緑色のツヤツヤした表面は滑らかで、手で撫でるとすべすべしている。 「こいつが『マランガ』。ヘタを捻じると簡単に切れるんで、切り離してから使うんだ」 実演して見せてくれたフウガさんはヘタを取った『マランガ』を俺に渡した。ユウヤは見よう見まねでクイッと捻じっていたがそれもキレイに切り外せた。 そうやって端の部分を捻じ切ったら中からトロトロと蜜のような液体が溢れて来る。 嗅いでみるとリンゴのような甘酸っぱい香りだった。 「指を挿し込んでみてくれ」 言われた通り果肉に指を入れたら随分と柔らかく挿し込んだ指がズブズブとのめり込む。また指を包む感触はクニュクニュ、ニュブニュブでオナホそのもの。 「ここまで来れば使い方は分かるよな? 『マランガ』の中にチンポを入れて扱くだけ。そこらのオナホよりか何倍もキモチイイから普通に扱いたらあっという間にイっちまうぜ?」 発している言葉は卑猥そのものなのに顔がイケメンだから野菜の美味しい調理法を聞いているような錯覚を覚える。 「んじゃぁ、俺は店に戻ってるからコウヘイもユウヤもチンポをソイツで大人しくさせちまおうな」 そう言った後のウィンクですらキザでも嫌味でも無くただただカッコイイ。 「……ヤルか」 「そう、だな」 ユウヤから見えない場所を探そうとしたらまたフウガさんが顔を出した。 「言い忘れてたぜ! イク時は必ず『マランガ』の中に射精(だ)してくれ。その後もちょいとお楽しみがあるからイったらまた俺を呼んでくれ」 そう言うと今度こそフウガさんは店先に戻っていった。 海の家の裏側、バックヤードとも言うべきスペースには外からの視界を遮るブルーシートがくまなく張られていて、 スペースはさらに上から吊るされたシャワーカーテンによって個別に小さく区切られていた。 上を見ればシャワーヘッドがあり、ちょうど腰のあたりには蛇口が備えられている。 「ここ、普段はシャワールームになってるんだな」 だけど今の俺には何人かが同時に『マランガ』で抜くために作られた場所のように見えてしまう。 さながら卑猥な落書きだらけの公衆便所の個室のようで、シャワーでさえ抜いた後に精液を洗い落とすためにわざわざ設置したような感じさえする。 俺とユウヤはカーテンをめくって別々のスペースに入った。 「『マランガ』か……。聞いた事も無い果物だ。でも、指で中を弄ってみたらまんまオナホだったしな」 もう一度ニオイを嗅いでみた。 リンゴのような甘酸っぱい香り。その中にうっすらと動物的な生臭さも混じっている。 「海の家のマッチョイケメンたち、フウガさんやカイルさん、ダイチさんもこの『マランガ』でチンポを慰めてんだ」 聞いた感じでは随分とオープンに、「お手洗い行ってきます!」感覚で抜きに下がっているようだった。 チンポがデカいから精力もかなり強そうだ。 一発くらい抜いたところで収まってくれるんだろうか? そんな事を考えていたらマッチョたちが『マランガ』にチンポを突っ込み腕や胸の筋肉をいからせながらグチュグチュ扱いて喘ぐ姿が脳内に浮かんでしまった。 「うわ、わ、やべぇ、何イメージしてんだよ俺は。男だったら誰でもオナニーくらいしてるっつうの!」 なんて言い訳をしてしまうほど俺は自分が思い描いたイメージに興奮し、チンポをギンギンにみなぎらせていた。 オカズに男なんて使える訳がないのに。これもまたビーチの解放感からか? 夏の暑さのせいだからか? とにかく、いつまでもこの場に籠っている訳にはいかない。 『マランガ』を使ってチンポを静めると決めたからには行動に移すのみ。 ――ゴクリと咽喉が鳴った。 サーフパンツと中に穿いていたサポーターを一緒に足元へと落とす。 期待と未知への興奮で先走りに濡れたチンポがシート越しの淡い光と熱気に晒される。 切り口を自分に向け亀頭を『マランガ』に埋め込み挿入していく。 ジュブ……、ヌブズブ、ジュルル、グブブブ、ズプンッ 「ふおお!? すげぇ、なんか、勝手にチンポを飲み込んでいきやがった!」 軽く前後に動かすと、程よい締め付けとトロトロの果汁と、ヒダような果肉がチンポを刺激してまさに名器のキモチヨサ! 某有名なオナホよりも確かに具合が良くて、自然と手が動いてしまう。 「うっ! んううっ! くひぃっ! イイッ! きもち、いいっ!」 気持ちよくて扱く手が止まらない! 腰まで前後に振ってしまう! おまけに、扱くたび、チンポを刺激するたびに『マランガ』の中は俺のチンポに合わせて形状を変え、ヒダのような感触だったのが今度は細かい触手状へと切り替わる。 「すげっ! あ゛あっ! な、んだこれっ! すっげぇ! マジキモチイイッ! タマンネェェェーーーッ!」 何日もオナ禁してた訳じゃない。 昨晩だってしっかり抜いて、ナンパ中に不意勃起しないよう備えて来た。 なのに恐ろしい速さでチンポの根元がギュンギュンとえづき、量産した精子を放出すべく射精に向けて一気に駆け抜けてしまった。 「ふぁ! イグ! もうっ! イクゥッ! イグイグイグ! イグゥゥーーーーーーーッ!」 ドグビュ! ビュル! ドッビュゥゥーーーッ! ドビュドビュ! ビュルルル! ドビュシューーーーーッ! 気持ちよくて思わず手を『マランガ』から放してしまった。 だけど『マランガ』はしっかりと俺のチンポを咥え込み、何ならイク最中にもグチュグチュと扱くような動きを見せている。 「ううっ! だ、ダメだっ! イってる時に! そ、んな刺激っ! あっ! んぁあっ! スゲェッ! また! またイク! イグゥッ!」 敏感になってる時に亀頭を責められるとどうなるか。 賢者タイムで脱力する前に再び射精衝動に襲われ『マランガ』の中に吐精する。 しかも、2発目だってのに1発目よりも量が多く出ているのが分かる。ドビュゥ、ドビュウと何度もチンポが跳ね上がる。 「くぅぅぅ~! すげぇ! すっげぇキモチイイ~! 『マランガ』オナニー最高~!」 俺は続けてもう1発、まだ止めたくなくてさらに2発。合計5発も射精してようやく『マランガ』からチンポを抜いた。 「んはっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ~、んぁぁ、っは~、スゲェ、本当に、オナホよりも良いじゃん、コレ……」 『そろそろ終わったようだな?』 カーテン越しにフウガさんの声が聞こえた。表ではなく隣のスペースからだった。 『俺もひとまず良いカンジに終了だ!』 ダイチさんの声も聞こえた。声の感じからして隣の隣りかな? 『ふひぃ~! 俺もイき終わった! いやぁ~、『マランガ』で抜くのはやっぱ堪んないね!』 今度はカイルさんの声だ。みんないつの間に店の奥に来ていたんだ? だがユウヤは? アイツの反応は窺えなかった。もしかしてとっくにイキ終わって店の方へ戻っているのか? などと考えていると中にいる俺を隠していたカーテンがさっと開けられた。 「うわ! ちょっ!」 俺はまだ『マランガ』をチンポから抜き去っただけでサーフパンツを引き上げていない。 ザーメンまみれのフルチン姿をもろに見られちまった! 「いや、そんな照れんでも。男同士じゃん」 「そうそう。ユウヤくんなんてホラ、堂々としてるぞ?」 「俺たちだってこうして晒してんだし、んな、気にすんなって」 フウガさんもダイチさんもカイルさんもどデカい濡れチンポを勃起させたまま俺の前に立っていた。 ユウヤの奴なんてチンポを出したまま目がトロンとしてやがる。堂々とじゃなくてアレ、状況が分かってないだけっすよ。 「お、おい! ユウヤ! いつまでボーっとしてんだよ!」 「ん? ……ん、ぁ、ああ。悪ぃ」 「さて! さっきも言った通り『イった後のお楽しみ』ってのを教えてやるよ」 フウガさんがにやりと笑った。 「『マランガ』を使うならせめてここまでは知っていて欲しいしな」 ダイチさんがぐっと逞しい胸を張った。 「抜くだけで終わりじゃぁないって事さ。『マランガ』の凄さはむしろこっからだ」 と、カイルさんは『マランガ』を持ち上げうっとりと頬ずりした。 5発ぶんの精液によってたぷんたぷんしている『マランガ』でどうする気だろう? ユウヤがようやくシャキッとし始めた。 さりげなく左手で股間を隠すようにしているのでそうと分かる。 巨根のイケメンたちに比べて俺もだけど自分のブツが子供サイズに見えちまうから恥ずかしくなって来てんだよな? 「さぁて、精液がたっぷり入っているこの『マランガ』。こいつの中身をそのまま飲むんだ。『マランガ』の果汁と精液の混ざり合った液体をじっくり味わってみて欲しい」 「はあ!? の、飲むんすか!?」 「果汁はともかく俺の精液が混ざっている奴を?」 さすがにそれはキツいって! しょっぱくてエグい精液が混じった時点で果汁がいくら美味しくてもアウトだろう。 それに、俺は舐めた事はあっても自分の精液を飲むような変態じゃないし。もしもなんかのタイミングで飲んでみようと思ったとしても、こんな人前で飲む気はないから。 ユウヤも俺と似たような感想を抱いたのだろう。 じっと『マランガ』を見つめるばかりで動きを見せなかった。さすがに今度は好奇心が湧かなかったようだ。 「驚くのも無理はないが凄く美味いんだぜ? 一度試してみろって」 「そう言われても……、そこまでは……」 フウガさんは自信満々で勧めてくるけど、やっぱ精液が混ざったシロモノは無理だ。 ここでトントンと肩をタッチされた。 何かと思えばニィっと微笑むダイチさんだ。 「何すか?」と問おうとしたらいきなり問答無用でキスを仕掛けられた! 「んむむ!? むふぐっ!」 唇を割ってダイチさんの舌が潜り込む! その次にドロドロと唾液が流し込まれる!  なにこれ!? 甘~! それに、マジで旨~! いや、そうじゃなくって! いきなり男同士でキスなんて何するんすか! 止めて下さい! と言いたいけれど、さらにドロドロと美味な液体を流し込まれてしまって、一旦飲み込まなくては息もできなくなる! ゴクン―― 飲んでしまった! 飲み込んじまった! ダイチさんの唾液を! 甘くて美味しいダイチさんの――「え? 甘い唾液? 美味い?」 「ぶはぁ~! 俺の分、全部コウヘイくんに飲ませてみたけど。どう? 美味しいだろ? 嘘じゃないって分かってくれた?」 見ればユウヤもカイルさんに頭を押さえられて無理矢理口移しで何かを飲まされている。 「まさか、い、今のが、精液と『マランガ』の?」 フウガさんがニヤッと笑った。 「そう。良い味してるだろ? まずは自分ので試してもらうつもりだったが、なかなか踏ん切りがつかないようだったのでダイチが射精したのになっちまったな」 そうだ、俺、自分の精液じゃなくて他人の、ダイチさんの精液を飲んじまったんだ……。 「……確かに美味しかったっす。精液の味も感じたけど、甘くて、爽やかで、とろみがあって……」 強いて言えばミックスジュース。トロピカルな南国のフルーツが何種類も混合した味わいがマジで美味かった。 「不思議なもので『マランガ』の果汁だけだと美味しくはないんだぜ? 精液と混ざっていないと甘くなってくれないのさ」 いつもの俺なら他人の精液なんて死んでもゴメンで、もし口にしようものなら胃液ごと吐こうとしていてもおかしくはない。 なのに、どうして、俺は……、美味しいと感じるだけで汚物を口に入れたと思わないのだろう? そうだ。どうして俺は無理に飲まされた事に対して腹を立てていないんだ? 男同士でキスしちまった事にどうしてショックを受けていないんだ? 「風味が落ちる前に自分の『マランガ』も飲んじまえよ? すぐに傷みはしないがフレッシュでないとイマイチだぞ?」 俺は右手に持ったままの『マランガ』を見た。 さっきまで俺のチンポで内部を攪拌され、グチュグチュのドロドロになっちまった緑色の『マランガ』の内部には俺の精液が白い糸が引いている。 ……どうかしているんだ、俺は。 右手を上に引き上げ、鼻先に寄せた『マランガ』を嗅ぐ。甘く、それでいて爽やかで、生臭い精液の匂いがすごく美味そうだ。 ノリか? 場の空気に圧されたのか? 口に当てて『マランガ』を傾ける。ドロリドロリと流れて来る。果汁と混ざってもなお白濁した粘液が俺の口の中に入ってくる。 「美味ぇ……。ダイチさんのも美味しかったけど、自分のも美味い……」 「だろ?」 フウガさんが満面の笑顔を俺に向ける。 「さてさて、コウヘイはどこまで大きくなるかな?」 ダイチさんが意味の分からない言葉を俺に掛ける。 「初めての時は俺だって驚いたさ。まぁ、その後は病みつきになっちまうけどな」 カイルさんが押し殺したような含み笑いを放つ。 「店のほうはアイツらに任せてて大丈夫だよな?」 フウガさんがダイチさんに聞いている。 「大丈夫。もう客も減っているしね」 ダイチさんがグッと親指を立てている。 「一応俺らは早上がり扱いになってんだろ? 初『マランガ』体験者がいるんだし」 カイルさんが二人に聞くと「そうだ」「当然」と返されている。 そんな周囲の音や皆の会話がなんだか段々と遠くになっていく。 視界が徐々に霞んで見えなくなってきた。 地面に立っているのかも、いま何をしているのかも分からない。 俺は……、オレ、は――、オ、レ、――ハ―――― ◇  「コ……イ」 ――………… 「なぁ、もう……、目を覚ま……よ」 ――何、だ? 「……起き、コ……ヘイ……」 ――誰だ? 俺を呼ぶのは…… 「そろそろ起きろって、なぁ! コウヘイってば!」 「ぬおおっ!?」 ガバッと跳ね起きた。ユウヤが俺を心配そうに見ている。が、ここはどこだ? 「……ここは?」 「さっぱり分かんねぇ。気付いたらこんなとこにいたんだ」 そう言うユウヤは全裸で、俺も同じく全裸だった。さすがにチンポは萎えているけど局部をモロだしにしてたんじゃどうにも締まりがない。 弱いけれど電球が灯っているので視界は効いている。 どこかの車庫かガレージだろうか? 四方を囲むコンクリートの無機質な壁と一面だけ貼られた大きな鏡だけが特徴の部屋だ。 「ガレージじゃぁないと思うな。車を入れる場所にこんな柔らかいマットは敷かないだろう?」 ユウヤの指摘で俺も「ああ、そうか」と肯く。 寝転がっても背中が痛くなかったのは寝具に使うマットが床一面に敷かれているからだ。 それに壁ばかりかと思いきや、ちゃんとドアがあった。 「あのドアは開けられるのか?」 ユウヤは首を横に振った。 「そっか。俺ら監禁されたんだ」 犯人はあの男たちしかいない。『マランガ』と精液の混ざった液体を飲ませたアイツら。フウガ、ダイチ、そしてカイル――海の家の3人だ。 もしかして最初から俺たちをこんな目に遭わせるのが目的で近づいてきたのだろうか? だとするとあまりにも狡猾だ。 メシをおごるなどと優しい素振りを見せ、その後、俺たちをさりげなく海の家のバックヤードに誘導。あの手この手でオナニーをさせてから奇妙な果実へ注ぎ込んだ自分の精液を飲ませる。 その果汁と精液の混合物を口にしたら俺は眠るように意識を失った。 要するに美味しいとは言え『マランガ』の果汁には飲むと眠ってしまう催眠作用があった訳だ。 「ゆうやも俺と同じだったのか」 一連の流れを話すと「俺もそうだ」とユウヤは言った。 「アイツら俺たちを監禁してどうするつもりかな。……最悪、犯罪の片棒を担がされたりすんのかな? あ~! クソッ!」 優しいあの顔は嘘だったのか? 焼きそばやかき氷をタダで食わせていたのも、俺らを信用させ骨抜きにするための罠だったのか? 悔しくて思わず床のマットをぶん殴る。 その時だった。 ドアがバン! と開いて男たちが中に入って来たのだ。 「よぉ! お目覚めか! 調子はどうだ?」 フウガだ。何故か全裸だ。 「あのままじゃ熱中症になるかも知んねぇので場所を移しておいたぜ?」 ダイチも居る。こいつも素っ裸だ。 「初めての時は戸惑う事も多いよな? だが、俺らがフォローしてやるし大船に乗った気でいてくれ!」 カイルが胸を張った。一糸まとわぬ姿で。 「その前に! ここはどこなんすか! 何で俺たちをこんな目に!」 「どこって? ここは俺たち専用のフリースペースってやつだ」 フウガが平然と答えた。 「正確には俺たちと仲間が楽しむためのセカンドハウスってとこか」 ダイチはのんびりとフウガを補足する。 「何もなくて殺風景なのが玉に瑕、ってとこかな?」 カイルが少し申し訳なさそうに苦笑した。 あまりにもあっけらかんとしていて腹黒いものを感じなかったから身構えていた俺は拍子抜けしてしまった。 「……俺とユウヤを監禁してたんじゃ……」 三人は顔を見合わせてブーッと吹き出した。 「監禁だぁ!? んなのする訳ねぇっての! ドアに鍵なんかかけてねぇし」 フウガさんにそう言われてからユウヤの方に向くと「でも、開かなかったんだけど……」と小さく反論。 「あ~、それはね、ノブが錆びついてるせいだ。ここいら潮風の塩分で金属が錆びやすいんだよなぁ~」 ダイチさんがとても申し訳なさそうに頭を下げた。 「そっか、不安がらせちまったみたいだね、二人とも。まったくそんな気はないから安心して欲しい」 カイルさんもダイチさんに続いて俺とユウヤに頭を下げてくれた。 「いえ、俺たちこそ誤解してしまってすみません。でも、あれっすね、『マランガ』の果汁を飲んだらめっちゃ眠くなるんすね」 「そいつは人によりけりでな、眠くなるヤツもいるがそうならないヤツもいる」 フウガさんがジッと俺を見つめる。思わずドキッとしちゃうじゃん。 「すぐに効果が出るヤツもいるしコウヘイくんやユウヤくんみたいに遅れて出るヤツもいるしね」 カイルさんがまじまじと俺の全身を見つめる。えっ? なんかまだあるのか? 「でもでも、遅くても3時間以上にはならないし。二人とももうすぐだからな!」 ダイチさんはとても嬉しそう。屈託のない笑顔を俺とユウヤに向けている。 「……あの、効果ってなんすか?」 ユウヤが尋ねると三人の男がハッと顔を見合わせた。 「おう、すっかり忘れてたな」 「俺も。てっきりフウガが話してるもんだとばかり」 「ははは! そういう事もあるって! 今日は午前中から大入りだったしな!」 すっと真顔になったフウガさんたちが俺やユウヤの目をみて口を開いた。 「精液入り『マランガ』果汁を飲むとな、エロいカラダになれるんだ」 「え?」 「筋肉がデカくなって、チンポもデカくなって、あと性欲もすごくデカくなる」 「はい?」 「ぼちぼち効果が出始めてるはずなんだけどな? あれを飲んだら男とエッチしたくなるんだ。要は男好きのホモになる」 「はぁぁぁ!? 何すかそれ! 俺もユウヤもそんなの望んじゃいないんすけど!」 「……待てよ、コウヘイ。俺は……、フウガさんたちと、できるんならセックスしてみたい……」 俺は耳を疑った。 何かを言おうとしたけど口が開いただけで声が出なかった。 衝撃のあまり思考が停止。 もしかしてナンパが失敗続きだったから? 女から相手にされないのなら男に、ってか? いや、そもそもお前のタイプは『談合坂69(だんござかしっくすないん)』のミッキーこと毒蝮 美月(どくまむし みつき)ちゃんだろう? なのに、どうして? どうしてこんな男の中の男みたく筋肉ムキムキのエロマッチョで、小麦色に焼けた肌が舐めたくなるほどセクシーで、 萎えていてもふてぶてしくぶら下がってるデカいチンポに思わずしゃぶりつきたくなるほど魅力を感じているからって! 俺だってこんなガタイになれれば、こんな男たちとキモチイイ事ができれば最高だろうなとは思うけど!  思っているけどユウヤ! 雰囲気に流されてるだけなんだろ? ちょっとした気の迷いってやつなんだろう? 「コウヘイ……、また心の声がバカみたいに漏れてるぞ? それに、自分のチンポを見てみろよ」 「えっ?」 バッキバキに勃起している? 「嘘……」 「コウヘイくんもユウヤくんと同じだな! 俺らとセックスしたいんだ? 良かった~! 俺たちもそう思っていたからさ!」 ダイチさんが裏表のない表情で俺に言う。マジでおふざけや冗談なんかじゃないんだ。 「『マランガ』の本当の凄さはこっからさ。オナホにしても良し、精液を混ぜて美味しい果汁を飲むもよし、だけじゃない。 カラダばかりかココロまでエロい雄にしてくれるのが一番の効果だろう」 カイルさんが遠い目をしている。きっと自分が初めて『マランガ』に出会った時の事を思い出してるんだ。 「『マランガ』はマジでヤバイ。ありゃぁ魔性の果物だ。だがな、ヤバイと言ってもドラッグみてえに中毒になる訳じゃねぇ。 止めようと思えば止められるしな。効果が切れればカラダだけじゃなく男に対する気持ちも元通りだ。まさしく『ひと夏の思い出』だけにする事もできる」 「効果が……切れる? 元通り?」 「そう、だからそう身構えなくっていい。この場だけの、いっときの気の迷いで良いんだ。切れりゃいつもの自分に戻るしな。夢を見てるようなモンだと受け止めてりゃいいんだぜ?」 フウガさんは自分のイチモツをグッと持ち上げビクビクと震わせながらサイズを大きくさせている。 俺はその光景に、巨大になっていく男のシンボルから目が離せなくなっていた。

真夏のビーチと魔性の果実 2

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