SamSuka
鷹取リュウゴ
鷹取リュウゴ

fanbox


真夏のビーチと魔性の果実 7

7受粉と結実と肉体の更新 腋から生えていた触手に似た根っこがシュルルと腋の中に引き戻されて行った。 足の裏の触手ってのも同じようにカラダの中に戻ったのだろう。 ダイチさんもカイルさんも、フウガさんも土のエリアから俺たちのそばにやって来た。 「これで受粉は終わりだ。仕込みは終了ってな」 フウガさんがドヤっている。 「二人に渡すとっておきの実を産んでやるからな! もうちょい待ってて!」 カイルさんが愛おしそうに腹部を撫でる。 「もう、驚きすぎてなんでも有り、って顔だな。事実、見たまんまだから言い訳も訂正もしないけどな」 ユウヤが我慢しきれなくなって緑色の三体に問う。 「みんな、一体何者なんすか? 人間じゃぁないんですか?」 そんなもん見りゃ分かるだろ? と言いかけたフウガさんをダイチさんが先んじて発言することで遮断した。 「植物人間、って言うと意識が回復しない患者になっちまうから俺たちは別の呼び名で呼んでいる」 「何て名前なんですか?」 「『パラネイター』 受粉する者とか花粉を運ぶ者って意味だ。まぁ、英語に置き換えただけで何のひねりもないんだけどな」 「『パラネイター』っすか。俺もユウヤもこの後『パラネイター』に?」 「そうだ。俺たちの正体を見たからにはやっぱやめた、ってのはナシだ」 フウガさんが軽く凄む。 「皆をオカズにしてシコってたの見てたくせに……」 ユウヤが「ここで止めるなんて言う訳ないのに」の意味を込めて抗議したらフウガさんはあっさり表情を和らげた。 「っへへ、悪ぃ悪ぃ。二人のオナニーもいい刺激になってたぜ? おかげで質の良い実が結べること間違いなし、だ」 「フウガさんは時々ワルぶるけど、これからは控えた方が良いと思うんですよね。臍に花咲いた状態でオラついたって面白いだけですもん」 「クッ! 痛いところを突きやがる! 実は俺も薄々そんな気はしてたっつうの!」 「へへっ! でも大丈夫っすよ? 俺はもうフウガさんがどんなにスゴんでも本当は怖くない人だって知ってますからね~」 俺はダイチさんに言った。 「……ユウヤの奴、なにげにフウガさんの扱い、上手くないすか? やっぱカラダの相性が良かったから?」 「うーん、そうかも知れない。実のところ俺も驚いてる。フウガってああ見えて人見知りなところがあるんだが、 ユウヤくんはその辺りの機微もちゃんと理解してるみたいだ。……相性って不思議だな」 俺はダイチさんの緑色の腕を取った。 「相性だったら、俺、ダイチさんの事をもっと知りたいんです。この後、俺も皆と同じ『パラネイター』って言うのになっても」 ダイチさんは蛇のように亀頭を巡らせ俺の腰にチンポを巻きつけた。 そしてぐっと引き寄せ俺と密着したままこう言った。 「もっと知りたいか? 俺のダメなところ、嫌な部分、最低な一面も?」 「俺もダイチさんについて分かった事があります。俺を気遣って距離を置こうとしたり引き止めるような事を言ったりしますけど、ほんとうは一歩踏み込んで欲しい、もっとやって欲しいんだ、ってね」 すると腰に巻き付けたチンポをさらに伸ばして俺のチンポをチンポで咥えた。 「……正解のご褒美に気持ち良くさせてやるよ」 「ダイチ! ストップ! 何してんだよ! 結実途中で人間の精液を摂取したら台無しになるだろ!」 カイルさんがムスゥと膨れている。 「ただでさえ俺だけ除け者にされてるってのによぉ~。せっかく良い感じに果実が出来上がりつつあるのに、元の木阿弥になるとこだろうが~。大事なお腹の子(果実)に何かあったらどうすんだよ~。責任とれんのか~?」 猛然と拗ねるカイルさんを見た俺もダイチさんも声を出して笑った。 ユウヤとフウガさんも俺たちに続いて笑顔の花を咲かせた。 ◇  色んな話を聞いた。 三人が『パラネイター』になった時の事。 『マランガ』と言う謎の果実の事。 そしてここ、海の家の事も。 どれも盛りだくさんでここに全てを記すことはできない。 何故なら、いよいよ皆のお腹の中で新たな『マランガ』が実を結び、熟した果実の収穫を迎えようとしていたからだ。 三体は再び土のスペースに戻り、その上で仰向けになった。 また養分を吸収するの? と聞くと、「いや、土の上のほうが落ち着くから」とダイチさんは言った。 口数が減った。 横たわった三体の視線はまっすぐ上を見据えている。俺も見上げたけど武骨な天井と小さい電球があるだけで特に面白いものがある訳ではない。 静かに「うぅっ!」「ふぅ、うっ!」と呻き始めた。 キモチヨサと苦痛とが混ざり合ったような声。 三体の筋肉が小刻みに震えている。 股間のチンポがギュンッ! とまっすぐ上に勃った。 受粉が終わってサイズが小さく(と言っても30cmはある巨根には違いない)なった緑色のチンポがまっすぐ天井に向かって勃起すると、 グジュルルッ! ギチギチ! ズチュルルッ! 音を立てて巨大化! 今度は長くなるだけじゃない、太さもどんどん太くなってとてつもないジャイアントコックになっていく! 「見てるか? コウヘイ。あのサイズでもチンポって言えるのか?」 「ああ、見ているけど……、あんなにデカいとどっちが本体か分からへんな」 股間からスックと勃ったチンポはもはや「ヒト」と同じ大きさに。 長さは180cm近い上に太さがヒトの胴体と変わりない超ド級の爆根に成長。 そんな「胴体サイズ」の上の方にぱちりと開いた二つの緑色の目玉。 ギョロギョロと周囲を見渡している目玉が俺を見つけてニタァと笑う。 ダイチさんたちのカラダから別のモンスターが生まれたんじゃないか?  そんな不安を抱いていた時だったからチンポの「目」と目があった瞬間、声には出なかったが「ヤバイッ!」と恐怖を感じた。 「み、見ろよコウヘイ……、チンポが……、変形してやがる!」 「さっきから見てるって! くそ! このまま見てるだけでいいのか?」 最悪、チンポに生じたモンスターがダイチさんやフウガさん、カイルさんを苗床にして吸収してしまったらどうしよう? どう対処すればいいのか? そもそもモンスターチンポを倒す手などあるのか? 焦る気持ちがどんどん膨らむ中、超巨大チンポの目のある亀頭部分がさらにグニュウとくびれ、ヒトみたいな頭と首に。 竿の一部が枝分かれして二本の腕になったかと思うと、根元から中央部までグチュブチブチと二股に裂けて脚へと変化した! 俺たちがポカンと口を開けている間に巨大チンポはヒト型に、全身が緑の怪人『パラネイター』になっていった。 大胸筋や腹筋をボコボコ膨張させた『パラネイター』の股間からズビュ! とチンポが飛び出し、その付け根にはボロン、ボロンと睾丸を収めた陰嚢がぶら下がる。 「ふ~う、結実完了~。カイルもダイチも、お疲れさんっ、と」 超巨大チンポが変形した一体はフウガさんに。全く同じに見える新しいボディを満足げに確かめている。 「ん゛っ、ぅう~ん! やっぱり新鮮なカラダって気持ちイイな!」 両腕を拡げて伸びをするカイルさんが深呼吸を繰り返す。 「……ふぅ。今回も問題はなさそうだ」 肩を回し首を左右に回したダイチさんがバシバシと自身の頬をビンタした。 俺は堪らずダイチさんに聞いていた。 「巨大チンポがダイチさんに? ダイチさんが二人に?」 「いや? 今はこっちの俺がダイチで、下にあるのは出来上がった果実を収めたただの袋だ」 「果実? 新しい『マランガ』の実が?」 俺の重ねての問いをフウガさんが引き継いだ。 「これが俺たち『パラネイター』の特徴だ。年に一度、夏の暑い季節に古いカラダの中に実が成り、熟成の途中でチンポが肥大して新しい肉体になる」 「肉体が新たに切り替わると若返る。前のカラダをそのままコピーするものだからさ。ぶっちゃけ俺らってこう見えて結構いい歳なんだ」 カイルさんがいたずらっ子のようにニヒヒと笑う。 「じゃぁ年を取らない? つまりは不老不死なんだ?」 「いや、不老ではないし不死でもない。いずれは俺たちも枯れて死ぬ。普通の人間よりはちょっとだけ長いんだが……」 ダイチさんが少し寂しそうに呟く。 「ダイチ、しんみりしている場合じゃねぇ。ユウヤとコウヘイに早く実を与えてやろう。乾き切る前に取り込んでもらうのが先だろ?」 「そうそう。せっかく二人とも仲間になってくれるんだし、この機会を失ったら次は一年後までお預けになる」 「そうだな。他の事を考えている場合じゃなかった。まずはコウヘイ、ユウヤ、お前らの望みを叶えてやらないとな」 元のカラダから足を上げると一つに癒着していた足裏がベリベリ引き剥がれた。 まだ生きて眠ってるだけのように見える古いカラダをごろりと裏返した三体の緑の怪人は豆のさやを開けるように背筋に手を挿し込み左右に拡げる。 すると「パリッ」と乾いた音を立て大きく口を開けた。 緑の皮の内側にぎっしり詰まっている『マランガ』の果実。その実を一つずつ取り出し籠の中に収穫していく。 そして元々は股間の、キンタマがあった部位から二つの『マランガ』を掴みだすと籠には入れず、別の容器に移した。 「その『マランガ』は白いんですね。他の『マランガ』も薄い緑ですけど」 純白の『マランガ』が合計6つ。 「時間が経てばさらに熟成され濃い緑になる。だが、そうなるとそいつはもうただの『マランガ』だ」 フウガさんに続いてダイチさんが、「コウヘイたちに取り込んでもらうのはこっちの白い『マランガ』になる。 一人三つずつな」 「俺らが『パラネイター』になるには三つ必要なんですか」 ユウヤの素朴な質問にはカイルさんが答えた。 「いや、本当は一つで十分なんだ。だけど、三つ取り込むと、っへへ、ま、それは取り込んでみてからのお楽しみってな」

真夏のビーチと魔性の果実 7

More Creators