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鷹取リュウゴ
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真夏のビーチと魔性の果実 8

8開花と秘密と真夏の怪人 フウガさん、カイルさん、そしてダイチさんから白い『マランガ』を一つずつ受け取った。 表面がほんのり濡れていて持つと果皮が柔らかい。なんだか果実と言うよりも虫の幼虫とか、もっと言うと生のチンポのようにも見える。 取り込むのは体の三つの穴から。 「まずは口から一本、丸ごと飲み込んでくれ」 ダイチさんの言う通り『マランガ』を噛まずに飲み込む。 サイズがサイズだけにめちゃくちゃ苦しくなるだろうと予想してたのに、飲み込み始めたらするっと咽喉を通り過ぎて苦しむ暇など一瞬も無かった。 「あんなにデカいのにすんなり入っちまった」 ユウヤの驚きに俺も同意する。 「さて、次はこっちの穴からだ」 フウガさんが尻を向けヒクつくケツマンコを俺らに見せつけた。う~ん、思わずぶち込みたくなる卑猥穴! 俺じゃなくてそっちのアナルに『マランガ』やチンポを突き入れたくなってしまうけど今はまだ自分のターン。 四つん這いになって後ろ手に『マランガ』を尻穴に押し当てて突っ込もうとしてるんだけど、サイズがデカい上になかなか照準が合わない。 おまけに『マランガ』の表面がぬるぬる、つるつるしてるもんだからよく滑るんだ。 「うう、なかなか挿入できないよぅ~」 手間取っているとダイチさんがフォローしてくれた。 「ユウヤは全部入れられたってのにコウヘイは苦心しているな」 「だって、ユウヤは、フウガさんにケツをさんざん弄られて弛んでるから……」 ダイチさんにそう言い訳すると、「俺もコウヘイのケツにぶち込んでやってれば良かったな。家に戻ってから一度も弄ってなかったのか?」 なんて聞かれてしまう。 「い、いや、一度は……ある、けど」 「一度だけ?」 そんな訳ないのを見抜いてるくせにダイチさんてば! 「ま、いいか。じゃぁ俺が手伝ってやるよ。『マランガ』を貸してくれ」 ダイチさんに渡った『マランガ』が俺の尻穴にクっと押し付けられ、そして、ズププと潜り込んで来る。 「んっうぐぅぅっ!」 「始めはキツイんだ。でも、それは始めだけ」 ダイチさんの言う通り先端が入ったあたりでケツの奥がジンジン熱くなって来た。 なんだろう? もっと中に挿入して欲しい。もっと深いところで『マランガ』を感じてみたい。 そう伝えたらダイチさんは残りもズズンと押しこんだ。 「がっはぁぁーーーっ! すっげぇぇーーーーっ!」 全部挿入された瞬間、今まで感じたことのない快感が押し寄せた! 花が開くようにパァッと体の芯が開放する! ユウヤは前からこんな快感を味わってやがったのか! って嫉妬してしまう程に。 自分でケツを弄ってやると気分は上がるモノのそれほど気持ち良くはなかった。だけど、いまは、『マランガ』をアナルに迎え入れた今は違う。 俺はハッキリ、確実にアナルが「気持ちイイ」と感じている! 「イキたいんならイってもいいぜ? 俺だって初めて『マランガ』を取り込んだ時は何度もぶっ放してたからな」 ケツの中に挿入された『マランガ』が勝手にグニュグニュと動いている。 それが凄く切ない快感を呼び起こしてイキそうになる。 「お? 耐えてる耐えてる。じゃぁこのまま一気に3本目もとりこんじまおうか!」 カイルさんが俺のチンポに『マランガ』を密着させる。 「三つの、三つ目の穴ってチンポの!? 鈴口からなんですか!?」 「そう。尿道から『マランガ』を取り込む。口やアナルよりも難易度は上がるけど大丈夫。もうコウヘイくんのカラダは大丈夫な構造に変わり始めているからな」 言いながら太い『マランガ』をグイッと亀頭に押し付ける。 すると――「んなっ!? 亀頭がぁ! 拡がるッ! 咥えようとして開いているっ!」 意識してできた訳じゃない。『マランガ』を飲み込もうとしてチンポが、亀頭が勝手に口をクパァと開けていくのだ! 「肝心なのはこの3本目だ。先の2本は下ごしらえみたいなもんだ」 『マランガ』の先っちょを咥えた亀頭がムグムグ動いてさらに引き込もうとしている。 「くああっ! これっ! キモヂィィッ! チンポが! チンポが熱いっ!」 一足先にアナルでの取り込みが終わっていたユウヤもチンポでの踊り食いに手足を動かして悶えていた。 ひと口ずつじっくりと味わうように亀頭が、チンポが『マランガ』を飲み込む。 「ううっ! ぐぅぅっ! キ、ツイ、けどっ! キモチイイッ! 蕩けるっ! チンポが蕩けちまうっ!」 ズブズブ、グニュゥ 「うハァァアあっ! だ、めだぁっ! もうイグ! イッチマウゥゥーーーッ!」 限界を突破し射精開始! なのに、だ。カラダはビクビクしてるのに精液は一滴も噴き出てこない。 『マランガ』に尿道が閉ざされているので精液が出たくても出られず行き場を失っている。 「ううっ! イキてぇ~! 精液を~! ザーメンを思いっきり出してぇよぉ~! 射精してぇ~!」 「悪いなコウヘイ。イってもいいぜとは言ったが今は無理だ。『マランガ』がチンポの中に全部収まってコウヘイのチンポと一つになるまでは我慢してくれ」 ダイチさんの説明を聞いてもカラダは射精をしたがっている。 「なに、もう少ししたらいくらでも射精できるようになるからな」 チンポの奥に入ろうといている『マランガ』は俺が触れなくても勝手にグイグイ入っていく。 細く狭い尿道を押し拡げながら、ふたたび出ようとしていた精液をせき止め押し戻しながらなおも侵入していく。 下ごしらえが済んでいる、と言われていても強烈な圧迫に呼吸が荒くなる。 このままではチンポが内側から破裂してしまうのではないか?  怖くなる。未知の扉を前にして怖気ずく。 ダイチさんが俺の手を握り締める。大丈夫、大丈夫だと励ましてくれる。 ギリギリで崩れそうな俺の心が持ち直す。踏みとどまってダイチさんの手を握り返す。 ユウヤはフウガさんの膝の上に抱き抱えられている。緑色の雄っぱいに顔を埋めて思いっきり甘えてやがる。 俺もあんな風にダイチさんに甘えてみてぇ! と思った瞬間『マランガ』が全部チンポの中に入り込み、ズシン! と重い感触を股間に落とし込んだ。 「うあ゛あ゛っ! ぐひぃぃぃっ! んがががぁはっあぁあーーーーっ!」 「よし。次に目が覚めたらコウヘイもユウヤも俺たちの仲間。カラダに花を咲かせ実を結べる『パラネイター』に生まれ変わっている。 その間に俺たちは『マランガ』を全部収穫して成熟と乾燥の処理を進めておく。 芽生える時を迎えるまで少しの間だが眠りにつくのはカラダを作り変えるのと同時にお前の脳の処理も進めるからだ。心配はしないでいいからな」 「新しいアプリをインストールしたら再起動しろって出るのと同じだぜ」 ダイチさんに続いてカイルさんがスマホやパソコンになぞらえて言った。 聞いていた俺はカラダの内側が急速に変貌していってるのを実感していた。 口から取り込んだ『マランガ』が胃や腸を、アナルから挿入した『マランガ』はドロドロに融けると腸壁に吸収され血流にのって臓器へ。 そして、チンポから入り込んだ『マランガ』はチンポと融合しながら快楽信号を励起し性器と脳と神経を改造していく。 「俺」と言うデータを全て書き換えるように、「人」ではない存在へデータを上書きするために、無意識のうちに抵抗する細胞たちを飲み込み、入れ替わり、「人」とは異なるモノへと置き換えていく……。 感じるのは暴風のような快感だ。 荒れ狂うキモチヨサの前にはただ這いつくばって堪えるしかない。 しかし、そんな嵐が不意に止み、強烈な日差し、真夏の太陽が雲間から差し込む。 風に折れそうだったカラダへ空から暑く自愛の光が降り注ぎ、カラダの深部へ沁み込んでくる。 気が付くと俺は一本の樹に、草になって大地に根を張っていた。 暴風はいつしかそよ風になっていて俺の葉を優しく撫でて去って行く。 彼方から聞こえるのは水の音、呼吸みたいに繰り返す潮騒。 大地から流れ来る力が根を通して全身に拡がる。染みわたる。沁み込んで来る、喜びが、幸福が、勝どきのような歓声がどこからか聞こえる。 かつてない満足を感じながら、俺は、最後まで握りしめていた「未練」の二文字を捨てて、遠く、遠く、始原の海に向かってそっと船を漕ぎだした。 ◇  目を閉じ意識を彼我の無い幽境で遊ばせている間に俺のカラダは『パラネイター』に変貌を遂げていた。   チンポから緑の蔓がブジュル! と飛び出した。 アナルからも、口からも、鼻や耳、目からも緑の蔓が次々に生えてシュルルと茎を伸ばした。 すぐにそれらの蔓は全身を覆い、一つの「繭」になって俺を包み込んだ。 その繭の中で人間としての筋肉も、性器も、内臓も、皮膚も、脳細胞も全て新しいモノ=『パラネイター』のモノへになっていった。 ガリガリだった全身の筋肉がボコボコ肥大して行く。 人並み平均サイズだったチンポがムクムク成長して巨根になってしまう。 緑色の蔓がドロリと溶けて皮膚と一つになる。 快感の海にダイブしたまま、記憶も意識も「俺」であり続けながら『パラネイター』として必要な基本知識を植え付けていく。 本能的に何をすべきか、何をしてはならないかを脳に焼き付ける。 堕ちる感覚と上昇する感覚を同時に感じている。やがてその感覚の果てに一つの扉が現れた。 押し開くと扉の先には一面の森、鬱蒼と茂る樹木の海と、咲き乱れる花々の乱舞。植物たちが淫らに交尾し、雄株と雌株、雌しべと雄しべを密着させて快楽を貪っている緑の楽園が眼前に拡がった。 「う、うぅ~ん……」 「コウヘイ、起きたか」 「あ、あぁ」 「俺もさっき目覚めたばっかだけどな」 カラダを起こしてユウヤを見れば、メガマッチョな筋肉を携えた全身緑のイケメン怪人になっていた。 無駄な脂肪もたるんだ顎も見当たらない。 「すげ、超カッコええやん、ユウヤ」 「お前こそ。どんだけ筋肉ムキムキになってんだ」 言われて自分を確かめるとドンと張り出す大胸筋とボッコボコに割れて隆起したシックスパック。とてつもない力こぶを見せる上腕二頭筋に腰よりも太いパッツパツの大腿筋。 そして、どこもかしこも鮮やかな緑色のカラダ……。 「俺たち、とうとう――」 「ああ、『パラネイター』になったんだ」 ダイチさんと同じ存在に。フウガさんやカイルさん、そして、海の家で働いているスタッフたちと同じ存在に。 人間やめて怪人になったってのにマイナスな感情が一切出てこないのは、カラダと同じく心も改造されたから。 「で? ダイチさんたちは?」 周囲には誰も居ない。よく見れば『マランガ』保管室の向かいにある地下室だった。 「さぁ? 俺も起きたばっかだからさ」 首を傾げるユウヤの股間から生えているチンポの巨大さにハッとして自分のブツを確かめる。 チンポは勃起していないのに20cmはある。これじゃぁフル勃起したらどれほど大きくなるのか。 それと、俺も受粉したら臍の穴から花マンコが咲くのだろう。どんな花が咲くのだろうか? 花を咲かせるこのカラダの中には卑猥な体液がパンパンに詰まっている。この体液を使えば蜜を求めて虫が近寄るように気になった男を呼び寄せられるだろう。 突然、俺の中にある考えが閃いた。 「まさか、ダイチさんたちも、体液でもって俺たちを誘っていた?」 言ったもののすぐにその考えを退けた。 なぜか? だって以前の俺らはダイチさんたちとは比べ物にならないレベルの低いカラダだったからだ。 惹かれる事のないタイプを誘惑するはずがない。「落とす」のならもっと、男として、雄としてそれなりに優れた見た目の奴を狙う筈。 「――ふっ、少なくとも俺だったら前の俺に目をつける事はないな」 「なぁ? 今、何時ごろだろうな。腹が空いているからもう朝には違いないだろうけど」 ユウヤが空腹を訴える。 「だったら俺の精液でも飲むか?」 「それもいいな。今のコウヘイの精液だったらいくらでも飲みてぇ」 「ダメだろ? そういうセリフはフウガさんに言ってやれよ。フウガさんにゾッコンのくせに」 「なんだよそれ。コウヘイこそダイチさんに夢中になってるだろうが」 ダイチさんの名を耳にしたら途端にダイチさんとセックスしたくて堪らなくなってしまった。 ユウヤも股間がムクムク勃起して大きくなっている。 「それはそれ、これはこれ、だ。俺はユウヤともセックスしたい」 「俺も実はそう。コウヘイとセックスしたくてうずうずしちまってる」 緑色の植物系怪人になってもユウヤはユウヤだった。 一番気楽に、気安く話ができる親友。セックスも楽しめる大事な友人のまま。 右手をユウヤの顎にかけ、左手同士を絡ませる。 勃起し切って40cmにもなっているチンポからは甘ったるい匂いを持った透明な粘液が溢れ出て竿を濡らす。 もう我慢できない。今すぐユウヤを犯したい。コイツのケツマンコを俺のチンポで満たしたい。 肉と肉をグチュグチュかき鳴らしてコイツの中をかき乱したい。味わいたい。 キモチヨクナリタイ―― 「んっ、ふ」 「あむ、むふぅ」 緑色の舌を絡ませて濃厚なキス。男同士だからこそできるエロさだけを求め合うディープキス。 絡める指に力が入る。 顎にかけた手を後頭部に。ユウヤの手が俺の腰をグッと引き寄せる。 このままもっと気持ち良い事をしよう。 言わなくたって互いに腰を押し付け合えば理解できる。バキバキに肥大した欲望の象徴が「もっと」「強く」「もっと」と訴える。 潤む真緑の目を見つめる。緑色だけなのに感情が手に取るように理解できる。 ユウヤも俺を求めている。俺とセックスしたい、と。 唇を離し、うなずき合う俺たち。 もう止まれない、ここまで来たらストップできない。 ――その時だった。 ドアがバン! と開いて『パラネイター』たちが中に入って来たのだ。 「よぉ! お目覚めか! 調子はどうだ?」 あれ? こんなシチュエーション前もあったような? 「フウガさん! それにダイチさんも!」 「うわ~、待って。俺も居るんだけど~?」 続いてカイルさんがムスっとした顔をして入ってきた。けれど俺たちを見るなりニッコリと微笑んだ。 「さっそくユウヤくんと二人でおっぱじめようとしてた矢先だったみたいだな! でもざーんねん! お兄さんたちが仲間になったふたりを放っておくわけがないだろう~?」 「カイルの言う通りだ。特にユウヤは俺が初めてのほうがいいだろ?」 自信たっぷりにフウガさんがユウヤに告げる。すっかりフウガさんはユウヤの気持を把握しているのだ。 だとするとダイチさんは? 「目覚めの瞬間に立ち会いたかったが準備に少々手間取っちまってな」 ダイチさんが頭をポリポリ掻きながら照れ臭そうに言った。 「準備?」 「ああ。収穫した『マランガ』を保管して、実が詰まっていた古いカラダを土に戻し、あとは、二人の仲間入りを祝いたい奴らをここに集めていたり、な」 ダイチさんがそう言うや否やドアの背後に隠れていた『パラネイター』たちがどっと雪崩れ込んできた。 「よぉ~! 無事に転生できて良かったなぁ! 俺も歓迎会に混ぜてくれ~!」 「君ら三つの『マランガ』を取り込んでパラネイターに転生したんだって? 凄いね! フルセットじゃん!」 「おめでとう! 二人ともパラネイターになってくれるなんてマジ嬉しいぜ!」 中でもひと際大きく声が響いたのは焼きそばを担当していたスタッフ、クロムさんだった。 「よぉし! お前ら! 今日は臨時休業にしてコウヘイとユウヤの歓迎セックスだ! 花も咲かせて思い切り狂い合おうぜ!」 「花? 花って受粉の時に臍に咲いたあの花っすか?」 ダイチさんに聞くと照れたように笑った。 「そう。俺たちが咲かせる花はアナルやチンポと同じ性器の一つだ」 「受粉の時じゃないのに咲かせても大丈夫なんですか?」 「もちろん。むしろ受粉の時以外の方が多いんだ。なにせ花が咲くと中心にマンコもできるからね」 ダイチさんが言っているそばでフウガさんは真っ赤なガーベラを、カイルさんは真っ青なアサガオを、そしてクロムさんはカトレアの花を臍の上に咲かせた。 どの花も最奥部には粘液に濡れたマンコを覗かせ、アナルとは別の卑猥さを猛烈に匂わせている。 他の『パラネイター』たちもダイチさんたちに続いて大きな花を臍の上に開花させた。 ある者はヒマワリ。ある者はデイジー。またある者はサフランを。まさに色とりどりの百花繚乱。緑の肉体に鮮やかな花々を咲かせる光景はまるでお花畑のようにも見える。 「すげ~。マジで綺麗だ……」 「祝いに駆けつけてくれたアイツらとも交わってやってくれ。今のコウヘイだったら精液は無尽蔵だし、精力も数十倍になっている。一晩どころか三日三晩セックスし続けても大丈夫だろう」 「飲まず食わずでも大丈夫なんすか」 ダイチさんは深くうなずいた。 そしてこう付け加えた。 「だが最初は……。コウヘイの一番初めは俺にくれ。チンポも、精液も、アナルも、コウヘイが咲かせた花のマンコも。 他の奴に譲りたくない。俺は、俺は……、初めて、君をビーチで目にした時から、好きになっていたんだ」 ここで一つ。ダイチさんの気持に嘘はないと、今の言葉を疑う訳ではないのだけど大きな疑問が浮かんだ。 「その、今の俺はともかく、前の俺なんかガリガリでイケてなくて、どこにも好かれる要素はなかったと思うんですけど……。 一体、あの時の俺のどこが良かったんすか?」 「っ! そ、そいつを聞くのか?」 俺は是非、とダイチさんに願った。 「あ~、その、俺は、いや、俺たち『パラネイター』が持っている能力の一つなんだが、相手が開花した時の様子を幻視できるってのがある」 「開花? っすか」 「そう。相手がどんなヤツでもカラダが男としてピークに達して花が咲いた時の姿を予測し見る事ができるんだよ。 正直に言ってしまうと、その、コウヘイがパラネイターになった時の顔や体が見つけた瞬間ハッキリと見えていたんだ。 それで俺は、声を掛けずにはいられなかった……」 「俺の可能性にひと目惚れした、って感じっすね。ダイチさんにそこまで思ってもらえているなんてとても光栄です。 それで改めてお願いしたいんですが、俺をダイチさんにとって一番の相手に、俺と付き合ってもらえますか? 俺もダイチさんが好きです」 ここまで一気に気持ちが溢れて口に出てしまった。 俺の告白を聞いたダイチさんは全身をビクビク震わせたかと思うと臍からツボミを伸ばして黄色いラッパスイセンの花を咲かせた。 そして、その直後「ぃよっしゃぁあーーーーーーーーーー!」と両手を上げてガッツポーズを取っていた。

真夏のビーチと魔性の果実 8

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