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鷹取リュウゴ
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チェンジオーバー・セクスフォーマー 3

担任の体育教師、「丸鍋 純鉄」に変身した高校生「五月雨 時雄」が突然やって来たもう一人の『丸鍋 純鉄』にアナルを犯される数日前の事。 時雄とは別の二人の男子生徒の元に『セクスフォーマー』が届いていた。 それは、二人がとある人物から教わった『セクスフォーマー』だけを販売するショッピングサイトで注文したモノだった。 教えたとある人物とは誰か。 それは、彼ら二人の担任であり時雄の憧れの人物でもある体育教師「丸鍋 純鉄」、その人であった。  ざっくりかいつまんで話そう。 時雄のクラスを担当する体育教師が、生徒の一人に変身し学校のトイレでこっそりアナルオナニーを繰り広げていた。 30分後、個室トイレからスッキリした顔で出て来た丸鍋は待ち構えていた二人の生徒からスマホを向けられた。 「トイレに入ってったのは先生一人だけなのに、いきなり時雄クンの声が聞こえてビックリしましたよ~」 「奏太(かなた)に呼ばれて来てみたら、まさか丸鍋先生が時雄に変身してオナってるとかさぁ。俺らに見つかるなんて迂闊っすね」 「ほんと、驚いちゃったなぁ。先生が変身できる事もだし、男が好きなホモだった事も。だけどさ、見つかったのがまあ僕たちで良かったんじゃないかな? 俺も駆(かける)クンも丸鍋先生のファンだし」 二人の生徒とは「矢場杉 駆」と「黄泉野 奏太」であった。 向けられたスマホには丸鍋が個室内で担当する生徒の一人、『五月雨 時雄(さみだれ ときお)』に変身してアナルを弄りながらチンポを扱く姿と、変身が解けて『丸鍋 純鉄』に戻っていく過程がバッチリ動画で録画されていた。 「……そうか。ついにバレちまったか。ホント、迂闊だったぜ。ちゃんと人が来ない時間を狙っていたんだがなぁ」 駆は動画を止め、スマホを尻ポケットに戻して前に出た。 「丸鍋先生は時雄が好きなんですか?」 「矢場杉は俺が変身してた事よりもそっちを先に聞くんだ?」 「駆クンにとっちゃ他の何よりも重要だもんね。だって駆クンは――」 少し口を尖らせ不満を滲ませながら呟くのは矢場杉の幼馴染でもある同級生の『黄泉野 奏太(よみの かなた)』 「ストップ。奏太、それ以上言うのはダメだ」 「あ、……うん、分かったよ」 教え子二人の微妙なやり取りを見ていた丸鍋は大きなため息を吐いた。 「……証拠まで撮られてたとあっちゃ言い訳も言い逃れもできないな。確かに俺は五月雨に惚れている。校内で五月雨に変身してオナニーまでしちまうほどに。まぁ、当然教師として失格だ。 さて、これで質問はおしまいか? そうでなくても今の俺は君たちにとってのまな板の鯉だ。 煮るなり焼くなり好きに出来る。マスコミにでもリークするか? それとも、脅してお金でも強請るか?」 駆と奏太の二人は顔を寄せると小さく相談。駆が再び丸鍋に向き直った。 「先生、俺たちはそんな事はやりません。オナニーくらい誰だってやりますし、誰かを好きになるのも自由です」 「そうか、ありがとうな。二人の判断に感謝するよ。だが これでオシマイ、無罪放免って訳でもないんだろう?」 「そうですね……、一つお願いがあります」 ここで駆よりも奏太が前に出た。 「丸鍋先生、変身するためには腕に付けてる道具が必要なんでしょ? それ、僕たちも使いたいんです」 「そうか。お前らも『セクスフォーマー』が欲しいのか」 「その腕輪、『セクスフォーマー』って言うんですね? 先生はどうやって手に入れたんですか? 値段はいくらするモノなんですか?」 「まてまて、ちゃんと教えてやるから一旦トイレから出るとしよう。大丈夫、逃げたりしないから」  数日後。 丸鍋から販売サイトのアドレスを得て注文した二人の元にも『セクスフォーマー』が届けられた。 ただ、駆は奏太に内緒で時雄の分の『セクスフォーマー』も注文していた。 もちろん駆自身の願望を前に進めるために。 駆は以前から時雄が丸鍋に思いを寄せている事を知っていた。 それでも駆は時雄が好きで、出来るなら時雄と付き合いたいと思っていた。 「丸鍋先生じゃ太刀打ちできない。けど、『セクスフォーマー』を使って変身すればワンチャンあるかも?」 丸鍋先生よりも先に関係を作っておけば、あわよくば時雄を自分のものにできるかも知れない。 諦めないでアタックすれば時雄の気持ちを自分に向ける事ができるかも知れない。そんな希望が駆の脳内を彩った。 一方で奏太はずっと前から駆が好きだった。 ただの幼馴染としてではなく、ただの親友では無く、高校に入ってから仲良くなった時雄ではなく自分を見ていて欲しいと思い続けていた。 とは言え、気の置けない親友ポジションを捨てて告白するほどの勇気は持てなかった。駆の性格を踏まえた上ではあったが嫌われるくらいならこのままの関係でいい、と半ばあきらめていた。 しかし、丸鍋が使っていた『セクスフォーマー』という変身アイテムを見た瞬間、奏太は閃いた。 「丸鍋先生と時雄クンを先にくっつけちゃえば、駆クンだって諦めて僕に……」奏太もまた自身の願望に身を熱くしていた。 ◇  「教えちゃったんですか? あれもアダルトグッズなんですから、高3とは言えまだ18歳じゃなかったらマズイでしょう?」 「その通りなんだよな~。マジでしくったわ」 「こうなった以上、最後まで責任をもって手に入れちゃった子たちを見ていなくてはならないですね」 「だよなぁ。ややこしい事になっちまったぜ」 イケメンマッチョな体育教師と対話しているのは高性能AIを搭載した男性型バイオロイドだった。 バイオロイドとは言っても見た目や仕草は普通の人間と見分けがつかない。スタイルの良い整った顔立ちの若い青年だ。 「捨てられた私を拾ってくれたお礼として『セクスフォーマー』を純鉄さんにお渡ししましたが、仕事場でもある高校の中で使うなんてさすがにダメだと思います。 純鉄さん、本当にあなたって性欲が強すぎますよね。もう少しご自身を制御する事を学んでください」 「返す言葉も無ぇ。五蘊(ゴウン)にダミーの販売サイトまで作らせちまって悪いと思ってるさ」 「あれくらいは朝飯前ってやつです。私のAIコアをダイレクトにネットと接続すれば五秒もかからない簡単な作業なので。 だからお気遣いは無用ですよ。幸いなことに予備の『セクスフォーマー』も純鉄が求めた数は用意できましたし」 イケメンマッチョな体育教師とは「丸鍋 純鉄」 そして、純鉄と親しく言葉を交わしているバイオロイドの名は「五蘊」と言う。 二人が居るのは丸鍋の部屋ではなく高級感漂う広々としたマンションの一室だった。 「くれぐれも私の正体が異星で製造されたバイオロイドだと知られないようにしてくださいね。でないと純鉄さんの身の安全が保証できません」 「それも分かってるさ。お前みたいな規格外なモノが世の中に知られでもしたら、それこそ奪い合いの戦争になっちまうぜ」 本人が言う通り高性能AIを搭載したバイオロイドは地球上で作られたモノではなく、未知の異星人によって製造されたモノだった。 それ故、丸鍋に触れただけで言語を学習し、地球人の、特に日本人男性の特徴を吸収して丸鍋とは別個の肉体を形成・擬態し、自身の置かれている状況と、今何をすれば最適なのかを瞬時に計算した。 結果、今の地球の科学には過ぎた能力、いわゆるオーバーテクノロジーだと自身を見定め、野望を抱く者に悪用されないよう身を潜める必要があると判断した。 それでいて、行動が怪しまれない程度に社会に馴染み、必要なエネルギーを合法的に調達する必要がある事も。 故に、発見者である丸鍋のサポートを得つつも独立した生計を営んでいた。 高級マンションの賃料を難なく支払えるほどの収入を稼ぎながら……。  「正体も名も伏せたまま物を売って商売する。それには人間の性欲を満たすアダルトグッズを手掛けるのが計算通りに最適解ではありましたが、『セクスフォーマー』の開発は少々先走り過ぎたかも知れませんね。いわば計算違いを引き起こしてしまいました」 丸鍋が穿くケツワレやビキニパンツもまた五蘊が製造して丸鍋に渡した物だった。 「いやぁ? あれはあれで良いもんだと俺は思う。気になるヤツに化けてエッチな事を愉しめるし、うへへへ」 丸鍋が漏れた涎を手でぬぐった。 「それです。エッチな事を愉しむならせめて場所を考えて下さい。本当に反省してるんですか?」 「お、おう。反省してるとも」 「本当ですかぁ?……」 丸鍋は五蘊から新作の試作品だと渡された数々のアダルトグッズを手に、自宅アパートへと戻っていった。 そんな丸鍋の背中を見ていた五蘊がポツリと呟いた。 「製造者責任って言葉が地球にはあるようですからね。純鉄さんにだけ任せるのではなく私も手に入れた方たちをチェックさせて頂きましょう」 五蘊はふと窓の外に広がる夜空を見上げた。 「バイオロイドに不必要な『感情』を学んだからと言って簡単に廃棄するような星の人たちよりも、地球のほうがずっと相性が良いのです。私は、私が見つけた居心地の良い居場所を護るためにも無用なトラブルは避けないといけない。それに私だっていつかは――」 股間をじっと見つめる五蘊。 少しだけ膨らんだスラックスはすぐに平たくなっていた。 「ちゃんと男性器を用意したのに、未だエラー(完璧に機能しない)がある理由はハッキリしています」 五蘊は時雄たちが持っている『セクスフォーマー』の親機とも言うべきマスターバージョンの『セクスフォーマー』に触れると、同期しているモニター画面が起動した。 そのモニター画面には『セクスフォーマー』の位置や装着者の健康状態など様々なデータが示されている。 個人名を選択すれば現在の状況だけでなく記録した性行為中の映像や音声ばかりかどのように興奮しているのかまでつぶさに入手できる。 「私も早く性的な興奮と言うモノを理解し、そこから得られる甘美と称される快感を味わいたい。故に、地球人が持つ性欲とその処理方法についてもっと深く、もっと広く、もっと多く学ばねばなりません。 なので、どちらかと言うと販売して利益を得るるためではなく、私自身の学習に役立てるため『セクスフォーマー』を産み出したようなものなんですが、純鉄が託した方々はどのように『セクスフォーマー』を使ってくれるのでしょうか」 そう言って笑顔を浮かべる五蘊の股間は、先ほどとは打って変わって確かな昂りをスラックスの上に高々と見せつけていた。

チェンジオーバー・セクスフォーマー 3

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