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鷹取リュウゴ
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寄生魔竜人の性蝕アドバンテージ 1

健全なる肉体に健全なる性欲宿る。 いや、性欲じゃなくて魂だったか。 ともかく、イケメンだけで人生勝ち組な筈の大学生は唯一にして大いなる悩みを抱えていた。 それは、交際相手の女性とコトに及ぼうとすると悉くムスコが萎え、役立たずになってしまうという現象だった。 病院で検査してもカラダに異常は認められず、精神的な理由も見当たらない。 このまま社会に出てしまえばより深刻な悩みになるだろうと考えた大学生は周囲の意見を受け入れ神頼みのためとある山に入った。 元より大学生に信仰心や崇敬の心などありはしなかった。 が、神でも仏でも悪魔でもいいから救って欲しいとの切実な思いが膨らんでいた事も事実だった。 ご利益はてきめんながら交通の便がすこぶる悪い山村に鎮座する謎めいた神社。 時間と交通費をそれなりに消費して足を運んだ大学生は目的の神社に向かう途中の山道で奇妙なモノを発見した。 それは彼の、性の悩みを解決させたばかりか人生を変容させ、さらには肉体までも根こそぎ変えてしまうモノだった。 新しいカタチを得た大学生は自身と同じ存在を産み出すためゆるやかに動き始めた。 そして一年後、 とある地方の高校教師として着任した元大学生の男は手始めに受け持ったクラスの男子生徒へ自分と同じ存在になれる「種」を撒き寄生させていった。 寄生され人とは異なる存在に生まれ変わった男子生徒は担任教師に導かれ、兄や弟、別のクラスの友達へと「種」を寄生させていく。 さぁ、また新たに淫猥な生き物へ生まれ変わった者が現れたようだ。 今回はその者を中心にどうなっていくのかを見てみようじゃないか。 順調に寄生種としての同族を増やしていけるのか、あるいは擬性獣と同じく浄化され増殖能力を失うのか……。 1悩める大学生と早春の山道  卒業を控えた一人の大学生が雪解け水を集めて流れる渓流に沿って山道を登っていた。 山の名は「双星山(そうせいざん)」 標高1000m弱。決して高山ではなく知名度も高くは無い。 ただ、山の中腹にある『双成神社』へ参拝目的で入る者が少なからずいるため登山道は比較的整っている。 遠い昔、天より飛来した神を祀る『双成神社』は特にシモの悩みにご利益があると言われている。 故に大学生の願いもまた、社会人になる前に自身のイチモツに関する悩みを軽減して欲しいと言うものだった。 まだ冬に近い気温の中、冷たく澄み渡った空気を吸い込みながら脚を前に運ぶ。 登山口となるバス停を降りて30分も進めば寒さよりもじわりと汗ばむほどの暑さに転じる。 背負うリュックからペットボトルを取り出しスポーツドリンクで水分を補給するため大学生は足を止めた。 「しっかし、神頼みなんてダセェよな……。今更足掻いても無駄だろうけど、……でも、なんもしねぇで諦めるたくはねぇし。俺だって人並みにセックス、……してぇもん」 苦々しく顔を歪めた大学生は決してモテない訳ではない。むしろ、整った甘いマスクと筋肉質な肉体は多くの女性を魅了した。 故に女性から告白された経験は数えきれず、交際した人数も二桁超え。 誰もがうらやむようなモテぶり故に周りの男たちのやっかみも相当受けていた。 そんな羨望と嫉視を集めていた大学生だったが交際相手と長く、深く付き合えた事は一度も無かった。 原因ははっきりしている。 いざ性行為に及ぼうとすると大学生のペニスは勃起を維持できなくなるからだ。 若年性勃起不全とも言える現象は初セックスの時から始まっていた。 ベッドを共にする女性は自身の魅力の乏しさか、或いは大学生の愛情の無さを疑った。 大学生がいくら好きだと、エッチしたいと叫んでもベッドの上でピクリとも反応しないペニスを目の当たりにすれば女心はどうしたって冷めてしまう。 事前にアダルト動画や卑猥な画像でギンギンに勃起させてから臨んでも、ヴァギナに近づけると大学生のペニスは急激に力を失い空気の抜けた風船のように萎んでしまうのだ。 交際相手が変わっても悩ましい状態は一向に解消されなかった。 オナニーではちゃんと勃起し濃厚な精液をたっぷり吐き出せる。動画や画像の女性ではちゃんとオーガズムを味わえる。 なのに、リアルの女性とでは一度もイケなかった。 ヴァギナへ挿入できないのならせめてオーラル(口マン)で、と試したもののこちらも上手くはいかなかった。 「ねぇ? 〇〇くん、アタシの事バカにしてる?」 「他に好きな子がいるんじゃない?」 この次に放たれる言葉は―― 「はぁ? 今度もダメ? じゃぁその程度の気持ちしか無かったんだよ。さすがに私、もう無理……かな」 自宅のベッドで、ラブホテルのベッドで、ひと目の無い野外で、無様に萎えたチンポをぶら下げた大学生は交際した人数と同じ数だけ別れを告げられていた。 高校を経て大学に入り気付けば童貞なのは自分一人だけ。友人たちは出会いと別れを経験しつつも女性との性交経験を重ねている。 原因はなんだ? 身体機能に問題が無いのならメンタルに原因があるのか? そう考えた大学生はカウンセリングを受け医師に悩みを打ち明けた。 「……ホルモンの異常はありませんし男性機能を妨げる血流障害も認められません。それと、鬱病でもありませんね。 となると間違ったオナニーによって刺激への反応が弱くなっているのではありませんか? 日頃、床オナとかされてませんか?」 大学生に心当たりは無かった。 最初のセックス不発体験から「やってはいけない」ダメなオナニーについてしっかりと学び、弱い刺激でもちゃんとイク事ができるようになっていた。 本番の前にしっかり勃起し、気持ち良く精液を射精できるようオナニーの回数だってできる限り少なくしていた。 カウンセリングだけではなく様々な身体検査を受けてみたものの結局、メンタルにもカラダにも異常なし。 性欲が無くなった訳でもない。むしろオナニーを控えているせいで終始ムラムラしっぱなしだ。 なのに肝心な時に限って大学生のムスコは内心の興奮を嘲笑うかのように首を下げふにゃふにゃ縮んでしまう。 深刻な状況を聞いた友人の一人が言った。 「お前さぁ、悪いモノでも憑いてるんじゃないか? お祓いとかご祈祷とかで浄めてもらってこいよ」 大学生には特定の宗教は元より神仏への信仰心などは特に無かった。初詣には行くものの神頼みと言うよりかは一つのイベントに参加している感覚しかなかった。 それでも友人の言葉が脳裏から離れない。 何かが取り憑いているのか、いないのか。信じていない神仏にここへ来てすがろうとするなんて身勝手過ぎて返ってバチが当たるんじゃないか? だが、何もしないよりかはマシだろうと大学生は腰を上げた。 全国に数多ある寺社仏閣の中で最もシモの、性と性器に関する悩みにご利益と霊験があらたかと名高い『双成神社』に行くことに決め、 この日、ついに大学生は神社を擁する双星山の麓へとやって来たのだった。  落ち葉や枯れ枝を踏み、渓流を渡る小さな木橋を越えると水の音が遠ざかっていく。   季節的に春と言うにはまだ早く、そして祭事のない平日だったからか登山道兼参拝道にてすれ違う人も追い抜く人もいない。 つぶやけば全て独り言になるまま、さらに15分ほど登り続けて一つ目の鳥居をくぐった時だった。 大学生は低い笹藪の先に奇妙な「窪地」を発見した。 積もっていた雪が解けたために現れたようにも見えるすり鉢状の窪みは直径およそ3m、深さは2mほど。 人工的に掘られたような丸い凹みが気になった大学生は参拝道を逸れて笹の繁みをかき分けた。 「なんの穴だろう? 貯水用に掘ったのか? それとも祭祀場かな?」 応じて答えるものはいない。 窪みの縁からのぞき込むと窪みの底、つまり中心には黒い色を見せる小さな物体があった。 もっと詳しく物体の正体を見定めようと上半身を深く屈めると、足元が崩れ大学生は窪みの中へと滑り落ちてしまった。 ただ、幸いなことにさほどの高低差では無かったため怪我などはなく大学生はすぐに立ち上がった。 「くそ~、マジでビビったぜ」 リュックや衣服に付いた土や泥をいまいまし気に払い落としているとそこが丁度窪みの底で、自分の靴が黒い物体を踏んでいる事に気がついた。 「うおっと! やっべ!」 さっと踵を上げ立ち位置を移す。 すると、黒い物体は鎌首を持ち上げるようにビクンと身震いして背をまっすぐに伸ばした。 「こ、これって……、え? まさか、あの、ディルド? 張り型がなんでこんな場所に?」 似つかわしくないモノ、この場にまったくふさわしくないモノが地面から生えて亀頭を空に向けている。しかも、先ほどから卑猥にビクビク震えているではないか。 誰かがここへ捨てたのか、隠そうと埋めたのか……。 理解できないまま大学生は赤いディルドに手を伸ばし、ぐっと引き抜いた。すると――。 「ぐぁっ!? あがぁぁーーーーっ!!」 無人の山中に異様な悲鳴が放たれた。 しかし、風にゆれる木々のざわめきがすぐにその声を覆い隠した。 その後、大学生は春から入社予定だった就職先を急遽辞退し、さらに一年後の春にはある男子高校の教壇に立っていた。 前とは別人のような逞しい筋肉と、不自然に大きく膨らんだ股間を堂々と見せつけながら……。

寄生魔竜人の性蝕アドバンテージ 1

Comments

コメントありがとうございます! まだこちらは序章なんですが、この先物語がどのようにエロい展開を見せるのかご期待ください!

鷹取リュウゴ

新シリーズありがとうございます! この時点で既に癖に刺さりそうな感じがかなりしますね! 大学生君がどんな風に寄生洗脳を広げていくか楽しみです!

思兼


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