確保した男は『饗庭野 悍馬(あえばの かんば)』というフリーライターだった。 そんな人物がどうして東城を探ろうとしていたのか。 眠らせはしたものの他の人間の時よりも時間が倍ほどかかったのは何故だろう。 ともあれアパートの俺の部屋に運び入れ、東城に顔を見せてやると「知らない」とのこと。 でもって眠った状態でも〇〇は可能なのに手応えが感じられない。 結局、〇〇がダメなら同族にしちまえばいい、となり俺と東城とで産み出した種を植え付けてやることにした。 着ていたスーツを剥ぎ取ったら思いのほか好みのカラダだったのでテンションがぶちあがってしまう。 さぁ、饗庭野、お前も魔竜人になるんだ。 目が覚めたらお前も俺たちの仲間。東城の何を探っていたのかも話してもらうぞ? ******* 8寄生ディルドと新たな魔竜人 「――で? どうすんだ?」 「どうすんだって、そりゃぁ秘密をバラされないように処理するしかないだろう?」 俺の部屋に転がる死体、ではなく眠ったまま起きない男。 その男を見下ろすのは俺と東城だ。 「ま、俺の方にも知らせは届いているからさ。こいつが俺の事を嗅ぎ回っていたってのは」 ◇ 少し前の事、東城によって俺は人間から魔竜人に生まれ変わった。 そして、セックスと言う名の食事をたっぷり摂ってから考えたことはこれからどうやって繁殖しながらこの社会で生きていくか、と言う事だった。 東城の奴は「気になった野郎にゃじゃんじゃん俺たちの種を植え付けて同族を増やしいこうぜ」なんて口にしていたけれど、それはちょっと能天気過ぎる。 「東城ってさぁ、去年あった擬性獣事件の事、もう忘れたのかよ?」 青い肌を小麦色に変え魔竜人から人間に擬態し終えた東城がマズルの無い顔面に疑問符を浮かべた。 「うそ!? もう忘れたのか? マスコミの扱いは小さかったけどネット上じゃ大騒ぎになってたのに?」 「…………うーん……、あ! あれか! 遺伝子研究所で非合法な人体実験をやってたってヤツだったっけ!」 「そう、それだよ。九州と北海道の研究所で人間を獣人に変える実験がバレて摘発された事件」 俺も魔竜人から人間に擬態しスリットの中に埋もれたチンポをニュブッと突き出す。 東城も俺の股間を見て思い出したのかチンポをぼろんっと外側に出した。 「でもさ、極悪な研究者は逮捕されて事件は解決したんだろ? だったら気にしなくっていいんじゃね?」 「あのさ東城、お前、事件の内容をちゃんと把握していないんだな? だったら今更だけど教えてやるよ。 実験で獣人にされちまっただけの〇〇者と、ゾンビみたく他の人を獣人化させるタイプの獣人がいたんだよ。 で、その後者の獣人化させるゾンビタイプのヤツが研究所の外に逃げて、無関係の人間を襲って獣人に変えちまってたから大騒ぎになったんだぞ?」 「なんとなーく思い出した。そのゾンビタイプが擬性獣ってやつ?」 「そう、それだ。でもまぁ、擬性獣専門のチームってか組織が設立されて、擬性獣に関しては全個体処理完了って感じで終わったけどな」 「だったら問題無いじゃん」 のん気に衣服を着直す東城に俺は説明してやった。 「確かに今どきはもう去年のネタなんか誰も触らねぇけどさ、まだまだ対策から逃れた野良の獣人がかなり居るらしいし」 「あ~、報道は控え目だったが獣人による〇〇〇だとか農作物を盗んだとか、いくつかネットニュースでも目にしたな」 「なぁ、想像してみてくれ。獣人と同じで俺たちが魔竜人だって正体がバレたらメディアの餌食にされる。警察に捕まらなくたって社会からつまみ出されるのは必至だ。 となると、俺たちの周りに近づく人間が減って寄生させたい奴まで減ってしまう。どうだ? これは良くない展開だろ?」 「確かにそれはマズいな。おまけに対策チームってのに見つかって処理されるのもヤバそうだ」 どのような処理なのか、処理されると人間に戻されちまうのかは分からないが身の安全を考えれば接触は絶対に避けるべきだ。 「だから、俺たちが魔竜人だってのは秘密にしていようぜ? 弟くんにもそう伝えてくれ」 「分かった。てか今思えば吾門はちゃんと隠してやがったな。俺が帰省するまで微塵も正体を匂わせなかったし」 「兄より弟の方が現状を把握できてるって、兄としてどうなん?」 「はっはっは! 優秀な弟を持って兄ちゃんは嬉しいぜ!」 「笑ってないでお前も世間の空気ってのを感じ取る努力をしてくれぇ……」 ◇ 「――まずは、どこまで俺たちのコトを掴んでいるか、確かめないとな」 安っぽいスーツを着て寝転がる男はポケットに入っていた名刺から『饗庭野 悍馬(あえばの かんば)』という名のフリーライターであることが判明した。 「俺の子分ちゃんからのメッセージによればシティタウンてな情報誌に載せるネタ探しで来た、みたいなハナシをしてたようだけどな」 東城は俺に魔竜人の種を寄生させた後、何人かの人間を〇〇し支配下に置いていた。 その中には駅前にある不動産屋や美容院の男から同じ理学部の学生も含まれている。 「タウン誌に獣人情報なんてあり得ないだろ。やっぱ別の目的で東城を探ってた気がする」 「それもそうだな。んじゃぁ本人から洗いざらい吐いてもらおう」 頭部だけを魔竜人化させた東城が男の瞼を開いてじっと覗き込む。 すると焦点の定まらない男の目の奥が砂金を散りばめたように光を放つ。 もちろんそれは東城が男の脳内に直接命令を送り込み、自分の〇〇にするための情報を流し込んでいるためだ。 「…………あっれぇ? おかしいな、どうして上手くいかないんだ?」 「どうかしたか?」 〇〇作業を中断した東城が難しい顔をして男を見下ろす。 「どうも変だ。〇〇できない」 「え? まさか……」 「なぁ亮真も試してくれないか?」 うなずいた俺も頭部を魔竜人に戻し、眠っている男の瞼を拡げて覗き込む。 俺も東城と同じく大学の友人の何人かは〇〇済みで、何らかの違和感を感じたらすぐに俺へ知らせるよう命令している。 だから、もちろん俺にも東城に似た内容の連絡は届いていた。 なので男が公園に入ったタイミングで局所結界と靄とで他人からの視界を遮り、敢えて探りに来た男と接触を試みた訳だが……。 ただ覗くだけじゃない。男の脳にまで直接アクセスし、俺の意志、俺の命令をタトゥーのように焼き付けて行く。 なのに、手ごたえが全く感じられない。 他の奴らは秒で終わる事が出来たのに、この男に限ってはまるで要領を得ない。 ならば、と全神経を集中させより強く男の脳の中に意識を潜らせていくと、そこは……、「うわぁぁぁっ!?」 「どうした亮真!」 東城が俺を引き剥がした。 「な、何だコイツ……。頭はどこに……?」 俺は見たまま、感じたままを東城に話した。 「こいつの頭ん中、透明な、どこまで潜っても底が見えない、ゼリーの海みたいになってて、溺れ死ぬかと思った……」 「はぁ?」 「命令を刻む場所が、脳が、無い……」 「はぁあ!?」 東城の目が俺と男とを行ったり来たりした。 が、すぐに口元をニンマリと歪めた。 「じゃあ、〇〇できないんなら同族にしちまおう。俺とお前で作った種を寄生させてやりゃ魔竜人になって白状してくれるはずだ」 「あ、あぁ、そうだな……。その手でやってみるか」 正体が何であれ同族にしちまえば魔竜人に対して不利に動くことは無いはず。 俺はベッドの下に隠していた緑色のディルドを掴み、東城は男のスーツを脱がせて素っ裸にした。 「おお~! いいカラダしてんじゃ~ん!」 「だな。こんな美味そうなガチムチなら同族として大歓迎だ」 スーツ越しでは分からなかったが裸にした男の肉体はとても筋肉質で、俺たちのストライクゾーンにばっちり収まるイケボディだった。 おまけにさ、チンポだって相当でかくてめちゃくちゃ美味そう。思わず生唾が湧き出てゴクリと飲み込んじまうほど。 だもんで、〇〇できなかった不思議さはどこへやら、俺も東城も喜々として緑色のディルドを扱いてから男の胸の上に置いた。 するとディルドはすぐに亀頭の先から緑の粘液をビュルビュル吐き出し男の口や鼻、耳の中へと入り込ませた。 半眼のままむくりと起き上がった男はディルドを掴み、先端部分を自身のケツ穴に押し当てる。 次いで、小さくかすれた声を上げた男はズブズブとアナルの奥へ挿入し、遂には二つの睾丸を内包する丸い膨らみをも飲み込んだ。 「よしよし。これでこいつも俺たちと同じ魔竜人になる」 首から下の擬態を解いて全身を青い魔竜人に戻した東城がうんうんと肯く。 東城ってば当初の目的よりも新しい魔竜人とセックスしたくてたまらないようだが、大丈夫か? 「セックスして楽しむのは後だぞ? 俺たちを探っていた目的を聞くのが先だからな」 「わーってるって! 正体を確かめてから、だろ? 任せとけって!」 スリットからチンポをおっ勃てたままでは説得力がちっとも感じられない。〇〇がダメなら同族にしちまおうって言った発案者がこれじゃぁな。 男はメキメキと音をたてながら筋肉や骨格を成長させ、皮膚を緑色に染めていく。 股間にぶら下がっていたデカいブツがビィン! と勃起したまま男の股間の中に引きずり込まれて見えなくなった。 続けて、顔がグググと前に伸びマズルを形成して竜頭になり、角と尻尾を突き出したら緑の皮膚の上に黒ずんだ鱗を浮かべ、 一旦は埋没して見えなくなっていたチンポがグパァと開いた縦割れスリットから魔竜人ペニスに改造されて再び突き出せば、新たな寄生魔竜人の誕生だ。 「――んぐっ! はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、は……、っう、うお……」 目覚めた緑の魔竜人はいかつく盛り上がる背中の翼を大きく揺らしながら息を吐き、自身の極太の腕や下半身や尻尾を見つめてから俺たちの方に顔を向けた。 「……お、俺は? なんでこんな姿に? ここは? それと、君たちはいったい……」 「ちぃーっす! 初めまして! ようこそ俺らの仲間へ!」 「『饗庭野 悍馬』さん、その質問に答える前にあなたの正体と目的を話してもらわないと。すでにあなたも俺たちと同じ魔竜人。同族として仲間として、裏切るような真似はできないですよね?」 「魔竜人? ……そう、そうか、ふうん、なるほど。俺は今、君たちと同じ魔竜人ってのになったんだ……。……ああ、もちろん、話してやるとも」 饗庭野が困ったような苦笑を見せ自身の股間から聳えている三角錐の太い肉棒を掴んだ。 なんだか妙な「間」が気になったが……。 「だけどなぁ、これほどムラムラさせられたんじゃまともに話せそうにない。悪いけどコイツを大人しくさせるのを手伝ってくれないか? いやぁ、面目ない」 グッと腰を前に出す饗庭野の竜チンポがさらに伸び、メキメキと巨大化した。 ト〇〇と旨そうな先走りまで垂らしてビクンビクンさせやがって……。 「うひひ、だってよ? 沢村」 尻尾をバタバタ振りながらワクテカしている東城を見ていたら俺もさすがに折れるしかない。 「仕方ない……。ヤる事をヤったら東城を探ろうとした目的をしっかり聞いてやるからな?」