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鷹取リュウゴ
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寄生魔竜人の性蝕アドバンテージ 22

22意志ある者の寄生  『てめぇ! 亮真を返せーーーーーっ!』   沈黙が流れた山頂に空からけたたましい声が轟いた! 降りると言うよりも落ちる勢いでクロムの頭上に降ってきたのは須崎やレットを乗せていた饗庭野だった。 「ちっ! 邪魔な奴らが来たか。おい、シロ! お前との対話はあとでいくらでもしてやる! さっさと俺の中に入って来い!」 再び巨大化したクロムはスリットマンコを指でグニュゥと押し広げ、裂け目の中にシロを格納しようと招いた。 しかし、シロは首を左右に振った。 「なぜだ! 何故お前は俺を拒む!」 ハッと顔を上げたクロムは追いついた饗庭野たちを恐ろしい形相で睨んだ。 「――そうか、戦果が足りない、と考えているんだな? おめおめ逃げ帰ったと母星で咎められたくない、と。……ならば!」 シロは「違う! そういう事じゃない!」と叫んだがクロムにその声は届かなかった。 『魔竜人200体以上のパワーを得た俺が! お前たちに敗れる訳がない! 饗庭野! お前も俺が吸収してやろう!』 「だってよ? どうする饗庭野」 「あんなに大きくなるとは驚きですね。どうしましょうか饗庭野さん」 「それより亮真は? 沢村はどこに?」 降下するときには見えていた沢村の姿が今はどこにも見えなかった。 「んなもんとっくに別んトコに移したんだが?」 「彼ならすでに安全な場所まで退避してもらってます」 沢村を包んでいた堅牢な球状結界は須崎の糸とレットの強烈なキックによって破られていた。 ただ、沢村の疲弊は激しく、すぐに自力では立って歩けない程の有り様だった。 「恩に着る。これでようやくあの野郎と対峙できるって訳だ」 「……スペア用に取っておいた沢村を奪い返されたところで戦力差は埋まらん。星を渡る船と等しいパワーを得ている俺がこのまま跳躍すればこの付近一帯が吹き飛ばされ、草一本生えないクレーターと化すからな」 「クレーター!?」 「そいつはヤベェな! って引き下がるわけねーだろ! 変身っ!」 レットが左手首に装着している銀色のブレスレットを回した! すると、全身の筋肉と言う筋肉がボコボコ肥大し、着ていたビジネススーツがマッチョなカラダを覆うラバースーツへ変化すると、頭部はさらにグニュグニュと蠢いて灰色の柔毛を持った狼男のモノへと変形した! 「獣化した!? あんたって獣人ヒーローだったのか!?」 唖然とする饗庭野に「説明は後だ!」とレットが叫ぶと、そのまま巨大クロムの腹部に強烈なキックを食らわせた! 「ぐふうっ!?」 思いがけない当たりの強さによろめいたクロムはそのまま神社の社殿を踏みつぶしてしまう。 しかし――「この程度ではダメージにはならん」と、軽くあしらうように手を振ると、レットは反対に聳える山の斜面へと吹き飛ばされた。 「レットさん!?」 「おいおいおい! 大丈夫かアイツは!」 須崎を乗せた饗庭野がクロムの動きを避けながらレットを心配したものの、距離が離れすぎていて反対側の山肌から土煙が昇るのが見えただけだ。 「どうするよ! このままじゃ俺らもじり貧だ!」 饗庭野の叫びに須崎は「ひとまず、クロムの動きを封じることができるか試してみます」と答え、スラックスの中からチンポをズルンと引き出した。 須崎のチンポがムクムク、メキメキとサイアップして人の脚ほどに達すると、亀頭の先から銀色の「糸」をズビュルと噴き出した! 「糸」はクロムの足首や手首にグルグル巻き付き雁字搦めにしたかと思うと、クロムのチンポに飛び込み内部をも掌握しようと尿道をさかのぼった! 「また『糸』か! だが! 今の俺には通用せぬ!」 クロムが四肢に力を込める。するとぶちぶちと手足の糸は切れてしまい、チンポに潜り込んだ糸をも掴んで引き抜いてしまった。 「むう、ダメみたいですね……。やっぱり本家本元ほどじゃないので致し方ないかと」 冷静に諦めている須崎に饗庭野は焦った。 「いやいや、何か手はあるんじゃなかったのか? こっちに向かう前にあれほどシミュレートしてただろうが!」 「と、言われても、想定外なんですよ。これほど強大な相手だったなんて」 「それでも! ここいら一体がクレーターになっちまったら沢村にまで影響が及ぶんじゃねぇのか!」 「そうですね。退避してもらってますが無事では済まないでしょう。さて、どうしたものですか……」 饗庭野と須崎が手を拱いている間にクロムはシロを球状結界に閉じ込めスリットマンコの中へ押し込めていた。 「五月蠅い奴らなどもうどうでもいい。速やかにこの星を離脱すれば計画は達成――うん?」 大地を蹴って天へ昇ろうとしたクロムの足首にまたもや「糸」がスルッと巻き付いた。 「ふん。こんな一本だけの糸などでは……む?」 足を上げて引き千切ろうとするものの、「糸」は切れない。むしろギュウギュウ食い込んで来るではないか。 「な? なんだこの糸は」 『久しぶりですねぇ。千年ぶりでしょうか?』 「――っ!? お、お前は!」 声の出所を探し当てれば、声も顔も以前とは異なっているけれどクロムにはその正体がすぐに分かった。 「蜘蛛の妖異か!」 巨大クロムと比べると遥かに小さい存在がスーッと目の位置まで浮上した。 「お元気そうで何よりですね。ところで、今の私は『雲居』と名乗っておりますので、以後よろしくお願いします」 「くそうっ! 何が『雲居』だ! この千年、お前のせいで余計な遠回りをさせられた俺たちをまた邪魔しに来たかぁっ!」 「ご名答! あなたのせいでこの近辺が吹き飛ばされてしまうと何万人もの人間が死んでしまいますので止めにきました」 「雲居さん! 来てくれたんですね!」 須崎に小さく手を振った雲居。 そして別の方向からも声が。 『俺たちも到着したぜ!』 そこには戻ってきたレットが。そしてレット以上にマッチョな肉体を見せつけるバレットと、他の獣人ヒーローたちが駆けつけていた! そんな声を無視し無理矢理にでも離陸しようとしたクロムだったが足に巻き付いた糸が邪魔をし無様にも仰向けに倒れ込んでしまった。 その隙を逃さずレットや獣人ヒーローが飛びつき巨大クロムの動きを止める! 再び立ち上がろうとするクロムに別の糸がギュルル! と伸び、クロムを大地に縫い付けてしまった。 「千年前は敢えて弛めにしてましたけど、今回は本気、100%の力で縛らせてもらいます」 地鳴りのような咆哮を上げ必死にもがく魔竜人の祖。しかし、雲居の蜘蛛糸はビクともしない。 「くそぉ! くそぉぉぉぉーーーーーーーっ! あれだけ! あれだけ同族を喰らってパワーをかき集めたのに! ここまで計画通りに進んでいたと言うのに! こんな! こんなあと一歩のところで! ぐぬぅぅぅおおおおおおおーーーーーーっ!!」 周囲の山々がクロムによってビリビリと振動した。 「おお~! これは凄まじいパワーですね! さすが寄生型異星人を原型とした外惑星侵略兵器だけのことはあります。ですが、それでもまだまだですよ!」 雲居が合図を送る。 すると、仰向けに横たわる巨大クロムのスリットマンコや亀頭の鈴口、そして尻尾の付け根に口を開くアナルの中に次々と獣人ヒーローたちが飛び込んでいった! 「んぐあ゛! はぎぃぃ! ぐふぅぅっ! やめっ! や、めろぉぉぉぉーーーっ!」 「ちょ!? 仲間を吸収できる奴の中に入って大丈夫なのか!」 饗庭野の疑問に須崎が答えた。 「まぁ、やっぱり無茶な行動ですよねぇ。きっと体はドロドロになっていると思います」 「んな! だったら――」 「それでもアイツらなら大丈夫だぜ! 元擬性獣を舐めんじゃねぇってな!」 レットも親指を立てて饗庭野に応じた。 「雲居さんがクロムの力を抑え込んでいるのでカラダが融けてもすぐに吸収されることは無いでしょう。それより一刻も早くクロムのエネルギーに変えられてしまった魔竜人の方たちをクロムから分離させて解放してあげないと!」 「そんな事が!?」 「エネルギーとして吸収されたとはいえ、それを保管するタンクのような器官があるはず! その場所を探し当てロックを解除すればきっと!」 『だったら俺を使ってくれ! 魔竜人の構造なら魔竜人が一番よく知っている!』 饗庭野は聞き覚えのある声に驚愕した。 「亮真!」 「悍馬さん!」 赤い魔竜人が饗庭野と並んで低く滑空した。 「亮真、お前、安全な場所へ連れて行ってもらったはずじゃ……」 「気が気じゃなくて戻ってきたんだ。悍馬さんが心配で」 「バカ野郎っ! お前までクロムに吸収されるかも知れないってのに!」 「それでも饗庭野の役に立ちたいんだ!」 「なるほど。彼ならクロムの急所を探し当てられるかも……。沢村さん、あなたの提案に私も賛成します。是非クロムの中に入ってエネルギータンクを見つけ出してください」 ふわりと近づいてきた雲居の言葉に饗庭野は絶句した。 しかし、沢村は力強くうなずくと躊躇うことなくクロムのスリットマンコへ飛び込んだ。 「おおいっ! 亮真ーーーーーーーっ!」

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