23魔竜人の体には…… クロムのスリットマンコにグジュブ、と潜り込んだ瞬間、沢村は全身からドロリと融ける快感を感じた。 脳を貫く激しい絶頂感、同時に一気に精液を放出するような射精感。さらには乳首やアナルを責められ雌イキする快感まで押し寄せていた。 しかし、沢村は自我を手放さなかった。 真っ白になりかけた頭の中から必死に饗庭野の姿を思い出し、閉じかけた意識を殴りつけて呼び起こしていた。 そうして、どれほど時間がたったのかさえ分からなくなった頃、沢村は自分の今いる場所がどこなのかを改めて理解した。 (ここは、クロムのスリットマンコの中……。だが、さほど奥ではない。この肉ひだはまだ入り口に近い場所だ) 気付くとカラダが半透明にになっている。 しかも、寄生融合している筈の「種」がアナルでディルドの形になっている様子まで見えていた。 (もしも種までカラダと同じように融かされていたら自我を失ってクロムの一部になっていたんだろうな) 沢村は肉ひだをぐちゅぐちゅかき分けながら奥へ向かった。 不思議なことに暗闇ではない。松明のような光が点在し、沢村の進路を照らしていた。 そんな肉の通路をさらに進むと結界に包まれたままのシロと遭遇した。 (この白い魔竜人は? もしかしてクロムの番(つがい)?) 「こんな所に来るなんて、無茶な赤魔竜人だね。地球で生まれたってのに君もヴィスカムまで行く気なのか?」 (ヴィスカム……。確か俺たち魔竜人を生み出した星の名前だっけ?) 「そうだ。私とクロムにとっては母星になるけど、君にとってはどうだろう?」 (よく、分かりません……。俺は、人間だった記憶もあるし……) 「もちろん私やクロムだって寄生した人間の記憶は持ってるさ。だけど、この星に降り立った時の記憶やヴィスカムで製造された直後や調整されていた記憶はないだろう?」 (はい。持っていないです……) 「ま、そんな議論をしてる場合じゃないか。君はどうしてここへ? 自我まで吸収されずにいるのだから何らかの目的があって入って来たんだろう?」 半透明の沢村は少しの間首を傾け快感を浴びる前の自身を思い起こした。 (俺は……、クロムのエネルギーを貯蔵している場所を、タンクに当たる部位を探しに来たんだ……) 「なるほど。エネルギータンクを探して解放するつもりだったのか。中々の着目点だ。しかし、発見できたとしてもカラダを失っていてはどうにもできないな」 (やっぱり……。今の俺ってカラダが無いんですね。どうしたものか……) 「手が無い訳じゃない」 (マジですか!?) 「ああ。クロムはあくまで魔竜人は吸収するけど、100%人間となると話は別だ」 (吸収されなくなるってことですか?) 「いや。吸収はされる。しかし、時間がかかるのさ。魔竜人同士なら一瞬だが人間の場合はかなり遅くなる」 (遅くなるだけか――) 「小さいようで大きな違いだ。君よりも前に入ってきた獣人たちだってまだ吸収はされていないだろう」 (そうだ。俺より先に入った人たちも助けてやらないと) 「……ふむ。君は意外と人間寄りの思考をするんだね。だったら教えてあげよう。君のアナルで形になっている『種』を引き抜いてごらん?」 (『種』を?) どうしてカラダと融合している種が形になっているのか? 疑いながらも沢村はシロの言う通りケツ穴に手を入れた。 すると、指先は確かにディルドそっくりの「種」にぶつかるではないか。シロの言葉を信じた沢村は「種」を自身のアナルから引き抜いた。 「くはあぁああああっ!」 思いのほかアナルから心地よい刺激が走り抜けチンポからドビュゥと精液が噴き上がった。 「は? お、俺、射精、した?」 「いいイキっぷりだ。私まで思わずもらいイキしそうなほどに、ね」 「ていうか、カラダが、カラダが人間に戻っている!?」 シロは喜ぶ沢村に釘を刺した。 「喜んでいる場合じゃない。気付いていないだろうけど君のカラダは元のサイズと比べると随分と小さくなっている。今のクロムの体内は宇宙船と同じでね、格納した物質を圧縮して10分の一ほどに縮めているんだ」 「すると、今の俺は17cmくらい?」 「君だけじゃない。私も、入ってきた獣人たちも、だ」 「サイズが小さくなったとしてもやらなくちゃならないことは変わっていない。はやくエネルギータンクを探さないと!」 「そうだ。私はこの結界から出られない。身動きが取れないから君に託すしかない。魔竜人のカラダを知っている人間の君に」 沢村はシロに頭を下げた。 「体を取り戻せたのはあなたのおかげです。ありがとうございました!」 「礼などいらないよ。ちなみに私の名は『シロ』 この星を侵略するより共に生きようと決意した者だ」 「寄生されてもそんな考えに至れるんですね」 「一体じゃなく何体もの人間に寄生したからかも知れないな。いや、この星に置き去りにされた時からかも知れない……、と、いけない、思索は後回しだ。君は早く行きなさい。 復活した小さい肉体がクロムに飲み込まれる前にエネルギータンクを見つけないとね」 「はいっ!」 ◇ 肉のトンネルを進む。 生暖かい体液がニュルニュル浸み出ていてランダムに触手が生えている。 しばらくすると目の前で何体もの獣人がチンポやケツ穴に触手を弄らせ快感に喘いでいた。 「大丈夫ですか!?」 「ひゃ、ひゃひぃぃぃ~。大丈夫~、でも、もう少し、このまま、きひもぢぃぃひいぃ~」 トロンと蕩けた目は宙をさまよい、紅潮した頬には涙や涎が垂れている。 沢村は断腸の思いで獣人たちをその場に残し、卑猥な肉ひだをかき分けた。 さらに進むとまた別の獣人たちがチンポを肉壁に擦り付けたりアナルを犯し合っている場所へと到達した。 しかし、沢村はここも歯を食いしばってやり過ごした。 気配を探り幾つかの分岐を過ぎ、ようやく沢村はエネルギータンクを探り当てた。 そこはチンポの付け根の奥。ヒトに例えると膀胱の下あたりだ。 「あれ? お前、どうやってここまで?」 そこに居た黒豹男が沢村に気付いた。 「アンタたちこそ、どうしてこの場所に?」 黒牛男が沢村に答えた。 「やけにイイ匂いがするのでな。何があるのかと気になった」 黒猫男が続けた。 「でもって、コイツはなんだろう? キンタマっぽいけど場所的に違うっしょ?」 「いや、これこそコイツのタマだ。俺たち魔竜人は人間と違ってタマを体内に引き込んでいる。チンポも普段はスリットの内部に沈めているしな」 黒豹男が目をぱちくりとさせた。 「さすがに詳しいっすね! で、コイツがキンタマだとしてもめっちゃくちゃデカいじゃないすか! 敵がいくら巨大だったとしても、こんなにもデカいキンタマはあり得ない気がするんすよね」 「コイツの言う通り、比率的に合致しない。これほどのサイズであれば敵はもっと巨大なはず」 黒牛男が首をかしげる。 「サイズの問題は後にしてくれ。このキンタマはクロムのエネルギータンクになっている。早くこの中を空にしてやらないと」 「へぇ? こいつがエネルギータンク? 空にしたらどうなるんだ?」 黒猫男がなれなれしく沢村の肩に腕を乗せた。 「おい、腕をどけろ。このタンクを空にしたら。俺たちの勝利だ。要はこのタマを刺激してイかせてやればいい」 黒豹男と黒牛男、そして黒猫男がニンマリ笑顔でうなずき合った。どうやってタマを刺激すればいいのかと問う前に「答え」が立ち上がってきたからだ。 「なるほど~! 『アレ』とセックスすりゃいいんだ?」 「了解した。俺も丁度ヤりたくなっていたところだ」 「へっへ~ん、ここに来るまでにオナニーなんかしないで良かった~!」 クロムの睾丸である巨大な球体のそばに近づく。すると、巻き付いていた神経根がむくり、むくりと起き上がりヒトの形になった。 ヒトの形になった神経根はマッチョなマネキンになり、より細い神経を血管のように巡らせた。そんな不気味なマネキンが睾丸を守ろうとして一体、二体、と増えていく。 股間にはチンポに似た突起をビンビンに怒らせ両手で扱いては沢村たちを誘うように煽る。 「……頼む。アイツらを倒すためイかせて欲しい。協力してくれないか?」 「言われなくても!」 「ああ、そうだな」 「へへっ! 早い者勝ちっすよ~!」 沢村が言うが早いか黒豹男たちはマネキンたちの中に飛び込んでいく。その時、ヒト型にならなかった神経根がにゅるると首を持ち上げ触手と化して獣人たちに襲い掛かった! 「あっ! 気を付けろっ!」 ところが獣人たちは触手を逆に掴んでは口に咥え、アナルに挿入し、マネキンの穴にまでぶち込んでセックスに興じ、快感を味わっている。 「強ぇ! まさか、この獣人たちってヒーローなのか?」 呆れる沢村の前で巨大睾丸がビクビク脈打ち、妖しい光を放ち始めた。 「こ、これは……」 神経根のマネキンが呻きながら黒豹男たちのチンポをしゃぶり、黒牛男のチンポをアナルにぶち込まれ、黒猫男のチンポに自身のチンポを重ねて扱き上げている。 うねうね、ゆらゆらと這いよる触手までもが獣人の求めに従い彼らのアナルを責め、あるいはお互いを愛撫しては粘液をぶっ放す。 沢村もぬらぬらと近づいて来た神経根の触手に自身のチンポを咥えさせた。 「んを! んぐひ! これ、気持ちイイッ!」 想像以上の快感が沢村のチンポを喜ばせた。徐々に沢村は触手だけではなくマネキンの前にすり寄り、胸の突起やチンポにそっくりな部位を責め始めた。 「んはぁぁ! キモチイイ~! そのチンポを俺にくれぇ~! もっともっとぉ、気持ち良くなりてぇ~」 沢村の望みはすぐに叶えられた。 マネキンのチンポが沢村のアナルへ、触手と一緒に挿入されズチュズチュと音を立て始めた。 別の触手が沢村の乳首を弄り、マネキンの手が沢村の背やわき腹を愛撫する。 加速する動きはやがて沢村とマネキンを絶頂させ、白い体液をビュルビュルと放出させた。 沢村はマネキンがもたらす快感に涎を垂らして喘ぎ、主導権を奪われている事に気付かずカラダを預けてしまった。 「なぁ、まだ終わりじゃねぇだろう~? もっとイキてぇ~! もっともっと精液をぶっ放してえ~!」 「――バカやろう! 敵の快感に飲み込まれるんじゃねぇ! 俺らが奴らを堕とすんだろうが!」 黒牛男が沢村に絡む触手とマネキンを引き剥がして尻をビンタした。 「ひゃいんっ!?」 よろけた沢村は黒猫男の逞しい腕にかかえられ転倒を免れた。 「大丈夫っすかぁ~?」 「……わ、悪い……、すっかりアイツらの快感に意識が持って行かれちまってた……」 「うんうん。ヒトの身じゃ抵抗は無理っすねぇ~。俺たちも獣化していないとヤバいっすわ」 「じゃぁ俺は、どうしたらいいんだ……」 隣に立った黒豹男が囁いた。 「ここは俺たちに任せろ! お兄さんは安全な場所にいてくれ!」