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鷹取リュウゴ
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変身ウイルス予防接種 4

4変身ウイルス予防接種  「それではよろしいですか? 確認ですがこちらのワクチン、接種した後に現れる副作用については自己責任で対応して頂くことになります。 それでも構いませんね?」 白衣を着た医師が問診票をチェックしてから俺に尋ねた。 「ええ。構いません」 「念のため接種した翌日はお仕事を休まれたほうが良いでしょう」 直接言わないが羽島みたいになる事例もあるから休め、と言いたいんだろう。 医師は一本の注射器を手に取り、俺の腕をアルコール臭い脱脂綿で拭った。 針先が皮膚を突き抜け、血管の中へ変身ウイルスの抗体を作るための液体が流れ込む。 その様子を俺は、少し「期待」しながらじっと見続けていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  あの日、羽島にさんざん犯された俺だったが、不思議なほどカラダに異常は無かった。 ケツは痛まなかったし羽島の精液が口から逆流しちまう程たらふく食わされたものの胃や腸は平気だった。 あるとすればケツでも気持ち良く感じるようになってる事と、男同士も悪くないな、って感覚だけだった。 翌日、土下座して平謝りに謝る羽島を引き起こし、「悪いと思っているんなら俺とこれからもセックスしてくれるか? 無理矢理男の味を覚えさせられた責任を取ってくれ」と言ったら、 「喜んで!」と威勢よく返事をしてそのまま俺にチンポを向けて来やがった。羽島はまだ鬼マッチョ野郎の姿だったから力で対抗したって100%無駄だ。 仕方がないから「臨時休業」ってことで、急遽店の営業を諦める事になっちまった。  「あれから俺、もう少し勉強したんすよ。変身ウイルスについて」 四日後、羽島は店に来るなりそう言った。 勉強するのは良いが、いつになったら元の姿に戻れんだよ? って聞くと、 「それは分かりません」と言う。 分かりませんじゃ無いだろ? いつまで接客を俺に一人にやらせるつもりだ? と、嫌味の一つも投げつけたい所ではあるのだが、そこはグッと我慢して「早く店に出られるよう頑張ってくれ」、で収めておいた。 臍を曲げてチンポをぶち込んでくれなくなったら困るからな。  臨時休業した日以外にも営業時間後には羽島のチンポをケツで咥えてセックスはしていた。 試しに前戯なしで羽島の巨大チンポを入れてみようとしたら死ぬほど痛む上に切れて血まで滲んだ。 ただ、羽島が傷を舐めたら痛みは治まって血も止まった。 「やっぱりそうだ。鬼になってる時の俺の体液ってこの巨根を受け入れ可能にする効果があるんですよ。だから舐めればケツ穴は緩むし傷も治るんです。 そんで、唾液を飲み込んだら腹の中までチンポに合うように変えてしまうんですよ!」 「そうなのか?」 「きっとそうっす。インキュバスになってる弟にも試してみたんで確実っすよ!」 「……羽島、お前、弟くんともヤってんのか?」 「え? あ、あの、えっと、そ、それは、っすねぇ、弟は俺以上に、その、淫乱化しちゃってまして、ですねぇ、 俺にもモーションかけてくるって言うか、兄さんのチンポが欲しい、欲しいって、あの、そ、そんな目で見ないで! お願いっすから!」 ワクチンではなく変身ウイルスそのもので変身しちまっている弟くん。 インキュバスになっちまっている以上、兄貴の羽島以上に淫乱になっているであろうと想像はできる。 できるが、やはり羽島と自宅でサカっているのかと思うと、心にざわつくものが生まれてくる。 こいつは嫉妬なのか? それとも……。 「そんなに淫乱になってんだったら今度店に連れて来い。営業時間が終わったら俺も相手してやるよ」 「ええっ!? せ、先輩と弟が、ですかぁ?」 「悪いか? ああ、そう言や弟くんにゃ彼女がいたんだよな? なのにお前とはヤっちまってんだ?」 「それがですねぇ、弟のやつ嘘ついてたんです」 「嘘?」 「はい。彼女なんて居なかったんですよ」 「ふうん、見栄張ってたのか」 「それに、ノンケでもありませんでした」 「へ?」 「どうやら部活の先輩から男の味を知ったらしくって、それ以来男にしか興味が無い、って」 「まぁ、その辺りの事情はどうでもいいけど」 「そうっすよね。淫魔になってしまったから隠れてた性癖が表に出てきたんじゃなくて、抑えていた欲望が 大きくなってただけですし」 「うん? すると、お前の場合はどうなんだ?」 「はい? お、俺っすか? 俺は、その、ええと……」 「煮え切らない奴は嫌いだな」 「っ!? じゃ、じゃぁ言います! 前々から先輩が好きでした! ずっと前から先輩とセックスしたいな、って思ってました! ワクチンの副作用で性欲がでかくなったのもありますけど、変身までしちまったのでこの機会に、って……」 「で? 結局は自分の思い通りになってめでたし、って訳だよな?」 「たはは、せ、先輩~」 他に羽島が言うには変身ウイルスで変身すると、変身した対象がもっていそうな能力が身についちまう事。 羽島の弟くんがインキュバスなら、インキュバスっぽい能力が使えるんだそうな。 また、伝染経路は不明のままだが完治した後も変身は可能になると言う。 「と言う訳で、俺はウイルス本体に感染した訳じゃないんすけど、デカマラ鬼マッチョ野郎には変身できるんすよ~」 と言うなり羽島は服を素早く脱いで、カラダをメキメキとマッチョ化させたかと思うと頭に二本の角をズブゥと生やした。 「ワクチンを打ってくれた病院で聞いてみたら、俺みたいのはもの凄く珍しいみたいです。副作用でここまでがっつり変身しちゃうなんて。もしかしたら予防接種の前に変身ウイルスが入ってたんじゃないか?  って言われちゃいましたよ~」 羽島の目には初めて俺を犯した時と同じ「獣」じみた本能の炎が宿っている。 こうなったら抑えられないんだよな。 俺も速やかに服を脱ぎ、鬼になった羽島にこの身を差し出した。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  こんなセックス、もとい、会話をしてからさらに2週間後、俺はとある病院に行き、変身ウイルスの予防接種を受けた。   副作用が「だるさ」程度で終わるか、羽島みたいに変身にまで至るかは次の日になって初めて分かる。 幸いドーナツショップは定休日だからどちらでも問題無い。 誰にも会わず自分の部屋で大人しく過ごすことにしよう。 「須賀先輩! 遊びに来ましたよ~! 予防接種はどうでしたか?」 一人だけで大人しく過ごす予定があっけなく崩れ去った。 「えっ? えっ? 来ちゃだめだったっすか? 恋人を心配して見舞いにくるなんて当たり前の事だと思うんすけど~」 「バカヤロウ。もしも強い副作用が現れて変なモノに変身してしまったらどうすんだよ? お前に酷い事をしないとも限らねぇだろう?」 危険に巻き込むなんて恋人だからこそできない、ってのを羽島は分かっちゃいないんだろうか。 「そんなこと気にしてたんですか? 大丈夫ですって! 凶暴なモンスターになっても俺が押さえててあげますから!」 「そうは言うけどなぁ。万が一って事もあるだろう?」 「だったら俺と一日中セックスしていましょう。性欲を溜め込めば溜め込むほど人間の姿とかけ離れていく傾向が あるってデータもあるみたいっすよ?」 だとするとケンタウロスになっていた教師やスライムになってたサラリーマンはどれほど溜まっていたのだろうか? 「今日はどっちにしますか? 変身しますか? それともこのままの俺とヤります?」 セックスを重ね、コイツと体を合わせていく内、俺は巨大チンポを持つ「鬼」の羽島も、そのままの羽島も好きになっていた。 「両方だ。両方のお前とヤりたい」 羽島の顔がパァッと弾け、凄まじい勢いで衣服が吹き飛んだ。  終   登場人物メモ 須賀修司・32歳 元は大手商社に勤めるエリートだったが30歳の時に脱サラし、ドーナツショップを開業。   羽島煌夜・25歳 須賀のドーナツショップに勤める唯一の従業員。以前はファッションモデルをしていた。


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