契約相手は初心者淫魔だったんですが 〈4・大ピンチともう一体の淫魔〉
Added 2018-12-08 12:46:47 +0000 UTCビー助の精液、正確に言うと「僕の精液とビー助の体液を混ぜて、願いと魔力を込めた『魔精液』」を アナルの中に発射されカラダが吸収するたび、 ギシギシ、ミシミシと音を立てて筋肉が肥大してカラダが大きくサイズアップしていく。 魔精液を10発ほど受け取ったあたりで、何年も鍛えた体育会系の男の体格になっていた。 この辺りで止めて置けば良かったんだけど、ビー助のチンポがあんまり気持ち良くてついついおねだりしちゃっていたし、 ビー助も「淫魔の精力、とことん教えてやらぁ!」みたいな感じでガンガン僕のアナルを掘り、 さらに追加で3発、5発、10発、と、大量の魔精液を僕に流し込み、そして僕自身も魔精液を吸収し続けた。 そうしたら、僕のカラダはボディビルダーみたいなマッチョを遥かに超え、モンスターマッチョとも言うべき 筋肉のバケモノみたいになっていた。 しかも、乳首はチンポみたいに10cmも突き出て勃起してるし、チンポだってどんどん成長し続け、 長さ1m、太さなんて腕じゃなく脚みたいに太くなった超巨根の、とんでもないサイズの爆根と化してしまっていた。 ここまでチンポや筋肉がでかくなっちゃうと、逞しいとか男らしいなんて言ってる場合じゃない! 脚サイズになった「チンポ」では女の子は元より誰にも挿入なんて出来ないじゃないか! 願いとしては叶ったけれど、ここまでになるなんて行き過ぎだよ! 「ビ、ビー助! こ、これじゃ大きくなり過ぎ――って、うわぁぁぁ!」 自分のカラダの変化に驚いていたから気付かなかったけど、ビー助のチンポは僕のアナルから抜けていたとばかり思ってたんだ。 そうじゃなかった。 本当にビー助の存在が消えかかっていたんだ! 「ねぇ! ビー助! 聞こえてる!? ビー助!」 「――お? うう、うん? お、オイラ、どうなっちまったんだ? なんか、カラダに力が入らねぇんだけど……」 「良く見て! ほら! ビー助のカラダが透けてる! 消えかけてる!」 「――おわ、ほんとうだなぁ、オイラ、消えかけじゃん。このままだと消滅しちまうなぁ。困ったな」 「困ったとか、そんなのんびりしてる場合なの!?」 「あ~、悪ぃ。魔精液どころか淫魔のエネルギーまでお前に与え過ぎちまった。こうなっちまうともう、自力でじゃ復活は無理なんだよ~」 「そ、そんな!」 「オイラ、調子に乗り過ぎちまった。……初めての人間とのセックスがここまで気持ちいいとは思わなくってさ~、 止めるタイミングをすっかり忘れてたんだなぁ~」 触れれば触れられるけど、ビー助の手足は完全に消え、顔や胴体だけが半透明になって僕の前に立っている。 「ケンタ、マジでごめんなぁ~、二つめの願いは叶えられそうになくってさぁ~。もっと経験豊富な淫魔を召喚できてりゃ良かったのになぁ~。オイラなんかが来ちまって、本当にゴメンよぉ~」 ビー助の表情がぼんやりと曇って見える。 また一層透明になったのか僕の目に涙が溢れて来たせいなのか。どっちなんだろう。 「だ、ダメだよビー助! 消滅なんてダメだから! 方法はないの? 助かる方法は! 教えてよビー助! このまま消えちゃったら、それって死ぬのと同じじゃないか!」 ビー助は寂しそうにふっと微笑んだように見えて、そうして―― 『いや、すみませんねぇ。ウチの若いのがとんだご迷惑を』 再び光った床の魔法陣。そこからフワリと現われたもう一体の淫魔。 「だ、誰!?」 「クロバッツ、と申します。コイツ、ビィスクェルと同じ淫魔の仲間です」 「く、クロバッツ、さん?」 額の両側に角、そしてお尻の上から黒い尻尾。股間を包むビキニパンツはオレンジ色。 ビー助みたいにマッチョなボディに褐色の肌。だけど、顔立ちはビー助よりも大人びている。 「はい。クロバッツです。ビィスクェルの仲間ですが、コイツよりかは少々先輩でして、淫魔王陛下から面倒を見るように仰せつかっているのです」 「せ、先輩、ですか」 「ええ。我々淫魔、とりわけ男性同士でしか交尾しないタイプの淫魔は、生まれてからしばらくは親の手で育てられるのですが、 しばらくすると淫魔のグループ、数体で構成された共同体の中で成長し、教育を受け、性技を身に着け、一人前の淫魔に巣立っていくのです。 そして、このビィスクェルもようやく巣立ちの時が来て人間界での仕事を任されるようになったのですが、 やはり――」 「こうなるだろう、と予測されていた?」 「まぁ、そうですね。コイツは少々バカと言いますか、大馬鹿なものですから加減も考えずに行動してしまうだろう、と予測はしておりました。 とは言え、自身が消滅してしまうほどエネルギーを使い果たすなんてのは想像外でしたね」 こんな酷い言われようにもビー助は反論しない。 と言うか、また透明度が上がって幽霊みたいに浮かんでいる。 「このままだとどうなるんでしょう?」 「ビィスクェルは消滅してしまいます。自業自得です。あれだけ人間界に向かう前に言っておいたにも関わらず、 ヤり過ぎてしまったのですから」 なんだか薄情な言い方に、僕は内心イラッとしてしまった。 「それでも、ビー助はビー助なりに頑張って僕の願いを叶えようとしてくれたんですよ?」 「ですが、そのカラダは筋肉が大きくなり過ぎてて失敗だと思われているんじゃないんですか?」 確かに。これじゃぁ日常生活にも困るレベルだ。 だけど、それでも――「淫魔王という方から面倒を見るよう仰せつかったのに、このままビー助を見捨てるんですか? 仲間としてそれはどうかと思いますけど」 「ビィスクェルを助けたいんですか?」 「もちろんです!」 「では、それを二つ目の願いとしてビィスクェルに伝えて下さい。早くしないと完全に消えてしまいますが」 「うわわわ! ビ、ビー助! 消えないで! お願い! 消えちゃダメだから!」 すでに頭だけがうっすらと宙に浮かんでいる状態になっていたビー助。 もう触ることもできなくなっている空間に手を泳がせながらビー助が居たあたりを掴んで大声で叫ぶ。願う。 すると―― 「…………ふぁ? あ? あれ、クロバッツ? なんでお前、こっちに?」 じわじわと輪郭が蘇り、ビー助のカラダが現れてきた! 「あの、ですね。事前にあれだけ私が言った事を忘れていたあなたに、そんな風に言われる筋合いはありません」 「あ~……、うん、すまねぇ。オイラ、しくじったんだな。クロバッツからもエネルギーの使い過ぎに注意って教えられてたのに」 「そうです。なので心配になって様子を見に来たら案の定。もう開いた口が塞がりません」 「悪ぃ! 今度は上手くやるから」 「その前に。この方の『願い』を使わせて頂いたお陰で消滅は免れるでしょうが、淫魔界に戻るのはしばらく無理ですよ? ゲートの力場に耐えられるほど回復してませんから」 「だよなぁ」 ますます明確になってきたビー助。だけど、角や尻尾が消えている。 これじゃぁ、まるで――「人間みたいだ……」 「その通りなんです。エネルギー、つまり魔力をほとんど失ってしまったので今のビィスクェルは淫魔では無く人間に近いと言えるでしょう」 クロバッツさんが淡々と答えてくれた。 この人……じゃなくて、この淫魔って、冷たいキャラなんじゃなくて感情表現が乏しいだけなのかも……。 「――教えてくれクロバッツ。どうすりゃいい? 俺もだが、ケンタのカラダをなんとかしてやりてぇ。 俺が魔精液を与え過ぎちまったせいで、こんなにもデカくしちまったからな」 すっかり肉体が復元されたビー助。 ただ、やっぱり角や尻尾もないし瞳も黒いからただのマッチョな兄貴としか見えない。 「できるだけ巨大なペニスを持っている人とセックスを行うのです。 巨大であればあるほど良いでしょう。もちろん人間の、です。誰にも挿入できないほど巨大なイチモツを持った人物を探しなさい。 今のあなたみたいに巨大なチンポの持ち主を、です」 「い、いるんですか?」 僕みたいに淫魔に願いをかけた人間がいるとか? 「はい。います。結構います。その方たちは誰にも挿入出来ず悩んでいます。このまま一生自慰だけでしか気持ち良くなれないのか、と。 その方たちの悩み、苦しみを軽くするたびにあなたの中に収まった人間には『強すぎる』淫魔エネルギーは薄まり、 そして、ほぼ人間化しているビィスクェルにとってはもう一度淫魔として復活するためのエネルギーを得ることとなります」 これを差しあげましょう、と言って淫魔クロバッツは黒いビキニパンツを僕に渡した。 「望む相手が近づいたら反応する効果のあるビキニです。 つまり、巨大なペニスの持ち主がそばに来ればすぐに分かりますよ」 「あの、ありがたいんですが、今の僕のカラダじゃ片足も通らないんじゃないかと……」 淫魔クロバッツは初めてうっすらと微笑んだ。 「どうぞご安心を。このビキニは淫魔界のビキニ職人が腕と魔力によりをかけて作った逸品です。 どんなに巨大なカラダでもどれほど大きなペニスであってもきちんと収納して履くことが可能なのです」 「お? もしかして淫魔四天王印の『無限ビキニ』かよ!? 注文しても50年待ちって言われてる、アレか?」 「ビィスクェルの分はありませんから。コレはこちらの方だけのものです」 ビー助が「俺のもなんで注文してくれなかったんだよ! このケチ! どケチ! はなくそ淫魔!」 って騒いだけど、クロバッツさんがビー助の腹にグーで一発叩き込んだら大人しくなった。 「私にできる手助けはここまでなんです。そして、遅くなりましたが深くお詫びいたします。 この度はビィスクェルの不始末に巻き込んでしまって。 お詫びついでに私からの『お願い』なんですが――」 クロバッツはうずくまるビー助を慈しむような眼差しで見つめた。 「大変勝手なお願いですが、ビィスクェルをこちらに住まわせてやってくれませんか?」 「いいですよ」 即答でOKを出した。 「いいんですか?」 「ええ。ビー助となら楽しそうですし」 「だ、そうですよ、ビィスクェル。初めての相手が話の分かる人であって良かったですね」 「ぐふ、うう、くっそ……」 「あ、でも、住民票とかこっちで生活するための手続きとかどうしよう」 「どうぞご心配なく。その程度なら私の力でどうとでもなりますから」 「そうなの?」 「ええ」 「だってさ。じゃぁ、これからよろしくね、ビー助」 うずくまって背中を向けたまま振り向こうとしないビー助。 「お、おう――それと、オイラはビー助じゃ無くてビィスクェルだって……」 「まだクロバッツさんに殴られたお腹が痛むんでしょうか?」 「いいえ。あれは照れているだけです。嬉しいんですよ。あなたと暮らせるって分かって」 「へ?」 「好きな人とできるだけ一緒に居たい、と思う気持ちには淫魔も人間もありませんから」 クロバッツさんがウィンクを一つ。 ビー助とは別系統だけど、カッコイイから思わずドキリとする。 「それでは、私はこれで失礼させて頂きます。ビー助の事、くれぐれもよろしくお願いいたします」 「はい。こちらこそ! 僕とビー助を出会わせてくれてありがとうございました!」