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鷹取リュウゴ
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聖夜のマッチョパーティ 13

13フィーリングマッチョ「5対5」  ベッドに仰向けになって粘着くチンポを握ったまま眠っていたようだ。 目が覚めてベッド脇の時計を見るとフロントから戻って4時間ほど経っていた。 「オナニーしながら寝てしまうなんて……。やっぱり明け方までセックスしてたから睡眠不足だったんだな」 ぼやけた頭が徐々に覚めてくる。 8発ほど鏡を見ながらイっていたのは覚えている。その後、ベッドに横になって両手でチンポを扱き、さらに3発はイった、と思う。 それからの記憶が抜けている。 いずれにせよ射精しまくったお陰で腹や胸がベタベタと粘ついている。いくらか乾いているとは言え、少々鬱陶しい。 バスルームに入り熱いシャワーで半乾きのザーメンを洗い流し、気分をシャキッとさせる。 濡れたカラダをタオルで拭き、改めて素っ裸の肉体を舐めるように撫で、張り出した筋肉の隆起や深く切れ込んだ谷間の深さを実感し、視界に広がる肉体美の主が自分自身だと改めて認識する。 自然と笑みが漏れる。『最高だな』と口に出して言ってみる。 「ああ、最高だよ」と頭の中で応える。 フロントの男からもらった『パッションミルク』によって、これからもずっとこのマッスルボディでいられる。 だから、このクルージングが終わって船から降りた後もこのまま、と言う事なのだ。 「こんな展開になるなんて信じられないよなぁ。もしかしてマジで夢でも見てんのかな?」 頬をパシンと叩くと痛みが走る。 やはり夢じゃない。現実なんだ。 ――トントン。 小さいノックの音が聞こえた。 きょうちゃんかな? それとも亮一さんか和彦さんだろうか? ドアを開けてみたら蝶ネクタイを着けた船内スタッフの青年が立っていた。 「船から下りず船内に残っていらっしゃるお客様にご案内をお渡ししております」 と言ってチラシを一枚差し出した。 『船内イベント緊急開催! 寄港中ですが船内に留まられている皆さまに向けて、楽しい企画を急きょご用意いたしました! その名も、【フィーリングマッチョ5対5!】 14時ごろから大ホールにて開催いたしますので奮ってご参加ください! 猶、参加者全員に記念の品を贈呈させていただきます!』 「フィーリングマッチョ……かぁ。面白そうだな。見に行くだけ行ってみようかな」 時計を見たらもう13時を超えている。 結局ランチは食べそこなったがそれほど腹は減っていない。これももしかしたら『パッションミルク』を飲んだせいかも知れないが。 「きょうちゃんや、亮一さん、和彦さんはどうしてるのかな?」 様子は気になるものの自分と同じように寝ているかも知れない。睡眠不足になっていたのはあの3人も同じなのだから。 「――それに、知り合いや親しい人だっているだろうね。俺にばかりって訳にもいかないし」 俺だってそうだ。きょうちゃんや亮一さんや和彦さんにばかり寄りかかっていたらダメな気がする。 クルーズやイベントを楽しむためには一人であっても積極的にアクションを起こした方が楽しめる筈。 「よし。まだ間に合うか分からないけど、見るだけじゃなくてイベントに参加してみよう」 俺はイベント会場となるカジノへと向かった。  「出場されるんですね? はい! 受付ていますよ! どうぞこちらへ! お客様のネームプレートをこちらにタッチして登録してください!」 受付の蝶ネクタイにビキニマッチョ青年が薄いタブレットを俺に向けた。それにネームプレートをタッチさせると、すぐに俺の名前や年齢が画面に表示された。 「間違いありませんか?」 「はい。大丈夫です」 「もう間もなく開始ですので、控えの間にお入り下さい。別のスタッフから簡単に説明がありますので」 カーテンで仕切られた一角が控えの間のようだ。 その中に入るとすでに俺以外の出場参加者がのんびりとソファに座って談笑していた。 ざっと見ただけでも40人くらいは居そうだ。 「えっと、失礼します」 全員の視線が一斉に俺に向かって突き刺さる。 なんだか一瞬で場の空気が張り詰めたみたいで、随分と居心地が悪い。 視線を避けるようにして少し離れたソファに俺も座り、見るともなく床のカーペットの模様を眺めていた。 「おっと、冬賀クンもかい?」 「冬賀! お前も参加すんだなぁ!」 「…………トウガ……」 顔を上げると亮一さんに和彦さん、そして二人の後ろに隠れるようにしてきょうちゃんが立っていた。 「あれ? 皆さんもフィーリングマッチョに参加されるんですか?」 「まぁ、丁度ヒマだったしね」 「是非出てくれって言われちまってよぉ」 「…………俺は、こんな企画に出るつもりはなかったのに……」 俺がひと眠りしている間、亮一さんたちはジムでトレーニングをしてたと言う。何故かきょうちゃんも一緒に。 そこへフィーリングマッチョのチラシを持ったスタッフに誘われOKした、とのこと。 「冬賀クンはもうしばらく寝てるだろう、と思ってたんだけど。もう大丈夫そうだね?」 朝食の後、一旦部屋に戻ってから二度時間を開けてジムに誘いに来たそうだ。 どちらも俺の返事が無かったのでこれはぐっすり寝ているんじゃないか、と受け取った亮一さんたちは、きょうちゃんを連れてジムへ行き、昨日できなかった分も含めて筋トレに勤しんでいた、と言う。 「お、俺は、先輩がたとは別行動するつもりだったけど、目を離すと勝手にお前の部屋に突撃しちまうかも、って考えてだな――」 きょうちゃんは亮一さんと和彦さんを監視するため渋々ジムにつき合っていたのか。 その流れでフィーリングマッチョにも出る羽目になるなんて、むしろ亮一さんたちとはライバルではなく仲良くなっていってるじゃないか。 『お待たせしました! それでは特別企画【フィーリングマッチョ5対5】を開催します!』 入って来た蝶ネクタイマッチョのスタッフが控え室の参加者に告げた。 『イベントを始めるにあたって簡単な説明と準備キットをお渡しします』 スタッフは壁面に画像を投影させながら説明を始めた。 『こちらを御覧ください』 大ホールの見取り図が表示され、AからDまで4つに仕切られている。 『これよりご参加いただく皆さまをクジにてA、B、C、Dに組み分けさせて頂きます』 10人ずつ分ける、と言う。 『組ごとに赤、青の席に分かれて着席して頂きまして、質問コーナーや簡単なゲームを行い、互いのフィーリングを確かめてもらいます。そして、最終的にはフィーリングの合いそうな方とのカップル成立を目指して頂く、と言う流れの企画となります』 きょうちゃんが「カップル」と言う単語に耳をピクリとさせて俺を見た。 『そしてですね! この企画の目玉としましてカラダの相性も確かめて頂くコーナーもご用意しています!』 控え室内にどよめきが走る。 肉体同士の相性ですと!? 『客観的に相性を計測できるキットを皆さんにお渡ししますので、クジを引かれた方はすみやかに装着して会場へお入り下さい!』 蝶ネクタイスタッフがクジ引き用のタブレットを参加者の前に出し、ネームプレートでタッチしてくれと回っている。 「俺はBの組だって」 「あ~、A組だとよ」 「……C、か……トウガは?」 同じ組に入りたそうな亮一さんや和彦さん、そしてきょうちゃんが俺のクジの結果画面を凝視している。 ネームプレートをそっと当てて回転するローマ字をストップ。 「……D組だ」 きょうちゃんは肩をがっくりと落として凄く残念そうにタブレット画面とそれを支えているスタッフを見つめた。 「恐れ入りますが、変更とかはお受けできませんので」 先んじてスタッフに言われてますます恨めしい顔になっている。 「ま、まぁ、ちょっとしたお遊び企画なんでしょ? きょうちゃんも少しは楽しんでいこ? ね?」 「お遊び? にしちゃカラダの相性まで見るっつってなかったか? そこが、俺は――」 「まぁまぁ。そう堅い事言わなくても良いじゃないか? それとも、ジムに入った後俺たちと何をしていたか、 冬賀クンに語って聞かせてあげようか?」 「!?っ! ちょ! おい!」 亮一さんの言葉に狼狽えているきょうちゃん。和彦さんはそんなきょうちゃんを見てにやけている。 その様子で俺は察しがついた。 きっと3人でエッチなことをしていたんだろう。別に悪い事じゃないんだから隠す必要はないんだけど。 組み分けクジの後、カラダの相性を計測できると言うキットを渡された。 「……どう見たって、これ、コックリングとディルド……」 『挿入する前にローションを塗布して下さい! 方法が分からない方は私どもがお手伝いいたします!』 シリコン製の柔らかいコックリングから一本のケーブルが伸び、ペニスを模したディルとへと接続されている。 すでに半勃起していたチンポの根元にコックリングを嵌め、ケーブルを股下にくぐらせディルドをアナルにずぶりとねじ込む。 「う゛っ! く、う、うぅ」 思わず感じてしまってチンポがビクっと撥ねる。 て言うか、俺、ケツで気持ち良くなれちまうんだ……。昨夜、3人と初セックスした時には使っていなかったから分からなかったけど……。そうか、俺、アナルも……。 いや、あれだ! 『パッションミルク』を飲んだせいに違いない! 早くもカラダがセックス仕様へと変わりつつあるんだ! 筋肉がキープできるのは嬉しいけど、あまりにも淫乱なカラダになっちゃったらこの先やっていけるんだろうか? 装着した者から大ホールの会場へとスタッフに促され席に着いた。 「じゃぁ、冬賀クン、またあとで」と、亮一さんがウィンク。 「うっし! そんじゃ冬賀! お前の魅力で全員を昇天させてやれ!」和彦さんは腕に力こぶを盛り上げた。 「トウガ…………」何か言いたそうだったきょうちゃん。しかしスタッフに急かされて続きを言えないまま会場に入る。 そして俺も。 ただ、チンポがガチガチに勃起してしまってビキニから半分以上はみ出している。 『問題ありませんよ! 他の皆さんも一緒ですし!』 微笑むスタッフの言う通りだけど、こんな状態じゃ脱いだ方が良くないか?


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