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鷹取リュウゴ
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形状記憶コンドーム ブランク編 5

5融合から変身へ  『GOM』と言う物体について簡単に説明すると、人間、それも男性のみに寄生し、男性の心身をより性的に変質・進化させ、最終的には人間とは異なる存在に置き換える「モノ」である。   より深く完璧に寄生し、『GOM』にとっての環境を最適化するために「イデア喚起」であるとか「概念結合」などのステップを踏む訳だが、事例がほんの数人しかいないため絶対必要な条件なのかどうかは、 正直なところ異形の先輩2人も100%の確信がある訳では無い。 個人差の部分にまで、『GOM』は可否も好悪も伝えてきたりはしないからだ。  さて、 寄生した『GOM』は人間の体内で自らのクローンを生み、複製された『GOM』は新たな適合者を待つ。 残ったもう一つは宿主の体と融合し、宿主と完全に一体化する。 コンバート社におけるコンドーム製造とは宿主の活動エネルギー調達活動の一環である。 例えるなら人間における「食事」を行うための道具を作り出す行為、と同義であり、別な言い方をすれば「食材」に対する「調理」とも言えるだろう。 故に、『GOM』と融合している加賀美も田丸も人間ではないため、活動エネルギーの確保、又は「生命維持」のための「食事」は行っていない。行う必要が無い。 彼らにとっての「食事」、「飲食」は、人間時代からの習慣か名残、或いは娯楽のような意味でしかなく、 真の意味の「食事」はコンドームを通じての、他の人間からの精(性)エネルギー吸収となる。  金庫から取り出したのは黄色い蜜を固めた琥珀に似た物体であった。   『GOM(ゴム)』 「Greate Ocean’s Material」(大いなる海洋からの物体)の略である。 もう一つ名がある。 「Growing Obscene Material」 「――成長して行く淫猥な物体――」 先にも述べた通り、適合する人間に働きかけ淫猥な「モノ」へと変化させる物体である。 また、『GOM』自身も生きており、宿主にも知らない領域にて静かに成長し続けている。 狩野と言う金沢よりも前に『GOM』と融合した男は性指向の改変から先に進んで行ったのだが、金沢の場合はその必要が無い。 『GOM』によって猛烈に性欲を掻き立てられ欲情した金沢は、『GOM』を激しく扱き、愛撫し、舌先で舐り、 ジュプジュプと口淫に耽った。 琥珀色の輝きを目に入れた途端、金沢には『GOM』しか見えなくなっていた。 『GOM』を性的に慰め、『GOM』と性的に愉しみ、『GOM』と性的に気持ち良い事をする、以外の思考はできなかった。 彼氏である石川のペニスを初めてフェラチオした時、いや、初めて他の男のペニスを味わった時のように激しく興奮し、喜悦に耐え切れず舌を絡めて舌技を尽くした。 やがて、武骨で固い石ころのような形状が徐々に変化し、二つの睾丸を備えたペニスのような形になる頃には本物の勃起ペニスのような高い弾力を得て、 金沢の口腔を逆愛撫し始めた。 「んっ! ぬむ、むふぅ、ああ、良いよぉ、すんげぇ、最高のチンポだ~」 亀頭のカタチになっている先端部からはトロリと粘液が溢れ出し、金沢は思いっきりジュルルと音を立ててすする。 「ん、ふ、うんめぇ、マジ、先走り、美味ぇ~」 金沢の目は視点が定まらず、チノパンから引きずり出したチンポを時に扱きグチュグチュと音を立てながら 再び『GOM』を夢中になって咥えてしゃぶる。 「良い感じに堕ちてんな。狩野ん時よりもペースが早くないか?」 「それは、性指向を改変する手間が不要だからじゃないですかね。ほら、狩野さんてば人間の時は一応ノンケだったでしょう?」 「一応な。けど、イデアは獣になって獣とセックスしたがっていたド淫乱な獣姦野郎だったよな」 「ヒトの事は言えないですよ? 俺もですけど田丸さんだって狩野さんと変わりは無いじゃないですか」 「そうだな。俺はド淫乱な悪の怪人。お前はド淫乱な正義のヒーロー、だもんなぁ」 「ええ。ですが、こんなにも展開が早いのは、何か別の理由があるのかも知れないですね」 チノパンもボクブリも脱ぎ捨て下半身を裸にした金沢は、『GOM』をアナルに押し当てディルドのようにして快感を貪っている。 「ぬぎひ! あひぃ! ち、んぽぉ! ぎぼちぃ! ケツが! ケツがぁ! きぼぢぃひぃぃ!」 石川のチンポが大き過ぎたため随分と使う機会の無かった金沢のアナルが、久しぶりの歓喜にヒクつき金沢の口からは涎が溢れ出る。 そして、徐々に深く抜き挿しする動きが緩やかになり、自分で自分を焦らしては愉しんでいたのだが、 『GOM』そのものが本物のペニスのように勝手に動き出し、金沢の深い場所を目がけてズブブブと全てをぶち込んだ! 「ぬぁ!? 入るぁぁぐがぁぁあああぁああ゛ーーーーーーっ!」 「金沢君! ここからが重要だ! イメージ! 強くイメージするんだ! 君は何に興奮する? 何をオカズにしている? どう言うモノに強く興奮する? しっかりと意識するんだ!」 「んぐ! ぐふぅぅ! うお! お゛ぁひ! んひぃぃぃぃ!」 田丸が金沢の耳元で叫ぶ加賀美を後ろへ引き戻した。 「加賀美。違うだろ? コイツの場合はこう言うんだ――」 「なぁ、金沢。『何にでも成れる』ぜ? 『GOM』と一つになりゃ、『何にでも成れる』モノになる事ができんだぜ?  興奮すんだろ? マジ、気持ちいいだろう?」 「ぎぼち、ぃ! 良いひぃよぉ! ひぎ! あっ! ああっ! ケツん中ぁぁぁぁ! 溶ける! 融けてるよお゛お゛あ゛が、がが! あがひぃぃぃ!」  不意に、金沢の前に一糸まとわぬ全裸の石川が現われた。 その石川がデカいチンポを金沢のケツの秘部に宛がい、無理矢理こじ開けて精液を金沢の中に流し込んだ! すると、 金沢のカラダがゴキゴキと音を立てて形を変え、柔道で鍛えたがっちりとした体格を持つ、石川そのものになってしまった。 「お、俺が、透? は、はは! スゲェ! マジ気持ちい! 気持ち良過ぎてイク! イクイク!」 金沢の股間から生える「石川」のデカマラからドビュ! ドビュゥ! と大量の精液が噴き上がる! その射精が止むと、今度は目の前に源太が現われた。 「俺にも成りたいんだろ? スイマー体形ってそそる、って言ってたもんな?」 素っ裸の親友、小松源太がチンポを金沢のアナルに挿しいれる! そして、アナルの中で射精すると、今度は石川の姿から源太の姿に変化した。 肩幅の広い引き締まった水泳体形になった自分を見て、嬉しくなると同時に凄まじい快感が込み上がって来た。 「がひぃ! ま、またイク! イクゥ! イクイクイク! ン゛あ゛あ゛あーーーっ!」 ドビュビュ! ビュルウッ! と激しく精液が溢れ出た。 「次は俺に成りたいんだろ?」 もう一人の親友、七尾風介も全裸の姿で金沢の前に姿をあらわし、金沢のケツの中で精液を放出すると、金沢は体操で鍛えたマッスルボディの風介本人と同じ姿へと変化した。 「イクゥゥッ! あぐ! イクッ! イクゥゥッ! また! 出る! ぎもっぢぃぃっ! イッグゥゥーーー!」 次は全裸の加賀美に種付けされ加賀美に、田丸の精液をケツで受けて田丸に、好きだった特撮ヒーローに、 悪の怪人やモンスターに。 他にも記憶にある「イケる」先輩や知人たち、オカズとして使った事のあるエロビデオの男優、アニメや漫画のキャラまでもが次々に現れ、その全ての相手に金沢は変身した。 「ひ……あひぃ……、も、もう、終わり……? い、いやだ、もっと、もっと、変身してぇ、もっと、色んな男になりてぇ、なりたい、変身したいんだ、気持ち良くなりたいんだ……」  『――このマネキン人形にデータを入れると、ほうら? あっという間にデータ通りの人形になるんだよ!』 いつか見たドラマだろうか? 或いは目にした小説の一節だったか。 《役者ってのは上辺だけ真似たってダメなんだ。演じようとする役に全てを放り込んで、役と己とを一つにして行く行為なんだ。まずは自分自身を限りなく消していって、顔も何も無いマネキンになれ! そうして、何も無いマネキンに役と言う名の服を着せ顔を描いて行く。その作業こそが演技であり、役者なんだ!》    『――これがコピーロボット? まるでマネキンみたいね。でも、このチップを使って誰にでも変身させられるのね?』 高校時代、初めて主役を掴んで稽古に励んでいた時に、指導教員や先輩から授かった言葉がずっと頭の中でリピートしていた。 「自分をゼロに……何モノでも無いけど何者にもなれるマネキンに……」 《ダメだダメだ! 役になりきれてない! そんなものでは王子じゃなくてお前自身だろ! 演じる前に自分をもっともっと真っ白にしろ! 表情もカラダも動きもお前だらけだ! じゃなくて、新品のマネキンになって、王子と言う人物を上書きしてやるんだ! お前ならできる! 金沢は何者にだってなれる! もっと自分を誰にでも成れるマネキン人形に置き換えて行ける筈だ!》 「――ま、マネキン、人形……? 俺が? 『何にでも成れる』『誰にでも変身できる』マネキン、に? なんて、なんてエロい……イヤラシイ……」 ぅあ゛っ? ぐ……ぐぐ……ぅぉ、お゛お゛お゛お゛ーーーーーーーーー!! 金沢の脳裏にありとあらゆる男へ姿を変え中身まで上書き可能な「筋肉質な白いマネキン人形」がハッキリと浮かび上がった。 そのマネキンと自分自身とが重なった瞬間、これまで感じたことのない巨大な快楽の炎が金沢の体内で燃え上がり、 新しい扉が開け放たれた! 「あぎひ! くぐぅ、ぉおおあああああああ! ぎぼぢぃぃぃひぃぃぃぃぃ! ア、タマが、おかしくな、なるぅ! きぼぢぃ良過ぎテ、てぇ! ダメ゛ら゛っぁ゛! お、俺ぇ変に、な、なるなるなるなるぅ! 助っ! たすけ! きもひぃ! ふぎひが、あ゛っ! マ、マネキン、だっ! 俺、俺、オレがマネっ、マネキンっ? 人形ぉおお! ひゃぎぼぢぃぃぃぁぁあああ! 白ぉっ! 白いっ! マネキンにぃ!  イヤラ! シイ! マ、ママ、マネキン野郎にぃ! もっ! もうっ! なりゅなるるる、っふがぁあ゛くぉ゛あ゛あ゛あ゛ひっ! あ゛ーーーーーーっ!」 この瞬間、『GOM』は金沢の「全て」と繋がった。


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