形状記憶コンドーム オーク編 3
Added 2019-06-27 14:28:54 +0000 UTC3コンドームの到着 夕方、紅茶専門店ラルゴに幸広がやって来た。 どこかよそよそしく焦っている風に見えた。 「で、でさ、コ、コンドームは持って来てくれたか?」 「ああ。ほらよ。ちゃんと返したからな。念のため言っとくけど未使用だから」 「う、うん、それはお前の態度を見ればわかる」 「俺の態度? そうじゃなくて現物で確かめろよ」 「あ、ああ。そうだな、うん……」 しばし沈黙が流れた。 「……取りあえず、席に座れよ。窓際だったら良いんだろ?」 「あ、ああ。そうさせてもらおうかな」 「で、ご注文は?」 「あー、えっと、ミルクティで」 「ホット? アイス?」 「ほ、ホットで」 幸広はそそくさと窓際の席に座った。また通り向かいのメンズ衣料品店「クラウド」をじっと見つめている。 「はい。お待ちどおさま。ホットミルクティ」 「あ、ありがとう」 幸広の向かいの席に穂高もドカッと座った。 「うん? 仕事中じゃないのか?」 「少し休憩して良いってオーナーがさ」 「そうか。休憩か」 視線をすぐに窓の外に戻す幸広。 「……しかし、お前ってばいつもコンドームなんか持ち歩いてんの?」 「え? い、いやぁ、そうじゃないけど、あのコンドームは特別なんだ」 「どう特別なんだよ?」 再び沈黙が流れる。しかし、とうとう幸広は口を開いた。 「昨日言った、ずっと探してる人が俺にくれたモノなんだ」 「はあ? コンドームをくれた人を探してんのかよ!」 「ちょ! 声がでかいって!」 「あ、すまん」 店内に客は少ないとは言え、視線が二人に集まった。 穂高は首を縮めて小声で幸広に聞いた。 「……コンドームをくれた人を探し出して、何を確認するつもりなんだよ?」 「そ、それは色々と……どうやったらあんなコンドームができるのか、とか、何で着けたらああいう風になっちまうのか、とか、追加で買いたくなったらどうすればいいのか、とか」 「買うだけなら俺だってできたぞ」 「え?!」 「ネットで調べたら出てきたんだよ。メーカーのショップサイトが。んで、成り行きで注文してみた」 「ええっ!? 注文したぁ!? て言うかネット? あ~! そうかネットか! ネットで調べてみれば良かったんだよな! その手があるのをすっかり忘れてた!」 またもや注目を集めてしまいオーナーからはジェスチャーで「静かに」とたしなめられてしまった。 「わ、悪ぃ、――そ、それで何を買ったんだ?」 「種類か? オークってやつがお買い得って勧められたんでオークにした」 「そうか、オークか……、オークは……、今まで変身した事が無いな」 「? んで、今日の内に配達完了できるって言ってたから今頃は部屋に届いてんじゃねーの?」 「今日?」 「そう」 「今日、それ、着けるのか?」 「ああ。着け心地とか感想を明日の夜までにメールで送ったらタダになるってんで、な」 「そっか。分かった。今夜、確実に穂高はオークを着けるんだな」 幸広の声が少し上ずっている。顔もほんのりと赤い。 「どうしたんだよ? なんか落ち着きが無いな。雨に当たったせいで風邪引いたんじゃないか?」 「風邪なんかは引いてない。じゃなくて、頼みがあんだけど」 「また頼みかよ。人探しの次は何なんだ?」 「今日、バイトが終わったら一緒にお前んちに行きたいんだが」 「は? なんでさ」 「いや、きっと俺が居た方が良いと思うから」 「……話の流れがどうも見えないんですけど?」 少し間が空いた。穂高は幸広をじっと見ていた。その視線から逃れるように幸広は言葉を補った。 「と、友達として、お前がオークのコンドームを着ける時に一緒にいてやりたいんだよ」 「そ、その心は?」 「きっと役に立つ」 幸広が穂高の手をグッと握り締めた。心配と期待とが入り混じった目で見つめている。 「ん~、分かった。いや、良く分かんねぇけど、お前がそこまで言うんだったら俺がコンドームを着けるのに立ち合ってくれ。 つうかさ、野郎のチンポなんざ見たって別に面白くねぇと思うけど」 幸広はギュッと目を閉じカラダを震わせていた。込み上げてくる何かを耐えているように。 穂高は幸広を連れて学生寮として借りているアパートに戻った。 「随分と入居者が少ないんだな」 アパートの入り口に設置されている集合ポストのほとんどにチラシが詰まっていた。 「もうじき改築するってんで出て行っちまってんだよ。俺も来月には引越ししなくちゃなぁ」 「そうなのか?」 「ああ。マジ面倒だぜ」 幸広の部屋番号が書かれたポストを開けると厚みのある封筒が出てきた。 「おっ! ちゃんと届いてんじゃん。早いな!」 穂高が封筒を幸広の前に出すと、何故か幸広は前屈みになった。 「何だよそれ? 勃起しちゃってんのか? 中坊じゃあるまいし」 「う、うっせぇ。そんなんじゃないって」 と、言うものの幸広の股間は明らかにモッコリと盛り上がっていた。 部屋に入った穂高は早速コンドームを着ける事にした。 6畳一間なのでどこに居ても互いが視野に入る。 「な、なぁ? 何でそんなにマジマジ見つめてんだよ? 他人のチンポにそんなに興味があんのか?」 「うっ! あ、そ、そう言うんじゃなくて、……ま、まぁ、見られてたら恥ずかしいよな、やっぱ」 「そりゃぁな」 「じゃぁ、後ろ向いてるから」 「そうしてくれ」 箱を包むフィルムを剥がし、ピリリと銀色の小袋を破る。 取り出した丸く薄い赤色のゴムの避妊具を左の手の平に乗せる。 お気に入りのエロ雑誌を横に広げ、股を開いてマンコを見せる巨乳美女の乳首や陰唇を見つめながら軽くチンポをシコる。 うっ血して勃起し、ムクムクと大きく堅くなる穂高のチンポ。 右手に持ち替えたコンドームを亀頭にあてがいゆっくりと根元へ向かって巻き戻し下ろして――。 「んんっ!? うわ! 勝手に付け根まで拡がっちまった!」 後ろ向きに座る幸広の肩がビクッと撥ねた。 「始まったか……」 幸広の股間もビクビクと蠢いていた。