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鷹取リュウゴ
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コントラディクション・グロウアップ 1

1非モテ童貞4人組  「このサイトを見てもらいたい!」 梅雨明け宣言前だが夏休みに入ったばかりの曇り空のある日、俺たちを呼びつけスマホ画面を向けてドヤ顔を見せているのは高2の時からの友人の大悟だ。 大悟の部屋に集まった俺たち3人は画面を覗き込んだ。 【This is the ultimate penis enlargement method】 「えーと? 何これ? アルティメット ペニス エンラージメント メソッド?」 英語表記のタイトルをカタカナ発音でたどたどしくなぞる。 俺も健も蒼汰もタイトルの意味はすぐに理解した。 「うん。チンポを大きくする方法、ね。で? これが?」 大悟に真意を問う。 「今まで俺たちは非モテに苦しみ童貞のまま歳を重ね、なんとかその逆境を抜け出そうとあがいていた。が、しかし、しかし、だ。 俺はハッと気づいた。もしかしてモテない原因の一つがコレではないか、と」 股間を指さす大悟。 「そうかぁ? 単に出会いが無かっただけ、じゃね?」 健が引き気味に答える。 「それもある、だろう。しかし、昨日オナニーをしていて俺は気付いたんだ。俺のチンポ、小さくね? とな」 真面目に言っているが相当おかしいとも思った。 自分のサイズの大小くらいもっと早い段階で気付くはずだろう?  「チンポが小さいと気付けて良かったじゃん。で? それと非モテとどう関係があんのさ?」 蒼汰が尋ねる。俺も付け足した。 「顔とかならまだしも、チンポなんか服着てると見えねぇのに」 「そういう意見も来ると思って調べてあるさ」 大悟はチンポのサイズとモテ具合の関連性とか、女性から見てどれぐらいのサイズが一番好ましいか、 はたまたペニスサイズと女性との性交人数の平均グラフなんかを色々と俺たちに見せ、それなりに大きくないと 「モテない」し、「童貞率」も高い、と説明した。 「そっか、関係はあるのか」 「そういう事だ。で、正直に言うと俺のチンポは小さい。日本人の平均以下だ。お前らはどうなんだ?」 「平常時? それとも勃起時?」 「もちろん勃起時だな」 俺も健も蒼汰も黙り込んだ。 互いに正直に言うかどうか牽制しているのだ。 「俺は勃起時は8cmだぞ」 空気を察し言い出しっぺの大悟が告白するとチャックを開けてイチモツを外に出した。 「8もないじゃん」 「勃起してねぇんだから当たり前だろ」 そこまでさらけ出したんなら俺も、と健や蒼汰も最大時のサイズを口にして股間を開いた。 「じゃぁ、俺も言うよ……」 俺は勃起時11cm、平常時は4cm。 ボクブリをずらして実物を外に出した。 「大体全員同じようなもんだな」全員のチンポを一瞥した大悟は納得したように腕を組んでいる。 いや、8cmと11cmじゃそこそこ存在感に差があるように思うが。 「健は勃起時10cm、蒼汰は12cm、礼司が11cm……え? 俺が最小? マジかよ……」 口に出してみてようやく理解したんかい! 今更ショックを受けてる場合かよ! ようやく正気に、もとい、本題に戻った大悟はさっき見せたサイトの画面をもう一度示しながら、「海外のサイトだから読むのに苦労したが、チンコのサイズアップはマジで可能みたいだった」 「具体的にはどうすんだ?」 健も蒼汰もほとんど同時のタイミングで大悟に聞く。 「そう来るだろうと思ってさ、先に注文しといたぜ」 大悟はそばに置いてあったボディバッグから一つの小さな箱を引っ張り出した。 「クスリ? ヤバい奴じゃないだろうな?」 「そう言う成分は入って無い。安心しろ」 本当かなぁ? 「心配だったらココを見て見ろよ。利用者のコミュニティで、日本語の投稿だからさらっと読める」 パッと表示を切り替え日本語で書かれたサイトを覗く。 どうやら使用者が集い、互いの感想を述べ合う交流掲示板みたいだった。  『いい塩梅に大きくなりました。ただ、これだけ大きいと着る服選びにも工夫が必要ですね』キングP。  『スパッツタイプの下着で片方に入れ込む、と言うのも手です。あとはジャケットで隠すなどでしょうか』LC。  『三日で5割は大きくなってくれました。感触も抜群です』ごくぶとくん。  『感度が良過ぎてすぐに勃起してしまいますね! けれど、ここまで結果が出るなんて今でも信じられません』ぐっでい。  『私もです。どうしてもっと早く教えてくれなかったんだ、って思う事しきり、ですよ!』Y。 コメントの後に画像が添付されているものがあった。 「マジ!?」 「うわ! デッか!」 「本物?」 健も蒼汰も俺も思わず驚いて声を出す。 何せ、股間にぶら下がっているイチモツは腕のような巨根だったからだ。 「驚くのも無理はない。けど、こう言うのって『盛ってる』部分があるだろうから差し引いて受け止めるべきだろ? この画像の人にしたって他のデカマラ画像にしたって、よっぽどの成功例、と見た方がいい。 だから俺たちにはそこまでの効果はない、とハードルを下げておこうぜ。後でガッカリしないように」 大悟の言い分に俺は納得した。凄く効果があった、もしくはもともと巨根だった人が自慢で載せているだけ、 なのかも知れないのだ。 「それにしてもデッケぇな。体格も凄いし……」 引き締まる腰の上にボコボコの腹筋、そしてデカいチンポ。男を超えて雄の色気が画像だけでも匂い立つ。 ゴクリ、と咽喉が鳴る。 野郎のカラダなんて興味無いのに。 スマホを脇に置いた大悟が小さな箱を俺たちの前に突き出した。 「ダメ元で試してみようぜ? 効果があれば御の字、って程度の期待でさ」 「そうだな。カラダに害が無いんだったらやってみよう」 「大悟や健がそうすんなら俺もやる。別に期待はしてないけど自分だけ小さいままとか嫌じゃん?」 「礼司は? どうする?」大悟が俺を見た。 「俺もやる。せめて平均サイズであって欲しいと前から思っていたし」 「なら決まりだな。 コイツを分けてやる。使用方法もすでに翻訳サイトで日本語にしたものをコピーしてあるから 一枚ずつ渡しておく」 箱から取り出した錠剤のシートを一枚ずつ大悟は配った。1シートに8錠。透明なソフトカプセルで中身は白い色を見せている。 「コイツでチンコをデカくして俺らもモテ男、脱童貞目指して頑張ろう。思い出に残る夏、目指そうぜ!」 俺も蒼汰も健も、大悟と肯き合う。 明日、同じ時間に集合と約束し、この場は解散となった。 まぁ、一日や二日で効果が出るとは思えないので明日はカラオケと言うゆるめの予定になっている。 自宅に戻りコンビニで買った夕飯を平らげた後、大悟から配られた薬と説明のペーパーを広げた。 「ええと? 摂取する時間やタイミングについては特に留意点は無し、と。それから、カプセルをペニスの尿道より摂取? うえ? チンポの中に直接ぶち込むのか?」 説明には確かにそう書いてある。経口ではなく必ず経尿道にて摂取すること、それと希望のサイズになった段階で摂取を止める事、なども書いてあった。 普通のソフトカプセルサイズだから大きくはないけど、尿道に異物を入れた経験の無い俺としては痛いんじゃないか? と、不安が走る。 「マジかぁ~。チンポに入れなくちゃなんねぇの? 血とか出ないかなぁ。コレで怪我して病院に、とかめっちゃハズいじゃん」 恐る恐るシートから押し出したラグビーボール型の一錠を手の平に乗せ軽く摘まむ。 ソフトな弾力があり表面はつるんとしている。外皮はうっすらと黄色く中身には白い液剤が詰まっていた。 「こいつをチンポに、かぁ……、ま、不安だがやってみるしかないな。モテる男になるため、童貞を捨てるために」 説明によれば勃起させて我慢汁が出てる状態の方が挿入しやすく異物感も少ない、とある。 我慢汁を潤滑ローション代わりにしろ、との意味だ。もし我慢汁が出ないようなら軽く水で濡らすのもアリらしい。 ただし、あまり長時間水につけていると外皮が融けて中身の薬剤がこぼれるから要注意だ。 取りあえず使用上の注意に目を通した俺は、チンポを取り出しお気に入りのエロ画像を見ながら扱いてチンポを 勃起させた。 そして、我慢汁がじわじわと鈴口に溢れ出た頃を見計らってカプセルをツプ、と押しつけた。 「ぬおお!?」 鈴口に押し当てたカプセルは意外にあっさりと尿道の中に潜り込んだ。我慢汁のヌルヌルによって滑りやすくなったと言うよりかは勝手に飛び込んでいったようにも見えた。 尿道の中に入ったカプセルは竿の根元に向かってグングンと逆流し、11cmの管の中を突き進んだ。 「あっ!、んぐくく! うふぅっ! 嘘……だろ? なんか、気持ち、良いっ!」 尿道オナニーってのがある、とは知識として知っていたが試した事は無かった。 けれど、これがそうなのか?  カラダの内側から責め立てるような刺激と言うか、シコるのとは異なるゾワゾワした感覚が味わえてしまって頭のどこかが「やべぇ」と警鐘を鳴らすのだが、  新たな発見だ、俺も尿道が感じるなんてな、などと喘ぎながら腰をビクビク震わせていると、竿の中で「プチュ!」と潰れた感触の後、快感が消失した。 「んうっ! っう? あ……、も、もう終わりなのか?」 物足りなさに味気なく思いながら股間に意識を向ければ、外側から見えている訳では無いのだが挿入したカプセルが竿の根元で外皮が破れ、圧迫が消えたのだと知れた。 「……ふぅ~、痛いどころか気持ちいいんだな。てか、俺、尿道オナニーの素質があったとか?」 このまま扱いて本格的に抜きたくもなったが、せっかくの薬剤が精液と一緒に排出されたんじゃ意味が無いなと考え、右手を無理矢理引き剥がす。 丁度その時、蒼汰からメッセが届いたのでチェックする。 『もう例の薬、使ったか?』 「ああ。試して見た。チンポから入れるなんて驚いたけどな」 『だよな? 俺もビックリした! けど、入れてみたら案外、気持ちいいのな!』 「蒼汰も? 俺だけじゃないんだな。変態になったかと内心焦ったぜ」 『あとはどれくらい効果が出るか、だよな? デカくなったら海行こうぜ、海。大きくなりゃ自信も付くしな』 「ははは。そうだな。デカくするだけじゃ出会いは無いもんな」 健や大悟からもメッセが入っていたが、蒼汰とさほど変わりの無い内容だった。 明日のカラオケの予定だけ確認し、俺はシャワーを浴びてベッドに横たわった。


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