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鷹取リュウゴ
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淫欲流星コンバーター 14

14思惑  光や高丸までもが新たに『ゼクスパー』との融合を果たした頃、他の者たちがどのような動きをしていたのか見てみよう。 まずは大学内のコンビニにて働き始めた期間限定アルバイターの「朝野 夕」 朝野は少し残業をした後、16時に終了し、学内コンビニから退勤したが、 そのまま帰宅せず都心のある場所へと向かった。 いや、「呼び出された」、と言う方が正しいだろう。 電車に乗り到着したある場所とは、アダルトグッズやフェティッシュなコスチュームを販売製造している『L&Rフェティッシュ』と言うアダルトショップであった。 ただし、一見した程度ではアダルトショップがあるようには見えない。 ビルの1階部分、通りに面した店舗はロコモコとグルメハンバーガーが名物のハワイアンダイニングカフェがあり、 2階には誰でも借りられるレンタルスタジオが入居している。 そして3階にはパスワードでロックされたドアがあり、そのドアの内側が『L&Rフェティッシュ』になっていた。 会員と紹介された者のみが入る事を許されたシステムの店の中に朝野が足を踏み入れる。 すると、朝野をこの場所に来るよう指示した男が姿を見せた。 「よく来たな」 「あんたが尾張って人? ほら、ちゃんと来たんですけど?」 「まぁ、そう睨むなよ。ちゃんと説明してやっからよ」 「焦らさなくたっていいじゃありませんか」 「分かってるさ。そう何度も言わなくともな」 「それで? いつまで待てばいいんです?」 「まぁ、もう少しだ。全員が揃ってから話してやる」 憮然としたまま朝野が店内にあったソファに腰を下ろし、なるべく男と視線を合わさないようにしながら陳列されているアダルトグッズやエロいメンズパンツを眺めていた。 朝野がソファに座ってからおよそ10分後にスーツにネクタイ姿の男が飛び込んできた。 「ま、待たせた、かな?」 少し走って来たのだろう。肩が上下に揺らし息をゼイゼイと吐いている。 「いやぁ? さほど待っちゃいませんよ。朝野クンもつい先ほど到着したばかりだ」 「あ、細見さんだ。今朝はどうもっす~」 「いえ、こちらこそ。それで朝野君、こちらにいる人が?」 「そうみたいですよ。この人が俺と細見さんをここへ呼んだ尾張さんみたいです。まだ何にも聞かせてはくれてませんけどね」 「個別に話すよか全員が揃ってからの方が効率的だろ?」 「て、ことは、朝野君と私とあなた、3人、だけなんですね?」 「その通り。朝野クンと細見さん、そして俺、尾張の3人でオシマイ」 「もう前置きはいいから、さっさと話を聞かせてくれよ~」 「OK、OK。そんじゃぁ本題に入るとしますか……。実は頼みがあるんだがな……」 ◇    「細見 厚」は大学内のコンビニに設置されているレジスターの不具合を修理すると、次のクライアントがいる事業所へと向かった。 今使っているシステムを一から見直し、新しいサーバーと端末を導入したい、と言う大型の案件である。 そのため、細見のように技術屋兼営業では無く純粋に営業部の担当者が付いていた。 クライアント先が入居するビルの下で担当営業マンと落ち合い、二人でクライアントにプレゼンし、質問や相談を受ける。 話は好印象の内に進み、正式に見積もりやスケジュールを作成して欲しいと言うところまで漕ぎつけた。 「何だか今日の細見さんって、勢いっていうかノってる感じがしますね。なんか良い事でもあったんですか?」 年上ながら丁寧に尋ねてくる営業部の担当者に細見は少し照れながら答えた。 「ま、まぁ~、良い事と言えるかどうか分かりませんが、プライベートで少々楽しみな事がありましてですねぇ」 「そうだったんですか。だから表情が明るかったんですね。もしかして、気になる人が現われた、とか、ですか?」 「ま、そんなトコロです」 「おお~」 「話は変わりますがウチの社長への報告は……」 「あ、僕から伝えておきますよ。と言うか、戻ったら即呼ばれるような気配がビンビンしますし」 「はは、そうでしょうね。では、そっちはお任せするとして、私はスケジュールの作成も兼ねて必要な人員なんかの数を出してペーパーにまとめておきます。 予算の方はその後、ですね」 「クライアントさんは言及しておられなかったけど、どうせ年内に完了させてくれ、ってな感じになると思います」 「私もそう思います。なので、少し多めの作業人数を基礎に想定しておきます」 「ありがとうございます。では、細見さんがまとめたペーパーを基に予算を考えて、次はウチの部長にも出てきてもらってクライアントさんとの詰めの折衝に加わってもらいます」 「そうなるでしょうね。次は3度目の会合になりますから先方も社長単体ではなく他の取締役や現場の長も顔を出すでしょう」 そんな会話を交わしながら歩いていると、細見のスマホに着信音が鳴った。 「あ、ちょっとすみません」 二三歩離れてスマホを耳元に当てる。 「はい、もしもし、スターシステムソリューションの細見です」 『よっ! 初めまして、になるなぁ、ゼクスパー使いの細見 厚さん』 電話の向こうから聞こえる声は初めて耳にする人物のものだ。 なのに細見がゼクスパーを持っている事を知っている。 「えっ!? あのぅ? もしもし?」 細見は咄嗟に営業担当の者に悟られないよう神経を尖らせた。 『自己紹介とかまだるっこしいんで用件だけ言うぜ』 「は、はぁ……」 『今から指示する場所にお前も来い』 「はい?」 『場所は○○駅から歩いて5分ほどで着く××ビルの3階の『L&Rフェティッシュ』だ。1階にはハワイアンダイニングの店があるから分かりやすいだろう。 3階に到着したら認証コード1450を入れて中にに入るんだ』 「その前に、話が見えないので少し状況を聞かせて頂けますか?」 『コンビニ店員の朝野もゼクスパー持ちとはなぁ。んでもって、何やら楽しそうに相談していただろう? それに俺も混ぜて欲しいと思ってな』 「……もしかして、お客様も?」 『まぁな。俺も、だ』 「お断りした場合はどうなるんです?」 『お前や朝野が手を出そうとした赤い髪のゼクスパーが居ただろ? アイツが危険な目に遭うだけだ』 「は? と、申されましても、まだそのお客様の名前も存じませんし」 『そうかい。見捨てるってのかい? ゼクスパー同士助け合うって気持ちになんねぇ?』 相手がどうして細見が朝野と接触した事や、さらには来店した昴に心を動かされた事まで把握しているのかが謎すぎる。 しかし、危険な目に遭うとか、助け合う、とか意味深な言葉は聞き捨てならない。 「どう、させて頂きましょうか……」 『まぁ、詳しい事は後で話してやる。俺もここまで深刻だとは思っちゃいなかったんだ』 「分かりました、すぐに伺います」 『そう来なくっちゃな。ああ、ゼクスパーを忘れずに持って来てくれ』 「かしこましました。では――」 ふぅ、と息を吐いた細見は営業担当の者に「大至急来て欲しいお客様からでした。なので、私はここで」と頭を下げた。 「なんとなく電話のやりとりで察していました。上司には俺から伝えておきますので細見さんはこのまま先方に向かってあげて下さい。それと、この時間からですし、終わり次第直帰されますよね?」 「ありがとうございます。直帰する事も付け加えてもらえれば助かります。では」 結局、細見は尾張の指定した場所へと向かい、この日は会社に戻る事は無かった。 ◇  尾張は朝野と細見の二人を前にして話し始めた。 「順を追って話すから長くなる。悪いが我慢してくれ」 「他のお客さんも入って来るんじゃないの?」 朝野が聞くと尾張は大丈夫だ、と答えた。 「安心しろ。お前らが揃った時点で店を閉めてもらったからな。 それと、オーナーにも席を外してもらった。ん? 何でそこまでしてくれるのか、だって? まぁ、早い話がこの店をオープンする時に俺もちょいと協力してんだよ。それで、融通を聞いてもらえるのさ。 さて、そんなのはどうでもいい。話を続けるぞ」  泊まり夜勤の仕事を終えた尾張は『ゼクスパー』でコンバートさせたボディでも身に付けられるようなコスチュームを手に入れるため 馴染みのアダルトショップであるこの店舗、『L&Rフェティッシュ』に行こうと考えた。 そうして、制服から普段着へと着替え、警備員専用更衣室から出た尾張は、ビニール袋を手に提げ足早に歩く昴を発見した。 位置的な関係で尾張に気付かず、昴はずんずんと大学創立者の資料を展示する記念館の方向へ進んでいる。 「なるほどな。アイツ、記念館の前のベンチで朝飯を食う気か。しかし、何でコンバートしたまんま行動してやがるんだ?」 防犯カメラ越しに知っていたとは言え、実際の昴を見ると明らかに普通の人とは異なる存在感を放ち、フードで髪を隠していても相当に目立つ。 「その姿じゃやっぱり講義にも出れる訳が無ぇ。何せ『星輪 昴』の顔じゃねぇし」 あと小一時間もすれば一時限目の講義を受ける学生が大量にやってくる。 朝練を行う部活や職員はすでに来ている時間でもある。 気になった尾張は遠巻きに昴を監視した。 大量に買い込んだおにぎりやサンドイッチを平らげた昴は、そのままベンチでじっと佇んでいたかと思うと周囲を窺う事もせずその場で股間を開き中からイチモツを取り出した。 「まさか!? あいつ!」 尾張の予想が的中した。 昴はあろうことか朝っぱらから露出オナニーをし始めたのだ。 「バッカ野郎! 誰かに見つかったらどうすんだ! ヤバ過ぎだっつうの! 地下トイレとかの比じゃねぇ!」 思わず止めに行こうとカラダを乗り出した。すると、昴は勃起させた巨大チンポを堂々と晒しながら立ち上がり、 ふらふらと歩きだす。 「おいおい! 今度はどこへ行く気だ?」 後を追うと昴は記念館の裏手に入って行く。 「い、イクッ! イクイクイクッ!」 昴の声だ。 距離を保ったまま追いついた尾張は、昴が派手に射精しているのを目の当たりにした。 ドビュル! ビュビュビューーーッ! グプビュ! ドッビュウゥゥゥ! 「マジか? マジでイキやがった……。アイツ、自分が何やってんのか分かってんのか?」 大量の精液を放出する昴。 白き噴水が止むと、チンポをしまうどころか再びグチュグチュと扱き始めていた。 「うっそだろ? まだシコる気かよ! あ~、さすがにこれ以上はシャレになんねぇぞ!」 他の者に発見されるのも時間の問題だ。もしも誰かに見つかってしまえば警察沙汰になりかねない。 そこまでに至らずとも学内で破廉恥な行為をしたとして退学処分を食らう可能性は十分にある。 尾張は時計を見た。じっくりと考えている余裕は無い。このまま見て見ぬふりをして昴を「見捨てる」か、或いは、 昨日昴をレイプした本人だとバレてでも自慰行為を止めに入るか。  迷いはすぐに晴れた。 尾張は顔を上げて自身の両頬をパンッ、とビンタして気合を整え昴をまっすぐに見つめた。 警備員としての責任感もあるに違いないが、尾張はせっかく見つけた貴重な『ゼクスパー』仲間として、 これからもセックスをしたい相手として、そして、コンバートしたマッチョボディだけでは無く、ノーマルフェーズの姿にも心を惹かれた相手として護ってやらなければとの思いを抱いている事を自覚したからだ。 「ははっ……そうか、俺はアイツに惚れちまってんだな。なら惚れた相手を見捨てるなんざできねぇよな? そうだろ? 『尾張 初』さんよぉ」 ゆっくりと昴に近づいて行く。昴は一心不乱にチンポを扱き、快感に溺れている。 その卑猥な姿に尾張の股間までも熱くなっていく。が、尾張は昴から溢れ出る淫らな空気に飲み込まれまいと呼吸を整え、さらに足を進める。 「講堂下の地下トイレだったらこのまま犯しちまってもいいが、釣られて俺までサカっちまったらオシマイだぜ。100%、言い訳のしようが無いからな」 尾張は昴の背後から上下に扱く腕を掴んだ。 「ストップ。もういい加減にしとけ。お前な、時間と場所を考えろよ。誰かに見られちまうだろうが」 「……あ? う、あ、ぁあ、チン、ポ、気持ち、イイ」 「んな事言ってる場合か。ほら、いいからそのデカイのを仕舞え。早く。他のヤツが来ちまうだろ」 「……チン、ポ、気持ち、イイ、ああ、イイ、よぉ……」 「……お前?」 尾張は気付いた。 昴の目の焦点が合っていない事に。 見開いてはいるものの、その瞳に尾張は映っていない。死んだ魚のように虚空を見上げているだけだった。 「そもそも、どうしてコンバートしたまま登校してんだ? 今すぐ解除して分離し……、まさか、できねぇのか? 解除も分離もできねぇって事かよ?」 昴の指がピクっと動いた。 尾張の言葉を肯定するかのように。 「――現在、当使用者はコンバート解除不可能、分離不可能、フェーズダウン不可能、発生している不具合により『ゼクスパー』の自己修復不可能。不可能、不可能、不可能……」 昴の口から感情のこもらない機械的な言葉が発せられた。 「これは……、表層意識にゼクスパーが出ちまっているのか? だったら、おい星輪のゼクスパー、ただちにセーフモードに移行できねぇのか?」 セーフモードを取ることができれば、初めて『ゼクスパー』と融合した直後のように、肉体的にも社会的にも融合対象を安全に保護する機能が働くはずだ。 「セーフモード不可能。進行する異常により有効に機能するデータは50%までダウン。よって、肉体の使用権譲渡は不可能。不可能、不可能、不可能……」 「ええい! 不可能ばっかりかよ! そんじゃぁあれだ! スリープモードはどうなんだ?」 「不可能、不可能、不可能……不可……、――スリープモードは可能」 「可能なんだな! だったら今すぐスリープモードに入れ! 早く!」 「使用者本人以外の命令は無効。命令の権利者は使用者のみ有効」 「ええい! 面倒くせぇ! なら星輪! チンポ握ってる場合じゃねぇ! お前の口からゼクスパーに命令しろ! スリープモードへ移行せよ、って、命じるんだ!」   「……チン、ぽ、キモ、ち、良、い、チ、……ンポ、……スリープ、もー……ど? あぁ、んぅ、スリープ、モード、移行……」 途端に昴のカラダがぐらりと傾き、倒れ始めた。 咄嗟に尾張が割って入り、昴を肩で支える。 すぅすぅと寝息を立て眠り始めた昴。それでもカラダはマッチョのまま、チンポは巨大に勃起したままだ。 「……お前のゼクスパーは壊れていた不良品だったんだな。昨日、俺とヤった時もそうだったのか? 或いは急激に機能の低下が起きちまったのか……。 いずれにせよ放っておくわけには行かねぇし、ひとまずこの場から離れておかねぇと」 尾張は自分が来ていたジャケットを昴の腰に巻き付けチンポを隠す。 そうして昴を背中に担ぎ上げると、通勤に使っている車の中へと運ぶことにした。 「あれっ? そいつどうかしたんですか?」 駐車場に入る前、すれ違う学生の一人が好奇心の目を向けて聞いてきた。 「コイツな、朝から酒飲んでべろんべろんに酔ったみたいでな。なので、これから強制的に下校願うところだ」 「うわー、なんだそれ。何やってんすかねぇ」 車の後部座席を倒しフルフラットにさせて、眠ったままの昴を横たえる。 そうして駐車場から静かに発進し大学構内から離れた。 「あー、クソ重い。腰が壊れちまうかと思ったぜ」 コンバートしてファーストフェーズが解けない昴のカラダは90キロは優にある。 しかし、そんな重さをものともせず背負って運べてしまえるのは、尾張が元ラガーマンであり、警備員となった今でも筋トレだけは欠かさず行っていたためであった。 「さて、これからどうするか……。病院に行ったって無駄足だろう。となると、『ゼクスパー』の事は『ゼクスパー』に聞くしか無ぇ。 尾張は人気の無い場所で車を停車させると、ウィンドウの遮光シートを下げ外から車内を見えなくさせた。 そして、ディルド型『ゼクスパー』をアナルから挿入し自身と融合させると、尾張は昴を犯した時の姿、胸の中央に黒い 半球体を浮かべるマッチョな中学生へとコンバート(変換)した。 「っふぅ……コンバート完了だ。さぁ、教えてくれ『ゼクスパー』、自己修復が機能しなくなった『ゼクスパー』にはどう対処すりゃいいんだ?」 胸の中央の黒い半球が大胸筋に埋もれたままビクッ、ビクッと動く。 内包している膨大なデータの中から尾張の問いに対し最適な解答を選んでいるのだ。 『自己修復機能並びに不具合が発生した場合は、すみやかにコンバートを解除し、分離させた後、◯◯◯星・×××社・カスタマーサービス係『!”#$%&’()=~|』迄ご連絡いただくか、当該製品をお送りください』 「いや、何言ってんのかさっぱり聞き取れん。てか、◯◯◯星、ってあの空に浮かぶ星か? てことは、あれか? 『ゼクスパー』ってのはやっぱ宇宙人が作ったモノ、ってか?」 『その通りです』 「となると、連絡も発送も100%無理だ。他に方法は無いのか?」 『融合後であっても強制的に使用者から分離・除去することは可能です。ただし、80%の確率で精神や脳の神経に損傷を与え、認知障害、記憶の喪失、自我の崩壊など心的死を招きます。 それでも強制分離を行いますか?』 「いや、行わねぇよ。絶対やったらダメな方法じゃねぇか。リスクがデカ過ぎて笑いもできねぇ。他には無いのか?」 『――正常なゼクスパーの本体データを移管・上書きすることで自己修復機能を回復させる方法があります』 「なんだよ! あるじゃねえか!」 『ただし――』 「何だ? まだ問題があるのか?」 『ただし、正常なゼクスパーから移管できるデータ量は正常なゼクスパー全体の10%が限界です。これ以上は制限があるため使用者の命令でも超える事は不可能です』 「10%? てことは……」 ここで尾張は同じ『ゼクスパー』所有者である朝野と細見に協力させることを思い付いた。 昴を救うには一人では届かない、と理解したからだ。 ◇  「なるほど、要するに輸血みたいなモンっすね。ですけど、俺や細見さんの『ゼクスパー』を使っても注ぎ足せるデータは30%。 確か、赤い髪の彼、ええと星輪さんの物は50%が破損しててダメなんしょう? あと20%足りないじゃないっすか」 朝野は尾張の話をちゃんと聞いて記憶していた。  「100%まで持って行く必要は無ぇ。80%も正常になりゃ自己修復機能が復帰するんだと」 細見が手を上げて二人に尋ねた。 「ちょっといいですか? 大事なコトなので確認したいんですけど、皆さんの『ゼクスパー』は破損していませんか?  いざ彼の元に向かっても自分自身まで危くなってしまっては意味がありません」 「そういや良いところに気が付いたな、細見。んで? お前らの『ゼクスパー』はどうなんだ?」 「実際にカラダで確認してみるしかないっしょ。尾張さん」 そう言った朝野はさっきまでの斜に構えた態度では無く、ドロドロの本能を滾らせた表情をしている。 尾張の口許がニヤリと歪んだ。 「へへ、そうだな。実際に使えんのかどうか確かめてやんねぇとなぁ」 「ちなみに、眠った星輪さんは今どこに?」 「店の奥だ。この店はアダルトグッズやコスチュームを売るだけじゃない。買った商品をその場で使って楽しむためのハッテンスペースも用意されているのさ」


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