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鷹取リュウゴ
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粘土男の性事情  5粘土男の怒り

  「ほら、取りあえず買って来てやったぞ? 感謝しろよな」 結局、肉ダルマ状態の俺をオナホみたいに扱い快感を貪っていた翔は、合計8回も俺の中に射精してようやく 満足した。 いくら溜まってたとは言え絶倫か! 畜生……。 俺はアナルで散々感じさせられていながら一度も達していない、いや達する事ができなかった。 なぜなら、翔の奴は俺の股間から外したチンポの根元をギュッと指で締めて搾りこみ、精液が漏れないよう細く縊れたカタチに変えていたからだ。 感覚だけは通じているので無理矢理射精を封じられた俺は、涙をためて翔に頼んだ。 「頼む! 俺もイかせてくれ! チンポの付け根を元の太さに戻してくれ!」 なのに、翔は自分の絶頂だけを追い求めてばかりで俺には「後でな! 後で! 最後にドバっとイかせてやるから! その方が気持ち良さ半端無いぜ?」 などと先延ばしにした挙句、自分が満足し切ったら、 「……ふぅ…。あ? 堅人もイキたい? いやでも、俺はもう射精し尽して空っぽだし、チンポもほら、満足して萎えちまった。 だから相手をしてやるのはもう無理だぜ?」と言い放ち、さっさとシャワーを浴びたら服を着直して部屋から出て行ってしまった。 嘘だろオイ! いくらなんでも酷い! 最後にドバっとイかせてくれるんじゃねぇのかよ!  自分だけ気持ち良けりゃ俺なんかどうでもいいのかよ!畜生! 畜生畜生! ここまでパンパンに滾った欲望をどうやって発散すりゃいいんだよ! 畜生! 手も脚も、チンポも分離させたまんま出て行きやがって! 畜生! 怒りのあまり胴体と首の部分だけでじたばたともがいていたら、「ズブ! ビュル!」って肩から粘土が押し出されて腕になった。 次いで「グブジュルルッ!」と脚が新たに生え、最後に「ヌブ! ズププ!」とチンポも生えて来た! 「じ、自力で、復元、できた……?」 新しい手と脚、そしてチンポを見ていると、沸々と自分の中に新しく芽生えた感覚がある事に気が付いた。 「もしかして、こんなことも?」 アナルに残る翔の精液を吸収し、全身に行き渡らせる。 すると、メガマッチョな肉体が「程よい」筋肉質レベルのカラダにサイズダウンし、顔がブニュブニュと蠢いて別の顔に変化した。 鏡に映る俺の顔は―― 「翔じゃん……。マジで俺が翔になっちまってる……」 声まで翔のものに変わっている。 顔もカラダも完璧に「小泉 翔」だ。 精液を取り込むと射精した相手の姿に変身できる事が可能なのだろう。 手でこね回して整えるより早い上に、寸分の狂いも無く相手のカタチをトレースできる。 ほくろや肌の色は言うまでも無く、ペニスの微妙な曲がり具合や包皮を這う血管まで完璧に再現できている。 そして、姿が翔に変化したおかげでアイツの性交経験や性的「弱点」まで手に取るように把握できた。 今までのオナニーやセックスの記憶が頭の中に流れ込んで来たためだ。 「うわ、アイツってば俺以上にケツが弱いんだ? あ、乳首も超敏感なんじゃん! しかも、大学時代は肉便器だったのかよ!」 大学生だった時の翔は、先輩や後輩たちの性処理を自身が卒業するまで一手に引き受けていた事を初めて知った。  こうやって粘土ボディの新たな可能性を確かめていると1時間ほどで翔が戻って来た。 翔に変身できる事や手足が復元できた事はまだ教えないでいよう。 咄嗟に俺はそう考えて、翔の手で造形され無残な「肉だるま」姿にカタチを戻した。 「下着から一式用意した。一番デカいサイズだからマッチョでも問題無い。この仕事をしてると目測でサイズくらい計れるようになるしな」 そう言うと翔は、バラしていた腕と脚を俺に取りつける。 最後に付け根が異様に細くくびれたチンポを股間に押しつけくっつけると、くびれの前後を扱いて竿の太さを元に戻す。 今更そんな事をされたって気分が萎えたせいで精液なんか出てこないが。 「それじゃぁ、お前の頼みも叶えてやったし帰るとするわ。……あ~、そういや、『こんなカラダでどうすれば良い?』みたいなこと聞いてたんだっけ? まぁ、俺から言えることは一つだけ。 次に来た時も今日みたくケツマンコで俺を満足させられれば、他の事なんてどうでもいいじゃん、かな?」 やっぱ酷ぇ! 翔の事はずっと親友だと思っていたが、実はここまで自己中心的な奴だったのかよ! 「堅人も俺のチンポで気持ち良さそうによがっていたし、俺だってお前のケツマンコは気に入った。俺らってセックスでもWIN―WINの関係だな!」 ドヤ顔でニィッと笑う翔。 どこがWIN―WINなものか! 俺がイかせてくれって頼んだのをことごとく無視しやがったくせに! 絶対復讐してやる! 次は翔が泣いて俺に懇願する番だ! 必ず反撃してやる! でないと俺の気持ちが収まらない! 俺はお前のオナホじゃねぇーっての!  そんな怒りの感情が出ないよう顔の表面の粘土を「穏やかな」表情で固定した。 「……また、俺のケツを掘ってくれるだろ?」口調に棘が出ないように気を付ける。 「どうしても、って言うんだったらまたヤってやってもいいぜ?」 「……どうしても、また翔とヤりてぇ。だから、また来て欲しい……」 「ま、そこまで言われたら断れねぇな。カラダが粘土になったらド淫乱になっちまった親友の頼みだ。 俺がすんごい優しい人間で良かったな。しっかりありがたみを感じておくんだぜ?」 「……ああ。ありがとう、翔。……絶対、近い内に、また来て、欲しい……」 「おう! また来てやるとも! んじゃぁな!」  会心の笑顔を俺に向けて翔は今度こそ帰って行った。   「何が『ありがたみを感じろ』だ? ふざけんな! あんなに独りよがりな奴だったとはな! くっそ! 腹立つ!」 人間、いくつかの「顔」があるとは言え、翔における性的な「顔」は最悪だった。 あんな態度でよく今までセックス相手がいたもんだな、と感心すらしてしまう。 「ま、そんな事より翔にどうやってお仕置きしてやるか、だ」 俺は股間に接着されたチンポをじっくりと見つめ、むんずと根元を掴んで引き剥がす。 のっぺりと平らかになった股間に意識を集中すると、同じカタチ、同じサイズのチンポがズブズブと生えてくる。 そのチンポを再び掴んで剥がす。 やっぱり平らになる股間。意識を向けるとまたチンポが生えてくる。 同じように腕の付け根に意識を向けると、新たに二本の腕が生えて来た。 今の俺は合計四本の腕を肩から生やしている。 「よし。増殖もOKだな。んでもって――」 カラダから分離した二つのチンポと感覚は繋がっている。 それぞれのチンポに意識を向け命令すると、ちゃんと命じた通りに動いてくれる。 伸びろと命ずればニュルルと伸び、太くなれ、と命じたら長さはそのままでグブブと太くなった。 「いいぞ、いいぞ。こんな使い方ができるんだったら、あんな事もできるんじゃないか?」 増やした腕を元通りの二本に戻し、思い付いた事を次々と試して見る。 飾ってあるゲームのキャラクターフィギュアに手を押しつけ粘土で柔らかく包み込む。 細部まで綺麗に「型取り」してフォギュアの形状を把握できたら包み込んでいた手を外してカラダ全体に形状を再現させる。 グニャグニャと粘土が蠢き見事に全身がフィギュアと同じ「色」そして「カタチ」となった。 「おお! 凄ぇ! ちゃんと『魔王ブラスト』になれた!」 青い肌に銀の角を持つ異世界の魔王が鏡の中で俺を見つめ返す。腹部のタトゥーや耳飾りまでしっかりとコピーできていた。 カラダから分離した状態でもコピーは可能なのだろうか? 腹部から取り外した粘土の欠片を動かし別のフィギュアを取り込ませる。 グニュグニュと飲み込みフィギュアの形状をつぶさにコピーさせてから再びカラダに戻す。 「……これも成功だな。『勇者リカルド』、そのものじゃないか」 魔王だった俺は赤い髪をなびかせ胸に防具をまとったマッチョな少年勇者に変身した。 腰には聖剣もきちんと装備されている。 鞘から抜いて銀色に光る剣身を確かめてから剣に「粘土に戻れ」と念じたら、銀色だった剣は途端に輝きを失い やわらかな茶色い粘土となり俺の手の中にズブズブと吸いこまれていった。 「色々と応用が利きそうだ」 二つのチンポを掴んで腹部に押しつけるとモコモコとひとりでに動いて腹筋に混ざり合う。 混ざり合ってカラダと一体になると独立したチンポとしての感覚は消失した。  翌日、翔からスマホへメッセージが届いた。 『こんどの土曜日の夜にまた行くぜ。それまではお前もオナニーし過ぎないようにな』 土曜日と言えば三日後だ。 会社にはインフルエンザだったと報告して五日間の休みをもらった。 実際、寒さの到来と共に流行し始めていたので疑われる事も無くすんなり休めたのはありがたかった。 「次に翔が来たら徹底的に懲らしめるられるよう、前もって準備しておかなくちゃな」


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