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鷹取リュウゴ
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淫交洞窟(謝恩企画2)1

1放出  うめき声は洞窟の奥で響いていた。 恐怖、それと正反対に位置する「歓喜」が同量に含まれた奇妙な声であった。 ――ぐじゅぶふぁ! たずけでマジぎもぢぃぃ! ――ぎひゃごはぁ! タマンネェェッ! ぃやめろぉぉ! 近づいてよく見ると、二つの声の主たちをドロドロの黒い粘液が全身を包み込もうとしていた。 彼らは自分がどのような状態になっているのかを理解していた。 恐怖が満ちていた。激しく混乱していた。 ただ、奇妙な事にそれらを凌駕する性的快感も感じていた。 全身が融けるような快感に抗えず、滾り狂う悦楽の渦に身を投じてしまう。 「――っひ! イ、イグゥッ!」 「んおぁ! だ、だめだぁ! 俺も! もう、イグッ!」 頂点に達した快感の証が声の主たちの股間から放たれる。 熱く白い体液がカラダの中から噴出する。 高く張り詰めた股間が濡れてじわじわ変色して行く。 生臭い異臭を持つ体液が、幾度も、幾度も、大量に打ち放たれ、彼らをさらに快楽の底へと沈めて行く。 少し間を置いて声が全く聞こえなくなった。 静寂だけになった洞窟の中に、全身が粘液でピッタリとコーティングされ黒いゴム人形と化した像が二体。 二つの像の背後にある洞窟の壁がドクドクと脈打ち、壁面の一部が腕のように突き出てきた。 突起物の先端が裂けて口のように開き、ダラダラと透明な何かをこぼしている。 突起物はさらに長く伸び、大きく太く成長すると鎌首を持ち上げ二つの像に狙いを定め、じわじわと迫った。 微動だにしない二つの像の足首からずるずる這い登り、大きな口を広げて像の頭部をゴクリと飲み込んだ。 やがて頭部を飲み込んだ突起物は二人を吐き出し再び岩壁の中へと戻った。 不意に彼らは膨張し始めた。 いや、正確には彼らの皮膜となっていた黒いゴム状のモノがむくむく膨らみ、そして、限界に達して「バァンッ!」と弾けて散った。 弾け飛んだそれぞれの皮膜の中から全裸の男がゆらりとまろび出た。 顔や髪型は元通りである。ただし、彼らの肉体は以前とは一変していた。 神々しいばかりに全身の筋肉が隆起した、雄の力を雄々しく漲らせる肉体美へと切り替わっていた。 砕け散った黒い皮膜の欠片がモゾモゾと地面を這い再び二人の足元へ集まると、彼らの脚を登って一つの塊になり彼らの股間を覆う黒いビキニパンツへ姿を変えた。 「……イ、イジョウ、異常ハ無イ。お前ハ、ドウ、ダ?」 「……コ、チラモ、異常無シ、成功、ダ」 舐めるように自身のカラダを眺め、肉体の変わりようを確かめていた二人の男の目が、互いの性器へと向かった。 「言語ヲ通常ニ戻ス。――まずは、命令に従い機能テスト、だな」 「ああ。マスターの命令に従い機能テストを、行おう」 表情を変える事無く男はそれぞれの性器を膨張、ならびに勃起させた。 現われたのは異常に巨大化した男性器。禍々しくそそり勃つ凶暴な肉の棒が黒く聳えている。 「まずは、俺に」 「了解。俺はお前に種を。次はお前が俺に」 「了解。俺はお前に種を」 背を向けた男の尻奥にもう一人の男が性器を突き入れた。 「ぅああ!」 「んああ……」 甘い声が二人の口から洩れる。彼らの脳内を快感が占める。 次第に両者の声が大きく、激しく、洞窟に響いた。 かと思うと不意に声が止んだ。 性器を突き入れられた男が逆に、突き入れる方になり、突き入れていた男が肛門に性器を挿入される。 すると、再び甘美な声が満ちてくる。 喘ぐ声の合い間合い間に、彼らの口から奇妙な言葉が漏れる。 「……進化だ」 「そう、進化だ。我らと同じ生命体を増やすのだ」 「増やす、増やせ、数を」 「了解。マスターのご命令のままに」 「承諾。マスターの仰せのままに」 洞窟の壁面が彼らに肯定を示すかのようにドクンと波打った。 二人は、一方の肛門に男性器を挿入しながら大きくうなずいた。 再び壁面がビクリと震え、二人の男を洞窟の外に放つ。 夜明け前の黒い空からは雪が舞い降り、洞窟の外の世界に白く積もり始めていた。


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