変態勇者の究極装備 1
Added 2020-05-05 12:04:40 +0000 UTC1 バトル 「ぐぅぅっ! も、もう少し! もう少し、で、ィク、イ、イキそぅっ!」 「大将っ! 早くしてくれぃ! ちっとばかし魔物が多すぎるぜ!」 「展開防御シールド、もってあと5分です。お急ぎください」 深い森の中で遭遇したのは黒い油の塊のような6体の魔物。対峙する人間は3人。 一人は黒鋼のガントレットを両手に装備し、襲い来る魔物を薙ぎ払う屈強なる拳闘士。 もう一人は蛇頭の杖を掲げて魔法のバリアを展開させている賢明なる魔術師。 そして―― 「んふぁ! あっ! ぅ、くううっ! も、もうイグッ! ィ、イクイクイクゥッ!」 バトルの最中であるにも関わらず帯びている剣ではなく己の勃起したペニスを扱き、今、まさに絶頂を迎えようとしている非常識な変態、いや、勇者が一人。 「うっ!」 ドビュ! ビュルッ! 勇者のペニスから放出された精液は放物線を描いて地面に……、ではなくドビュドビュと何度も連続発射され、 落下する事無く空中で一つにまとまって細長い形状をとって行く。 「はぁ、はぁ、んっ! はぁ、お、お、待たせ!」 精液から出来上がった細長い物体は白い「剣」へと姿を変え青年の手に収まった。 同時に魔術師が張っていた防御シールドが破れ、拳闘士の体に魔物がドロリとまとわりついた。 「うわわっ! しまった!」 ――ザヒュンッ! 白い一閃が虚空を裂いた、かと思うと拳闘士を取り込もうとしていた黒い魔物は光る粒子となって風に消えていく。 「ふぅぅ~。食われるかと思ったぜ。あっぶねぇ。て言うか遅ぇよ大将」 「ごめん。待たせて。でも、もう大丈夫だ」 「残りの敵、来ます」 魔術師が杖からファイアボールを発射し魔物へとヒットさせた。が、魔物はびくともせず魔術師へと襲い掛かる。 「せいっ!」 剣を振り下ろすと魔物は左右に両断され、先ほど拳闘士を捕食しようとしていた魔物と同じように光の粒と化し消え去ってしまう。 「魔力抵抗の高い魔物だと私は無力です。申し訳ありません、勇者様」 「そ、んな事、ないよっ! とりゃぁっ!」 また一体、黒い魔物が光の粒になって消えていく。 程なく、残り3体の魔物も白い剣に斬られ風に融けるようにして消え去った。 「みんな。怪我はないか?」 「おう! なんとかこの通りな! ピンピンしてらぁ!」 「問題ありません。残存魔力はわずかですがダメージはこれと言ってありません」 魔物を切り伏せた白い剣が青年の手の中でドロドロと融け崩れて液体に戻ってしまった。 「毎回オナってイかなきゃならないっての、どうにかならないのかなぁ?」 精液臭い両手を見つめてから粘る雫を振り落そうとしている青年の名は「マイト」 異世界からやって来た勇者である。 その勇者より一回り以上年長者の風貌持ち、褐色の肌を晒して上半身がほとんど裸に近い拳闘士の名は「ナイブ」 フードを目深にかぶり深緑のローブを身に付けた痩身の魔術師は「フォルク」と言う。 「大将。そいつぁ、こっちが聞きたいくらいですぜ。奇襲を受けちまったら間に合わねぇでしょうが」 ナイブは腕を組んで思案を巡らせたものの、何も思い付かなくて二の句を継ぐのを諦めた。 「新しい情報やアイテムを手に入れて行けば改善できるかも知れません。なので、先を急ぎましょう、勇者様」 イチモツが出っぱなしの勇者の股間と手を交互に見てから淡々と語るのはフォルクである。 「いや、俺だってさ、好きでこんな事してる訳じゃないんだよ? まぁ、イくのはキモチ良いけどさ……。 しかしだ。魔物と向かい合ってる状態で焦る気持ちを抑えつつ、大したオカズも無いままで力任せにチンポを扱いてイクだけ、って、なんか違うんだよ。 どうせだったらちゃんといやらしい気分をじわじわと高めつつ、自分の心に溢れ出る衝動に肉体的かつ性的な興奮とを圧縮させ、 その日、その時の気分にふさわしいフェティッシュな偶像を燃料にして自身の扱く手でペニスと言う導火線に 火をつけ、練り上げながら信管にまで導き、そして、最っ高にキモチイイ絶頂を味わいつつ思いっきり射精と 言う名の性なる欲望を爆発させる、ってのが正しいオナニーのあり方だと思うんだよ。俺はさ」 「なんだか途中から話がすり替わってないか? 大将」 ナイブの指摘にフォルクもうんうんとうなずいている。 「そ、そんなこと、ないもん……。俺は、その、やっぱ、こう言う方法でしか聖剣が出せないってのを何とかしたいだけなんだもん……」 「大将の精液剣、『聖剣・スペルマソード』は勇者だけが装備できる究極の剣だ、ってのは何度も聞いて聞き飽きてるくらいなんじゃありませんかね? 大将」 「その『聖剣・スペルマソード』でなければ黒の魔物に対抗できない、と言うお話も勇者様はすでに何十何百回と聞きましたよね?」 「……あい。聞いていました……」 「だったら諦めるしか無ぇってことだぜ? 大将」 「否定しても解決はしません。きちんと受け入れ、そして改善する方法を模索しましょう。勇者様」 「……まぁ、そりゃぁ、そうなんだけどさぁ」 口を尖らせ不服な表情を隠そうともせず、そして、股間のチンポを隠そうともしない勇者はとぼとぼと森の道を進んでいく。 そんな勇者の後ろを両手を上げて呆れつつ付いて行く二人の男が小さく呟いた。 「こんな『変態勇者』で魔王を本当に討伐できるんだろうか?」――、と。 ◇ 魔王「ダークアナル」が復活した。 そして、魔王復活によって平和なプロステット王国に黒い魔物が現われ人々を襲い始めた。 2年前の事である。 名だたる戦士、腕に覚えのある勇士が魔王討伐に向かったものの、誰一人として魔王の元から帰還する事は無かった。 魔王による「闇の肛門術(ダークアナルテクニック)」の餌食となり悉く魔王の配下に下ってしまったのだ。 平和なプロステット王国に存在するわずかな軍隊を差し向けるも、彼らもまた戦士・勇士たちと同じ末路を辿る事となった。 プロステットの王は最後の手段として神殿で祈りを捧げ、それによって一つの神託を得ることができた。 『……王よ。異なる世界より勇者を召喚し魔王を再び封じるのだ。勇者の持つスペルマソードだけが魔王と、魔王より放たれる闇のエネルギーを打ち祓えるであろう』 地の底か天上か、いずこからともなく響く荘厳な声だった。 しかし、その声には「続き」があった。 『――と、50年前にも言ったのだが、もう忘れたようだな、王よ。いや、そなたではなく、そなたの祖父だったか。 とにかく、大事な話は忘れぬようメモしておけと、子孫にちゃんと伝えよと、あれほど言うてやったにも関わらず。全然できておらぬではないか! ったく、この国の人間は王様も市民も、いつまでたっても呑気で平和ボケしてるよな? 魔王が復活するたびにこれだもん。今回で何度目だ? いや、数えなくていい。ワシが先に言ってやる。 これで20回目! 20回目だよ! このポンコツ! マヌケ! 今度こそ書き止めて大事に保存しとけよ! わかったかこのアホンダラ! と、怒りながらもちゃんと神託に応えるワシもたいがいな親バカよな~。は~あ~』 神託を得た王は魔術師を集めて召喚の儀式を行った。 その召喚によって招かれた勇者が「マイト」こと、オナニーの真っ最中だった『新藤 舞人』であった。 「ううっ! きもぢぃぃっ! ……え? うわわっ!? ここ、ドコ? って、もう、イきそう! あひ! ちょ! 見るなよ! んぐ! だ、ダメだ! 逆に! 見られた方が興奮するっ! あふぅ! すっげぇキモチイイッ! 待って! もっと見て! 俺のヤラシイとこ! 見ててくれよぉっ! んああ! もう出る! 俺のザーメンが! ドビュドビュって! いっぱい! 種汁が! イグッ イグイグ! ヒグ! イっちまう! んお゛! っぐ! マジ、もう! もうっ! 射精るぅっ!」 王と魔術師、大勢の前で盛大に白い体液を噴き出させた勇者。 扱く手を止めようともせず淫らなアヘ顔を晒してビュルビュルと大量の精液を噴出させている姿は明らかに露出狂の変態そのもの。 その瞬間、勇者に着いた二つ名はズバリ、「変態勇者」であった。