性感男豪ディルダービルダー 3
Added 2020-06-12 14:33:01 +0000 UTC3『メンタル&ボディ』 「稲葉、昨日はちゃんと相談所には行ったのか?」 「はい~。行くのは行きましたが……」 朝、仕事用デスクに突っ伏している稲葉を見つけた厚主は、昨日と同じように腑抜けているのが意外だとばかりに声を掛けた。 「なんだ? 歯切れが悪いな。もしかして真野場先生に会えなかったのか?」 「いえ、一応会えましたけど」 「じゃぁ、良いアドバイスをもらえなかったとか?」 「アドバイス……、うう~ん、アドバイスにしては激しかったと言うか強烈過ぎて夢見てるみたいだと言うか……」 「どうした? いつもの稲葉らしくないな」 「やっぱ、あれは夢だったのかな、って思い始めているんすよねぇ」 「ますます要領が得ないな。お前の悩みに対して的確に答えてくれてただろう? あの先生はああ見えてカウンセリングの専門家だしな」 「そうは言いますけどまさかあんなオモチャを渡してくるなんて予想外っすよ」 近くに誰もいない事を確かめた厚主が稲葉の耳元で声をひそめた。 「と、言う事は、お前、もらったんだろ? 例の『ディルド』を」 稲葉がバッと顔を上げた。 「知ってたんすか? そんなモノを渡してくるって」 「そりゃあな」 「一体なんなんすか? あの『ディルド』って」 「シッ! 声がでけぇ!」 「す、すみません。でも、マジであの道具、何なんですか? アレのお陰で俺、明け方までオナニー止められなくて、凄い睡眠不足になってるんすけど」 昨夜、『ディルド』によってビルダーマッチョなカラダになってしまった稲葉は、床一面に拡がっていた精液の片付けをしようと思いながらも、 鏡に映る自身のカラダの「色気」に負け、自身の姿をオカズに何度も何度もオナニーに耽ってしまったのだ。 それも、チンポを扱くと同時にケツ穴にはあの『ディルド』を挿入して。 なので稲葉は2時間ほどしか睡眠がとれていなかったのだ。 「あれは、――っと、取引先からお呼びがかかっちまった。話の続きはまた、後でな」 胸のポケットからスマホを取り出し誰かと通話し始めた厚主は、そのまま稲葉の居るフロアから去って行った。 稲葉は再びデスクに突っ伏し、ぶつぶつと呟いた。 「……起きたらマッチョじゃなくなっているし。かと言ってチンポはデカくなったまんまだし……」 チンポと言った瞬間、稲葉の股間がモゾりと動いた。 「やべぇ。また勃起してきたじゃん。昨夜からどんだけ射精してんだよ俺。ちょ、マズイって……。最悪の事態にならないようサクッと抜いておこう」 席を立った稲葉は起き上がり始めたチンポを目立たない位置へずらし、そそくさと社内のトイレに移動した。 ◇ 短い睡眠から目が覚めた稲葉が最初に気付いた事、それは盛大に夢精していた事だった。 グチョグチョに濡れたトランクスを脱いで股間周りの粘つきを拭きとっていると、もう一つ「ある事」に気付いた。 「うん? 腹が凹んでる? つか、あんなにムキムキだった筋肉はどこ行ったんだ?」 バキバキに割れた腹筋が無い。 ドンと盛り上がっていた大胸筋が平たくのっぺりとしている。 腕も脚も細くなっていて肩や首も貧相に骨が浮き出ている。 要するに元通りの体形に戻ってしまった稲葉であったが、元に戻っていない部分が一か所だけあった。 「チンポはでけぇままかよ!? つか、勃起が治まんねぇ! これじゃ家を出られねぇ!」 カラダの変化は気付いた稲葉だったが、ココロの変化にはまだ気付いていなかった。 どうして夢精などしたのか。 チンポを見ただけで何ゆえ興奮しているのか。 扱き始めればビッグになったチンポから激しい快感が込み上げあっけなく射精に至る。 ただし、一発では終わらなかった。 二発、三発と立て続けにヌき、四発目をぶっ放してようやくチンポから右手を解放することができるようになった。 「うう、あんなに射精したってのに、根っこの辺りでまだ疼いてやがる……。タマまでデカくなったせいに違いない」 シャワーを浴び体に残る精液臭を清めてバスルームから出てくればいつもの出勤時間に差し掛かっていた。 慌てて朝食をたいらげ、萎えても20cm近くあるチンポをトランクスの中に押し込み、通勤用のスーツを身に着ける。 『ディルド』についてあれこれ考えている時間は無かった。 ましてや、無意識の内にオカズとしてマッチョな男やチンポをイメージしていた事など到底考えが及ばなかった。 駅に着き電車に乗る。 いつもの風景なのに稲葉には違って見えていた。 自身と同じくスーツを着たサラリーマン達の中でも体格が良く「着こなし」感のある男に自然と目が引き寄せられた。 体にフィットしたスキニーパンツや筋肉のラインが仄見えるぴったりしたシャツを着た体育会系の大学生の姿を 自然と目で追っていた。 そうして、そんな「雄」を感じさせる男たちの「中身」、男の肉体を昨夜の自身のマッチョなカラダと重ね合わせて、鼻息が深く、荒くなっていた。 稲葉は会社の最寄り駅に着くなりトイレへ駆け込んだ。 鞄で股間を隠しながら個室に入った稲葉はひとしきりチンポを扱き、起床時と同じく数発の射精を行った。 幸い、会社には遅刻にならずにすんだものの、かなりギリギリの時間になっていた。 ただ、自分のデスクに座って仕事を開始したものの、ふとした折に男たちの裸体が脳裏をよぎり、そのたびに意識が卑猥な方向へ流れようとするため稲葉は必死にそのイメージを払う必要があった。 払わねば駅で抜いたにも関わらずまたもやチンポが性欲のはけ口を求めて巨大に勃起してしまうからだった。 そんな奇妙な緊張と睡眠欲とが稲葉を疲弊させていた所へ厚主がやって来たのだ。 ――『ディルド』をお前ももらったのだろう? 厚主の声はやけになまめかしく卑猥に稲葉の耳に飛び込んだ。 顔を上げて厚主を見ればいやにかっこよく、そしてセクシーに見えるではないか。 稲葉の視線は厚主の顔から股間へと移った。 厚主のチンポもデカそうだな、とイメージしたらもうダメだった。 稲葉のチンポがムクムクと勃起を開始し、抜かずには収拾がつかない状態へと追いやっていった。 会社のトイレの中で自慰の快感を味わいながら稲葉は思った。 「これじゃ仕事になんねぇぞ! 絶倫にも程がある! いちいちオナニーしなけりゃ我慢できねぇって、そんなんじゃこの先どうやって生活すりゃいいんだよ!」 無理矢理定時で退社した稲葉はその足で『M&B 何でも相談所』へと向かった。 「うえぇ? 臨時休業~?」 古ぼけたドアの前に一枚の貼り紙。 【我が家の大事な猫ちゃんが体長不良のため急きょお休みを頂ます。回復次第営業を再開するのでしばらくお待ちください】 『ディルド』の謎と何度もオナニーしないと治まらないカラダについて相談しようとしたものの、これではいつ相談できるか分からない。 どうして男にばかり目が行くのかも謎であった。 「どうする? 明日もこんな調子じゃさすがにバレるよな? オナる度に離席してたら目立っちまうし」 これ以上打つ手は無いのか、と考え込んでいると稲葉のスマホが着信を告げて鳴動した。 『おい稲葉。今、どこに居るんだよ? 後で話す事があるって言っただろう? さすがに俺を置いて定時で帰っちまうとは思わなかったぜ』 「そうだ! 先輩がいたんだ! ええと、さっきは言って無かったんすけど、俺、ちょっとマズイ状態だったもんで、相談所にまた来ているんすよ。でも、臨時休業で困ってたんです」 『はは、マノーバらしいぜ。とまぁ、その辺の事も含めてちゃんと説明してやる。取りあえず電話で会話してたってどうにもならねぇし、 解決方法を具体的に教えてやるから、そうだな、1時間後に玄武台駅で落ち合おう。それでいいな?』