SamSuka
鷹取リュウゴ
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巨根系ユーチューバーのギリギリ動画配信 1

1ステイホーム    感染が拡がった新型ウィルスのせいで、できるだけ家に居て外出を控えまくる生活が突然やって来た。   「よっしゃ! 春休みを長く満喫できるぜ!」などと当初は浮かれてたりもしたが一週間で自粛に飽きた。 大学は当面休講、再開は未定。 バイト先は休業、再開できるかどうかが不明。 暇すぎるからちょっとダチとリアルで会って遊ぼうとしたら、 『悪ぃ。姉貴が陽性だったらしくってさ、俺も検査しなくちゃなんねぇし、結果が出るまでは誰とも会えなくなっちまった』 だったり、 『実家の者が落ち着くまで東京に出ちゃいけん、って言っててさ、俺も、その、あまり心配かけたくねぇし、 しばらくこっちに引っ込んでおくわ』 だったりで、誰も誘いに応じてくれない。 つっても世間の要請に従っている友人共が真面目なだけで、俺の方がいささかウィルスを侮っているだけなんだろう。 別のダチに「ヒマだし遊ばない?」と誘いのメッセを送ったら、 『バカヤロウ! あれだけニュースになってんのにどんだけ無警戒なんだ? お前が大丈夫でもお前が誰かにウィルスをばらまくかも知れねぇって気づけよ! このドアホ!』 と、直球で叱られました。はい。 確かに、俺自身が感染源になるのはシャレにならない。 となると、人に会わず出歩かず、の「ステイホーム」をこのまま継続して行こうとあらためてダチの忠告を肝に銘じ、近所のコンビニに飯を買う以外は外出を控え、嵐が過ぎるのを待つことにした。 だけど―― 「ヒマだ……」 家に居たってオナニーくらいしか特にやる事は無く、さりとてテキストを読み込んで自宅自習する気概も起きず、 テレビをつければ新型ウィルス関係のニュースを延々と繰り返すばかりで実につまらない。 「ヒマ~過ぎる~!」 退屈を持て余していた。 嵌ってたソシャゲは先だって数万単位で大爆死したせいで辞めてしまい、それからは他のゲームも冷めてしまって ログインすらしていない。 「りゅや氏~! 超ヒマなんだけどー?」 ダチの一人である「慶良間 琉也」に何度目かの不満をぶつけて見た。 『タケルさぁ、昨日も同じグチだったじゃんか。ヒマなのはお前だけじゃねぇって! つか、テレビがダメならネットがあんだろ? 良さげな動画とか見てたらあっという間に一日なんか終わっちまうぞ?』 あ、そうだった。 テレビがつまらないならネットがあんじゃん。 グッジョブりゅや氏。早速パソコンを起動してユーチューブの動画の中から面白そうなものをピックアップしていく。 『……言い忘れてたけど、と言うか、教えるか迷ってたけど、実は俺、ユーチューバーやってんだよ。 始めたばっかでアップした動画はまだ少ないけどな。気が向いたらタケルもやってみれば?』 ――りゅや氏が? ユーチューバー? んで俺もユーチューバーとしてデビュー? 早速りゅや氏のチャンネルと動画を見に行った。 投稿されていたのは雑談系とゲーム実況がそれぞれ二つずつ。 マジで最近開設したようで一番最近の動画が2週間前のものだった。 そして、チャンネル登録者数は――「うわ、まだ18人? 少ねぇ~」 前もって教えてくれてりゃ俺も登録くらいはしてやんのに、と思ったものの、そんなのはりゅや氏のプライドが許さないかも知れない。 まぁ、それ以前に見切り発車でスタートしちまったからこの人数、と言う線が一番濃厚な気もするが。 「……だけど、そうか。俺もユーチューバーか~。良いかも知れないな。りゅや氏よりもチャンネル登録者を増やしてドヤるのも面白いんじゃない?」 早速配信に必要な機材をネットで購入しユーチューブに俺のチャンネルを開設。 あとは中身だ。 どんな動画を作るとするか……。 いきなり雑談? は軸になるような話題がなければ相当キツイような気がする。 自己紹介動画として短めなものは用意しておこう。それより肝心なのはメインとなるテーマだろう。 ゲームにせよ何にせよ俺自身が面白いと思える内容でなければ見ている人にとっても失礼だろうし。 取りあえず他の先輩たちの動画を色々と見て回って参考にさせてもらおう。 その中で実現できそうなヒントやネタを探してみようじゃぁないか。 一人カラオケ、踊ってみた、料理に手芸、絵の描ける奴は即興でイラストや漫画を描いていた。 「う~ん、どれもピンと来ないなぁ。それにあんまり金はかけられないし」 そんな中、ダイエットに挑戦する動画では痩せるサプリでどこまでいけるか? と言うものが目にとまった。 面白い企画だ、とは思ったものの俺はダイエットする必要は無い。太っていないのでサプリを飲んでも効果は微々たるものだろう。 要するにやる意味が無い。 次に「これは?」と、思ったものが筋トレ動画だった。 ダイエット動画に通じる部分もあるが、ガリガリだった男がプロテインと筋トレのお陰で徐々に筋肉が付いて行く、と言う動画もあれば、 怪し気な筋肉増加サプリの力は本物か? と言った我が身を実験台にするような動画もあった。 「だけど、俺ってガリガリどころかそこそこ筋肉あるしなぁ~」 シャツを脱いでポーズを取ったら見ていた動画の男よりも逞しい大胸筋がぐわっと盛り上がる。 元々筋トレが趣味だったしステイホーム期間が始まってからは暇つぶしにとより一層筋トレをしていたせいもある。 となると筋トレ動画もパスしよう。 ちょっと検索しただけで色んな筋トレ動画が大量に引っかかるし本格的なモノはやっぱジムでマシンを使うのが一番良さげな気もする。 それでもあまり金を掛けず俺がやっても面白く見てもらえそうな動画のネタはあるのだろうか、と何気なくツイッターを覗いてみれば、 『シャンプーチャレンジ』が流行っているではないか。 勃起させたチンポをボクブリの中で斜めに傾け、その竿の上にボトルシャンプーを置いて自立すれば成功。 自立できず落ちてしまうと失敗。 早速俺もボクブリの中でチンポを大きくさせシャンプーのボトルを乗せてみた。 「わっ! ダメか? こ、この! な、んとか!」 中身が三分の一も無い軽いシャンプーのボトルだったが、それでも俺のチンポで支えられなかった。 落ちた拍子にノズルからピュル、とシャンプーが飛び出てメントールな香りを放った。 「くっそぉ~。もう少しデかくないと無理、ってか?」 でも、これって動画のネタになるんじゃ、とその時俺は気付いた。 転んでもただでは起きない男。それが俺。『相馬 タケル』なのだ! 「そういやさっき筋肉増加サプリと一緒にペニス増大サプリって広告も流れてたよな? アレってマジで効果があるのか?」 どうせだったら成果が欲しい。ちゃんと大きくなってシャンプーチャレンジに成功して、録れ高のある動画を配信したい。 道具を使うモノも見かけたが動画で生チンポなんか出したら即BANされちまうだろう。 実際、俺がやろうとしているネタだってモロ出しじゃないけどギリギリなライン上になるんじゃないだろうか? それはそうと、見かけた広告から他のにもどんなサプリががあるのだろうと検索して行くと、まぁ出るわ出るわ、 チンポを大きくする為だけのサプリなのに様々な商品が次から次へとヒットして頭が混乱して来そうになる。 いずれも効果は抜群! と謳ってはいるもののやたらと高価だったり時間が必要だったり、果てはカラダにとって毒だろ? って成分が含まれているようなモノまである始末。 どれもイマイチ決め手に欠けていてこの調子じゃシャンプーチャレンジネタなんて没かな? なんて諦めかけた頃、 思わず食い入るように画面を見つめてしまったのが『ミルマニ』と言うペニス増大サプリだった。


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